せっかくお散歩に来たのに、抱っこばかりで歩いてくれない…2歳頃の子供を持つママなら、一度は経験があるのではないでしょうか。
2歳児をずっと抱っこしているのは、かなりの重労働。「もう2歳なのに」「もう歩けるのに」と思ってしまいますよね。
では、なぜ歩けるはずの2歳児が、抱っこばかりなのか。その理由の多くは、甘えです。
「ママに抱っこしてほしい」
そんな2歳児を相手に、ママやパパはどう対応したら良いのでしょうか?
今回は、2歳児の抱っこについてお話します。
そもそも、2歳児が抱っこをせがむ理由はなに?
「こんなに抱っこばかり要求するなんて、愛情不足なのかな…」とお悩みのママもいるかもしれません。
でも、そんなはずはありません。だって、抱っこに疲れて悩んでしまうのは、愛情があるからこそです。
実は、その理由は、意外とシンプルなことが多いようです。
抱っこコールによる心身の疲労→子供にイライラ→罪悪感→さらに疲弊…なんてことになる前に、まずは我が子の抱っこコールの理由について考えてみましょう。
理由がわかれば、状況に合わせた対策が見えてくるはずですよ。
①甘え
2歳児の抱っこで多いのが「ママに抱っこしてほしい」「歩くのが面倒くさい」のような単純な甘えです。
②イヤイヤ期
2歳といえば、別名「魔の2歳児」とも言われるほど、ママにとっては大変な時期でもありますよね。
抱っこをせがむのも、 歩くのイヤイヤ期 かもしれません。
③靴が合っていないかも?
意外と盲点なのが、靴。
子供の足の成長は早いものです。「今の靴のサイズは合っているか?」「子供の歩きのレベルに合った靴(素材)か?」一度確認してみるのもいいかもしれません。
靴を変えたら、抱っこをせがまなくなった!なんてこともありますよ。
④疲れ/眠い/体調不良/不安や恐怖
このような理由での抱っこ要求は、親へのSOSでもあります。
※この場合は、抱っこしてあげてくださいね。
2歳児の抱っこ。問題点は?
まず、抱っこをすること自体は、悪いことではありません。
昔は「抱き癖がつくから、泣いても抱くな」なんて言われていましたが、最近の研究では、むしろ沢山抱っこした方がいいとされています。
また、前述のように、様々な理由から、2歳児は抱っこをせがむ年齢でもあります。“歩けるけど歩かない”のであれば、発達上の心配はないでしょう。
しかし、2歳だからこそ”抱っこばかりする”ことには、注意点もあります。
①歩くことも大事!
2歳という成長期の子供にとって、歩くことはとてもいい運動になります。筋力や体力の向上のためにも、大切なことです。
また、昼間にしっかりと運動をする(歩く)ことで、夜の寝付きもよくなります。
②甘えさせるだけではダメ!
理由は何にせよ、本当は歩けることも事実です。体も心も、赤ちゃんの頃とは違います。
子供が求めるままに、いつも抱いてあげるのではなく、状況によっては、我慢をすることや、頑張ることを教えてあげる必要もある年齢です。
③親も人間。限界がくる!
2歳児の平均体重は10〜15キロほどにもなります。いくら可愛い我が子とはいえ、ずっと抱っこしているのは大変ですよね。
ママが疲れてイライラすれば、子供は余計に抱っことグズり、悪循環にもなってしまいます。
「抱っこ!」の要求には、どう対応したらいいのか?
そうは言っても、抱っこしないとギャン泣きする…道路の真ん中で座り込んで動かない…そんな子供への対応には悩みますよね。
そこで!子供から抱っこの要求をされたときの対処法を、いくつかご紹介します。ぜひ参考にして、色々試してみてください。
①出掛ける前に約束をする
家をでる前に、子供と「今日は抱っこじゃなくて、頑張って歩こうね」という約束をする方法です。
事前にお知らせしてあげることで、子供も心の準備ができます。もし、約束してくれないときは「頑張って歩くならお散歩に行けるよ♪」のように、言い方を変えてみましょう。
②目標物をつくる
「あそこの信号まで頑張ろう!」「次はあのポストにしよう!」のように、何か目標を設定しながら歩く方法です。
目標まで到達できたときには、しっかり褒めてあげることも大切です。
③楽しくなる工夫をする
ただ歩くのではなく、一緒にお歌を歌ったり、かけっこをしたりして、子供が楽しくなる工夫をしてあげましょう。
他にも「あっちに虫さんがいるかな?」「あ!綺麗な石があるよ!」のように、子供がちょっと気になる声かけもいいでしょう。
“自分で歩くと色々な発見があって楽しい”ということを教えてあげてくださいね。
④一旦受け入れる
子供が抱っこの要求をしてきたとき「抱っこはダメ!」と即座に否定するのではなく、「いいよ!抱っこしてあげるよ!」と一度受け入れてあげる方法です。
そのあとで「ママ一生懸命抱っこするね。でも、ママが疲れちゃったときは、頑張って歩いてね」と今度はママからお願いをします。
この”一旦受け入れる”という一手間を挟むだけで、そのあとのママからのお願いを、子供も素直に受け入れてくれるのです。
まとめ
2歳児の抱っこ問題。実は多くのママやパパが悩んでいます。
“歩けるのに歩かない”のであれば、その理由は甘えやイヤイヤ期であり、特に心配する必要はありません。
しかし、体も心も成長期の2歳児にとって“歩くこと”は大切な運動でもあります。
また、そろそろ我慢や頑張ることも学んでいかなければならない年齢です。
“いつでも抱っこ”から少しずつ卒業して、抱っこじゃない楽しさを教えてあげてください。
親も人間です。疲れているとき、忙しいとき、荷物があるとき…色々な事情があってもいいと思います。
いつも絶対に抱っこしてあげなきゃ!なんてことはありません。
今回ご紹介した方法を参考に、自分なりの作戦をたててみてくださいね。もう重くて限界!は、そろそろ歩く時期のサインかもしれませんよ。