抱き癖はつかない。1歳でも気にせずたくさん抱っこしてあげよう

1歳頃になると赤ちゃん体系から、身長も体重も増え幼児体系に成長する時期ですね。

かつては抱っこばかりすると、抱き癖がつくと心配されましたが、現代では研究が進み、抱っこにはとても良い効果がある事が分かっています。

また抱っこによってお子さまが、甘えん坊になったり、わがままになったりする影響はないとされています。

お子さまが抱っこをせがんでくるのは、安心感を求めているからです。抱き癖を心配せずにお子さまをたくさん抱っこしてあげましょう。

1歳はたくさん甘えさせて基本的信頼感を育てよう

お子さまが健やかに生きていくためには、基本的信頼感を育てる必要があります。

基本的信頼感は赤ちゃんから1歳頃までに育つ、人を信頼する心です。

保護者に抱っこをしてもらったり、笑顔で話しかけてもらったり、愛情を注いで世話をしてもらう事で、無条件に自分は愛されていると実感するのです。

その実感が自分に自信を与え、他人との信頼関係や共感を持てるようになります。その結果情緒が安定するのです。情緒の安定はコミュニケーションの土台作りにつながります。

抱っこは最高のスキンシップ

抱っこする事で親子でスキンシップがとれます。スキンシップをする事で分泌される、幸せホルモンのオキシトシンは、脳の活性化に効果的です。

オキシトシンの分泌量は生後6か月から1歳半くらいに決まると言われています。この時期にオキシトシンを分泌しやすい脳にしておくと、大人になってからも幸福感を感じやすい脳を保てます。

もちろんこの時期を過ぎてからもスキンシップをたくさんとると良いでしょう。抱っこする事でお子さまも親もお互いに安心感、幸福感を感じ愛情が深まる事でしょう。

抱っこをしてもらえず愛情不足で成長してしまうと

たくさん抱っこしてもらい、たっぷり愛情を注いでもらったお子さまは自分に自信を持ち、人を信頼出来る人間に成長します。

しかし幼児期にお子さまの要求に応えなかったり、反応のない場面が続くと、泣く事も訴える事も諦め、コミュニケーションに関心を持たなくなってしまいます。

こうして親の愛情不足で育つと、成長してから大人の顔色を伺ってばかりいる子になってしまう場合があります。

親の愛情が欲しいがために、親の望む行動や選択を取り、自分の気持ちを優先する事が出来なくなってしまうのです。

将来お子様の心が荒れないために、幼児期にたくさん抱っこして甘えさせてあげたいですね。そうして親にかわいがられて育ったお子さまには成長してからも幸せに生活する力がつくでしょう。

抱っこ出来ない時

どんな時もお子さまの抱っこに応えてあげれたら良いでしょうが、実際は難しい場合もあるでしょう。

そんな場面があるのも育児なので落ち込む必要はありません。すぐに抱っこが出来ない時は愛情を持って声掛けをしましょう。

もう少しでご飯の支度が終わるからね、そしたら抱っこしようね。と笑顔で話しかけてみましょう。

不機嫌な対応をしてお子さまを不安な気持ちにさせてしまわない事が大切です。

家事をしている時は抱っこ紐で抱っこやおんぶをするのも良いでしょう。ママは少し大変ですが、お子さまはママに甘えられて幸せです。

信頼する人々に抱っこされる事で愛着関係が築ける

ママだけじゃなく信頼できる人々に抱っこしてもらえる機会がある事は、お子さまの幸せにつながります。

ご家族、親戚、保育園の先生、児童センター等、地域の方々と交流し、愛着関係を築いていく中で心が安定し、人に対する信頼感や安心感を深めていけるでしょう。

おじいちゃんおばあちゃんに抱っこは大変な場合もあるので、お膝に座らせてもらうのも良いかもしれませんね。

まとめ

1歳頃の幼少期は抱っこを我慢させる必要はなく、お子さまの要求にたっぷり応えてあげましょう。

抱っこする事で基本的信頼感が育ち、自分への自信と人への信頼感が育ちます。

そしてスキンシップをとる事で幸せホルモンのオキシトシンが分泌し、脳の活性化につながります。

お子さまが抱っこを通して、愛情の確認、心の安定を得て、将来楽しい毎日を過ごせるように成長出来ると素晴らしいでしょう。