赤ちゃんのころ、特に生後3〜5か月のママの悩み投稿欄に次のような悩みがあります。
- 生後4か月(男の子)最近、手をグーにて振り回しお腹を両手で叩く。1日中しているから心配。
- 生後5か月(男の子)結構な勢いでお腹や身体中を叩いていて、骨や内臓への影響がないか心配。 もしかして何か異常な兆候?
- 生後△か月(女の子)おもちゃ持たせたら、あざが出来るくらい叩いてた
お腹を叩く行動は心配になりますが、生後3か月〜5か月の頃によく見られる赤ちゃんの特徴の一つです。5か月以降、自然とお腹を叩かなくなるそうです。
ですが毎日見ているママは心配ですね。赤ちゃんの内臓や骨への心配は拭いきれず、気をそらせるためにおもちゃをもたせて逆にアザができるとなると、対応の仕方次第ではケガをするかもしれません。
たいていのお腹を叩く動作は様子を見ていて大丈夫です。お腹を叩くことが多い場合は、ママが安全に配慮した工夫をしてあげれば大丈夫ですよ。では、どうして赤ちゃんがお腹を叩いてしまうかや、叩きだした時の対策について考えていきましょう。
赤ちゃんがお腹を叩くわけとは?
生後3~4か月の赤ちゃんは首も座ってくる時期で筋肉も成長し、発達段階の特徴として
- 自分の手を見つめたり、なめたりする
- 手足を活発に動かす・振り回す
- おもちゃに手を伸ばす
上記の様に腕や手を活発に動かす時期なのです。
赤ちゃんの運動機能の発達は大脳から順番に目→首→肩→腕と上から下肢へと発達していくと言われています。腕や指先を見たり動かして自分の身体のしくみを学習しています。どうやったら腕が動くのを体験しているんでしょうね。しっかり発達している証拠です。
赤ちゃんは『なんで腕が動くんだろ~♪』って動かしているだけですが、力加減などできません。なので、赤ちゃんが今、持っている全力の力で振り回し、それがお腹や身体、時には床に『バシバシ‥』してママは心配ですが赤ちゃんは楽しんでいるんだと思います。
ついこの間生まれてきてくれたばかりと思っていたわが子。あっという間に成長し、笑顔を見せてくれるようになり、手や足の力もつき始めバタバタ。 でも時には、ワザとしているのか自分の顔をペチペチ!と、たたいたり、頭をすごい勢いでブンブン左右に[…]
赤ちゃんがお腹を叩いた時にできる対策とは?
赤ちゃんがお腹を叩いてたことがあったという経験者ママの投稿を一部下記にあげます。
- 生後3か月頃からやってました。9か月になった今もしてます。本人は楽しそうにしてるから様子みている
- 機嫌がいい時にやります。遊んでいるから喜こびの表現だと思ってる
- 心配だったので、お腹にタオルを丸めてあげてました。
お腹を叩く赤ちゃんの様子を見ているママと、タオルを置くなど対策をしてるママといますね。
お腹の叩く強さや頻度はそれぞれの赤ちゃんで違い、酷いか酷くないかは、他の赤ちゃんと目で見て比べて見ないと本当の安心はできませんよね。毎日見ているのですから不安は残ると思います。
赤ちゃんがお腹を叩きながら笑っていても心配なものです。叩くのをやめさせるのは大変なので、叩くことが少しでもなくなるように、ママと赤ちゃんで遊びをするのはどうでしょうか。以下に赤ちゃんとママとでする遊びをご紹介していきます。
◎お腹を叩くお手てを利用してリトミック・お手て遊び♪
色んな歌や遊び方がありますが、腕を中心とした遊びが良いと思います。ママと手を握りながら、赤ちゃんのお手てを『頭・肩・膝・ポン♪』とお腹以外のところも触ってもらうなど。赤ちゃんのあんよとお手てを握手させるのも違った刺激になります。
腹をバシバシ叩く行動を制止させるより赤ちゃんが腕を動かしたいのなら、ママとお手てを握って遊びながら振り回す加減やお腹以外にも触れる部位があることを身体を通して教えてあげましょう。
赤ちゃん自身の手で自分の身体に触るのも手から脳へと感覚が伝わり、振り回していた手を腹部以外に注意をむけれるかもしれません。触ることは感触刺激にもなり脳の発達にも良いとされています。参考になる動画見つけましたのでので紹介します。
◎赤ちゃんのお腹を保護しよう!ママ・パパと腹ばい(うつ伏せ)遊び
腹ばいは嫌いな赤ちゃんもいますが、お腹を叩く行動を防ぐことが出来ます。ママに余裕があれば、上記の写真のようなポーズで遊ぶのもいいと思います。パパがいる時は思う存分に遊んでもらいましょう!!
赤ちゃんを乗せるのは下肢だけではなく、ママやパパのお腹の上でも出来ます。
腹ばい苦手な赤ちゃんも安心出来るママと対面で遊べるなら、腹ばいしても泣かないのかなって思います。
腹ばい遊びで赤ちゃんがお腹を叩く行動を予防・保護できるし、本来の腹ばい遊びで得られる首や肩の筋肉の発達などの効果も得られます。
◎赤ちゃんが叩いたお腹、振り回した腕を優しくベビーマッサージ
赤ちゃんが起きている時間お腹を叩くことは、ママも大変ですが、赤ちゃんも疲れているはず。たくさん動かした腕、叩いてしまったお腹をママの手で優しくマッサージしましょう。
ベビーマッサージの効果はたくさんありますが、お腹を叩く赤ちゃんにとっては筋肉のリラクゼーションと腕の関節の柔軟性に効果があると思います。お腹を叩くお手てや腕ではチカラが入りっぱなし、叩かれるお腹だって腹筋を使ってるはずです。
ご自身で、腕をお腹に降り下ろすと自然にお腹に力入りませんか?赤ちゃんも自然にお腹に力が入っているように思います。また叩くことで筋肉は刺激をうけてます。そんな腕やお腹をママの手で優しくほぐしてあげましょう。
ベビーマッサージする時は入浴後や日中の温かい時間などにしましょう。授乳後は嘔吐する可能性があるのでさけて下さい。赤ちゃんの機嫌がいい時にしてあげるとママもマッサージをしやすいと思います。
マッサージする時間は15~20分が目安と言われてますが、時間に決まりはないのでママと赤ちゃんのタイミングで大丈夫です。マッサージする時にベビーオイルなどを使うと滑りもよく、血行がよくなり消化機能にも効果があります。
赤ちゃんにアレルギーがなければ、ママの好きな香付きのオイルを使用することで、ママの気分もリフレッシュできるのではないでしょうか。ベビーマッサージの動画ありましたので紹介します。
お腹を叩く赤ちゃんと一緒に遊べない時はどうしたらいい?
ママも育児だけじゃなく、家事もしなきゃいけなかったり赤ちゃんとずっと一緒に遊べない時間もあります。そんな時のために私がしてた手抜きを伝授します。
- ベビーラックを座位にして、食事用テーブルをつけ、おもちゃをテーブルに置いとく(お腹が隠れるので叩くことはないでしょう)
- ベビージムのおもちゃで興味を引く(興味がむかない時もあります)
- 授乳クッションに赤ちゃんを挟めて、赤ちゃんが滑りおちないように、クッションの両サイドを腹部あたりにおく。腹部の保護も出来ると思います(下記写真参照)
首が完全に座ってない赤ちゃんでも、ベビーラックだと安心して遊ん出てもらえます。ベビーラックは離乳食期で大変重宝しますし、高さ調節やリクライニング機能がついてますので、食卓テーブルで一緒に食べることも出来ます。(持ってて損することはないです)
授乳クッションを使用してないママは、タオルケットを厚めになるように丸めたり、睡眠枕を利用してお腹を保護。赤ちゃんがお腹を叩いても叩かれる強さを半減できます。
ただ一つ困ったのは、ベビーラックのテーブルに置いたおもちゃを全部吹っ飛ばしてしまって、『なくなったよ~』と泣いてしまう事もありますが、ベビーラックは遊ぶとき、お昼寝の時間や食事など色んな用途で活躍します。3.4歳くらいまでは我が家で使ってました。
ベビーラックとベビーラックやベビーカーなどにつけれるおもちゃがありますので参考にして下さい。赤ちゃんのグッズは高い物もありますので中古やレンタルなどを利用すると新品購入より安く揃えることができます。
お腹を叩く赤ちゃんに異常や変化を感じた時は?
ママにとって一番ここが心配になるところですよね。異常のサインの目安となることがあれば安心できるのではないでしょうか。アザくらいは様子を見ていて大丈夫だと思います。あくまでも私の考えですが以下を参考に見てください。
- 顔色が悪い、機嫌が悪い
- 嘔吐しやすくなった、便秘がち、または下痢
- 食欲低下
以上はお腹を叩くことが原因ではなく、赤ちゃんのまだ未発達なお腹の特徴をもとに考えています。消化管は皮下脂肪や内臓脂肪に守られていますし、赤ちゃんがお腹を叩く刺激で内臓が損傷をうけることの報告は見られないので大丈夫だと思います。
ただ叩くという刺激をうけますので、胃腸の蠕動が活発になったり、逆に蠕動が弱くなる可能性はいくらかあるのでは考えます。なんどもいいますが私の見解です。
また胃腸症状は離乳食や授乳、カゼなどの影響にも左右されますので、お腹を叩くことが一番の原因ではありません。
考えられる要因として私がお伝えしたいのは
食後は消化活動するのに胃腸に血流が集中しますので、食後直ぐに活発に動き、お腹を叩いたりすると、動く筋肉にも血流がいき消化活動が弱くなります。赤ちゃんの胃はまっすぐですから、吐きやすくなるのです。下痢や便秘に関しても、お腹を叩く刺激や活発な活動で腸蠕動が弱まったり、強まったりするとウンチに変化がでてくると考えられ、それが便秘にかたよると、腸内にウンチがたまり腹部膨満がおこり、食欲低下や横隔膜が圧迫されることでさらに嘔吐しやすくなるでしょう。大人の便秘と同じです。
赤ちゃんは胃の特徴から嘔吐しやすいので、少量の嘔吐だけなら様子みていて大丈夫だと思います。
便秘気味、ウンチが硬く自力でだせなくなってきたり、反対にいつもより水様(ベチャベチャ)のウンチで回数が増えることに加えて、嘔吐しやすい・食欲がなく元気もないのであれば、赤ちゃんは脱水を起こしやすいので早めに小児科へ受診しましょう。
お腹叩く=便秘ではありません。食事、水分不足からの脱水、蠕動が弱いなどの要因が重なり合っておきますので、そこだけはご注意ください。あくまで一般的な消化活動の一連の流れをお伝えさせて頂きました。消化のしくみが解りやすいサイトを紹介します。
サイト内の『胃と他の器官との関係』がわかりやすいと思いますので参考にして下さい
おわりに
赤ちゃんのお腹を叩いてしまう行動は、運動機能の発達からくるもので、多くのママ達も経験していることが分かりましたね。
しかしながから、赤ちゃんと毎日過ごすママから見ると、頻繁なお腹叩きは心配ですし、結構な強さですから身体への影響や異常なんじゃないかと病気を疑うのも無理ない話です。
いずれ、終わることでも、お腹叩きピークの約2か月間(60日)、時間にすると720時間(赤ちゃんが日中起きている時間約12時間×60日)は長いです!
ママの心配や不安が強ければ、赤ちゃんのお腹叩きする時間を少しでも減らすために、ママやパパとの手遊びや腹ばい遊びを是非取り入れて、試して下さい。
ベビーマッサージもママと赤ちゃんをリラックスさせてくれる効果ありますので、ものは試しでトライしてみて下さいね。
赤ちゃんから目を離してしまう時間がある時は、私の手抜き策を参考にして下さい。