まだ言葉も通じない1歳児のしつけ、正直どこまでしたらいいのかが難しいですよね。
近年は褒めて伸ばそう、あまり怒るのは良くないというような風潮がありますが、子供の為に1歳児からしっかりとしつけることが大事です。
そもそも『しつけ』とはなんでしょう?
それは礼儀、作法を教え込むことです。
祖父母宅やママ友宅に子供を預かってもらったとします。ところが、しつけが全くできていなかったとしたらどうでしょう。
祖父母もママ友さんも2度と預かってくれなくなるかもしれません。
それくらいしつけが全くなっていない子供というのは迷惑なものです。
反対に小さいのにしつけがなっていると「何てお利巧な子供なんだ!」と周りの大人たちから可愛がってもらえると思います。
それによって本人もますます自分に自信を持ち、自己肯定感の強い子供になりそうです。
2歳になってからでは遅いです。1歳でも親の言うことは徐々に理解できるようになってきていますのでなるべく早い段階で礼儀作法を習慣づけさせてあげましょう。
まず1歳の子供にするべき『しつけ』とは?
家庭のルールや社会のルールを教える事と危険を避けるためにしつけをします。
●生活習慣の面
挨拶…「おはよう」「おやすみなさい」「行ってきます」「いってらっしゃい」「ただいま」「おかえりなさい」を家族で言いあい習慣づけさせる。
片付け…遊んだおもちゃは終わったら一旦片付ける。細かくはまだできないのでなんでもひとまとめにBOX等にいれられればOK!
モノを投げる…ボール以外のものを投げたらその都度注意する
うちの場合は初めておもちゃを投げた時、投げるという行動に感動して夫婦で褒めてしまい大変後悔しています。なぜなら木製の重いおもちゃも私たちに投げては喜んでいるからです。
保育士さんに相談したところ、顔におもちゃを投げられたら、親は我慢せずに「痛い、悲しい」という事を伝えるべきと教えていただきました。
●食事の面
挨拶…「いただきます」「ご馳走様でした」必ず親が言い自然と真似させる。
マナー…テーブルに上らない、座って食べることができたらOK。
●お友達とのかかわり方
児童館などでお友達におもちゃを投げるなど傷つけた時は謝る。
いきなり「謝りなさい!」と叱るのではなく「お友達が痛くて悲しい顔しているよ。悪い事をしたよね。」など状況を説明し、相手の子に「痛かったよね。ごめんなさい。」と我が子が見ている前で親が謝ります。
これにより子供は悪い事をしたら謝るというコミュニケーションの方法を学びます。
ただ、1歳児は眠たい時やお腹がすいた時はわりとモノを投げがちです。注意しても効かず癇癪を起し再びお友達に投げることも多いので、他の遊びをさせるなどさりげなく気分転換させるのもおすすめです。
●危険な場面
外でママの手を離し走り出して車にひかれそうになるなど身の危険がある時は大声で叱る。
危険なことをしたときは「ダメ!」と大声をあげて静止させることも大事です。恐怖でびっくりしていたら、まず抱き寄せて安心させてから何故ダメだったのか理由を教えましょう。
●公共の場面
図書館やレストランなど公共の場では騒がない、周りに迷惑になるということを教える。
では、してはいけない『しつけ』とは?
●引き出しの中からなんでもポイポイものを出すので叱る
これはは指先を器用にしているので成長過程で大事なことです。子供のいたずらは危険や迷惑がなければ叱らず見守るか、代わりとなる活動を用意してあげることです。
●手づかみで遊び食べをするので叱る
これも1歳では成長する上で必要な行動なので叱らない事です。
上記2点についてはモンテッソーリ教育でもあります。
モンテッソーリ教育にご興味のある方におススメの本です。
●しつけと思って子供をたたく行為
叩くことは体罰でありしつけではありません。恐怖心と反抗心を抱かせるだけで親子の信頼関係が成り立たなくなってしまいます。
まとめ
1歳児は注意しても何度も同じ事をするので面倒くさくなりますが、決して諦めてはいけません。何度も繰り返し言いましょう。根気がいりますね。
しかし、しつけは家族や社会で他人と気持ちよく暮らすための礼儀作法なので、1歳児から何度も言い聞かせ習慣づけるようにしましょう。お子さんの為になることなのですから。