眠りが浅い赤ちゃんの頃からつけさせたい入眠力

赤ちゃんってやっと寝かしつけた…と安心していると30分で泣き声がする…、「もう起きたの?眠りが浅すぎない?」と不思議に思うことよくありませんか?

「しょうがないな、抱っこしにいくか…」とすぐに対応してはいけません。なぜならまだレム睡眠中で単なる寝言泣きだったということもあるからです。そうとは知らずに慌てて抱っこして声掛けでもしようものなら逆に目を覚ましてしまいかねません。

泣いてもすぐ抱っこせずなるべく一人で寝る習慣をつけさせたいものです。また、赤ちゃんの頃にしっかり入眠力をつけさせないと心身の発達に様々な悪影響をもたらします。

とある小学校で睡眠と学力の関係の調査をしたところ22時以降に寝ている子供で勉強が出来る子はいなかったそうです。

また乳幼児期からの慢性的な睡眠不足が続くと、赤ちゃんは指差しや喃語が少なく、多動などの精神の症状がでてきたり、情緒が不安定になるなど悪影響が出てきます。

将来、情緒の安定した学力の高い子にしたければ、幼児期から夜9時までには就寝するという生活リズムをつけさせたほうがいいでしょう。

赤ちゃんの睡眠の特徴とは?

生まれたばかりの赤ちゃんは昼間はずっと眠っていて夜になると起きる夜行性です。

昼夜の区別がまだついていません。

新生児は浅い眠りと深い眠りの周期が40分~60分感覚です。

レム睡眠とノンレム睡眠の周期も大人に比べて短いため、赤ちゃんの眠りは基本的に浅いという特徴があります。

生後1歳半くらいまでレム睡眠は睡眠時間の約半分をしめているため活発に動きながら寝返りのタイミングなどで目を覚まします。しかもレム睡眠が何度もくるので目を覚ましやすいというわけです。

しかしそのように活発に動くことが多くても抱きあげて起こしてはいけません。

なぜならレム睡眠中は脳は起きていても身体は眠っている状態だからです。

注意しないといけないのは泣くという寝言の場合の時です。

20秒~30秒程で泣き止みまた自力で寝入る場合は寝言泣きです。赤ちゃんもその日受けたストレスや刺激で寝言をいうことがあります。

いっぽうノンレム睡眠は脳も身体も眠っている状態です。

成長ホルモンがでて骨を伸ばしたり筋肉を増やたりして新陳代謝をさかんにし身体を大きくします。

子供の眠りの重要性

眠りが子供の脳を育てます。記憶にかかわる脳の海馬は睡眠時間が長い子供のほうがなんと体積が大きいそうです。なので幼児期からよく睡眠を取っていた子供は、授業を聞いただけで知識を記憶できるという人もいるようです。

学習の基本は知識を記憶することですから、授業を聞くだけでしっかり知識として蓄積されていくなら学習法としてこんな楽で簡単なことはありません。親は子供にしっかり睡眠を取らせることにもっと力を注ぐべきです。

赤ちゃんの理想的な一日の睡眠時間は?

世界で最も子供の睡眠時間が短い日本人ですが長い睡眠時間が理想です。お昼寝も含めてこれくらいは確保したいものです。

  • 0~3か月 14-17時間
  • 4-11ヵ月 12-15時間
  • 1-2歳    11-14時間

【添い寝の功罪 日本の子供の睡眠時間は超短時間】からの引用

赤ちゃんの理想的な就寝時間ってどのくらい?

睡眠時間も大事ですが就寝時刻も大事です。早寝早起きが基本で幼児期の理想の就寝時刻は19時から20時です。

帰宅が遅いお父さんのお宅なら、お父さんの帰宅は待たずに20時には部屋を暗くしてお母さんとふたりでさっさと布団に入りましょう。そして早起きしてお父さんとは朝一緒に朝食を取るのがいいですね。

規則正しい生活リズムをつくり、朝からの流れを毎日同じように行うと寝るための心の準備も整ってきます。そして3歳くらいまでの間に睡眠リズムを確立させてあげましょう。

日中は日光をよく浴びて活動的に遊び、夜は家の電気も薄暗くして過ごしましょう。寝る前のテレビやスマホのブルーライトは厳禁です。刺激が強すぎて覚醒させてしまいます。

また身体を使って遊ぶような興奮させてしまう遊びも寝る前は避けたほうがベターです。

眠りが浅い赤ちゃんにはねんねトレーニング!

睡眠がいかに大事かは分かっていただけたかと思います。「でもうちの子寝ないんです!」と悩んでいる方も多いですよね。そういうお子さんにはねんねトレーニングをしてみるのはどうでしょうか?

  • 夜ベッドに寝かせたら泣いても翌朝まで全く反応しない
  • 泣いたらあやしに部屋に入るけど部屋に入る時間の感覚を徐々に広げていく
  • 部屋にいてあやすけれど徐々に子供から離れて最終的に部屋を出ていく

というもののようです。真面目なお母さん程泣いたらすぐ抱っこしに行ってしまうところでしょうが、入眠力をつけさせるためと割り切って取り入れてみるのもいいかもしれません。

赤ちゃんの眠りを誘う方法

明るさ、湿度、温度など環境を整えても時には全く寝てくれない日もあります。そんな時に試してみてはいかかでしょうか?

  • 自然に瞼も閉じるように頭頂部からおでこ、目の下までをゆっくりなでる
  • 背中やおしりを一定のリズムでトントンし次第にゆっくりにしていく
  • ふくらはぎから足の裏をなでさすって温める
  • どんな一日だったか(いい事、楽しかった事だけ)をゆっくりしたペースで語りかける
  • 眠そうじゃなくても親がゆっくりとしたあくびをしてみる

まとめ

基本は赤ちゃんは眠りが浅いという特徴があります。しかし後の学習能力にも影響してくるので赤ちゃんのうちからなるべく長い睡眠時間の確保、早寝早起きの習慣、そして自力で眠れる入眠力をつけさせてあげる事が大事です。

たっぷり睡眠を取り、海馬の体積が大きい子にしてあげておくと受験勉強するようになった頃に子供に感謝されること間違いなしです♪