ネグレクトしている母親の特徴とは?ネグレクトを防ぐには

「ネグレクト」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。最近ではテレビやニュースなどで子供への虐待が取り沙汰されており、この言葉を聞く機会も増えたように感じます。

ネグレクトとは虐待の一種で、育児放棄のことを言います。

育児放棄と聞くと虐待の中では程度が軽いと捉える方もいるかもしれませんが、ネグレクトは十分に重い虐待であり、ネグレクトを行うことは乳幼児期の子供であれば命の危険すらあります。

この記事ではネグレクトする母親の特徴と、ネグレクトをしないためにはどうすればよいのかを解説していこうと思います。

もしかしてネグレスト?ネグレクトに当てはまる行為!

本題に入る前にネグレクトとは具体的にどのような行為のことを指すのでしょうか。

代表的なネグレクトの事例は下記の通りです。

  • 十分な食事を与えない
  • 子供が保育園、学校に行きたがっていても家に閉じ込める
  • 病気になっても病院へ連れて行かない
  • 下着などを着替えさせずに不潔なままの状態にしておく
  • 長時間の間、子供だけで放置している
  • 子供が泣いていても放置をする

上記のようなことがネグレストにあたります。

ネグレクトの母親の特徴とは?

ここからはネグレクトの母親の特徴を具体的に見ていきましょう。

親からネグレクトされて育ってきた

ネグレクトする母親は自分自身がネグレクトされて育ってきた傾向にあります。というのもネグレクトされて育った子供は家族との生活がイメージ出来ません。

それもそのはずです、自分が親に放置されて育ってきたわけですから、家族がどのように毎日を過ごして関わり合っているかがわからないので「子育てのモデル」が自分の中にありません。

ですので自分が親になったときに、子供をどのように育てていけばいいのかがわからないのです。ネグレクトは親から子供へと負の連鎖を生み出します。

生真面目な性格で他人に相談しない

意外かもしれませんがネグレクトする母親は生真面目な人が多いです、他人に迷惑をかけてはいけないという意識が強く、また自分の弱みを見せたくないという気持ちがある為他人に相談することをしません。

育児について悩んでいることや困っていることがあっても一人で抱え込んでしまい、育児問題を解決出来ずに放置してしまうケースもあります。

夫との関係が良好ではない

ネグレクトする母親は夫との関係が良好ではない場合があります。夫婦関係が良好でないと、夫は仕事だけをして、妻に育児の全てをまかせっきりになるケースが多いです。

子育てをしていく上では、たくさんの悩みや不安が生まれていきます。夫婦関係が良好ではない場合は、妻は夫に子育ての相談にも乗ってもらえません。

そして次第に育児意欲を低下させていきネグレクトへと繋がります。

シングルマザーである

シングルマザーの人は子育てにおいて非常に大きなハンデを背負っています。「お金」「時間」「人脈」が子育てをする上で十分に足りていない場合が多いです。

シングルである以上子供に関する全てのことを一人でしていかなければならず、母親にかかる肉体的、精神的負担は非常に大きなものです。

その負担により母親のキャパシティをオーバーしてしまった時にネグレクトなどの虐待に走ってしまうことがあります。

ネグレクトをしないためには?

子育てをしていく中で悩みや不安は必ず出てくるものです。そこで誰にも相談せずに解決しようとしてはいけません。夫でも、自分の両親でも、兄弟でも、相談出来る人に相談して下さい。相談出来る人がいないのであれば行政機関でも構いません。

子育ての悩みを自分一人で解決しようとするのは大変難しいです。

一人で悩みや不安が解決出来ずにいると、次第に育児意欲が低下してネグレクトが起きてしまう可能性があります。

下記は児童相談所の全国共通ダイヤルです。些細なことでも構いません、子育てに関して何か悩みや、不安なことがあれば相談してみて下さい。

「こんなことで電話していいのかな?」という内容でも構いません、誰かに相談することが解決の糸口になります。

親自身がSOSを発信して下さい。

児童相談所全国共通ダイヤル

https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/gyakutai/index.html

終わりに

子供は社会の宝です。子育てを親だけで行うのではなく、何か困ったときには社会が支えてあげられるように子育てを社会全体で行っていくという認識が必要ではないかと思います。

親の中には行政期間に相談するという手段を知らない人もいます、そして誰にも相談することが出来ずにネグレクトに繋がってしまう現実があります。

もっとたくさんの人にネグレクトの相談窓口が開かれていることを知ってもらい、子育ての悩みや不安を誰かに相談しやすい環境作りが必要だと感じます。

ネグレクトする母親の特徴は?あれ?っと思ったあなたへ