2歳のイヤイヤ期、ご飯を食べない子供にどうすればよい?

2歳前後でやってくるのがイヤイヤ期、魔の2歳児なんて言葉もありますよね。ご飯を食べることさえもイヤイヤといって子供がご飯を食べないようであれば本当に困ってしまいます。

ご飯を食べない以外でも事あるごとに「イヤ!」と言われて駄々をこねられてしまうのがイヤイヤ期。なんでもかんでもイヤイヤ言われて子供が言うことを聞かないとなると親であっても精神的にツライですよね。

イヤイヤ期ってなんで起こるのでしょうか? その原因や対応の仕方を知らずに子育てをしていると、なんで子供がイヤイヤ言ってるのかがわからず、上手な対応が出来ないのでこちらもイライラしてしまいます。

子供にイヤイヤ期が起きる原因と対応をしっかりと理解して実践できれば子育てにおける心理的な負担もきっと軽くなるでしょう。

この記事ではイヤイヤ期が起きる原因や、イヤイヤ期における子供への対応について書いていきます。

2歳のイヤイヤ期はなぜ起きるのか?

ほんとにこのイヤイヤ期は些細なことでさえ「イヤ!」と子供から主張されて、無理に子供に言うことを聞かせようとすると地べたに寝っ転がって大泣きなんてことも経験されたお父さんお母さんは多いでしょう。イヤイヤ期はなぜ起きるのでしょうか。

イヤイヤ期は2歳くらいでやってくると考えられがちですが実はその認識は半分間違っています。イヤイヤ期は2歳より前に始まっているのです。

食事が食べたい、眠りたい、オムツが濡れてイヤだ、などの生理的なものに関する事以外で子供が「イヤ!」と主張をしはじめたらそれはすでにイヤイヤ期が始まっている証拠です。

赤ちゃんが寝返りをしたいと泣くのも広い意味ではイヤイヤであります。子供によって差はありますがイヤイヤ期は生後半年くらいから始まり、2歳くらいでピークを迎えます。ピークが2歳くらいであることからイヤイヤ期=2歳というイメージを持たれている方が多いのでしょう。

2歳前後の子供ではまだ自分と他の人との境界がはっきりと分かっておらず、他の人にも自分と同じように考えや気持ちがあることが分かりません。ですので反抗的な態度をとって他人の反応を見て、自分と他人の境界を学んでいるのです。

またこの時期は服の着替えや食事なども今まで大人にやっていてもらっていましたが、「自分でやってみたい!自分で出来る!」という思いも生まれてきます。しかし実際には手先が器用に動かせずに上手に出来ない。

加えて感情を上手にコントロールすることもまだ出来ずに言葉でも表現が出来ない。その結果として些細なことでも「イヤ!」というふうに癇癪が起きるのです。

イヤイヤ期とは自分と他人の境界を学び、感情の表現や抑制の仕方、自分で自分の身の回りができるようになったりと今までは本能的に生きてきた赤ちゃんから、一人の人間らしくなる成長のための時期であるのです。

イヤイヤ期の対処方法、どのように子供に対応すれば良いか

それではここからは子供がイヤイヤしたときの対応例を紹介していきたいと思います。

・ご飯を食べない、いらないと言う

食事のときのイヤイヤでお困りの方はたくさんいらっしゃると思います。子供がご飯を食べなかったり、そもそも食事の席にすらつかなかったりと、お母さんたちから苦労話を聞きます。

子供がご飯を食べなかったり、いらないと言う場合は子供の食事は下げてしまって構いません。「いいから食べなさい!!」と無理やり食べさせる必要はありません。ただし、その後にご飯が食べたいと言っても食事を出してはいけません。

「さっき食べないって言ったでしょ」と伝えましょう。ここで大切なのは食事は好きなときに自由に食べられるものではなく、決まった時間に食べるものであることを伝えることです。次の食事の時間になったら多めに出してあげて、補ってあげれば問題はありません。

・眠たくないと遊びだす

子供が眠たくないと言って遊びだす場合は「今寝ないと起きたときに元気に遊べないよ」と言って今は寝る時間であることを伝えて、イヤイヤと駄々をこねていたとしても電気を消してしまいそのまま一緒に寝てしまいましょう。

「明日になったら◯◯で遊ぼうね」などと子供がやりたかったを約束しましょう。そして約束は必ず守ってください。この約束を守ることで子供は自分の気持ちを聞いてもらえるんだと納得してくれるようになりますが、約束を守らないと子供は納得できずに言うことを聞かなくなってしまいます。

約束を守るのは当たり前ですので子供とのその場だけの約束ではなくしっかりと守りましょう。

イヤイヤ期の対応で大切なのはブレない対応とけじめとメリハリです。親として対応がブレブレだと子供は言ってることがいつも違う!となります。遊ぶ時は遊ぶ、食事をするときは食事をする、寝る時は寝る、このようにけじめとメリハリをつけて対応しましょう。

終わりに

子供のイヤイヤ期は成長の上で必ず通る道です。この時期を乗り越えたときに子供は精神的にたくましく成長しています。イヤイヤ期も人生の長い目でみれば本当に短い期間でしかありません。イヤイヤ期を苦しいと考えずに子供が成長していく上で大切なことなのだということを心に置いて接してあげれば親が苦しむこともきっとないのではないかと思います。