本当?頭の良さは母親からしか遺伝しないとういう説は事実⁈

頭の良さは母親からしか遺伝しないという説を聞いたことがありますか?高学歴のお母さんはガッツポーズかもしれませんが、低学歴の人にしてみるとショッキング過ぎる説です。

しかし知的能力だけ、本当に母親からしか遺伝しないのでしょうか?

せっかく高学歴の男性と結婚したのに意味なかったの?と嘆く声が聞こえてきそうです。

でも悲観しないでください。母親が低学歴でも母親の努力次第で子供の学力は十分伸びることが期待できるみたいですよ。

それはどんなことをしてあげればいいのかを探ってみましたので、自分は低学歴でも子供は頭のいい子に育てたいと思っていらっしゃる方、必見です。

子供の頭の良さは母親からしか遺伝しないという説とは?

調べてみると、アメリカの研究者が発表したものと文部省が公表したものとそれをもとに林修先生が自身のTV番組で発信したものの3つが浮かび上がって来ました。

アメリカ人研究者の見解によると

父親から遺伝するものは気分、本能、攻撃性など

母親から遺伝するものは記憶、思考、音声、知覚などの知的能力だそうです。

文部省が2018年3月に公表した元ネタは2017年度、200万人に行った全国学力テストとその保護者12万人へのアンケートをもとに分析したものでした。

そこで分析の結果、母親の学歴が高い子のほうが、より学力が高いことが判明したという内容でした。

しかし、人の感じ方の問題かもしれませんが、私はそんなに大騒ぎするほどの差なのかと疑問に感じるくらい僅かな差に感じました。

中学3年生の数学問題で正答率の差をデータ化していたのですが、高卒父親の場合は44.1%で大卒は56.5% その差12.4%です。

一方母親の場合、高卒は43.3% 大卒は60.0% その差16.7%です。父親と母親の差がたった4.3%でした。

テレビはなるべく恐怖をあおったほうがより高い視聴率が取れるので、あえて大げさに言っているのだと思います。

またアメリカ人研究者が発表した説については日本の遺伝の専門家たちは否定的な意見が多くありました。

実際のところ遺伝による先天的な影響は40~60%のようです。残りは親の関わり方や家庭環境が影響するそうです。

ということは親からどんな遺伝子を受け継いだとしても、良い教育を受け、いい環境があり、勉強すれば学習能力は伸びるということです。

母親はどのように子供に関われば遺伝ではなく頭の良い子は育つのか?

これまた調べてみましたら、自分が子供の頃に母親から勉強に全く関心を持ってもらえなかった人は学歴が低いと自負している方が多い感じを受けました。

でも大人になり、子供の勉強する環境は整えてあげている方は多いようで、自分は低学歴だけど子供は父親似なのか高学歴になったという意見が多かったのです。

やはり環境を整える事と、勉強のやり方を身に着けさせることが肝心なのだと感じました。

私立の名門大学に幼稚舎から入学して学んだことは勉強の仕方だった、と述べている高学歴の方の意見もありました。

なんだかすごく簡単な事を言っているようですが、納得のいく深い意見だと思います。

そして親が勉強しなさい。と口うるさくいうだけではなんの意味もないようです。

勉強しているかを確認すること、正解したら褒めるという体験をさせることが子供にとって勉強好きにさせる土台のように感じました。

私も今このようにネットで勉強の出来る子出来ない子を調べると思うことがあります。

大人になった今は読書が好きですし、調べる事も好きです。

しかし子供の頃は本を読む習慣がありませんでしたし、勉強もまったく関心を持ってもらえませんでした。

テスト結果なども聞かれたこともなく、良くも悪くも何も期待されていなかったと思います。これは子供ながらとてもさみしい想いをしていたものです。

今になって思うのはもっとお母さんが毎日の授業で今どんなこと習っているの?とアウトプットさせてくれる習慣があったり、テストの点数に関心を持ってくれたりしていたら自分の学力も意欲も全然違っていたのではないかなと思ったりもします。

頭の良い子に育てたければ、母親はいつも子供の目の届く距離にいて、勉強が好きになるような環境をつくることだと思うのです。

あと、子供は何が理解出来ていて、何が理解出来ていないのかを把握して整理してあげることかな、とも思います。

これはいずれ子供が自分で整理できるようになるようにやり方を身に着けさせてあげる事が大事だなと思います。

遺伝ではなく母親が子供の頭の良さを引き出すためにできることは?

成長する過程で言語や理解を担う左脳は自然と優位になってくるので6歳くらいまでに右脳を鍛えることが大事なようです。右脳とは、ひらめきや想像力のような直観的な能力の事です。

頭が柔らかい幼児期、2歳までが特に吸収がいいらしく、この時期に色んなものを見せたり、体験させたりして伸びる種をたくさん与えておくのが効果的なようです。

すると、大人になってから経済的・社会的に成功している人が多い事がアメリカの調査でも明らかになっているそうです。

1歳くらいまでは十分な栄養を与えてもらうことと、親とのスキンシップやアイコンタクトを取ることが大事です。

2歳くらいまでは母親がたくさん話しかけ、会話をすること、なにかが出来たら褒めること、あとは読み聞かせが脳の神経細胞を増やすのに効果的です。

10歳くらいまでは本の読み聞かせも大事ですが、虫取りなどの自然体験、また博物館めぐり等を通して親子でコニュニケーションを取るなど、知的でさまざまな刺激を与え続けることが後天的な知能の発達にかかせないことのようです。

まとめ

子供の頭の良さは母親からしか遺伝しないという説は元になるデータをみてもそこまで大差は感じられないし、小学6年生と中学3年生の200万人という一部の調査なので一概には断定できないと思いました。

また、親からの知的能力の遺伝は半分程度で、残りの半分は後天的なもので変わってきます。

低学歴の母親であっても子供との関わり方次第で十分に学習能力を伸ばすことが期待できます。

そのためには幼少期にいろんな体験をさせ、常に子供を目の届く距離で見守り、褒めたりコニュニケーションをとったりすることが大事です。

低学歴だからと悲観せず、子供にとって学習する意欲が湧くような良い環境を作ることに努めましょう。