親世代などから「子供は3歳までは親元で育てないと可哀そう」など言われたことはありませんか?
私も現在2歳の娘がおり、できるだけ一緒にいたかったので子連れで働く道を選びました。しかし将来のことなどを考えた結果、2歳で幼稚園に入園することに決めました。
低月齢のうちから保育園に入れたから、幼稚園まで一緒にいたからといって、子供の発達に差が出るわけではありません。「三つ子の魂百」という日本のことわざがあります。
幼い頃に表れている気質や特徴は、歳をとっても変わらないという意味です。
母子一体の中で少しずつ生きる為の能力を身に着けていき、3歳になることに物理的に親から離れて1人でいられるようになってくるのです。
そんな有名な言葉ですが、実は「3歳」というのは数えで実際は2歳頃だとも言われています。何故「3歳児神話」が提唱されるのか、実際はどう影響するのかお話します。
3歳まで家で育てることと、3歳以下で預ける違いはある?
親の気持ちだけ考えるとできるだけ一緒にいたいけど、いろいろな事情で働かないといけないこともありますよね。
成長し社会人になった人たちが保育園出身なのか、幼稚園出身なのかなど見極めるのは難しいように、早い時期に親元を離れたからといって影響は大差はありません。
もちろん、早期から共働きで子供と過ごす時間が少なくてもその中で親がすべきことがあります。きちんと親の役割をこなさば、一緒にいる時間の長さは関係ないのです。
3歳以下で預けるデメリット
集団生活の中で家庭内より感染症のリスクが高まる為、病気になるリスクは高いです。実は低月齢であるほど、感染しやすいかったり重症化しやすいウイルスや細菌があります。
「多少病気にかかった方が免疫力もついて強くなる」など言う方もいらっしゃいますが、3歳以下の場合は重症化や長引くリスクもあるのです。
入園して間もなくは、今まで聞いたこともないような子供独特のたくさんの病気になるかもしれません。
それに伴いお仕事などお休みも多くなるかもしれないことは年頭に置いておくと、心構えができますね。
3歳まで家庭で育てるメリット
・コミュニケーション能力に関しては、その子の性格次第で個体差がある
もし経済的や家庭環境的にどうするか決められる環境であるなら、子供の性格に合わせて規模や教育方針などをしっかり一緒に見学してから決めたり、保育園にするか幼稚園にするか何歳から利用するかを決まるのがベストです。
3歳頃までは言葉も充分にしゃべることができないので、コミュニケーションが上手くとれません。
もし「早くから集団生活を体験させたい」という理由だけで預けるということでしたら、3歳頃までは親子で同世代の子供たちがいる地域のイベントや子育て支援施設などに出かけるだけで充分なのかもしれません。
・成長著しい時期の成長を一番近くで見守ることができる
3歳までの成長が人格の根底の形成に関係してきます。それまでにいかに「自分は愛されている」「自分は必要とされている」などの愛情を感じることができるかで決まります。
一緒に過ごした時間=愛情が深い ではありませんが、親と一緒に過ごす時間の中でどれだけ「自己肯定感」を高めることができるかで、今後「自分のことを大切にできる」「他人も大切にできる」人間に育っていきます。「自己肯定感」が高いとポジティブな性格になります。
現代では「どうせ自分なんか…」と考えるネガティブな性格の大人も多いですが、「自己肯定感」が高い人程、将来困難に立ち向かうときの力が高いのです。
3歳まで家で育てるかどうかは、最終的に親の気持ち次第⁉
親との愛情は量より質です。3歳頃までに親との愛情形成が不十分だと、その後の精神安定に悪影響があるという話があります。
そう聞くと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんが、愛着と時間は比例しませんのでご安心ください。
例え0歳から保育園に預けているご家庭で一緒にいる時間が少なくても大丈夫です。少ない一緒に過ごす時間で親子の絆を深めることができるからです。
ずっと親子でふたりきり、余裕がなくなりイライラしてしまうよりも、短い時間の中で密なコミュニケーションを取ることの方が大切なのです。
仕事や経済的事情などで、早くから保育園に入れた方も、後で「もっと一緒にいてあげたかった」、「ちょっと無理をしてでも幼稚園入園まで一緒にいたかった」など後悔する方もいらっしゃいます。
ご家庭の考えやスタイル、子供の性格で決めたとしても、結局は親がどうしたいかが大切なのかもしれません。
まとめ 一緒の時間の過ごし方やしつけをすれば、「3歳」にこだわる必要はない
どのような状況でも、一緒にいる時間に親がすべきことがあります。
・生活習慣を身に着けさせる
・愛情をそそぐ
・しつけ
一緒にすごす時間は関係なく、共に過ごす時間の中でやるべきことをしていれば、問題ないのではないでしょうか?
子育ては親だけがやることではありません。
周りにいる人たちや保育園・幼稚園の先生たちにも頼りつつ、社会の中で育ていくことが大切です。