絵本の読み聞かせって負担…そんな方に知らせたい驚くべき効果とは?!

子供たちの大好きな読み聞かせ。なんでそんなに好きなの?って言うくらい目をキラキラさせながら聞いてくれますよね!

読み聞かせって小さいお子さんだけかと思いきや小学校高学年まで推奨されているんですよ!

毎日を10年間以上…と考えるとちょっと面倒臭くないですか?最初は頑張ってましたが、次第に億劫に…。自己都合で読み聞かせをしないでいるとせっかく得られるステキな効果を逃してしまうかもしれません。

今回は私の後悔ポイントを交えつつ、効果的な読み聞かせのコツと続けることで得られる発達などをご紹介します!

絵本読み聞かせの具体的な効果とは?

1、親子の心のふれあいで安心感・幸福感を感じる

2、心が豊かに育つ

3、言葉をたくさん覚える

4、人の話を聞く力と、物を見る眼が育つ

5、読書の習慣が身につく

以上が、得られる効果だと言われています。これだけでも魅力的ですよね!さらに読み聞かせについての研究が進められており脳への科学的な効果もわかってきています。読み聞かせを8週間続けたら子供の不安や抑うつなどの問題が減少していたことが判明したそうです!

また別の研究でも読み聞かせ中の子供の脳は大脳辺縁系が活発になっていることがわかりました!大脳辺縁系とは喜怒哀楽を生み出し、その感情に基づいて基本的な行動を決める大切な部分。健やかに成長するためにとても大切なことだといえます。

また、発語においては私自身が読み聞かせのすごさを実感済みです!私は息子にほとんど読み聞かせをしませんでした。それが原因なのか息子は言葉を話すのが遅く4歳8ヵ月の時にうけた検査では言語の発達年齢が3歳6ヵ月でした。

しかも物の名前など言葉をほとんど覚えていなかったです。それから慌てて読み聞かせを始め、なんとか6歳の検査では言葉に関しては年齢相応まで追いつきましたが、聞く力だけはどうにもならず一歳半ほど遅れています。今でも耳で聞いた長い文章を覚えるのは苦手で(目からの情報は得意です)、少しずつ長い言葉を記憶していく練習をしています。

また言葉が遅いころは破天荒な行動でいつもハラハラさせられていましたが、スッと落ち着きました。おそらく言葉で気持ちを伝えられるようになり、癇癪をおこす必要がなくなったんだと思っています。

このように日常生活で話す力や聞く力を身につけることはなかなか容易でないと同時に、少し絵本を読むだけですぐに効果が実感できることがわかりました。もちろんそういう時期だっただけかもしれませんが、読み聞かせはその成長をとても助けてくれると私は考えます。

絵本の読み聞かせで子供たちを夢中にさせるには?!

読み聞かせに効果は知ってるけど子どもが興味をもってくれないし…私はそう思ってました。息子は読んでも喜んでくれないし読んでる途中でどこかに行ってしまうと続けた方がいいのが、やめていいのか悩んだものです。

そんな息子ですが、幼稚園に入ったとたん驚くぐらい絵本好きになりました!もしかしたら絵本に興味がないのではなく環境や私たちの読み方に問題があるのかもしれません。幼稚園の進めかたで読むとよく見てくれました!

読書とは違い読み聞かせにはコツがあります。今から夢中にさせるコツをご紹介します。

◆読む時間だと知らせる

幼稚園や保育園だと始める前に手遊び歌がありますよね!歌で「今から始まるよ。静かにしようね」は頭を切り替えるのに効果的です!なるべくお子さんが普段歌っている歌を歌ってあげると切り替えが上手にできると思います。

◆ 絵本の見せかたは重要!

子供の集中は切れるのが早いです。少し本が傾いたり、何かで視界を遮られただけで興味がなくなることも…。理解力や集中力を高めるためには絵本の持ちかたなどの細かい部分も重要です。

まずは座る位置ですが、1対1で読む場合は対面で座っても膝に乗せて同じ向きでもどちらでも構いません。複数の子供たちに対して行う場合は絵本を中心に扇状に座ってもらうとどこに座っても絵本が隠れません。配置にも気を配ってくださいね。

読み始める前に絵本の表紙を見せることから始めましょう。「今から始めるよ」という合図になります。

【持ちかた】子供に表紙を向けたまま手のひらに絵本を乗せます。親指は背表紙、残りの4本は表紙に添えます。ぐらつかないようにしっかり指で押さえましょう。もう片方の手でページをめくり、めくった後は絵がしっかり見えるようページの端を押さえてくださいね。

◆ 裏表紙も忘れずに!

絵本のストーリーが表紙から裏表紙も関係していることはよくありますので読み終わったら開いた状態で表紙と裏表紙を必ず見せてあげてくださいね。大人になると文章のないページはとばしがちですが、子供は表紙や絵だけでも世界観を想像したり、楽しめます。

◆ 繰り返し読むのも大事!

同じ本を繰り返し読むよりもいろんな本にふれてもらいたいかもしれませんが、ある研究で繰り返し読み聞かせるとよりはやく新しいことを学ぶようです。

何度も読んでいる絵本だと子供の反応が多くなること、自分の気持ちなど考えが深くなるそうです。絵本の楽しさやいろんな発見に気付いてもらうためにも何度も読んであげてくださいね。

絵本の読み聞かせで絶対にしてはいけないことがある?

◆ 過剰に気持ちを込めて読まない

◆ アドリブは入れないで!

◆ 質問などで話を中断するのはNG!

◆ 時間が足りない…文章は省略しない!

◆ 絵本は動かさない!

◆ 無意識の早口に注意!

◆ 感想を聞かない

これ私はほとんどしていました…。子供を喜ばせるためだったんですが…これらのNG行動は実はたった1つのことを守るために言われています。それは「子供の絵本の読み聞かせで感じる世界観や感覚を邪魔しないこと」

絵本の絵は文章で表現しきれなかった場面を切り取って伝え、文章は絵だけじゃ読み取れなかった場面の動きを補います。その時に感情豊かに読み上げたり、アドリブを入れたりクイズを出したりすると、そこで集中が途切れてしまい、聞く力や想像力などが育まれにくくなってしまうのです。お子さんからの質問は簡潔に答えながら、淡々と読み進めてくださいね。

絵本の読み聞かせ、年齢ごとに意識することは?

【~1歳】

赤ちゃんは視力もまだ弱く、読んでいてもあまり反応が感じられないかもしれません。しかし、ちゃんと声は聞こえているんですよ。2~3ヵ月頃からだんだん笑顔が出始めるころで簡単な絵本で笑ってくれるかも。

集中力もまだなくてすぐ飽きてしまったり疲れたりするので簡潔な絵本がおすすめです。

【1~2歳】

1歳を過ぎると活発になり、動くのが楽しいときで、じっと絵本を読むことができないことも。とにかく体で体験することが楽しい時期なので、比較的短めで簡単な絵本を読んであげてくださいね。

読み聞かせをしていると勝手にページをめくったり、遊んで聞いてないようなそぶりを見せることもあります。今はそういう時期ですので楽しいと思うことをさせてあげてください。無理に最後まで聞かせたり、順番に読む必要はありません。

かならず終わりはくるので今は叱らず見守りましょう。ただ、絵本を破ったり汚すことも少なくありません。しかけ絵本などは壊れやすいため特に注意が必要です。あまりにひどいときは布絵本などを検討してみてくださいね。

【2~3歳】

簡単な話しの流れなら理解できますが、一度で全てを理解するのは難しい年齢です。何度も繰り返し読むことで話を覚え、理解を深めていきます。

また、お子さん自身もお気に入りが出てくるころです。同じ本を何度もせがまれると親はちょっと飽きてしまうこともありますが、繰り返しは大切なことなので根気強く付き合ってあげてください。

【3~5歳】

またさらに理解度が上がってきます。仮に理解できなくても、知らないことや不思議なことが大好き!内容や言葉が難しそうでも、興味がありそうなら読んでみましょう!繰り返し読むことで徐々に自分のものにしていくはずですよ。

そうかと思えば赤ちゃん向けの絵本も大好きです。対象年齢が低い絵本でも成長してから気付くこともあるのでどんな絵本でも読んであげてくださいね。

【6歳~】

多くの子が自分で文字を読めるようになっていきます。自分で読みたいというときはもちろん読んでもらっていいですが、本の読み聞かせはやめないでください。自分で本を読むときは上手に読むことが第一になりかちで、内容に集中できません。

読んでもらうことで、内容が理解できますし、想像も広がります。同じ本でも読書と読み聞かせでは得られる効果が違うのです。また、絵が少ない本を読み聞かせると、場面を想像する力がはぐくまれます。

読めるようになった=読み聞かせ卒業にはならないんですね。

ママやパパのストレスを減らす効果も

実は読み聞かせの効果は、読み手にもあります。なんとストレスを減らす効果も期待できそうなのです!読み聞かせの時間が長くなればなるほど、ママの育児ストレスは減少することがわかっています!

まとめ

絵本の読み聞かせで得られる効果は

1、親子の心のふれあいで安心感・幸福感を感じる

2、心が豊かに育つ

3、言葉をたくさん覚える

4、人の話を聞く力と、物を見る眼が育つ

5、読書の習慣が身につく

6、不安や抑うつを軽減する

7、大脳辺縁系を刺激する

8、聞く力にも効果的

でした。

そのためには

・集中を途切れさせない読み聞かせの工夫

・対象年齢に囚われずお子さんが読みたい絵本を読む

・そして文字が読めるようになっても読み聞かせはやめない

ことが大切にです。読み手にもいいことがたくさん!ぜひとも楽しい読み聞かせの時間を作り上げていってくださいね。