赤ちゃんを叩くしつけをする理由と受けた影響は何がある!?

長い間の妊娠生活の中で、つわりで何も食べられなかったり、逆に食べていないと気持ち悪くなったりして苦しんだ経験があると思います。

そして、赤ちゃんが産まれると生活が激変します。大変だとは聞いていたけれど、予想をずっと上を行く大変さで、余裕が全然ない生活になった人も多いのではないでしょうか。初めての育児は分からないことだらけで「育児に正解はない」なんて言われえると、余計に分からなくなってしまうこともあるのではないかと思います。

子育てで特にしつけは大切で、しつけをするためには、叩くことも必要だと思うひともいると思います。でも叩かずに過ごすことが出来れば、おだやかに育児をすることが出来ます。

もしこの先もずっと、叩くことを続けていたとすると、いつの間にか叩くことがエスカレートしていくかもしれません。そうすれば、しつけと思っていたものが虐待になってしまい、大けがをさせしまうかもしれません。

まずは、しつけの意味を知ってもらい、どんな影響を与えるのか、どうして叩いてしまうのかが分かれば、赤ちゃんとの生活が変わっていくはずです。その手助けになれれば幸いです。

しつけの意味と赤ちゃんに必要なしつけとは何?

ウィキペディアでは「しつけ(躾)とは、人間社会、集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞いが出来るように訓練すること」と書いてありました。

でも赤ちゃんが社会に出て活躍するのはまだまだ先です。それでも今のうちから厳しくしつけておかなければ、きちんとした子供に成長しないのではないのか、と心配になってしまう気持ちも分かります。そうなると叩いてでも、赤ちゃんの時からしつけをしようとなってしまうのでしょうか。

しかし、赤ちゃんに必要なしつけは、食事のマナーや社会のルールを教えることではないのです。必要なことは、信頼関係を築いていくことです。信頼関係があってこそ、その後のルールを教えることにつながります。叩いてしまっては信頼関係を築くことは出来なくなってしまいます。難しいことではありません。オムツを替えるときに話しかけたり、離乳食を食べさせるときに話しかけるなど簡単なことです。

ぜひ、スキンシップやコミュニケーションをたくさんとってください。それが赤ちゃんのしつけになります。

では、叩くことを止めなければどういうことが起こるのでしょう?

叩くしつけをされた赤ちゃんはどうなるの??

赤ちゃんにとってママやパパは大切で特別な存在です。大好きな人です。その人から叩かれるということは、とても辛いことです。叩いた親も傷つきますが、叩かれた赤ちゃんはもっと傷ついています。愛されていないと感じてしまい、信頼関係を築くことが出来なくなります。

親との信頼関係が築けないと、家族以外の人との関係も上手く作れなくなります。友達とケンカやトラブルになった時に、叩くことで解決しようとします。また、将来的に人との関りを恐れるようになり、引きこもりになってしまうリスクも高くなってしまうのです。

特に頭を叩かれると、脳に障害が残ることがあります。力を入れていないつもりでも、感情的になっていると力の加減が分からなくなっていることが。「そんなつもりでは無かった」なんて言い訳は通用しない取り返しのつかないことになる可能性があります。

頭を叩くことは止めてください、とても危険です。

このように、叩かれて育つと心と体の両方に悪影響を与えます。赤ちゃんだから大丈夫ということはありません。

それでも、赤ちゃんを叩くことをやめられそうにない、と言う人がいるかもしれません。なぜなのかその理由を考えてみましょう。

どうして赤ちゃんを叩いてしまうのでしょうか?

赤ちゃんを育てることはとても大変です。一日中、朝も昼も夜も関係なくお世話をしなくてはなりません。疲れて休みたいのに、休めない状態が続いているのではないでしょうか。

そんな毎日で、赤ちゃんを叩いてしまう理由はどんなものがあるのでしょう。

眠たいけれど眠らせてくれない

夜泣きに付き合って一晩中抱っこして過ごし、いつ寝たのか思い出せないこともあると思います。私も赤ちゃんを抱っこしたまま、気が付いたら朝日が昇ってきていた経験があります。

睡眠不足は辛いです。頭がボーとしますよね。疲れなんてとれないです。イライラしてしまい冷静な判断が出来なくなってしまい、叩いてしまうことにつながります。

いつまでも泣き止んでくれない

私は子育てをするまでは、泣いている赤ちゃんは抱っこしてあやせば、泣き止むものだと思っていました。こんなに難しいことだと思っていませんでした。

でも実際は抱っこだけでは泣き止まず、お腹が満たされている・オムツがきれい・暑い、寒いなどの問題が無くても泣きます。

泣き止ませられないと「母親なのに泣き止ますことができない」と自信をなくすことになり、しだいに泣き声に恐怖を感じるようになるようです。追い詰められて、叩いてしまうことにつながります。

危ないことをしたり、しそうになったりした時

使った後のハサミをテーブルの上に置いたままにしていて、気が付いたら赤ちゃんが触ろうとしていたことがある人もいるのではないでしょうか。何にでも興味をもつので、すぐに触ろうとするし、口に入れようとします。

「危ない」ことを教えるつもりが、ケガをさせたくない思いで焦ってしまい、叩いてしまうことになってしまうようです。

離乳食を食べてくれないし遊んでしまう

少しでも食べてほしくて、本を見ながら悩みながら作っている人も多いのではないでしょうか。月齢に合わせた硬さに茹でたり、大きさを変えたり、食材を増やしたりなど、離乳食作りは時間と手間がかかります。

せっかく作った離乳食をおいしく食べてくれるならいいですが、嫌な顔をして吐き出されることもあると思います。がっかりですよね。手づかみ食べも大切だと言われるけれど、食べた量よりも、周りに散らばる量の方が多いと、悲しいのと怒りが出てきて叩いてしまうことになってしまうようです。

パパの帰りが遅い、もしくは育児に協力的ではない

パパの帰りが毎日遅くてワンオペ育児をしている人は多いと思います。今日の赤ちゃんの成長や悩みを聞いてほしいのに聞いてもらえませんね。唯一の頼れる存在のパパがいないのでは、助けてもらいようがありません。

もう一つ、パパがいるのに育児に協力してくれない場合があります。仕事で帰ってきていないならまだ仕方がないとも思えますが、いるのに育児をしてくれないのは困ります。

赤ちゃんと二人だけの時間が長くなったり、協力してくれないと、しだいに孤立や孤独を感じてしまうようになります。そういうママの不安やさみしさが弱い赤ちゃんに向けられてしまうのです。

そして、他にもたくさんの理由があります。どれも赤ちゃんを思って毎日がんばっているからなのです。がんばり過ぎるママや真面目なママが手を挙げてしまうようです。

まとめ

赤ちゃんを叩いてしつける行動は、赤ちゃんもママも傷つくだけで悲しいことです。ママも叩きたくて叩いているのではないのですから。眠れていない時、泣くのに付き合って疲れている時、イライラしてしまう時などたくさんありますが、がんばっている自分をそれ以上追い詰めないでください。今の悩みは思い出になる日が必ず来ます。子供は成長していますよ。