ネグレクトする母親の特徴は?あれ?っと思ったあなたへ

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ネグレクトは児童虐待の一つです。身体的・心理的虐待と比べると児童相談所への報告件数は少ないんですが、その理由は何故かわかりますか?

まずはネグレクトの定義を知って頂きたいと思います。

ネグレクト(養育保護義務の拒否・怠慢)定義は下記が主にいわれています。

  • 子供を家に閉じ込める・家に残したまま外出をする
  • 充分な食事を与えない
  • 清潔な部屋や衣服を与えない
  • 自動車の中に放置したままにする
  • 病気になっても病院に連れていかず病気が重症化する
  • 同居人(夫・内縁や交際相手など)による虐待を保護者が容認又は見て見ぬふりをする

ネグレクトは、他の虐待と同じように家庭内でおこなわれ陰湿には変わりないですが、目にみえるキズやアザの身体的虐待や、子供を怒鳴ったり子供の心を傷つけること言う心理的虐待とは違います。

なので、近所の人や学校の担任も気付きにくく、また、ネグレクトを受けている本人ですら、幼少期から続いている場合は当たり前と思い気付いてないこともあります。

ゆえに発覚時には発育(低身長.低体重)や発達(年齢と比較して言語、思考、学力など)が遅れ、充分な食事がもらえず、栄養不足や脱水症状がある。最悪のケースは飢餓、餓死状態発見され、死に至らしめることも。

ネグレクトの定義を知り、もしかして…と本人や周りが気づいてあげることが大切でだと思います。さらに、ネグレクトする母親の特徴を知って頂ければ、助ける手立てになるのではと思いますので下記にご紹介していきます。

ネグレクトとする母親の特徴とは?

ネグレクトなどの虐待行為は母親によるものが多いと言われています。十月十日(とつきとうか)あなた(子ども)をお腹で大事に育てて、せっかく無事に生まれて来たのになぜ、その母親自身があなた(子ども)をネグレクトしてしまうのでしょう。

辛いかもしれませんが、ネグレクトする母親の特徴をみていきましょう。

ネグレクトする母親の特徴として主に言われているのが、

  1. 母親も虐待を受けて育ち、人の痛みを知ることができず、感情をセーブすることがてきない
  2. 現実から目をそらし、嫌なことがあっても受け入れることができない
  3. 社会の決まりごとに敏感で従がおうとする気持ちが強く、真面目一徹
  4. 他人に依存してしまう傾向が強くでる
  5. 子供を自分の思い通りにしたいという支配欲が強くなる

ネグレクトする母親にこのような特徴があるのは、背景に母親自身も幼少期に親からの虐待を受けていた過去があるという点から、母親のカウンセリングをした精神科医や心理カウンセラーの見解によりネグレクトする母親の特徴が明らかになってきたのです。

その背景があり、皮肉にも自分の子にも同じことをしてしまう負の連鎖が引き起こされてしまう事態となっているようです。

子どもにネグレクトする母親もまた被害者でもある。だからといって、ネグレクトが許されことにつながる事にはなりません。命に関わりますから。

ではなぜ上記のような母親の特徴になってしまうのかをもう少し詳しく解説していきます。

母親もネグレクトなどされたのに、なぜ子供にもネグレクトをしてしまうのか?

ネグレクトする母親の特徴から精神面・心理面を分析した結果によると・・・

  1. 自分の気持ちを押し込めたまま大人となり、感情コントロールが上手に出来きなく、ネグレクトや虐待行為がひどくなってしまう。
  1. 母親自身も幼少期に虐待を受けたことで必然的に防衛機能が発動し、自分の身を守ることを繰り返してきて、子育て思い通りに進まない現実を目の当たりにすると、受け入れることができず、逆にネグレクトなどの虐待行為をしてしまう。
  1. 頭ごなしに怒られ続けた結果、母親自身は自分の意見を言うことが、悪い事だと植え付けられて、自分に自信がもてなくなり、社会の決まりに従おうとする思いが強く、子どもが逸脱していると『しつけ』と言う名の虐待をしてしまうことに。
  1. 親から虐待をうけ、充分な愛情を注がれなく育ってしまったことで、自分自身を愛してくれる存在に依存心が強くなる傾向になりやすく、夫や交際相手がいると捨てられたくないと思う気持ちが強くなり、相手が自分の子を虐待しても見て見ぬふりをしたり、協力してしまう。
  2. 母親の虐待体験から、子どもは親に従って生きるものだと歪んだ教えから、自分の子に対しても、そうあるべきと思い、子どもを支配しようとする思いが強くなる。

母親自身も幼少期に虐待を受けて育ち、人格形成が不完全なまま大人になってしまうことで、自分自身が母親になった時に、正しい判断がわからずに育児をすることで、ネグレクトしていまうという悲劇になってしまうのでしょう。

よくニュースなどにあげられる児童虐待に関する出来事で、ネグレクトや虐待した母親はしつけといって虐待と認めず、正当化しテレビに映る姿が堂々としたようにも見えるのは、それが当たり前という家庭環境で育ってしまったからなのかと感じてしまいます。

きっと、子どもを苦しめている罪悪感はなく、世間の母親と同じように育児に奮闘している感覚なんだろうなって思えてきますが、どこかでセーブできれば悲劇は起きませんがあとを絶たないの昨今です。

ネグレクトする母親の特徴の他にネグレクトを引き起こす原因もあった!?

母親が子どもにネグレクトするに至るまでには母親の特徴も大いに関係がありますが、引き起こすきっかけもやはりあるのです。原因と言われているものは

  • 離婚などで母子家庭となり生活環境の変化
  • 倒産や失業などで経済的な余裕がなくなる
  • 結婚、再婚した夫、交際相手などによるDV
  • 核家族で近くに相談することができない、親とは疎遠、人を関わるのが苦手
  • 母親自身がうつ状態になりやすい又は精神科に通院している

母親を取り巻く生活環境や家庭環境が不和の方向に変わることで、もともとあったネグレクトを受けた母親の特徴と、良くない原因が重なり合うことでネグレクトを助長させてしまうのでしょう。

ですがネグレクト受けた母親だけが、子どもにネグレクトをするということでもないのかなって思います。

母親がネグレクトを受けた受けていないに関わらず、世の女性全般にも起るうる原因でもあるかもしれないです。いつどこで、今の生活が崩れ落ちてしまうかはわかりません。どんなに自分のメンタルが崩壊しそうでも、子どもに非が行くことがないように努めたいですね。

母親自身で気がつかないで子どもにネグレクトしているのが、ネグレクトを受けて育った母親の特徴もしれませんが御自身で『はっ』と思った際は、自分の非を認めて児童相談所や保健センターに相談して母親自身のココロが健康になることに力をしれて欲しいと思います。

ネグレクトはなぜ児童相談所での報告件数が少ないのか?

児童虐待のニュースが増える昨今、虐待行為を心配して近隣の方や学校の先生、子ども自身からの通報も増えてます。また相談電話の無料化からもっと増えるだろうと予測されていたりもしますね。

下記のグラフをみると年々虐待の報告件数が増えて、周囲の意識が高まっていますが、ネグレクトだけ見ると通報が低いのがわかります。

平成30年度の児童相談所での児童虐待相談対応件数より一部引用

冒頭でも母親によるネグレクトの報告が少ない理由を、『周囲も気が付きいにくい』ことや『本人自身も気が付いていない』ことがあると説明しました。ネグレクトを受けている対象が未就学児で常に家にいると発見が遅れます。

ですが、幼稚園・保育園に通園、小学校に通学していても気が付かれず、本人も自覚していない‥又は仕方ないと受け入れていることや、場合によっては中高生でさえも自分で気が付かないでいることもあるんです。

母親によるネグレクトのみを考えると、徐々に衰退していく身体や身なりの不衛生は気付きにくいと思います。報告件数が低いと考えられる要素を下記にあげていきますので参考にして下さい。

◎ネグレクトなど虐待による被虐待児症候群とは?

ネグレクトや心理・身体・性的虐待が毎日のことで、日常化いわば習慣化してしまった状態になると虐待を受けている子どもは抵抗する意欲をなしてしまう傾向になると言われてます。

最悪なことに、虐待されるのが当たり前な行為として『仕方なく』や『いつものこと』だと、受け入れてしまうなどの状態となり、心身の健康にまで障害を及ぼしていくことを被虐待児症候群といいます。

私達、親自身も虐待児を見抜けない盲点になっているかもしれません。例えば…

『お母さんに怒られた、怒るから』って耳にすることってありますよね。でも、常日頃、私自身、虐待を疑っていないので息子の友達から怒られた事実だけを聞き、怒られ方を聞いていない自分に気がつきます。

当たり前なのよう子どもも言うので、『ゲームのしすぎで怒られた』など怒られてた理由を聞いても、それは仕方ないよね、と言ってしまい、その先に罰として『ご飯抜きね!』などと言われているかもしれないとは思えなかったりします。

私の返答で『それは、お母さん怒るよね。』などと軽はずみに言ってまうと余計に当たり前と思わせてしまうのでは、と今更反省してます。

母親によるネグレクトのみを考えた場合、私達や子どもと関わる教育者も、一歩踏み込んで、怒られた先にどんな罰があるかなどをさりげなく聴くことも早期発見になるのではないかと考えさせれました。

ネグレクトの症状である低身長などの発育問題、知的や発達の遅れ、身体や服装の汚れなど目に見えてからではすでに、こどもの心理状態は健全ではなくなっているかもしれません。

◎ネグレクトだけしている母親は少ないかも?

子どもをしつけるにあって、怒鳴るや叩く、子どもに対してけなすようなコトバかけるなどの身体的、心理的虐待は『カッ!』っとなったときに1番にしてしまいます。

その後に、『ご飯食べないで反省してなさい』や暗いとこに閉じ込めるなどのネグレクトがあるのではと思います。

通報する方も泣き声、怒鳴り声などから虐待を疑います。また虐待うける子ども自身、暴力や暴言を言われている方が辛く、1人にされた方が身を守れて安心や殴られるより、ご飯抜きの方が我慢できるという心情があるかもしれません。

なので、身体的・心理的虐待の中にネグレクトが潜んでいるだけで、誰から見ても目立つ虐待の通報が多いのだと私は思います。

ネグレクトは少ないからあまり警戒しなくても…ではなく、虐待の4種類同等な見方でとらえ、やはり早期発見に目を向けいくことが重要なのかと思います。

母親によるネグレクトは2つのタイプがある?

  • 積極的育児放棄
  • 消極的育児放棄

がネグレクトと言われる中にあります。

【積極的育児放棄】は子どもが言うことを聞かない、手がかかるなどがあり、母親が意図的に育児を放棄してしまうこと。

【消極的育児放棄】は育児はしたいけど、母親自身が精神的に弱い、身体が弱く病気がち、家計が苦しくてやむおえず…育児を放棄していると自覚はないが、周囲から放棄していると思われてしまう。

タイプは違いますが、やはりどちらも母親を取り巻く環境でネグレクトは起こります。

子どもの安全確保も大切ですが、ネグレクトする母親自身も悪者扱いされてしまいがちですが救済をしなければいけません。どちらも救ってあげれるような関わりが大事ですね。

おわりに

母親によるネグレクトの特徴についてお話しさせて頂きました。参考になったでしょうか?

児童虐待に関して社会全体が今、力を入れていますので、関連するサイトは非常に多くご自身が知りたい情報を探すのも大変ですよね。

ネグレクトする母親も過去に虐待やネグレクトを受けて育った背景があることや、母親自身の心身の健康状態、育児や家計をやりくりすることなどからの疲労など、たくさんの系が絡み合い、もつれて最悪な事態を引き起こしてしまうのだと思います。

『私の育児ってネグレクトしているかも?』…や、『母親のこの部分ってネグレクトなの?』と感じる母親の皆様、学生の皆さん!是非、児童相談所や子ども安心ホットライン、全国共通の189に相談し、一つ一つ問題を解決して言って下さいね。

そして、あれ?と変化に気付いたり、子どもを取り巻く関係者の皆様、確信に変わる前に母子を救済出来るよう、『お母さんって起こった時はどんな感じ?』など個別に聴くなど少し踏み込んで見てはいかがでしょう。

全ては簡単ではないですが、何か私達が努力する事が悲しく、恐ろしくもある母親や同居人あるいは夫婦してのネグレクトや虐待の悲惨なニュースが1件でもなくなることにつながればと切に願います。

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