暴力を受けて育った人の特徴!どんな大人になる?

 子育てを経験すると、子どもに対してイライラしてしまうことがたくさんありますよね。時には、叩きたくなったり、蹴りたくなってしまうことも。何度言っても片付けない、わがままばかり、一緒にいるママはどんどんストレスが溜まっていきます。

いけないことであるのは分かっていても、子どもに暴力をふるってしまう。そんな自分が嫌になる。その繰り返しで、ママはどんどん追い詰められていきます。

叩きたくなる気持ち、怒鳴りたくなる気持ちは、ママならみんな持ったことがあります。自分一人で抱え込まず、ママ友や信頼できる人に相談してみてはいかがでしょうか?

暴力を受けて育つ期間が長くなればなるほど、子どもの人生におよぼす影響も甚大になります。最悪の場合、ママも子どもも人生がめちゃくちゃになってしまうことも。

一日も早くママが楽になって、ママも子どもも成長していけるハッピーライフを送りましょう!

暴力を受けて育った子はどんな大人になる?

 子どもの頃に暴力を受けて育った子は、どんな感情を持ち、育っていくのでしょうか。暴力を受けて育った子は、どんな大人になるのでしょうか。それは、以下の点になります。

・親が嫌いになる 

・人間が怖くなる

・判断力がなくなる

親が嫌いになる

 親が嫌いになってしまうことで、それからの人生の中でその印象が残り、暴力をふるった親と仲良くしていくことが難しくなってしまいます。

子どものころに受けた暴力という強烈な記憶は、残念ながら子どもの中から消えることはありません。子どもが成長していっても、子どもの受けた暴力の記憶は残っていることが非常に多いです。

また、世間では、親孝行などの「親に感謝すること」が美徳とされています。しかし、実際に親に暴力を受けて育った子どもは、親に感謝できるはずもありません。

世間からは「常識がない」や、「感謝する気持ちのない子」という見方をされてしまいます。これは、暴力を受けて育った子どもにとっては、つらいことです。自分の記憶が何度も思い出され、また周囲からは認めてもらえないからです。

人間が怖くなる

 最も愛してくれるはずの親からの暴力を受けて育った子は、人のことを信用することが難しいです。友達など、人とかかわる機会は多い社会生活で、人と適切な信頼関係を築くことができないのは、大変なことです。

ある程度かかわっていても信頼することができず、それゆえ人からも信頼されにくい傾向にあります。人とかかわりながら生きていく社会生活でも、人のことを信頼したり、信頼されたりすることが難しく、生きづらさを感じやすくなるのです。

判断力がなくなる

暴力をふるっている時の親は、子どもに様々な決断を迫っていることが多いです。「なんで早くしないんだ。早くやれ。」というように、何か子どもに要求しながら暴力をふるっています。

そのため、暴力を受けた子どもは、何かを熟考する間もなく、言われた通りのことを素早く再現することが、自分の身を守る一番いい方法でした。そのときに誰かに相談する時間も、とうていありません。

これを繰り返していく中で、子どもは「言われた通りのことを素早く再現すること」が大切であると考えるようになります。何か決断を迫られたときは、いつもこの考え方をするのです。

大人になっても、仕事で何かを熟考することなく、そして、相談することなくさっさと決断をしてしまいがちです。子どものころから、それが一番いい方法だったからです。

判断ミスやクレームが多くなり、自分はどうしてできないんだと考えることが多くなります。こうして自分のことを嫌いになっていってしまいます。

暴力を受けて育った子は、自分の子どもにも暴力をふるう?

 暴力を受けて育った子どもが、将来、自分の子どもに暴力をふるってしまうことがあります。「負の連鎖」とも言われています。

その根底には、親が「自分はこうやって育てられてきたから」という考えや。「子どもだって、痛い思いをしなければ何も学べない」という考えがあるからです。このような考え方をしてしまうと、暴力を肯定してしまうことになります。

人によっては、自分の子どもを持つ前に、暴力をふるう親に対して、反撃することがあります。これは「負の連鎖」の原点です。

子どもに、自分と同じ思いをしてほしくないと願いながらも、結局暴力をふるってしまう。そんな自分がまた嫌になる。そうやって悩んでいるママも多いのです。

その背景には、夫からのDVなど、ママ自身も余裕がなくなってしまってしまうことから、子どもに暴力をふるってしまうことがあります。ママも追い詰められているんです。

いわゆる「負の連鎖」を断ち切るためには、「親と自分の関係」と「自分と子どもの関係」をはっきりと断ち切ることが重要です。自分と子どもとの関係は、自分と子どもで新しく作っていくものなんですから。

味方はゼロ?暴力をふるってしまうママの気持ちに寄り添える人

 「子どもに暴力をふるってしまう自分に、味方なんていない」と思っていませんか?実はたくさんいるんです。ママ自身もとても辛い思いをしていることや、追い詰められていることを分かってくれている人がたくさんいます。

まずは、ママが一人で抱えこまずに、相談することが何より大切。パートナー、ママ友、家族、信頼できる人、相談窓口など、ママの不安や状況を相談できる窓口はたくさんあるんです。

悩み事を聞いてもらえるだけで、前向きになれたり、気持ちが楽になったりしますよね。ママだってつらい。その思いを分かってくれて、受け止めてくれる相談のネットワークを作りましょう。

まとめ

かわいいはずのわが子に手を上げてしまう。そのことを考えて、どんどん自分が嫌になって、相談もしづらくなてしまいますよね。

でも、大切なのは、とにかく相談です。ママ一人で抱え込まなくていいんです。ママの辛い気持ちを誰かに聞いてもらい、共有しましょう。小さなことでも相談することが大切。

まずは、ママが救われることが大切であると思っています。ママが笑顔で子どもに接することができるようになることが、子どもにとって最大の成長であると考えているからです。

とにかく相談。この一歩を踏み出すことが、ママにとっても子どもにとっても大きな一歩です。