言葉が遅い子は頭が良いって本当⁈気になる言葉の成長発達について

うちの子って発達が遅いかも?なんでうちの子はあまり喋ってくれないんだろうか…。親であれば、そんな悩みを1度は経験した事があるでしょう。周りの子と違うかも?と感じると、とても不安になってしまいますよね。

子どもは大人が想像している以上に、たくさんの事を見聞きして吸収し学んでいます。言葉を話さなくても、大人が言っている事を理解したり考えたりしているのです。一人ひとりの個性として、周りと比べないようにすることも大切と言えます。

言葉が遅いことに関して、あまり過度に心配する必要はありません。言葉を無理矢理喋らせようとすると、子どもは親に対して恐怖心を覚えたりコミュニケーションを嫌がったり余計に話をしてくれなくなってしまうでしょう。

幼児期の言葉の発達が遅かったけれど、その後名門大学に合格したなんて人も珍しくはないのです。長い目で、その後の成長発達を見ていく事が大切と言えます。早い段階で「何か問題があるかも!」と決めつけるべきではありません。

頭が良い子や言葉が遅い子など成長発達には環境が影響する?

子育ての悩みは、子どもがいくつになっても尽きる事がありません。言葉の発達が遅いと、何か発達に障がいがあるのでは…と心配になってしまいますよね。

子どもの発達は、親の関わり方や生活環境などが影響していると言われています。また、本来その子が持っている個性も影響してくるのです。

何も声かけをしなければ、子どもは言葉を喋るどころか理解もできません。日々のコミュニケーション方法を見直していかなければ、子どもの成長発達に悪影響を与えてしまうのです。

子育ては親子で楽しむ事が最も重要と言えます。悩み過ぎたり自分を責めたりせず、とにかく楽しみながら子どもとコミュニケーションを取っていきましょう。

子どもに対する親の声かけ

子どもに対して、「〇〇だから△△なのね!」「これは〇〇だから、こうなるのよ!」と話の最初から最後まで親が一人で話し、解決させたり結論を出していませんか?気を利かせて何でもやってあげているようですが、これは子どもに考えたり発言する機会を奪っているのです。

子どもは大人の行動や会話を見て、たくさんの事を学び吸収しています。何気ない日常の一つひとつの行動の中で、「〇〇はどこにある?」「これはどうする?」と子ども自身が考えて発言する機会を与えてあげる事が大切なのです。何気ない親の声かけ一つひとつが、子どもの成長発達に大きな影響を与えているという事を理解しておきましょう。

どんなに質問を投げかけても、言葉が返ってこないことももちろんあるでしょう。きちんと理解しているのか、発達が遅いのではないのかと心配になってしまいますよね。しかし、子どもはしっかりと大人の姿を見てたくさんの事を考えているのです。たくさん考える機会を与えてあげてください。

個性や生活環境

当然な事ですが、人間にはそれぞれ個性がありますよね。マイペースな人やせっかちな人、人見知りやお喋り好きなど様々です。人間が本来持っている個性や、生活環境によって形成された性格など、あらゆる刺激を受けながら人は成長していきます。元々お喋りが得意でない人も当たり前にいるのです。

多くを語らず物静かな家庭とお喋りが大好きで賑やかな家庭を比べると、その違いがわかるでしょう。親にそっくりな性格になったり、親とは真逆の性格になったりします。家庭環境や親の性格などが、子どもの個性や性格に大きく影響してくるのです。

言葉数が少ない家庭だから、子どもも全く同じ性格になるとは一概には言えません。もちろんその真逆だって考えられます。しかし、どちらにしても子どもの個性や性格は家庭環境が大きく影響してくるのです。このように子どもを取り巻く環境が影響しているので、「言葉が遅いから障がいがある」「学習が苦手だから頭が良くならない」と決めつけることはやめましょう。環境を整備することで、いくらでも変える事ができるのです。

言葉が遅い子は頭が良いと言われているのはナゼ⁈

なぜ言葉の発達が頭の良さに関係してくるのでしょうか。言葉に遅れを感じても、大人が言った事をしっかりと聞いて理解していれば全く問題はありません。理解をしているという事は、子どもはたくさんの単語を覚えているということになりますね。言葉を発していないだけで、子どもは自分なりに「言葉」に対して興味関心を持っているのです。

エジソンやアインシュタイン、モーツアルトは、5歳前後になっても流暢な言葉を話す事ができなかったそうです。しかし、彼らはその後それぞれの分野で天才的な才能を開花させました。彼らはそれぞれが興味ある事を一生懸命探究し、名前が世界中に知れ渡るほどの功績を残していったです。

言葉の発達と知能に関しては、絶対に関係性を持っているとは言えないという事がわかります。誰にでも得意不得意があり、できないからといって何か障がいがあると決めつけてしまうのは間違いではないでしょうか。実際に我が子は3歳で平仮名を覚えて一人で絵本を読む事ができるようになり、お喋りも上手でした。しかし、小学生になった今は人見知りもあり言葉数が少なめだったり運動が苦手です。このように、子どもそれぞれに得意不得意があり、言葉の発達のスピードも個性ではないかと思います。

まとめ・子ども個性を大切にしましょう!

言葉の発達に関して、遅れがあるから知能も遅れるという根拠は全くありません。かつての偉人の歴史を知ると、皆言葉の発達の遅れに1度は悩みながらも、大きな功績を残していることがわかりますね。歴史を変えるような大きな発明をしたり今でも良く耳にする曲を作ったりと、素晴らしい人物ばかりです。

子どもに限らず、人間にはそれぞれ個性があります。言葉の発達もすぐに障がいや病気があるのではと疑わず、個性と捉えてみてください。時間の経過と共に、あの悩みはなんだったのだろう?と思う日がくるかもしれません。

まずは積極的に子どもとコミュニケーションを取り、子どもが興味あることや好きな事を見つけてあげましょう。そしてその能力をたくさん伸ばしてあげてください。たくさんの良い刺激を与えて成長発達を促し、子どもの好きな事や興味ある事、実力を見出してあげる事が1番大切なのです。