子どもを持つ親であれば、学校の成績は心配事の一つではないでしょうか。
家へ持って帰って来るテストの点数や通知表を見るのって怖いですよね。
「うちの子どうして勉強ができないの?」と悩んでいるのであれば、まずは家庭での子どもとの関わり方を見直してみることがいいかもしれません。
これから紹介する「勉強ができない子の3つの特徴」にあてはまるのであればなおさら。
それでは、その特徴を一つずつご紹介していきますね。
勉強ができない子特徴は?疑問を解決しない?
日常生活の中で大人でも「なぜ?」「どうして?」と思うことって、意外と多いですよね。子どもならもっと多いはず。
この「なぜ?」「どうして?」を解決するかどうかが、勉強できる・できないの分かれ道の一つなのです。
疑問をそのままにする
勉強ができない子の特徴の一つめは「なぜ?」「どうして?」と思った時に、解決しようとしない傾向があります。
一方、勉強ができる子は、疑問をそのままにしておくのが気持ち悪いと思っている子が多いそうです。
だから、そのままにしないで、その都度調べて疑問を解決していく。それを積み重ねていると、いつの間にか知識が増えている!!ということになるわけです。
学校の勉強に限らず、日常のささいなことに疑問を持つこと、その疑問を解決していくことが大事なのです。
例えば、
- なぜ雨が降るのか?
- どうしてテレビに映像が映るのか?
- どうやって車は走っているの?
こんな感じで見ていくと、身の回りに本当にたくさんの「疑問の種」がありますね。
ここで大切なのが、子どもの「知りたい」という欲求。その欲求がある子は勉強ができる子が多いそうです。
つまり、子どもの「知りたい」を育ててあげれば、勉強ができる子に変われるかもしれないわけです。
子どもに興味を持たせる方法ってある?
「知りたい」ということは、物事に興味を持っているということ。
身の回りにはたくさんの「疑問の種」があるわけですから、子どもがその種をみつけた時に、親が気づいて、興味の芽を伸ばしてあげることが大切です。
例えば、雨の日に「どうして水が空から降ってくるんだろう?」と、疑問に思ったとします。
この「なぜ?」から一緒に調べたり、図鑑や本などを使った調べ方を教えてあげたりしてみましょう。そうすると理科に関する興味も強まり、これまで興味のなかった理科を勉強してみようかなという気持ちにもつながります。
もしかすると、何度か一緒に調べているうちに、調べ方も分かり自分で調べるようになってくるかもしれませんよ。
これは理科だけではなく、言葉の意味に興味を持ったら国語につながるし、歴史に興味を持ったら社会にもつながりますよね。
ただ、ここで大事なのが無理に興味を持たせないこと!
誰だって人から強制されたことってやりたくないし、やる気もなくなりますよね。
なので、子どもが自然に興味を持つように、その興味を強めていけるようにサポートすることが大切です。
そして、子どもって自分の興味があることには、すごく集中して取り組んでいませんか?
この集中力も勉強に大きく関わっています。
勉強ができない子は集中力が続かない
勉強のできない子の特徴の二つ目は、集中力がない傾向があります。
集中力がないと注意散漫になりダラダラ勉強してしまいがち。ひどいとテレビを見ながらなど、「ながら勉強」になっていたりもします。
これでは何も身につかないのは言うまでもありません。集中して取り組むことで、単元や課題への理解度も変わってきます。
でも、子どもに限らず、大人でも長時間集中することは難しいですよね。
では、どのくらい集中できるのがいいのか、目安を知りたくないですか?
一般的に幼児が集中できる時間は最大10分ほど、小学生は20分持てばいいほうだそうです。
これを聞いて「うちの子はそんなに集中できない」という人もいるのでは?
でもご安心を!子どもが集中できないことにも理由があります。それを知って改善すれば、集中力がアップするかもしれませんよ。
集中力が続かない原因とは?
最近、短い時間ですら集中が出来ない子供が急増し、問題になっています。集中力が続かない大きな原因は2つ。
テレビを見る時間やゲームで遊ぶ時間が長い
長い時間、テレビを見たりゲームで遊んだりした時って、座っていただけなのに疲労感を感じたりしませんか?
体は動かしていなくても、脳はフル回転!
そのため、いざ勉強をしようと思っても、勉強に必要な集中力が衰えてしまいます。
さらにスマホやポータブルゲームが普及し、常に遊べる、連絡が取れるといった環境も子どもの集中力を低下させる原因となっています。
睡眠時間が短い
睡眠不足の時って、頭がぼーっとして間違いが多くなったり、イライラしてしまったりしませんか?これは大人に限らず、子どもだって同じこと。
実は、子どもたちは昔に比べて就寝時間が遅くなり、睡眠不足が深刻化しています。睡眠時間が短いことで脳の疲れが充分に取れず、注意が散漫になっているのです。
ということは、テレビやゲームで夜ふかしをして……、なんてもってのほか。
さらに睡眠不足になると、セロトニンと呼ばれるホルモンの分泌量が減少してしまいます。このホルモンが不足すると、イライラし、集中力が低下すると言われています。
集中力を低下させる原因と気を付けた方がいいことは分かったけれど、集中力をつけるために具体的にどうしていけばいいか気になりますよね。
子どもに集中力をつけさせる方法!
生活にメリハリをつける
遊びすぎもよくないし、ダラダラと長時間勉強をするのも結果的に勉強嫌いにさせてしまう可能性があります。そのため、勉強する時間・遊ぶ時間にメリハリをつける、もしくは時間を決めてしまうのも有効です。
その際に「遊ぶ前に勉強をしておきなさい」といった感じで、先に自分のやるべきことに取り組む方が、その後の遊びを心置きなく楽しめるかもしれないですね。
また、ここでもう一つ大事なのが睡眠時間をしっかりとらせることです。就寝時間を決めて、夜更かしをさせないようにすることも必要ですね。
環境を整えてあげる
子どもが勉強をする場所は、散らかっていませんか?
集中力を高めるためには、勉強をする場所の環境や整理整頓は大切です。
近くにテレビやマンガ、スマホなど興味があるものが近くにあると、どうしても気になってしまうもの。もちろん集中力も下がってしまいます。
もちろん、子どもが勉強をしている後ろで親がスマホゲームをしていたり、テレビを見ていたりするのも気が散ってしまうのでやめましょう。
あと注意が必要なのが、何度も声をかけたりすること。つい気になってしまうのはわかりますが、そっと見守るようにしましょうね。
短時間の勉強から始める
子どもの集中力は小学生で持って20分。なので、いきなり20分の勉強をさせるのではなく、5分、10分といった短い時間から集中させた方が効果的です。
「一問だけこの問題を解いてみよう!」と声をかけて、解かせてみるのもありですよね。
集中力は訓練によって伸ばすことができます。一回でも「集中できた」という感覚がつかめれば、その後も集中力が持続する傾向があるそうです。
さらに、その一問を解くことで達成感を味わえて、もう一つ解いてみようと興味を持つ可能性もありますよね。
まずは短時間から勉強を始めてみましょう。
そして、短い時間の勉強をコツコツと積み重ねていくことで集中力もアップするため、習慣化が大事になります。この「習慣」も勉強ができるようになるために、必要なことの一つです。
勉強ができない子は学習習慣がない
一度覚えたものをずっと忘れないでいることって難しいですよね。特に学校のテストのために一夜漬けして覚えたものはすぐに忘れますよね。
そう、勉強ができない子の特徴の三つめは、「学習習慣がない」です。
つまり、勉強ができる子は、普段の学習習慣によって知識がきちんと定着しているのです。
とは言っても、勉強を毎日するなんて苦痛と思うのでは?
例えば歯磨きも、習慣になる前の最初のうちは面倒だなと思ったのではないでしょうか。
でも、一旦習慣として身についてしまうと、それをしないと何だか気持ち悪い、落ち着かないなんてことないです?
最初は勉強時間が5分でも、10分でもいいので、毎日続けることで習慣化されていくわけです。もちろん集中力のアップにもつながるし、その中で「わかった!」も増えていき、勉強が楽しくなってくれるかも!?
「帰ってきたらすぐやる」「○時から○時までは勉強の時間」と勉強をする時間を決める方がより習慣化しやすいですね。
まとめ
勉強ができない子の特徴は
- 疑問を解決しない
- 集中力が続かない
- 学習習慣がない
そして、勉強ができる子にするために親ができることは
- 子どもが疑問を持ったことに興味を持たせる
- 勉強・遊び・寝る時間のメリハリをつける
- 勉強する環境を整える
- 短時間の勉強から始めて習慣化する
いかがでしたでしょうか。
親の関わり方で成績が変わるきっかけになるかもしれません。
子どもが自ら学ぶことに興味を持ち、楽しく勉強をしている姿を見たいですよね!
楽しんで勉強をしている頃には、きっと勉強ができるようになっているはず!?