世間の痛ましい虐待のニュースを耳にすると、胸が苦しくなりますよね。
年々虐待の件数は増えてきています。
こうした最悪の事態ではないけれど、お子さまを必要以上に怒ってしまったり、手をあげてしまう事はありませんか?
このような原因は、保護者の生活環境や精神状態に問題があるようです。子育てに余裕が持てず、自身の感情のコントロールが難しいため、過剰に怒ってしまう事になります。子供の失敗は一歩ひいて冷静に考えれば、暴力をふるわずに言葉で伝えれば済むような問題がほとんどです。
虐待には中毒性があり、なかなか1人で問題解決をするのは難しいでしょう。
この事から子供への暴力は誰にでも起こりうる可能性があります。保護者が精神不安定であると良い子育ては難しく、お子さまの人生は不幸になってしまうのです。
子供への暴力の原因を知る事で、親子関係を改善しましょう。またこれからの防止対策としても役立ちます。そして保護者だけの問題ではない部分もありますので、子育て中ではない方にも知ってもらいたい内容となっています。
子供に暴力をふるう親の特徴とは?
このような親の特徴はどのような事になるのでしょうか。調べていくと、生活環境、精神状態などに問題を抱えてる場合があるようです。
痛ましい虐待をしていた母親の生活環境や生い立ちを知ると母親を責める事も出来なくなるよう事情があったりします。
まず1つの原因は、生活の困窮です。何かの事情で借金があり最低限の生活が困難な状況です。その結果、子供と過ごす時間も自分の睡眠時間もなく精神バランスも不安定となってしまいます。
またシングルマザーで周りに親族がいなかったり、頼れる人がいないのも子育てには大きなハンデとなってしまいます。シングルマザーの方が全て子育てに余裕がなくなるわけではありませんが、現実的には過酷な状況になります。
可能な限り周りに協力してもらいお子さまが安心して生活出来る環境を用意してあげる事が大切です。
親自身に抱えてる不安や問題がある事が子供への暴力の引き金になってしまいます。事情によっては、本人だけでは解決できない事もあるように思います。
家族や親族、保健センター、子育て支援、児童相談所など、第三者に相談してひとりでかかえこまない事が重要です。お子さまが安心出来る環境を整えましょう。
子供への暴力はトラウマが原因?
過去に親から暴力を受けていた経験があると、自分が親になった時に子供にも暴力をふるってしまう事があります。
この虐待の世代連鎖のように、人は良い事はもちろん悪い事も我が子に同じ事を繰り返す習性があります。
このままお子さまへの暴力を続ければ、お子様も同じ事を繰り返す可能性があります。ここで完結させる事でお子さまもご自身も明るい未来になるでしょう。
過去の虐待の傷を放置したままでは完結出来ません。必要であれば専門のカウンセリングを受けてみましょう。プライバシーもしっかり守れます。
しつけと称して子供に暴力をふるう事に良い効果はあるのか?
現代では少なくなりましたが、しつけのために暴力をふるう親に関してです。現代の研究では、しつけ・教育のために子供へ暴力をふるう事は良い効果は得られない事が分かっています。子供は相手に怒られて言われた内容は記憶に残らず、ただ怒られたという事実しか覚えていないそうです。
私も自分の子供に、静かにしてほしい時や、片付けをしてほしい時につい強い口調になってしまいますが、教える側が穏やかでないと、子供は萎縮してしまい聞く事に集中しないようです。
ですので、なるべく穏やかな気持ちでゆっくり喋るように意識するようにしました。そして子供に過度な期待をしすぎないよう心がけています。そうした時の方が子供も楽しく意欲的に取り組んでくれます。
暴力を加えればさらにお子さまの恐怖心は高まります。何度言っても覚えないと親自身がイライラしてしまう事になります。
それよりも怒鳴らず、脅かさず、言葉で伝える方がはるかに頭に入りやすく、記憶にも定着するようです。
暴力を受け続けた子供への影響とは?
次は暴力を受け続けた場合にお子さまへの影響です。知らなければ今後お子さまに悪影響を与え続ける事になってしまいますので非常に重要な情報となります。
私自身、この情報を知ってからは随分、怒りのブレーキが効くようになりました。我が子に対して怒りを向けてしまっても感情が暴走する前にこの情報を思い出すと冷静になる事を選択する事が出来ます。是非、暴力に悩んでいる方に知って頂きたい内容です。
暴力を受け続けた子供は、成長の過程で身につくはずの信頼感が育ちません。信頼感が育たないと、人間関係に不安を抱える事になります。また自己肯定感も育たず、自分に自信が持てず学校、部活、受験、就職活動、仕事と大事な場面で苦労します。
子供は親と同じ事をする特徴があるため、思うようにいかなかった場合にお友達を叩いてしまうかもしれません。
虐待をしていた親の背景には、子供の頃にやはり親から虐待を受けていたと言う事実をよく聞きます。
暴力を受け続けて育つと、将来お子さまが家庭内暴力、引きこもりなど、問題行動となって現れます。
子供への暴力を放置してしまうと、このように将来いくつものリスクに悩まされるのです。愛情を受けずに育つと、恐怖心と憎しみだけが残ってしまいます。
怒りをコントロールして暴力をしなければ、お子さまの幸せな人生と良い親子関係が望めるのです。
どうすれば子供への暴力を辞める事が出来るのか?
お子さまに自分の思いを分かって欲しい時に、いくら言っても理解してもらえないと次第にイライラしてしまいますよね。その時親自身が寝不足だったり、ストレスを抱えていれば、感情のコントロールが出来ず、手をあげてしまう。
お子さまに怖い思いをさせてしまったと後悔します。
私は、我が子が3歳の頃に育児不安に陥っていました。初めての子育てに不安を抱えていて、自分の性格もかなり神経質になっていました。必要以上に怒ってしまったり、子供に愛情をかける余裕がなくなっていました。
そんな時、子供の3歳検診で保健センターに行きました。そこで保健センターの方と話す機会があり、状況を伝え相談しました。内心責められたり、虐待と思われたらどうしようと、不安でいっぱいでしたが、話してみると実際はそんな事はなくとても心配して聞いてくれました。
育児不安を相談する事で、随分心が軽くなりました。そして育児を頑張ろうと思えるようになりました。
ひとりで考えていると間違った方向に向かってる事に気づかない場合があります。育児も間違った子育てを続けては将来のお子さまのためにはなりません。そして親自身の苦しみも続いてしまいます。
辛い状況を変えるのは誰かに頼る事もひとつの方法です。子供への暴力という状況を放置しないためにも第3者の介入をおすすめします。
まとめ
子供への暴力は何があっても許されませんが、保護者の生活環境、生い立を知ると、非難出来ないような事情があります。
保護者とお子さまが安心して生活出来る環境があってこそ、健全な子育てが出来るのでしょう。
子供への暴力は保護者の精神不安定が大きな原因です。ストレス、睡眠不足などで、感情のコントロールが難しくなるからです。
ひとりでは解決出来ない状態であれば、勇気を出して第三者に相談しましょう。第三者の介入によって、状況を良い方向へ変える事が出来るでしょう。