子供が風邪ばかりでイライラ!どうしたら優しくできるの!?

子供は、個人差があるものの、よく風邪をひきますね。

両親共に仕事を持っていたり、そうでなくても、病児の他に兄弟姉妹がいたりの状況だと、子供の病気に振り回されて心身ともに疲れてしまうことでしょう。

繰り返される我が子の不調にイライラして、優しく出来ない自分を「身勝手で、ダメな親だ」と責めてしまうこともあるかもしれませんね。

はっきりと言いますが、そのイライラは、親御さんのせいではないのです。

でも、我が子が風邪をひくたびに、イライラしては当たってしまうかもと不安を抱えるのは、親子双方にとって良い事ではないでしょう。

可愛いはずの我が子の風邪に、親がイラついてしまう。その理由と解決のヒントを見ていくことは心の余裕を生むはずです。

「病気の時こそ、我が子により優しく接したい!」という思いを実現させましょう!

子供が風邪をひくたびにイライラしてしまうのはナゼ!?

子供が風邪をひいて困るといえば、登園や登校が出来なくなる事が第一に挙げられるでしょうか。看病で付きっ切りにならなくてはならない事も、同じくらい重要な点かもしれませんね。

要するに、子供が風邪をひくと、親の側はその期間の予定が全部狂ってしまいます。

まさか「来週、ウチの子は熱を出すわ」などと予言できる親御さんはいないでしょうから、我が子の病は常に突然です。

仕事を持っていると、園や学校の先生から、職場にいきなり「お子さんに熱があるので、お迎えお願いします」と電話が……という経験がある方も多いでしょう。

私もあります。

体温が37度になるとすぐ帰すという学校もあるようで、私の子は小学校3年生くらいまで平熱が37度あったので、幼稚園の頃から、本当に風邪なのかどうか分からない状態で迎えを要請されたこともしばしば。

当然、具合が悪そうだという理由込みでの早退なので、帰ったらベッドに直行させ、看病開始です。しかし、不思議なことに、帰ってくると元気に見える我が子。実際、少々の熱では、元気を失わない子が多いです。

すぐに退屈して起き出し、テレビを見たいのゲームをしたいの、おやつを食べたいのと言い出します。

こちらは仕事を中断して、職場で頭を下げまくって迎えに行って、自宅で現在に至っているのに、予定を狂わせるわ、手を取らせるわでイライラが蓄積。

こうしたことが繰り返される度「ああ!またなの!?」と思ってしまいます。

しかし、よく思い出してみると、我が子の風邪でイライラさせられたのは、軽症であったり、比較的ポピュラーな感染症で出席停止期間が設定され、元気になったようでも休まざるを得ない状況の時のように思います。

これが、本当に原因が分からず、子供本人も苦しそうで、どうしたら良いのか分からないといった状況ならどうでしょう?

原因が分かっているとしても、繰り返すのが重い症状であったなら?

果たして、親としての私はこんなにイライラするのだろうか?そう思うのです。

重い病を抱えるお子さんを育てている親御さんが感じているものと、私が風邪ひきの我が子に感じるイライラは、全くの別のものであるはずです。

風邪でイライラ出来るのは、我が子が元々健康だからではないかと、私は感じています。

元気であり、毎日予定通りに出来るという前提の生活があるからこそ、不意に訪れ、繰り返す風邪にイライラしてしまうといえるでしょう。

「ああ!もう!」と思ってしまうのは仕方のない事。

子供の繰り返す風邪は、いつも親の時間を遠慮なく奪っていきます。仕事にせよ、休憩にせよ、持っているはずの時間が無計画に失われてしまいます。イライラして当然です。

風邪をひく子供が悪いのではない、そんなことは百も承知の事でしょう。

同時に、親のイライラは、親本人の責任ではないのです。

病気の我が子に優しくできない私は、親失格だ!などと考える必要は全くありません!

それでもやっぱりイライラする!どうしたら優しくできる?

イライラしてしまうのが、親のせいではないとはいえ、優しくしたいのに優しくできないことでの、我が子への申し訳なさや自己嫌悪は、小さくはないでしょう。

ですが、そのイライラを放っておいては、親子にとって良くありません。

親御さんは疲弊し、病児は「風邪をひいてしまった自分が悪い」と誤った認識を持ってしまうかも。

勿論、健康でいることは大事なことですが、病に対して罪悪感を抱く癖をつけると、大きくなっても、不調を周りに訴えられず、無理をして倒れるまで頑張ってしまうようになります。少なくとも、私は我が子にそういう人になって欲しくはありません。

【健康管理は大事。しかし、まだ幼い子に自己管理など出来るはずがない。風邪くらいの病気は仕方がない】お子さんの風邪にイライラしてしまう事が多い場合、まずは、その前提を親御さんの中に作ってみてはいかがでしょうか。

子供の事に関しての「仕方がない」は、多くの場面で親御さんを救う言葉だと思います。

その上で、看病による親のイライラを少なくする方法を考えましょう。

大事なのは、心の余裕を確保することです。

何でもかんでも一人でやらなくてはならないという状況に陥ると、どうしてもイライラするので、「子供が風邪で学校から電話!大変!アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃ!」と考える前に「落ち着いて、私!」と心で唱えてみましょう。

急な時ほど、ひと呼吸ついてから、を実行することで気持ちに余裕が生まれます。

そして、完璧を諦めましょう

家事にしても、仕事にしても、親御さんには予定があり、目標があります。しかし、ひとたび我が子が風邪をひけば、それらがほぼ果たせない状況に。

しかし、それも「仕方がない」のです。

この時点での完璧を諦め、後回しに出来れば、精神的な余裕は違ってきます。

風邪をひいた我が子に優しくできないと悩むのは、心に余裕を持つ事ができにくい状況に陥るからというパターンが多いのではないでしょうか。

気持ちに余裕を持つ事が、風邪と闘っている子に優しくできるコツのひとつといえます。

選択肢アリ!安心して風邪の子供を預けて、イライラから逃れよう!

「子供の具合が悪くなってもイライラしたくないし、優しくもしたい。心の余裕を持つ事が大切なんて分かっている。でも、その余裕がない!」

そういう場合もありますね。

そんな時は、一人で抱え込まずに周囲に助けを求めることを選択肢に加えてください。

協力者を得ることで、子供の看病に時間の全てを奪われることがなくなり、精神的にもずっと楽になれるはずです。

まずは検討!配偶者や他の家族

もっとも安心して我が子の看病を預けられる対象といえるでしょう。

とはいえ、お互い仕事を持っている場合、調整が難しいかも知れませんね。夫婦間では、お母さんが仕事の都合をつけるパターンが多いでしょうか。

しかし、「子供の事は母親が」などという発想は時代錯誤。

家庭や仕事の状況にもよりますが、可能であれば、唐突な子供の体調不良時には、どのように夫婦で連絡を取り合い、仕事の都合を調整できるかについて、ある程度の事を考えておくと良いと思います。

共働きである我が家は、母親の私が連絡を受けたら、必ず夫に連絡をし、迎えに行けるかどうかの確認を取ります。《毎回必ず私が仕事を早退する》という状況は作らないようにしているのです。

朝から我が子の具合が悪く、保育園や幼稚園、学校を休まねばならない場合にも、きちんと夫婦で話をして、「今日であれば、どちらが仕事の都合をつけられるか」を確認し合います。

夫婦だけでは解決不能という状況であれば、いずれかの親御さん(祖父母)を頼ることもアリです。

いずれの場合も、夫婦間で考えておく、実家の親にお願いしておくなどの「予め準備しておく」ことが重要でしょう。

子供の風邪は予測不能。その上、その不測の事態は頻発するのが常です。

最初から、家族間である程度の決め事をしておくことで、気持ちに余裕が持てるでしょう。

《病児保育》を知っていますか?

家族の誰も、子供を看病することが出来ないという場合には、小児科などの病院に併設されていることもある《病児保育》を利用することも選択肢に入れてみるのはいかがでしょう。

《病児保育》とは、一般に親が仕事をしていて、保育園に通っている子供が風邪などで不調の時、休むことが出来ない親に代わって病児の世話をする事を指し、その施設をそう呼ぶ場合もあります。

病児保育の施設には《医療機関併設型》《保育園併設型》《単独型》と3つのタイプがあります。病院併設の施設であれば、お医者さんが近くにいるので安心して預ける事ができますね。

住んでいる自治体のHPで紹介されていることもありますし、病院のHPで紹介されている場合もあります。予め調べておくと、利用したい時にすぐに申し込みが可能かどうかの確認が出来るでしょう。

ただし、全国的に施設は増加傾向にありますが、ひとつの施設で預かる事が出来る病児の数には制限があります。必ず預かってもらえる訳ではない事を知った上で利用を考えましょう。行ける範囲に複数あるかを調べておくとより安心です。

ファミリーサポートの利用も!

ファミリーサポートセンターは、市町村が設立・運営する機関です。

《依頼会員》として登録をすることで、地域の子育て・介護を支援してくれます。

予め、登録しておくと便利な制度といえます。

登録は無料ですが、利用料金は自治体によって違いますので、確認をしましょう。

支援の内容は、保護者が仕事や用事の時に子供を預かってくれる、保育所の送迎をしてくれるなどですが、平成21年度から、病児の預かりも出来るようになりました。

お世話をしてくれる《提供会員》は、病児・病後児預かり活動に必要な研修を受けています。

利用の為には、予めの会員登録の他に、必ずかかりつけ医を受診しなくてはなりません

その上で、以下のような支援を受けることが出来ます。

(1)病児・病後児の預かり

(2)宿泊を伴う子供の預かり

(3)早朝・夜間等の緊急時の子供の預かり

(4)上記に伴う保育施設、自宅、病児・病後児保育施設等の間の送迎等

通常の預かりに加え、病児の預かりも受けてくれるファミリーサポート。

運営については、それぞれの自治体で違うので、調べておくことをお勧めします。

病児シッターも強い味方です!

ベビーシッターは有名ですが、病児を対象としたシッターを派遣してくれる会社があります。保育のプロが多数在籍し、当日の予約から定期の依頼も受けてくれる所も。

ネットで検索をかけると、シッター派遣の会社HPを見ることが出来ます。

全国規模で運営しているところもあるので、ご自身がお住まいの地域を調べてみると良いでしょう。

探す際には《公益社団法人 全国保育サービス協会》加盟の会社を選ぶと安心です。

http://www.acsa.jp/index.htm

【公益社団法人 全国保育サービス協会HP】

料金設定が明示されていて、シッターの紹介がしっかりとされてある、シッターを選ぶことが出来る等、保護者が安心して利用できるようになっているサイトを探しましょう

まとめ

我が子の病気は、親にとってツラいものです。

しかし、それが「繰り返す軽い風邪」だと、どうしてもイライラしてしまいます。

人は、自分の思い通りにならないことに苛立つものですから、仕方がない感情と言えるでしょう。

今回は、子供が風邪ばかりひくことで、イライラしてしまう親御さんが、我が子に優しく接することが出来る為のヒントをいくつかご紹介しました。

一人で抱え込む必要はなく、家族で助け合うことは勿論、支援団体・企業なども活用できるのだと知っておくだけで、心の余裕が持てるのではないかと思います。

初めて利用する時はドキドキかも知れませんが、サービスを提供する側はプロです。不安や希望もしっかりお話しすることで、納得できる支援を受けることが出来るでしょう。

また、「お金を払って他人に我が子を預けるなんて……」と罪悪感に似た感情を覚えるかも知れませんが、そう感じる必要はないと私は思っています。

ご両親が持っているお仕事は大切です。そして、その大切なことをやり遂げる為に、「病児を預かる」というサービスを提供してくれる仕事をされている方々がいるのです。

安心できるサービスを選ぶことは、親としての愛情と言ってもいいと思います。

積極的に使いましょう!とは言いませんが、どうしても時間を取れないという場合に備えた保険と考えてみて欲しいと思います。

子供の風邪が治って、元気な姿を見ると安心しますし、健康のありがたさを感じますね。

小さい頃は、頻繁に風邪をひいたという子も、成長するにつれて風邪をひきにくくなってくるものです。

「また風邪かぁ。まあ、仕方がないね!」と思えたら、イライラはずっと小さくなると思います。そうすれば、お子さんは安心して休むことができるし、親御さんもゆったりとした気持ちを持って我が子に接することが出来るでしょう。