子育て中イライラして怒鳴ってしまう…将来考えられる危険性とは?!

皆さん出産するまでは穏やかで笑顔あふれる自分と子ども…そんな姿を想像していませんでしたか。いざ赤ちゃんとの生活が始まるとなんて大変なんだと衝撃をうけました。ママを困らせるのは2歳頃から訪れるイヤイヤ期だけではありません。

出産直後は朝も夜も関係なく赤ちゃんに寄り添います。生活リズムが出来てくると寝かしつけ、離乳食、歯磨き、家事などやるべき事がどんどん増え休まる暇はありません。

そんな生活に追われる中私の話し相手は生まれたばかりの息子でした。夫や母も話を聞いてくれましたが、あまり考え方に共感できず尚更孤独を感じ辛かったです。

ストレスはうまく解消できないと爆発します。被害をにあうのはいつも一緒にいる子供です。そうなる前にどれだけ上手にストレスとつきあっていくのかが今後の子育てでも重要になってきます。

寝かしつけに失敗したり泣き止んでくれなかったときに怒鳴ったり、ベッドに軽く投げるようにおろすなど、経験ある方いませんか。私はしたことがあります。その後に泣いて反省しても、頻度は少しずつ多くなりました。

一度すると二度目三度目はハードルが下がりやすくなり、大丈夫だったという経験から少しずつ力が強くなります。

なぜ、怒鳴ってしまうの?やめることはできる?これを読んで是非皆さんで笑顔あふれる生活を送りましょう。

わが子にこんなに怒鳴るのはなぜ?

理由は自分の子どもだからです。同じことをされてもよその子を同じように怒鳴ったりはしません。「親としての責任」から心を鬼にして怒ってる、そう思っていました。

そうなると怒鳴らない親はその責任を果たしていないことになりますが違いますよね。子どもは怒鳴らなくても理解できますし素直です。親の説得に納得している結果なのでしょう。

一度で理解する子、何回も言われやっと理解する子、理解はしてるけど楽しすぎるとポーンと忘れて後から思い出す子など子どもの性格もそれぞれなので、親の我慢が足りないとはいえません。こういう性格なんだと認め、親が努力と我慢をしつつ子ども本人の理解を待たなくてはいけません。しかし親だって時には待つ事が出来ない事もあります。いくつかの待てない理由がありました。

孤独を感じている

産んだ責任から母親は誰よりも頑張りますが、同時に周りの人たちに対し不平不満を感じます。そのストレスが「怒り」へと変わります。

完璧主義

子育てはこうでなくてはならない!という理想の形があり、そこにたどり着けていないと感じた時にストレスを感じます。

時間に追われている

時間が足りないと子どもの事や家事に費やす時間が少なくなり、常に追われている気持ちになります。焦りがイライラへと変わります。

部屋が散らかっている

整理整頓できていないときは大抵頭の中もすっきりしていません。頭の中がぐちゃぐちゃだと優先してやるべき事が判断できず、全てがやっつけ仕事になりがちです。自分の理想像から大きく外れてしまうとストレスを感じやすいです。

ホルモンバランスの乱れ

周期的に許せなくなる日があります。この時の爆発はなかなか止まりません。

様々な理由がありましたが、私はどれも心当たりがありました。同じ事柄でも笑って許せるときと許せないときがあるのは子どもの反応などではなく自分にあり、子どもに甘えてストレス発散をしてたのです。

イライラして怒鳴る姿を見せ続けるとどんな子どもに成長する?

よく聞くのは自己肯定感の低い子に育つという事です。心が萎縮し、自分の心を守るためにその場から早く逃げる事ばかりを考えるようになります。

「響かないふり」「嘘でごまかす」「問題から逃げる」「反抗がエスカレートする」「考えることを拒否」するなど防御や攻撃のどちらかだけで考えるようになり、嫌な事があると怒鳴ってもいいのだと学びます。

人付き合いを少しずつ覚えていった子どもは怒り方もしっかり学び、自分の気持ちを表現出来るようになり小学校低学年から怒鳴ると言った行動が表に出始めます。

子どもへの影響を認識してから慌てて「怒るのはよくない」と伝えても子どもは理解できません。自分は怒鳴られるのになぜいけないのか不満だらけなはずです。子どもが納得出来るように怒鳴る以外の伝え方を実践し続ける必要があります。

イライラして怒鳴らないために気を付けることは?

まず断捨離をおすすめします。先ほども物が片付けられない人が怒鳴りがちだとお話ししましたが、部屋がすっきりするのと同じように心も頭もすっきりするそうです。探す時間が減るのでストレスも減りますね。

後は体調や機嫌の悪いときは先に伝える、出かける30分前は子どもの準備の時間にあてる、買い物でも散歩でも児童館でも公園でもどこでも構わないので外へ出かけるなどもおすすめです。

窓を開けて生活するのも効果的です。窓を開けることにどんな意味が?と思われるかもしれませんが、怒鳴るタイミングはコントロール出来てないようで少しでも人目に付かない空間を親は無意識に探します。私の周りではそう感じている人が多く、家や車の中など密室空間になりやすい場所は窓を開けて対策している人がいました。

最初から全く怒鳴らなくなるのは難しいですし強くストレスを感じると思いますが、第三者を感じて生活していくと自然と怒鳴る以外の伝え方を探すようになり、徐々に二人きりでも怒鳴らなくても伝わる手段を親も見つけることができます。

我慢できずに怒鳴ってしまった…子どもへのフォローは?

どれだけ努力しても怒鳴るという衝動を抑えられないときもあります。

そうなってしまったらまずは気持ちを落ち着かせるために子どもに少し席を外すことを伝えてから一度離れましょう。これ以上酷い言葉で子どもを傷つけないためです。落ち着くことが出来たならフォローを始めましょう。

しかしフォローも簡単ではありません。「こういう理由で怒鳴ったんだよ。もうしないでね」と伝えてもこれではフォローになっていません。この理由では子どもは「自分といるとイライラして怒鳴りたくなるんだ」と感じ自己肯定感の低い子になります。

フォローにも最適な順番があるのです。まずは子どもの心を一番に、つい怒鳴ってしまったときはその順番を心掛けてくださいね。

①不安を取り除く

子どもはパパママの激しい形相を目の当たりにして「嫌われたかもしれない」と不安でいっぱいです。

親に嫌われると感じるだけでも子どもにとってとても辛いことです。早くこの不安を取り除くためにもまずは「あなたが好き」だと伝えてください。安心してその後の言葉に耳を傾けることが出来ます。

②怒鳴ったことを謝る

感情をぶつけたり怒鳴ることはよくなかったとしっかりと謝ってください。そして怒鳴る以外の伝え方をすることを約束します。

③怒鳴った理由は最後に伝える

「何度も伝えたのに伝わらなくて悲しくなった」

「具合がわるかったの」

「疲れてたみたい」

など、理由を簡潔に伝えます。言う事を聞かなかったからではなく、あくまでこちらの状態が悪かったと説明します。

親だって一人の人間です。親にも調子の悪いときや間違える事もあるんだと子どもも理解し、許すという行為を覚えます。

ただし、大人の事情が絡んだときは詳しい説明は不要です。

終わりに

育児は学校でも教えてもらえません。いきなり自分の子どもを導く側に変わるのですから戸惑うのは無理ありません。しかも幼い頃から自然と身についている基本的なことを教えるのはなかなか難しいですよね。

私は初め、子どもに「なんで?」と聞かれても「そういう決まりだから」としか答えられませんでした。こんな当たり前の事何でわからないんだと憤った事もあります。ですが、それでは何も伝わりません。

息子の学校の先生はまず子どもの話しや考えを聞き、どんなに悪かったことでもその中からよかった事を探してくれます。私への報告でもたとえ悪いことでも「謝るのが早かった」とか「相手の意見をちゃんと聞けた」など、褒める部分を必ず添えてくれます。

最初は自分を変えなければいけないのでとてもストレスがたまり、辛いです。反動で大きく爆発する事もあります。

でも一度失敗したからといって諦めないでください。止めたいという気持ちさえ持っていればこの怒鳴るという衝動は少しずつ弱まっていきます。

以前イライラしたり怒鳴る姿を見せた年数と同じ年数だけ優しく語り掛けた時にようやく子どもは変わると聞いたことがあります。

7歳で気付いたのなら、子どもに届くのは14歳です。とても長いです。気負いすぎると疲れてしまうのでゆっくりと自分を変えていってくださいね。