母親が子育てするのは当たり前の事。と思われがちですが、母親もひとりの人間。なにかの歪で心が壊れてしまえばネグレクトにつながってしまうかもしれません。ネグレクトが進行すると、子供は不衛生な家に閉じ込められ、食事も与えず放置されます。
ここまで深刻なケースではなくてもお子さまを邪魔者扱いしてしまったり、反対に過干渉になる事はありませんか。
このような場合もネグレクトに含まれます。
ネグレクトをする母親は幼少の頃から親からの愛情を受けれず、今も心の傷を抱えている事がよくあります。そのため子育てに対峙出来ないのかもしれません。
ネグレクトは暴力とは違い攻撃性はないのですが放置した場合お子さまに深刻な影響が出てくる虐待です。
子供に愛情を持てずに悩んでいる方はネグレクトの特徴を知り、お子さまへの愛情を再確認してみましょう。
ネグレクトは母親に見られる傾向が。その特徴とは?
母親は子育てに必要な環境、お金、時間、人間関係などに問題があると、それが原因で心のバランスを崩してしまい、子供の虐待やネグレクトにつながります。
そうして心のバランスを崩してしまい子育てに興味関心が無くなると、どうなるのでしょう。
一般的ネグレクトは子供の身の回りの世話をしない、食事を与えない、家に閉じ込める。さらに育児をする意思がない場合を積極的ネグレクトと呼び、貧困や病気など、事情により育児が出来ない場合を消極的ネグレクトと呼びます。
他にも、子供に義務教育を受けさせない教育的ネグレクト。
子供が病気やケガをしても病院に連れて行かない、医療的ネグレクト。
予防接種や健診に行かない保健的ネグレクトがあります。
親自身も気づかない事もある情緒的ネグレクトがあります。
子供に過干渉であったり、子供を操り人形のように自分の思うがままにしようとします。その結果、子供はアダルトチルドレンになる恐れがあります。
本来ならすべて子供にしてあげたいという行為ですが、保護者の心に問題があると悲しい事に子供の存在が邪魔になってしまいます。
子供に関心が持てない、甘えられるとわずらわしさを感じるといった感情に気づいたらご自身の心とじっくり向き合う必要があります。
母親自身はネグレクトしている自覚がないのはどうして?
母親自身、幼少期、青年期にネグレクトされた経験がある場合、母親からの愛情をもらえなかったため現在も愛情不足の状態です。
愛情を欲しているため人への依存心が強く愛着障害として、子供を自分の都合のいいようにコントロールしたり、自分の気が向いた時だけ可愛がったりする特徴があります。
自身の感情のコントロールが出来ないため子供に突然、怒りの矛先を向けるので子供は常に緊張状態になってしまうのです。
子育てが始まって違和感に気づく事があります。過去のトラウマは日常で忘れていても潜在意識の中でまだ心が癒えず傷ついたままなのです。
ネグレクトをする事はご自身の親と同じ事をしているという事になります。母親になった事を後悔するのではなく、これからのご自身を応援する気持ちでゆっくり成長すれば良いのだと思います。
ネグレクトされてる子供の特徴とは?
次は子供の特徴をあげていきます。親に世話をしてもらえないので、お風呂に入っていない、洗濯されていないいつも同じ服装。成長の変化に気づかれずサイズアウトした靴を履いている。
虫歯を放置したままであったり、ケガをしたり病気なっても病院に行かず放置したままでいる。
遅い時間まで家に帰らず遊んでいたり、お友達の家に上がった場合は勝手に冷蔵庫を開けたり、お菓子を食べる、いつまでも帰らないないど非常識な行動をとってしまいます。
今思うと、私も子供の頃にも周りにこのような特徴の子がいましたが、当時は違和感を持ちませんでした。きっと本人もネグレクトに気づいてないでしょう。
また私の母親は仕事が忙しく、なかなか家の事や育児に手がまわらず服のサイズがあってなかったり、夕食はインスタントの日がよくありました。
今思うともしかしてネグレクト?と思いましたが、そこまで深刻ではないかぁ…と思い直したり未だにグレーゾーンのままです。
子供自身はネグレクトに気づかないものです。子供は大好きなお母さんに見放されたと思いたくありませんよね。
ネグレクトされたまま成長すると子供は常識を知らず、相手の気持ちも理解出来ません。次第に世間との距離を感じ、苦労する事になってしまうでしょう。
子供のためにも、周囲の大人が学校の先生に相談したり、児童相談所に連絡するなど、第三者の介入が必要です。
親に話し合いを持ちかけても、ネグレクトしている場合は親としての自覚がないため、取り合ってくれない場合もあります。
189へかけると管轄の児童相談所につないでくれます。
ネグレクトを続けた場合、子供に現れる影響とは?
親に甘えたり駄々をこねたりをさせてもらわなかった結果、子供は感情のコントロールが分からず成長し、様々な場面で苦労する事になってしまいます。
愛着障害として人への依存心が強くなり嫉妬心から周囲とトラブルになる場合もあります。
また人に興味関心が持てず相手の気持ちも理解出来ません。反対に人に対して怯えるような特徴もあります。どちらも次第にコミュニケーションを負担に感じるようになるでしょう。
そして自分が親となった時に我が子にもネグレクトをする、世代間連鎖を引き起こします。
ネグレクトの影響は残酷です。子供は成長の過程で、学校など周囲とのずれに苦悩する時期が来るでしょう。
結果、大好きなお母さんを憎む事になってしまうかもしれません。
そして世代間連鎖としてネグレクトを継承してしまうなんて悲しいですよね。
ネグレクトをしなければ将来のお子さまはご自身を愛してくれるでしょう。
どうしたら子供へ愛情を持てる?
子供にどう接したら良いのか、甘えてくる子供に違和感を感じてしまう。
どうして親になってしまったのだろうと自分を責める事もあるかもしれません。
原因は子供の頃に充分に愛情をもらえなかった愛情不足にあります。
この心の傷を癒やすためにインナーチャイルドセラピーという方法があります。現在の自分がトラウマを抱えた幼き自分と向き合い、心の解放を手伝うセルフセラピーです。
詳しい方法が分かるサイトです。
子供の頃の心の傷を放置するのか、完結させるのか。選択出来るのは現在の自分です。
過去の自分を見つめ直し癒やす事で、愛情の枯渇は満たされ心も安定するでしょう。時間をかけて親子関係を改善していきましょう。
まとめ
改めて子育てに1番必要なのは、愛情だと気づかされます。
当たり前すぎて、毎日の子育ての慌ただしさで忘れてしまいそうですが、やっぱり、お子さまには愛情ある言葉やスキンシップが重要なんですね。
けれど経済的困窮や人間関係など、よほどの重圧を受ければ、子育て、生活などすべてに興味を失ってしまうのかもせれません。
母親1人で解決するのは難しく、周囲の手助けが必要です。
もしお子さまをわずらわしく感じたり、ネグレクトされてる特徴の子供がいる場合は勇気を出して児童相談所などに連絡しましょう。
子供たちの未来のためにネグレクトから解放される事を願っています。