最愛のパートナーと出会い、結婚。子宝にも恵まれ、幸せな人生が始まったものの、パートナーの不倫、金銭トラブル、性格の不一致などの様々な理由から、離婚という道を選んだ夫婦。また、現在離婚を考えている夫婦。色々な家庭があります。
そんな夫婦が一番気に病む問題は、子供のことではないでしょうか?
将来、離婚という道を選ぶことなく、素敵な相手と一生添い遂げてほしいと思うのも自然なことですよね。
しかし、親が離婚している夫婦の離婚率は、親が離婚していない夫婦に比べ、離婚率が高いというデータがあることをご存じでしょうか?
離婚大国アメリカでは、両親の離婚が子供の離婚率を70%高める、離婚は遺伝する、と言われているのです。
現代の日本においても、離婚はそう珍しいことでもありません。実際、日本の夫婦の3組に1組が離婚をしている時代なのです。
離婚率自体が高くなっている現代で、親が離婚をしている子供が、将来最愛のパートナーを見つけ、離婚をせずに生活を送る可能性は、ほぼゼロに近いように思えてきます。
果たして、本当にそうなのでしょうか?
この記事では、
親が離婚している子供は、なぜ離婚率が高くなるのか
を、まとめてみました。
離婚率が高くなる理由
親が離婚している子供は、親が離婚していない子供と、次のような感覚の違いがあるのではないかと思います。
離婚することに対しての抵抗が少ない、離婚を恐れない。
片親だけでの生活が当たり前になっているため、離婚しても、自分だけで子供を育てることができると思っています。
また、自分が体験しているため、離婚した後の子供との生活をイメージしやすく、トラブル(世間体や、子供の精神的負担等)にも対処できると考え、離婚する事にあまり抵抗がありません。
離婚をとどまる理由で、経済的不安が大きいという事をよく聞きます。実際私自身、子供の人数を考えると、離婚は無理だなっと、すぐ諦めてしまいます。
しかし、親が離婚している子供は、親が一人で、なんとかやりくりしているのを見て育っているため、そういった不安を感じにくく、我慢してまで結婚生活を続けるくらいなら、ためらわず離婚を選ぶ傾向にあると考えられます。
夫婦の絆を信じる事ができない
両親の不仲が原因で、親が離婚しているなどの場合、両親がいつも喧嘩をしているのを見ていたため、夫婦の絆を信じていない事があるといわれています。
そのため、「結婚=一生続くもの」ではなく、「結婚=離婚もあり」という考えを持っていしまうのです。
些細な事で喧嘩になりやすかったり、喧嘩をしても、話し合えば分かり合えるという気持ちがなく、所詮は他人だからと、関係を修復することを簡単にあきらめがちになる傾向があります。
そして、すぐに離婚に踏み切ってしまうのです。
親が離婚している子供の離婚率が高いという、統計上のデータは、こういった理由で、離婚という結論を出しやすい傾向があるという意味だと言えます。
しかし、このような考えを持つからといって、離婚したいわけではないのです。
逆に、両親の離婚を経験しているからこそ、自分の結婚相手を、色々な角度から慎重に選ぶ事もできるのです。
では、離婚した親が、子供が将来離婚という道を選ばないように、子供とどのように向き合っていくのが良いのでしょうか?
離婚率を下げるために、親が気を付けること
子供が両親の離婚によって、色々な影響をうける事は、言うまでもありません。
夫婦間の絆を信用できなかったり、離婚をするのは、所詮他人同士だから、仕方ないという考えを、少しでも消せるようにしたいですよね。
では、親はどのように子供と向き合えば良いのでしょう。
子供を不安にさせない
親が離婚してしまうと、子供は自分も嫌われたら捨てられるのではないかという考えを持ってしまう事があります。
大切な存在であることを伝え、沢山の愛情を注いであげましょう。
仕事に育児に、ゆっくりできない時間も増えるでしょう。
そんな生活の中でも、子供と向き合う時間を作り、寂しい思いをさせないようにしましょう。
子供は、愛される事で、人を愛すことを学びます。
それなら、離婚せずに我慢をして夫婦で居続ければ良いのかといえば、子供を不安にさせないかというと、それは違います。
私の知人は、家事育児を全く手伝わず、酔って帰って来ては、妻に怒鳴り散らして、時には手をあげる夫と、子供のため、金銭的余裕もないからと、我慢して夫婦生活を続けていました。しかし、そんな生活で、ストレスが原因で起こる病にかかってしまいました。
そんな知人を見た、知人の娘が、
「ママ、パパといるから辛いんでしょ。パパと離婚したらいいんじゃないの?早く元気になってよ。」
と、言ってきたのです。
その言葉で、離婚を決意し、今では、子供二人と、贅沢はできなくても、以前より明るく元気に暮らしています。
離婚した旦那さんも、離婚を機に、子供たちを大事に思うようになり、月に二回積極的に面会を申し込み、子供たちが欲しいものを買ってくれたり、離婚する前はしなかったのに、子供たちを色々な場所へ連れて行って、楽しませてくれるようになったのです。
子供たちも、離婚前より、パパが好きになったと言ってくれているそうです。
夫婦間に、ひどいDVがあったり、毎日ひどい喧嘩をしていたりすると、子供は、それを見ています。そういう両親の姿を見て育つ事は、子供には悪影響です。
私の知人のように、離婚をした方が、子供にいい影響を与える事もあるのです。
パートナーの悪口を言わないようにする
夫婦の問題と、親と子供の問題は別です。
自分にとっては、我慢ならないパートナーでも、子供にとっては、親である事は変わりません。
必要以上に、悪口を言うことは避けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
親が良好な夫婦関係で、離婚していなくても、離婚する子供もいます。
逆に、親が離婚していても、温かい家庭を築いている子供もいます。
はじめにも述べましたが、3組に1組が離婚をしている時代です。離婚率自体が増えています。
離婚している親を持つ子供が、必ずしも離婚するという事はないのです。
どのような人生を歩むかは、子供自身の選択です。
その選択を、親として、尊重しアドバイスできるような、良好な親子関係を築いていくことが大切なのです。
夫婦の選択が、どのような結果になるにせよ、子供の事を一番に考え、愛情を注いであげる事が、子供が幸せを掴む、唯一無二の方法なのではないでしょうか。