女の子の知能の特徴は⁈母親からの遺伝が強いって本当⁈

我が子の顔をみて、「私に似てるなぁ!」「旦那にソックリ!」なんて思ったことありますよね。目で見てわかる子どもの容姿は遺伝を感じますが、学力や性格などに関してはどの程度遺伝があるのか気になります。

近年の研究では、子どもの知能は母親からの遺伝が強いという事がわかりました。さらに染色体の影響で、女の子と男の子では遺伝の影響が若干異なります。

母親の学力が低いから、我が子の学力もきっと高くなることはないだろう。そう思ってしまっては、伸びるはずの子どもの知能も伸びません。

子どもの知能には遺伝が関係していますが、そこだけに注目せず様々なアプローチをしていく事が大切です。

なぜ子どもの知能は母親からの遺伝が強いの⁈

かつて、アメリカの研究学者が”子どもの知能の7割は遺伝によるもの”という研究内容の論文を発表しました。また近年では日本の大学教授が、”知能指数の50%は遺伝の影響を受けている””学力向上に必要な努力をする力も遺伝が関係している”という研究結果を発表したのです。

その中でも、父親と母親からはそれぞれどのような遺伝子を受け継いでいるのか…?父親からは、気分や本能など「大脳辺縁系」と呼ばれる部分が遺伝すると言われています。一方で母親からは、「大脳皮質」と呼ばれる記憶や知覚、思考などといった能力が遺伝しているのです。

このことから、知能は母親から遺伝しているという事がわかりますね。知能面での遺伝は母親のみから遺伝していると言えるほど、信頼できる研究結果やデータが得られているのです。

気持ちを興奮させる”ドーパミン”や気分を穏やかにする”セロトニン”といった神経伝達物質がどれくらい脳から発せられるかは、遺伝の影響が大きいと研究報告がされています。このことから、学力向上のための努力をどれくらいできるのかという部分も、遺伝が大きく影響しているという事がわかります。

女の子と男の子の知能の違いや特徴は⁈

知能に関して、男女ではそれほど大きな差はありません。しかし、男性は空間把握能力が高く、女性は言語能力に優れていると言われています。また男性の方が脳のサイズが女性に比べて10%前後大きく、一方で女性は脳皮質表面の面積が大きかったり、ひだが多いのです。

知能指数に男女の差は見られませんが、子どもの知能が遺伝するという部分では差が生じます。

女性の染色体はXX、男性の染色体はXYから成っていると学生時代に学習したことを覚えているでしょうか。この染色体の中で、Xが知能を司る遺伝子と言われてるのです。

女の子は母親と父親の両方から染色体Xを受け継いでいます。しかし、男の子は染色体Xを母親からしか受け継ぎません。このことから、男の子の方が母親からの遺伝子Xを強く受けやすいのです。

X染色体は両親共持っているものなので、父親からの知能も受け継いでいるのでは?と思いますよね。しかし、この遺伝子は母親から受け継いだもののみが働いていくという事が研究結果で明らかになっているようです。

まとめ:遺伝だけでなく、環境も影響していることを忘れずに!

母親の知能だけが遺伝していると言われると、我が子は大丈夫かな…と不安になりますよね。父親の知能が遺伝してくれれば…と願う人もいるでしょう。知能の遺伝は母親からのみなんて、にわかに信じがたいと思っている人も多いと思います。

しかしこの遺伝に関して、子どもの知能の中の約50%です。残りの30%は環境、20%は友人や周りの人間が影響します。そのため遺伝ばかりを気にし過ぎず、子ども達が学ぶ環境や周囲の人間とのコミュニケーションなどを整えてあげてください。

・子どもが楽しんで学ぶ環境を与えてあげる。

・たくさんの人との交流を楽しみ、積極性や協調性を養う機会を設ける。

・親が側で見守っているという安心感を与えながら、自分で挑戦する力を身につけさせる。

このように遺伝だけに囚われず、環境を整えてあげるだけで子どもはいくらでも知能を伸ばしていけるでしょう。

「我が子はこんな勉強が苦手…私に似てるかも!」「算数が苦手な我が子、興味を持てるようにこんなアプローチをしてみようかな?」など、知能の遺伝を感じて関心したり楽しんでみてください。

悩む必要はありません。アプローチの方法や環境を変えてみるなど、子どもにとって良い方法を見つけてあげる事が大切です。