小学生の浅い眠りの原因は?どんな影響がある?改善方法は?

近年、社会環境が大きく変わり子育てをする環境も大きく変わりました。

家庭では規則正しい生活をしたいと思っていても塾や習い事、家ではゲームやスマホ・インターネットの普及により思うように子供の睡眠時間が取れず体調不良を訴える子供も増えてきていますよね。

このように自分の子供も今の生活習慣で大丈夫かなと思う事はないでしょうか?

また、どのようなことから改善すればいいか分からず同じような毎日を過ごしていませんか?

1日の大幅な時間は睡眠時間にあてられます。いい人生を送るにはいい睡眠をとる事です

大げさだと思うかもしれませんがこれが、今後の人生を左右するほど影響しています。

良い質の睡眠が取れないと心と体に悪影響を及ぼします。

成長期にしっかり睡眠がとれていないと脳や体の発達、発育に大きく影響します。

大人になってから後悔しても取り返しがつきません。後悔しても過去は戻ってきません。

しかし、眠りやすい環境をつくり、毎日積み重ねていくことで現状を変える事が出来ます。子供が良くなり笑顔が増えるとお父さんお母さんも嬉しいですよね。

なぜ浅い眠りになるのか?

起きたくても起きれないそれは寝不足だけではなく不安やストレスが原因になっていることもあるようです。

私も小学生の頃、母に何度起こされても起きない、いや、起きれない日々が続いていました。起きる自覚がないなど色々言われましたが、思い起こせば気持ち的な不安があったように思います。

  • 自律神経のバランスが悪い

自律神経の役割は、血液循環や呼吸、消化吸収、新陳代謝や体温調整などを24時間365日、一瞬も休むことなくコントロールすることです。

自律神経がみだれると集中力低下や心身の不調などトラブルの原因になります。

質のいい睡眠をとるといった心がげが大切になります。

  • ストレスがたまっている

良い睡眠はストレスを解消します。

睡眠の質が悪いと脳の扁桃(へんとう)体が活発化し、ささいなことで恐怖や不安を感じるようになります。鬱症状を訴える人の睡眠の質を改善させるだけで、抗鬱薬がほとんど必要なくなることもあります

  • メラトニンが減少している

メラトニンは良い睡眠には欠かせない大切な物質です。メラトニンは自然な睡眠をもたらすホルモンです。小学生はメラトニンのサイクルが自然にずれてしまう事があり、睡眠不足になることがあります。太陽を浴びることでメラトニンの分泌を促すことができます。また、蛍光灯や強いLEDにあたることを避けてみてください。

小学生の浅い眠りが及ぼす影響は?

 

子供が起きてこない、やる気がなさそう、なんとなく落ち着きがないという症状が出てきていれば早めに改善するサインです。

お父さんお母さんも日々のことに追われなかなか見直すことができないかもしれませんが

後の影響は取り戻せません。後悔したくないですよね。子供の小さなサインを見逃さないように子供に寄り添ってみてあげてください。

浅い眠りが及ぼす影響をいくつか挙げてみたいと思います。

  • 脳の発達低下

質の良い睡眠は脳の発達に大きく影響します。近年、大した理由もないのにイライラしたりキレやすい子供が増加しています。半面、小さなことでヘコンで心が折れてしまう子供も増えています。脳をしっかり休ませ育てることでこういった問題は解消されます。

  • 学力低下の影響

浅い眠りは集中力に欠け、やる気も落ちてきます。そのせいで学力低下にも繋がります。アメリカの高校生における 学業成績と睡眠習慣の関係についての調査によると、就寝時刻の遅い子どもほど、成績が悪いと報告されているそうです。

  • 体の発育にも影響

眠りが浅いと運動意欲も低下します。

「運動が好き」=「楽しいと思わせる」には低学年のうちが勝負時期だそうです。

楽しいと思えないとどんどん遠ざかっていってしまうので早いうちから対策をしてみましょう。体の発育が悪くなると低身長になったり二次性徴が早くきてしまうことがあります。

小学生の理想の平均睡眠時間は?

6歳~13歳までの子供の理想時間は9時間~11時間といわれています。

年齢が上がるにつれて体力もついてくるので低学年は9~10時間、高学年は8時間くらいとされています。お子さんの睡眠時間と比べるといかがでしょうか?

浅い眠りには食事も関係している!?

■睡眠の質を下げる食べ物

・インスタント食品、スナック菓子、レトルト食品

亜鉛の吸収を妨げ、カルシウムの吸収を阻止するなど悪影響があります。

保存料として含まれているリン酸塩が原因でイライラしたり、寝つきが悪くなったりします。

■睡眠の質を上げる食べ物

・トリプトファンを多く含む食材

トリプトファンは豆・豆製品、バナナ、アボカド、牛乳や乳製品、肉類、スジコ、タラコに比較的多く含まれています。

質の良い睡眠には脳内物質(セロトニン)が欠かせません。セロトニンは脳内で作られるものですが、それにはアミノ酸のトリプトファンが必要となります。トリプトファンは日中は脳内でセロトニンに変化し、夜になると睡眠を促すメラトニンに変化します。

・グリシンが含まれる食材

グリシンは、エビやイカ、ホタテ、カニ、カジキマグロといった魚介類に多く含まれます。睡眠の質が向上することが示唆されています。グリシンには、深部体温を下げる働きがあるのです。深部体温を下げることで心地いい眠りにつくことができます。

タンパク質を構成するアミノ酸の中で最も単純な形を持つアミノ酢酸のことです。

睡眠の質を高める食材を使った簡単レシピ

・チーズオムレツ

http://www.abc-cooking.co.jp/plus/recipe/detail/?id=1589

・明太トロロの和風パスタ

http://www.abc-cooking.co.jp/plus/recipe/detail/?id=1920

・きのこのパングラタン

http://www.abc-cooking.co.jp/plus/recipe/detail/?id=72

・豆乳としょうがのブランマンジェ

http://www.abc-cooking.co.jp/plus/recipe/detail/?id=2927

小学生の睡眠不足を改善する今日からできる簡単な方法は?

① 寝る時間・起きる時間を決める

起きる時間を決めることで体内時計のリズムが整います。

家事に追われる主婦にとっては、なかなか改善しにくい点だとおもいますが、一度親子で「なぜ早寝早起きが必要なのか」を楽しく見直してみてはいかがでしょうか?

頭ごなしに「早く寝なさい」といってしまいがちですがなかなか聞かないのが子供です。

②朝日を浴びる

朝日を浴びることで体内時計がリセットされるといわれています。

朝起きたらカーテンを開け、窓を少しでもあけて深呼吸させてあげてください。

さわやかな気持ちになると思います。

③食事は1日に3回規則正しく

食事をとることは、体に必要なだけではなく脳の発達にもかかせません。

そして、胃腸が働き生活のリズムが整います。自律神経の乱れもなくなり気持ちも安定するようになります。

④寝る前の環境を整える

リラックスできる寝室づくりをすることは質のいい眠りに繋がります。

就寝前にタブレットやスマホをみていませんか?寝る前に見すぎると眠りにくくなってしまいます。就寝時間の1時間前にはやめるように声をかけてあげてください。

また、室温も快眠には大きく影響してきますので、エアコンで適温に調整してみてください。

⑤昼寝の時間を見直す

くたびれて夕方になって寝てしまうこともありますよね。そんなときは起こすのが可哀想と思いますが、いい睡眠を取るためにも昼寝は1時間以内にしておこしてあげましょう。

小学生が浅い眠りを解消するのは自分自身ではできません。

お父さんお母さんのサポートがあってこそ改善出来ることです。

しかし、家庭環境によりなかなか実践出来ないこともあるかと思います。

実際、全部しようと思うと私も3日もたたないうちに終わってしまう気がします。

まずは出来ることから少しづつチャレンジしてみてください。出来たら子供も自分も褒めてあげましょう。喜びが次の目標に繋がるはずです。1つクリア出来たら自信がつくようになります。

まとめ

近年、社会環境が大きく変わり子供を取り巻く環境も変化しました。

両親の共働き、塾や習い事、スマホやゲームという環境の中で子育てをせざるをえなくなっています。睡眠時間をしっかりとるといった規則正しい生活をしてくても、なかなか難しいものです。

とはいっても、しっかりと睡眠時間をとることができないと子供の将来に悪影響を与えてしまいます。改善するにはお父さんお母さんのサポートなしではできません。

今の状況から改善できる方法はいくつかあります。

・子供と話し合いながら起床時間を見直す

・朝日を浴びる

・3食規則正しく取る

・寝る前の環境を整える

今は忙しくてそれどころではないと思うかもしれませんが、眠りが浅いと将来に悪影響を及ぼしてしまいます。今日絶対にしないといけないことでなければ、一度じっくりお子さんと話し合う機会を設けてみてください。その時間が明るい将来のスタートになります。

全て改善しようと思うのではなく、少しずつでいいので取り組んでみてくださいね。