0 歳児の室内遊びのねらいを知ったら遊そばなきゃ損!?

0歳児初期や後期に必要な室内遊びのねらいってナニかしら…って感じてませんか?

ねらいとは赤ちゃんの発育目標で、0歳児さんは数ヶ月単位で室内遊びのねらいが違います。

ねんね期から1人歩きができるまでに成長するので、発育ごとのねらいに合わせた室内遊びをしないと、その時期にしか出来ない貴重なタイミングを逃しまうことに。

1人のヒトとして発育していく0歳児さんの室内遊びのねらいを知ると親子での室内遊びがもっと楽しくなると思います。

 

0歳児からの室内遊びするねらいは今しかない…があるから!?

0歳児さんの子育てだけでも大変ですよね。室内遊び‥ねらい‥と難しく考えてないですか?

そんなに難しいものではなく、時間がかかるものでもないです。0〜12ヶ月までの赤ちゃんの仕草や動作は全て意味のあるもので、生きるために備わった無意識の反射(原始反射や姿勢反射)があります。この反射は成長とともに消失するものもあります。

室内遊びのねらいを意識しながら反射を見ていくと、今しかない反射を見れる喜びと成長を感じ赤ちゃんと過ごす時間が楽しくなると思います。

【0〜1ヶ月】室内遊びのねらいとは?

0歳児前半のこの時期は主にスキンシップで感覚を育むことが室内遊びのねらいとなります。手の反射を活かした室内遊び中心でよいと思います。

【手掌把握反射】手のひらに感覚を感じたら無意識に握る反応

【モロー反射(Moro反射)】身体が動くことにビックリし腕を広げ手で何かにしがみつこうとする反応があります。

ウチの子は帝王切開で産まれたのですが、お腹から出てくる瞬間に上記の2つの反射がおき医師のハサミを握りしめ離すのに助産師さんが苦労したと言うことがありました。

このように無意識の反射にママを困らせることもしばしば経験すると思います。この反射を意識的に出来るように室内遊びをしていくと良いです。

意識的に出来る様になるためには手と手を握ることが1番で反射をたくさん起こして刺激をしてあげると手を握る・離すが意識的できるようになります。

授乳中や入浴で気持ちがホッとすると手が緩みますので、手を繋いでみてください。手が緩んだときに手の平をマッサージするようにモミモミしたり、握ってる手をニギニギしたり緊張をほぐしてあげましょう。

『〇〇のおててだよ〜』など名前をいいながら声掛けてあげてください。モロー反射は赤ちゃんが恐怖を感じたときの反射なので『大丈夫だよ』とおくるみなどで包み泣く赤ちゃんを優しくなだめてください。

そして力の入った握り拳をほぐしてあげましょう。繰り返してあげる事で愛着や信頼関係を気づいていけます。特にママの声や心音はお腹にいるときから聞いてますから何より心地よく安心できるのです。

原始反射は意識的に出来るようなると自然に消失し脳が発達した証にもなります。強く握り締め離さないことやモロー反射はだいたい2ヶ月に入る前には落ち着いて消失するのは3〜4ヶ月ころですが個人差はあります。

反射がなくなると成長を感じますが少し寂しくもありますね。赤ちゃんの産声を聞いて初めて手を握ってくれたときのあの力強さは今しかないです。意外と短い反射ですのでぜひ手を握ることをたくさんしてください。

 

【0歳児:2ヶ月】の室内遊びのねらい

生後直ぐは直視でしか物体を捉えることができなかった赤ちゃんが動くものを目で追いかけることが出来るようになり、このことを追視と呼びます。

この追視を室内遊びから刺激して目の網膜の発達と視野を広げてあげることがねらいとなります。

2ヶ月の子の追視を促すには、視線を合わせて優しく声を掛け、ママ自身が左右にゆっくりゆれてあげてもいいと思います。手を繋なげる距離が赤ちゃんから見えやすいですよ。

また音のなるおもちゃで追視を誘導するのも効果ありです。おもちゃの音や形・色の刺激がありますから脳の発育も促してくれます。とくに赤色を認識できるのが早いので赤色が入ったおもちゃを選ぶと興味を引けると思います。

追視を刺激する室内遊びは視野を広げる効果の他に、顔を動かすので首の筋肉の発達をも促してくれて首座りにもつながるといわれてます。

余裕があれば【歩行反射】も楽しんで下さい。赤ちゃんの両脇を支えて立たせ両足をつけ、前に進めるようにすると足を交互にだして歩く反射がみることができます。生後6〜8週くらいで消失すると言われてますので見たい方は是非可愛い姿に癒されて下さい。

【0歳児:3ヶ月】室内遊びのねらい

日中の起きている時間がふえる0歳児前半の3ヶ月ころ。活発に身体を動かす時期ですので室内遊びのねらいは感覚(触覚・視覚・聴覚など)を与えて四肢(手足)を意識的に動かすことができること。

赤ちゃんは自分の手や足が自分の身体なんだってことをしりません。意識的に動かすことができるんだってことを知ってもらう室内遊びが中心になります。

【バビンスキー反射】尖った先(指先)で赤ちゃんの足裏を刺激すると親指が甲側に他の4足趾が外側にひらく反応で1~2歳ころに消失。

【足底把握反射】赤ちゃんの足の裏を刺激すると足の指が動く反応で10ヶ月頃に消失。

機嫌がいい時や入浴後のスキンケアのとき、オムツ交換後など少しの時間でも足の反射を促す遊びをしながら、赤ちゃんの自身の足であることを声掛けて下さい。

もう少し時間があるときはぜひ以下も室内遊びとして取り入れてみましょう。

【感覚を刺激するために】

腕やあしをノビノビさせてあげるのも刺激になります。腕はW字,足はM字が赤ちゃんのスタイルですが、たまに伸ばして、ママの手から伝わる皮膚や神経への感覚刺激を感じてもらいましょう。 

腕は力が入る事があるので無理なくママの手の平でお胸から指先に撫でるように、足も胸から足先に撫でるようにすると足は伸びの〜びしてくれ背筋がピーンとなります。反対に指先・足先から付け根に向かって撫でるとリラックス効果もあります。

た赤ちゃんの手首や足首にラトル(おもちゃ)をつけてると腕や足を動かしたときに音がなるので何かなって好奇心もわくし、自分の力で鳴らしていることに気づくきっかけに。

赤ちゃん自身の意思で腕を動かせるようになる前振りがあります。それは赤ちゃんが自分の手を顔の前に持ってきてジッと見つめる動作でハンドリガードと呼ばれるものです。足を見つめる(フットリガード)もあります。

ただ、赤ちゃんによってするしないは個人差があり、手や足に限らず手などを口にいれて確かめるという仕草をする赤ちゃんなど様々です。ママが見ていないときにしている可能性もありますので、しないからといって成長してないではありません。

【0歳児:4ヶ月】室内遊びのねらい

4ヶ月あたりになると首のがすわってくる時期ですので、室内遊びのねらいは赤ちゃんの視界を変えて視野を広げてあげたり、寝返りが出来る力や手腕の力をつけていくことです。

4ヶ月ころは視力も徐々に発達し視野を広げてあげると奥行きをとらえる知覚が発達するのと色んな色を認識することにつながります。また目にうつる物体や色を見ることは脳の発達になっていきます。

そして体幹や手足を鍛えたえないことには、寝返り・お座りに影響しますので、室内遊びに運動を取り入れていく段階の時期だと思います。

【視野拡大のために】

横抱きやねんねだと天井を見ていることが多いですので、赤ちゃんを縦抱きしてる時間に見てる先のモノを『〇〇だよ〜や〇色だよ〜』などとお話ししながら室内を探索するとよい刺激になります。

【体幹や手腕の筋力発達のために】

筋力面ではやはり【腹ばい】が出来た方が体幹や背筋・手腕力の発育を促進してくれます。ですが嫌いな赤ちゃんもいますので腹ばい遊びマットでおもちゃで気を引くことも工夫の一つですが…

もっと安心できるのはママの腕の中ですので、赤ちゃんを縦に抱きながら、ママは仰向けに横になり対面になって腹ばいする策も。パパがいるときはお願いして赤ちゃんが飽きるまで遊んであげるといいとおもいます。

腹ばいで見られる原始反射があります!

【Landau(ランドウ)反射】

赤ちゃんを腹ばいで水平にするとあたまを挙げて水平を保とうし、あたまが下がると腰を曲げてハイハイをするような反応。この反射があるからお座りの安定・ずりばいやハイハイに必要な筋力をつけると言われています。生後3ヶ月から出現し2歳ごろに消失。

【腹ばいがどうしてもダメなとき】

ママは足を伸ばして座り、赤ちゃんは太ももにお座り。両脇を抱えてあげながら、ゆらゆらしたりシーソーみたいに後ろに倒してみたり前におこしたりと赤ちゃんが動く意思にあわせ力を貸してあげる感じで補助するだけでも体幹は鍛えられていきます。

首が座り縦抱きしてあげることで視界が上下左右で物体を見ることができ両方の目の協調を発達・促進させてくれます。

また、おもちゃや日常過ごすお部屋を探索する室内遊びで視覚が刺激を受け、目から入る映像が脳に記憶され好奇心や集中力、記憶していく力、神経系の発達を促してくれます。

腹ばい遊びは実は生後0日からでも始めることができ、4ヶ月ころと規定はありません。ママの体力回復や赤ちゃんとの生活に慣れることが優先ですから新米ママさんや経産婦さんでも取り組みやすい時期や赤ちゃんが機嫌がよいときに一緒に遊んであげて下さい。

【0歳児:5〜6ヶ月】室内遊びのねらい

5〜6ヶ月は寝返りを活発的にできたり、お座りが安定して出来ること、見えているモノと行動を結びつけられるかが室内遊びのねらいになります。

なので、赤ちゃんと『できた!』を共感してあげる関わりが遊びの中心になっていきます。

【寝返りをサポート】

平らな場所で赤ちゃんを仰向けにして左右にからだを揺らしてあげると反動で寝返りできちゃうこともありますが、どちらか足をそっと引き上げて、お尻をママの手で支えてあげると寝返りすることも。

ただ赤ちゃんの気分が乗らないと出来ないこともあるので機嫌良く遊んでるときにや横を向いているタイミングなどにサポートしてみましょう。赤ちゃん自身がコツが分かると自分で出来るにようになります。

【腹ばい遊びでおもちゃとれるかな?】

うつ伏せへの寝返りができた勢いでおもちゃなどで気を引いて、おもちゃに少しでも手を伸ばすことができれば、おもちゃを持たせてあげて掴めたことを褒めて下さい。

腹ばい遊びのときに見てほしい姿勢反射があります。

【対称性緊張性頸反射(STNR)】

ハイハイを覚える反射と呼ばれ、生後6〜9ヶ月ころに出現する反射です。四つんばいになった赤ちゃんの頭があがると腕がのび、足はまがる。逆に頭をさげると腕はまがり足はのびる反応。ハイハイに必要な筋力をつける反射といわれており、ハイハイができたら消失。

【やりとり遊び】

『いないいないばぁ』や大きめのボールを転がしながらのキャッチボールなどのやりとり遊びはものごとは永続するんだと行動(遊び)の結びつきを感じたり、愛着形成につながっていきます。

室内遊びをとおして寝返りが成功したり、腹ばいでおもちゃに手を伸ばす動作ができたら是非『すごい、すごい出来たね〜』って褒めてあげてください。

ママからのアクションが発育促進のキーポイントになってくる0歳児後半だと思います。サポートしながら成功体験を感じさせてあげると好奇心もわき、自身の考えで行動が出来るように。

お座りの安定のために腹ばいや寝返り遊びで体幹を鍛えるといいとおもいます。

【0歳児:7〜8ヶ月】室内遊びのねらい

好奇心が高まり、探究心が芽生える時期です。赤ちゃんの『見たい、知りたい』という欲求や動きたい気持ちを満たしてあげたる関わりが室内遊びのねらいです。

探究心から興味のあるところに行きたい気持ちが強くなり、すりばいをして移動しようとする0歳児後半ですので室内遊びはハイハイにつながる遊びを取り入れるといいです。

【探索行動を促す】

ずりばいができると赤ちゃんは自分の力で何処にでも行き、つい行動制限をしてしまいがちですが、赤ちゃんの行動意欲を削がないよう、安全面に配慮して好奇心がむく方へ遊んでもらうと自然とハイハイに欠かせない筋力がついていきます。

【感情が表現できるように】

自分の気持ちを伝えようとするので、コミニケーションをとり気持ちを代弁したり、表現できたことを褒めてあげると信頼関係はふかまり、ママの表情から感情を読み取れるようになっていきます。コミュニケーションはコトバの発達を促してくれます。

行動範囲が広がると、家庭内には危険がたくさんあります。ちっちゃな物(赤ちゃんにとっては異物となる物)もつかめるようになるので、遊ぶときは周囲に口に入りそうな異物がないか確認して遊びましょう。

8ヶ月ころから出現する姿勢反射もがありますのでご紹介。

【パラシュート反射】

うつ伏せから抱き上げ、頭を下に下降させると、手を広げる反応で身につくと、赤ちゃんが転びそうになったときに先に手を付けることにつながる反射で一生消失しないので、歩行が始まる前に確認してみましょう。

【0歳児:9〜12ヶ月】室内遊びのねらい

ハイハイからつかまりだち、伝い歩きからひとりで立っちができたり、指先をじょうずに使う作業ができるように。そして喃語や意味のある単語を言えるようになる時期。

ご家庭の室内遊びだけでは物足りないって感じるほど好奇心の塊な0歳児後半のラストスパートなので発達目標に近づけるよう関わるのがご家庭での室内遊びのねらいだと思います。

【手足の力をつけるために】

ハイハイで手や腕、足の筋力をつけましょう。腕の力は特に大事です。転んだ時に腕で重い頭を支えられないと顔面から流血が‥という事態になります。

つかまり立ちが出来るようになったら、ママやパパの足の甲に赤ちゃんの足をのせて歩く練習をしてあげると歩行に必要な足の筋力をつけてあげれます。歩行器という手もありますが是非、隙間時間に親子の信頼関係作りのためにしてあげてください。

生後9ヶ月から出てくる姿勢反射がありますのでご紹介。

【ホッピング反射】   

前後左右に赤ちゃんを傾けると倒れないように足をちゃんとを踏み出し身体の平衡を維持しようとする反射でこの反射は消失はしないです。両脇を支えてあげると安全に行えると思います。

【いたずらだって遊び】

色んなものに興味津々で触ってほしくないものにも触るお年頃‥。『ダメ!!』と言うことが多くなりますが、好奇心を思う存分満たしてあげれる環境を作ってあげて遊んでもらうことで心身の発達を促進していきます。

手先を使った遊び(積み木や新聞ビリビリなど)は手指の動きが器用になるし集中力の持続にも。そしてなにより脳の発育につながっていきます。

【喃語には応答的に】

意味がある発語や発声もありますので、赤ちゃんの問いかけには優しく応えてあげましょう。絵本の読み聞かせは絵から伝わる感情や物の名前などは物や感情にコトバがあるという刺激になっていきます。

赤ちゃんの動きが活発になると目が離せなくママは大変ですよね。赤ちゃんの好奇心のままにやりたい放題できない環境のときもあると思いますので、室内遊び=自宅ではないので子育てサロンを利用して思う存分遊んでもらうのも良いでしょう。

子育てサロンは自宅だけでは感じることが出来ないたくさんの刺激がありますのでより発達を促進してくれることと思います。

 

さいごに

0歳児は大人の1年間とは違って、ひと月で単位で成長していきます。なので、数ヶ月ごとに室内遊びに関するねらいが変わってきます。室内遊びのねらいが解れば、ご家庭でも月齢に合わせて目標に向かって子育てができると思います。

 

目標を持つことはとても大事です。子育てに追われて考える余裕もない時もありますが、目標が叶ったときに達成感を感じられると、育児にやりがいをもち前向きな気持ちになれます。

 

0歳児から就学前がとっても手がかかり、たくさん悩み・泣き・叱りの繰り返しで卒園式にしみじみやっと大きくなったと実感するものです。長い道のりでは御座いますが、ママの一つ一つの愛情はちゃんと伝わり育成していきます。

 

立派に育てようといきまず、反射を感じながら0歳児さんとの日常を楽しんでください。

 

こころがほっこりする原始反射を最後にご紹介します。出生から4ヶ月ころまで見られますので、可愛さに癒されてください。

 

【お尻ふりふり:ギャラン反射】

赤ちゃんを両脇で抱き、背骨の直ぐ横を指や指の第2関節で首からお尻にむかってなぞると、左になぞればおしりを左にふり、右になぞればおしりを右ふりと。とてもキュートです。コツは足を床につけず、オムツ一枚や薄着の方が反射が起こりやすいです。

 

この反射があるから産道からでてこれるそうです。

 

原始反射や姿勢反射とともに室内遊びのねらいを説明してきましたが反射が起きないこともあります。それは赤ちゃんがご機嫌がななめで泣いているときや、やり方といことも。反射がないからといって異常とは限りません。

 

乳児健診ごとに医師や保健師が確認するので健診まで様子見ても大丈夫ですよ。もし不安な点があれば脳と関連する反射ですので相談してくださいね。