1歳児に運動遊びをさせるべき理由、そのねらいとは

子供が1歳にもなると自分の足で歩くことも出来るようになってくる時期ですので、子供自身が今まで以上に体を動かす機会が増えてきます。

1歳児を持つ親御さんとしてはこれからの知育についても気になるところではあるかもしれませんが、知育と同じくらい気にしてほしいことは子供の身体的成長についてです。

子供の身体的成長を促してあげるためには運動遊びが大切になってきます。

「1歳から運動遊びって必要?そんなのっていらないんじゃない?」と考えてる人もいるかもしれませんがこの記事を読んでいただければその大切さを理解して頂けると思います。

この1歳の時期に運動遊びをさせておかないのは子供の発育面において非常にもったいないのです。運動遊びは子供にとってプラスな事がたくさんあります。

それではここからは1歳からの運動遊びについてなぜ運動遊びが大切なのか、子供の発育に対してどのような効果あるのかを説明していきたいと思います。

運動遊びをさせるべき理由は?どんな効果が?

1歳から運動をさせるべき理由ってなんなのでしょうか。ここでは運動遊びをさせるべき4つの効果を挙げます。運動遊びは子供にたくさんの良い効果をもたらしてくれるのです。

・体力と運動能力の向上

体力は人の源であり、健康に生きていく上ではとても大切な要素です。体力がないとカラダがダルくなってしまったり、免疫力が落ちてしまい風邪にかかりやすくなってしまったりしてしまいますよね?

健康の維持、やる気、気力などの精神面においても密接に関わっているのが体力です。

体力向上の為にも適度な運動遊びを小さい頃から行うことは大切なのです。

また、子供が小さい頃には神経機能がよく伸びる時期であり、タイミング良くカラダを動かしたり、力の加減を調整したりするなどの、運動を調整する力がよく伸びます。

この力は周りの状況の的確な判断や予測して行動する能力を含んでいるので、ケガや事故を防止することにも繋がります。

小さい頃に運動を調整する能力を培っておくことは、その後の運動機能の基本を作りやすくなるという点でとても大切です。また、日頃から運動遊びを行い体を動かしていくことは、結果として持久力に繋がっていくのです。

運動能力が低いと体育のときに困りますよね。人並みに運動が出来ればさほど困ることはないかもしれませんが、運動が苦手な子になってしまうと鉄棒で逆上がりが出来なかったり、跳び箱が飛べなかったりとなにかと苦労をすることになってしまうでしょう。

そんなことにならないように我が子には小さい頃から体力、運動能力が付くように運動遊びをさせておいたほうが良いですよね。

・健康的な体を作る

小さい頃から運動遊びをさせると丈夫でバランスの取れた体を作りやすくなります。日頃から運動する習慣を身につけると体の様々な機能の発達が促されることになり、大人になったときにも健康的で活動的な生活習慣を作るのに役立ちます。

また肥満や痩せすぎなどを防ぐ効果、体調不良を防ぐ効果、身体的にも、精神的にも疲労感を残さない効果があると考えられています。

私は小さい頃はよく体調を崩す子供だったので、寒い日に外で遊んだりするとすぐに風邪を引いて熱が40℃近くまで上がったりしていました。40℃も熱が出るとカラダが思うように動かなかったりしたので体が健康的ではないことでツラかった記憶があります。

・意欲的な心を育む

幼少期の子供にとって運動遊びを通じて思いっきり伸び伸びと動くことは、健康的な心を育む効果があります。運動遊びから得られる成功体験は非常に重要です。出来なかったことが苦労を重ねて出来るようになると子供は自分に自信がつきます。

「やればできるんだ!」と思うようになり、何でも「自分はやればできる」という前向きな気持ちで取り組むことができるようになります。そしてどんなことにでも意欲的に取り組む子供になるでしょう。

・認知的な能力の発達

運動をするときは状況の判断から運動を実行するまでに、脳の多くの領域を使用しています。体をすばやく方向を変えるなどの素早い身のこなしや状況判断、予測などの思考判断が必要となる運動は脳の運動をコントロール機能や、知的機能の発達に有効です。

意識はしていなくとも運動しているときって瞬時に行動の判断をしていることって多々あります。意外と運動も頭を使っているんですね。

運動遊びを行うに当たり気をつけたいこと

運動遊びを行う上で気をつけておきたいのは、楽しく体を動かす時間を作ることです。子供に色々な動きを身につけさせるには、ある程度の時間(量)が必要になってきます。

子供というのは自分が興味を持った遊びに熱中して取り組みますが、他の遊びにも興味を持ち遊びをどんどん変えてしまう場合もあります。

ですのである程度時間を確保してあげると、その中で色々な遊びを行うので、結果として色々な動きを習得しやすいです。子供を遊ばせるときにはある程度まとまった時間(60分程度)を与えて遊ばせるようにしましょう。

まとまった時間遊ばせるとなると、なかなか大変かもしれませんがここは意識的に時間をとって運動させてあげましょう。

1歳児におすすめの運動遊び

それではここからは1歳児におすすめの運動遊びを紹介していきます。今回は手軽にできて始めやすいものを紹介致します。

・マット遊び

マットの代わりに布団を代用してもらって構いません。マットの上を寝転がってコロコロと転がったり、でんぐり返しをしたり、マットをまるめて丘のようにしてそこを乗り越えるようにして遊んだりとマット遊びは色々と出来ます。

これにより体を回転させる感覚や、高低差を乗り越える為のバランス感覚などが培われることになります。マット遊びは全身運動でもありますので、まんべんなく体を使うことが出来ます。

・ダンス

小さい子供はダンスが大好きです、ダンスには脳を鍛える効果があります。音楽に合わせて動き出したり、動きを止めたりといったように、スタートストップを繰り返す運動をすることにより、脳の瞬発力が鍛えられます。

ダンスを踊っている間は、音楽や歌を聞きながら体を動かしますので脳と同時に運動能力の向上にも期待が出来ます。

・ボール遊び

子供は動くものが好きなのでボール遊びも運動遊びとしてはオススメです。ボールについては

様々な材質のボールがありますので当たっても痛くなく、怪我のしにくいウレタン製のボールを選んであげると良いでしょう。

最初のうちは子供に向かって転がしてあげてください、そのうちに自分でもボールを掴んで転がしてキャッチボールが出来るようになってきます。

自分でボールを動かせることを覚えるとすごく喜びます。遊びながら腕の筋力も鍛えることが出来ますし、中でも外でも遊ぶことができるので少しの場所があればどこでも遊べちゃいますね。

音が出るボールや形状が特殊なボールもあったりしますので、いくつか購入してバリエーションがあれば子供も一つのボールで遊ぶよりは飽きが来ないでしょう。

この記事では3つほど運動遊びの紹介をしましたが、「もうそろそろ違う遊びもできそうかな?」と思うようになったら自分のお子さんの成長に合わせてどんどん違った遊びを取り入れていってあげてください。そうすることで多様な動きを習得できる機会を増やしてあげましょう。

最後に

1歳の子供は成長が著しく、運動遊びにおいても昨日は出来なかったことが今日は出来た!なんてことがたくさん出てきます。子供の成長を間近で感じながら一緒に運動遊びを楽しんであげて下さい。