子供の発達にいいことだらけの砂遊び,何歳までさせていいの?

砂遊びが大好きなお子さんをお持ちのお母さん、帰宅後が本当大変ですよね。

服はどろんこ、靴も靴下にも砂が入っていて玄関で砂をはらったり、服を脱がせたりしても、何故か家中あちこちザラザラになり、げんなりしてしまいます。

そしてこの砂遊びブームは一体いつ終わるのかしら、早く終わってくれぇ~。と内心うんざりされている事でしょう。

しかし、砂遊びは子供の発達においていいことだらけなんです。幼児期だけの遊びと捉えてはいけません。

子供の年齢が上がるにつれ出来る事がどんどん進化していき、お友達とコミュニケーションを取る事により、社会性や協調性まで養われるからです。

砂遊びは汚いからやらせないという親が増えているようですが、社会性や協調性が小さいうちから身についていないと社会人になって本人が大変苦労します。

お友達の輪に入っていけたり、山を作り、そこからトンネルを掘ったり、とお友達と協力して何かを作り上げる一体感を味わえるのも砂遊びの醍醐味です。

道具の貸し借りであったり、他人と協力することであったり遊びながらにして社会性が身につくというとても良い遊びです。

でもそれだけではありません。まだまだ砂遊びで得られるメリットはあります。では他にどんないいことがあるのか見ていきましょう。

何歳の子供にもいい! 砂遊びのメリットとは?

子供は元気で、情緒が安定していて穏やか、そして風邪など滅多に引かない身体の強い子でいてくれたら親としては育てやすく嬉しいですよね。

これってゲーム三昧の子供と正反対の性質だと思います。

なにしろ砂遊びは外でやることがほとんどなので、日光を浴びる事によりビタミンDの形成が促され健康でいられます。

それに砂の中にある雑菌に触れることで免疫力が強くなります。

風邪やインフルエンザが流行る前の秋から冬にかけてたくさんするといいですね。

また、砂のさらさらとした感触を味わうことで情緒を安定させる効果まであるのです。

まさに身体も心も鍛えてくれる良いことだらけの砂遊びです。

時には砂の扱いによって目や口に砂が入ることもありますよね。すると、どんな動きでそうなったのか、入らないようにするにはどうしたいいか、というような適応能力も発達していきます。

子供は掃除の行き届いた綺麗で空調のきいた室内で遊ぶより、外で自然に触れながら遊んだほうが得られるメリットが多そうですね。

歳の差ごとにみる砂遊び、何がどこまで出来るようになる?

砂遊びといっても、年齢が上がるにつれ遊び方はどんどん変化していき、一人遊びからお友達と協力して遊べるようになっていきます。

それぞれの年齢ごとに何が出来るようになるのかをまとめてみました。

0歳児

砂の感触を楽しむ

砂をすくったりカップにいれたりする

1歳児

保護者と共に身近な自然なものに触れながら親しむ

山を作ったり、穴を掘ったりする

作ったものを壊す事を楽しむ

2歳児

友達と一緒に砂遊びを楽しむ

型抜きがうまくできなくても繰り返し行ったりする

バケツケーキなど作れるようになり、さらに自然物を使って飾り付けを楽しむ

3歳児

お皿や茶碗に砂をいれておしゃべりするようなままごと遊びが上手になる

山を高くしたいイメージはあるが崩れてしまうため、保護者に手伝うよう誘う

4歳児

友達と一緒に力を合わせて山を作ったり、穴を掘ったりする

型抜きも出来上がりの綺麗さにこだわりはじめる

友達と自然物を使えるか相談しながら材料を探したり、集めたりすることが出来る

5歳児

友達数名で山を作り、山から水を流してジェットコースターを作ったり出来る

砂の性質を利用してもっと水をいれようとか、もう少し砂を入れて固めようとか砂の変化を理解して遊べる

6歳児~大人

自分や友達の作ったものを大切に出来る

道具を丁寧に片付ける

親が心がけるべきことは、子供がどういうときに面白がり、興味を抱いているのかを観察しネガティヴ発言はせずに子供のペースにあわせて臨機応変な言葉のかけ方、関わり方をすることです。

子供に合わせた臨機応変な言葉がけはけっこう難易度が高い気がしますが、一緒に砂場に入り、共に遊ぶ気持ちで臨むと共感出来て、わりと楽にいい声かけが出来ますよ。

子供の砂遊びが大好き過ぎてとまらない!一体何歳までさせていいの?

一般に砂場は小さい子がいるイメージですが色々調べてみたら、中学生でもまだ夢中で遊んでいるという意見もありました。

小学校高学年になっても熱心に砂場遊びを続けていると、親は心配になるかもしれませんが、何歳までさせていいの?と悩む必要などないと思います。

私が小学生の頃は高学年になって男子のなかで泥団子作りが流行りはじめ、皆競うように作っていました。

泥団子とは簡単に説明すると、砂に水を混ぜてひとつかみにし、水分をぎゅっと絞り、砂をかけて丸く形を整え、あとは砂をかけて撫でることを繰り返して出来上がる玉のようなものです。

すると

運動神経がいい子も勉強が出来た子も、後に不良になった子もとにかく皆、当時は熱心に泥団子を作りに夢中になっていましたね。

日陰干ししすぎて泣いていたなあとか、ぴかぴかになったものをひとしきり自慢したあとは、男子同志で当てっこして遊んでいたなぁとか、当時の姿が目に浮かびます。

授業をあまり真剣に聞けない子も何故か泥団子作りは毎日毎日熱心に作っていて、人を集中させる魅力があるのだろうなと感じていました。

今になって思えば、砂を触ることで癒し効果も得ていたのでしょうね。

そこで、今回気になって泥団子の作り方をネットで検索してみたら、動画がいくつもありました。

つるピカ泥団子を作るキットもあるようで、最後に色付けもしたらもう宝石のようなんです。無心になってやれそうで大人もハマる魅力があるのだなと感じました。

かくいう私も動画を見たらとても興味を引かれて作りたくなり、今度キットを買ってみようと思ったくらいです。

そんなわけでとにかく砂遊びは本人がやりたければ何歳でもしていいと思います。きっと中学生でも砂遊びする子は情緒の安定した想像力豊かで手先の器用な大人になるのではないかなぁと、わたし個人的には微笑ましく思ってしまいます。

まとめ

砂遊びは汚れるので親は嫌煙しがちな遊びですが、砂遊びでしか得られないメリットがたくさんあります。

幼少期だけでなく年齢が上がるにつれ、出来ることも増える為、お友達とコミュニケーションを取りながら協力することで社会性や協調性も身に付きます。

大きくなっても砂遊びをするお子さんに「小さい子しか居ないからその年でするのは恥ずかしいよ」などと注意することなく何歳でも遊ばせてあげてください。

もしかしたら日常生活でストレスが溜まっていて、砂を無心に触ることで癒されているのかもしれませんよ。

同級生がだんだんと砂遊びから離れて、小さい子ばかりになっても心配はいりません。きっとそこでは年下の子たちから頼られるようになり、リーダーシップを取れるようになります。そして将来いろんな場面で役に立つことでしょう。