夏!暑いですね~最近は室内にいても熱中症が言われる時代です。とくに脱水になりやすい1歳の赤ちゃんはどう一日を過ごせばいいのか…心配がつきません。
外で遊ぼうにも熱くなった遊具が赤ちゃんの柔肌には心配!朝早くや夕方しか遊べないとなかなか計画通りにはいかないですよね。だからといって毎日水遊び?室内で絵本?テレビ?どれもイマイチ…。
1歳の赤ちゃんは何もかもが伸び盛りなのでたくさんのことを体験してもらいたい…環境のせいで今しか出会えない発見や感動が制限されるのはもったいないですよね。しかし赤ちゃんの成長や心に寄り添える遊びはあるのでしょうか?
今回は保育の先生方が行っている夏の遊びについて調べていきたいと思います!
1歳児の夏の遊び。保育園や児童館は何を重視?
保育園ではどんな遊びをしている?預けているパパママも、家で一緒に過ごしているパパママも気になるところでしょう。
保育園で過ごすときは毎月ねらいや目標を決めてそれにそってスケジュールが組まれています。1歳児に欠かせない3つのねらいをご紹介いたします!
楽しく体を動かす!
1歳6ヵ月頃になるとだいたいのお子さんが歩けるようになります。最初は支えがないと不安定だったのがあっという間に一人の力で歩けるようになり、さらに、走るように。
このように全身の筋肉は目まぐるしく成長しています。ボール遊びがしたいけどまだちょっと難しいかも…と思っていても次に見たら「あれ?なんか上手になってる?」なんてことも珍しくありません。
行動範囲が広がるとともにどんどん好奇心旺盛になり、大人のしている行動やお友だちの行動に関心を持ち始めます。遊具は体の発達だけではなく言葉の発達も助けてくれるのでいろんな遊びに挑戦してみてくださいね。
細かい作業も少しずつ!
手の筋力も発達すると手先を器用に使えるように!お絵かきはもちろん、タンスの引き出しを開けて中から物を取り出したり、リモコンのボタンを押したりと細かい動作が上手になってきます。マネっこ遊びも大好きなので【むすんでひらいて】などの手遊び歌もおすすめです。
いろんなものを見て回ろう!
1歳児の視力は刺激を受けるうちに発達し、だんだんと見えてくるようになります。動きがあるものに興味を持ち、目で追いかけることで脳が刺激されます。
自我が芽生えてくる時期なので、自分とは違う動きをしているものが不思議に思えるのです。動いているものを追いかけて手で触ってみようとしたり、動作をマネしたりします。
外に出ることが増えていろいろな動くものを目にすることによって、子どもの好奇心や探求心がどんどん鍛えられていきます。テレビにも興味を持ち始めるので、じーっと見ていることが増えていきます。
室内でも夏ならではの遊び?!保育で人気の遊びを紹介♪
やっぱり夏の遊びのメインは梅雨や暑さを考えると室内遊びになることが多いですね。
保育園や児童館などではたくさんの体験ができるでしょうが、同じように毎日家で遊びを準備するのは大変…。
少しでも簡単に、それでも十分楽しくなる遊びをご紹介いたします♪
ゲーム感覚で楽しめる遊び
保育園や児童館での1歳児向けのゲーム遊びの目的は、遊びを通して言葉や会話の意味や使い方を知ったり、指先から体全体くまなく使って遊びを楽しむことなどのねらいがあります。
♢おもちゃかくれんぼ
もちろん大人が隠れても楽しいのですが、たまには違うかくれんぼもいかがでしょうか?その名もおもちゃかくれんぼです!難しくなりすぎないようにクッションなどのわかりやすい場所におもちゃの一部をわざと見えるようにして、探してもらいましょう。
使うのはお気に入りのおもちゃでも飽きてしまって遊ばなくなったおもちゃでもなんでもかまいません!
♢型はめパズル
1歳児向けのパズルは1ピース毎が大きくできていて「この形はなんだろう?」と考えたり、いろんな方向から眺めてみたりと特徴を捉えたり正しい形を認識できるようになります。動物や食べ物、花などのさまざまな形があるのでお気に入りの絵柄を探してあげてくださいね。
パズルは脳や指先をとても使うゲームです!それだけに完成したときの達成感は忘れられない喜びでしょう。
♢輪投げゲーム
ここでの輪投げはペットボトルゲームを使います。1歳児になるとつかんでいる物をパッと話せるようになってくるのも特徴です。その動作を利用して輪投げゲームに挑戦してみましょう。
準備も簡単です♪
①新聞紙などの紙をねじり、端と端をテープで止めます。
②転倒防止のために水や砂などを入れたペットボトルを並べます。
これだけでOK!家にあるもので簡単に楽しむことができますね!最初は見本を見せてあげながら一緒に楽しんでくださいね♪
ペットボトルの側面は画用紙やモールで加工するなど、お子さんと一緒に作るのも楽しいですよ!
体をダイナミックに動かす運動遊び
室内だと思うように体を動かせず運動不足が気になりますよね…。なるべく騒音が出ないような体を動かす遊びはあるのでしょうか?今回は走らない・飛ばない遊びを集めてみました!
♢段ボールのトンネル
まずはトンネルの作り方のご紹介!いらなくなった段ボールを開き、筒状につなげるだけで完成です。
段ボールの側面にシールや折り紙を貼ったり、絵をかいたり。また窓を作ってそこから大人が手を入れてコチョコチョ攻撃やいないいないばあをしてあげると喜びますよ。
ハイハイは言葉の発達にもとても重要な役割を担っています。ぜひとも楽しく成長を促してあげてくださいね。
♢マットを活用した運動遊び
保育園ではマット遊びもよく行われています。が、家にマットなんてありませんよね…。そんな時はお布団の出番です!汚れが気になる場合はいらない布やビニールシートをかけるなど対策してくださいね。
ハイハイ競争をしてみたり、寝っ転がってコロコロと回転してみたりととにかく楽しめます。ポイントは1つ。広いところですること!経験上、壁とかに足を打ったら大変なことになります…。
ほかにも、マットの下に丈夫な箱などを置いて高さを出すと、傾斜を利用した運動遊びができますよ。
♢新聞紙を使おう
新聞紙は驚くほど多様な性質をもっているため室内遊びに欠かせません。
1、ビリビリに破いてみよう!
思いっきり新聞紙を破いて遊んでみましょう。縦や横に破いたり、小さく破いてみたりと、さまざまな方向から破くことで一枚だった新聞紙が増えていく不思議さ、破いたときの音や感触など新聞紙1枚で多くの発見があります!
2、くしゃくしゃにしよう!
上手に破けるようになったら今度は新聞紙をくしゃくしゃと丸めて遊んでみましょう。大きい紙をするのは固くて難しいかもしれませんので破ったものの中から大人の方が選んで渡してくださいね。
くしゃくしゃに丸めると、破いたときの音とは少し違う音がすると気付きます。また、くしゃくしゃにすることで大きさが変わるので、形の変化も楽しめます。
みんな大好き!制作遊び
手先も自由自在に動かせるようになった子もまだちょっと苦手な子も手先に刺激を与えるのはとてもよいことです。
製作遊びは1歳児には早い部分もありますが、全部できなくてもいいんです。お手伝いをしてもらいながら創造力や発想力を高めたり、どんどんできあがっていくわくわく感や完成したときの達成感を得るというねらいがあります。
♢指スタンプ
筆は使わず手に絵の具をつけてお絵かきをしましょう。絵の具をつけた指で線を描いたり、スタンプのように指を紙に押しつけるなど、子どもによって完成する絵や楽しみ方が異なります。約束ごとを伝えたらなるべく見守ってあげてくださいね。
1色にこだわってみたり、複数の色を重ねて多様な色を楽しむことができたり、指スタンプはたくさんの楽しみ方があります。大きな紙を使用して足に絵の具を塗ってスタンプするとさらに楽しさ倍増ですね♪
暑いと汚れた後はお外で水遊びや色水遊びに移行できるのでダイナミックなお絵かきは夏がおすすめです♪
♢粘土やスライム
自分の指先で形を変えられ、好きなものを作り出せる粘土やスライム。100均でも豊富な色の粘土や素材があるのでその時の気分や用途に合わせて自由自在です。
またスライムは売ってるものや一般的な作り方で作ると口に入れたりしたら大変です。万が一口に入れても安心な作り方があったのでせひ作ってみてください。ただし、事前にアレルギーの確認だけは忘れないでくださいね。
小麦粉でねんどを作ってみよう《チビクラ!》 – YouTube
【保育園・幼稚園】幼児でも安全な片栗粉スライム【ペープサート/どんな色がすき】 – YouTube
粘土もスライムも作るときの固さは、握ったときに押し返すくらいの固さを意識してつくると指先の発達にいいようです。
♢紙コップでおもちゃ作り
紙コップはアレンジ次第でいろいろな製作遊びの材料になります。紙コップに色をつけると、色鮮やかなコップに変身したり、紙コップにお絵かきすることでお人形をつくることもできるでしょう。またマラカスやロケット、腕時計などもアイデアは無限大です。
やっぱり外で遊びたい!1歳児の夏の外遊びの注意点は?
1歳のお子さんの外遊びの目的は、外の空気や風、暑さや寒さを肌で感じ取ること。外の景色や他の子供たちの様子を眺めたり、一緒に体を動かしましょう。
しかし暑い日のお出かけって準備の段階から大変ですよね。だからといって準備が不十分なまま出かけると外出先で困ったことになるかも…。夏ならではの外遊びを楽しむための3つの気をつけることをご紹介します。
♢児童館では熱中症に注意!
家での2人きりの遊びに飽きたら児童館へ行きましょう!他のご家族との交流や家のとは違うおもちゃ&遊びにママもお子さんもリフレッシュされるはずです。天候や暑さなど関係なく安心して遊べますよね。
ただ、夏に注意してもらいたい熱中症。熱中症の怖いところは室内だからといって安心できないところです。1歳のお子さんは大人に比べて平均体温が高いうえに体温調節の機能が未熟。
室内だから…と油断して水分補給を忘れてしまうと一気に具合が悪くなることも。
しっかり水分補給する
外では必ず帽子を被る
こまめに休息の時間をつくる
この3点を忘れないでくださいね。中でも水分補給は非常に大切です。麦茶やスポーツドリンクを薄めたものをこまめに与えましょう。
体は熱いのに汗が出ていなかったり・泣いても涙が出ていない・おしっこの量が少ないといった状態は、水分が足りていないサイン。見逃さないようにしましょう。
♢公園ではヤケドに注意!
家の中では歩き回る範囲に限りがありますが、外でなら思いっきり歩き回れますよ。まだ思うように遊具は使えないでしょうから、パパやママの膝に乗せてあげたり、手を引いてあげるなどサポートしてくださいね。そのとき気をつけてもらいたいのが遊具や砂場でのヤケドです。
ブランコの鎖やジャングルジムといった遊具は、日に当たることでかなり高温になります。大人がたいしたことなさそうな熱さでも、皮膚の薄いお子さんが長時間握っているとヤケドしてしまうことも。特にすべりだいをすべるときは注意が必要です。
同様に、砂場の砂も日光に当たると高温になります。1歳児のお肌は敏感なので、外で遊ぶときは紫外線があまり強くない午前中や夕方の時間を選び、木陰や日陰など涼しい場所で遊びましょう。
♢水遊びは目を離さないで!
やっぱり夏は水遊び。子どもにとっての水遊びはただの遊びではありません。上から流したときのキラキラした感じや、触ったときの不思議な感触が脳へいい刺激を与えてくれます。
しかし子どもの水遊びは危険がいっぱい!どんなに安全そうな場所でも「絶対大丈夫」はありません。たとえ水深20センチに満たないくらい浅いプールでも、小さな子どもは溺れてしまう可能性があるので大人は決して目を離さないでくださいね。他にも怪我や病気しないために事前に対策することができます。
・家庭用ビニールプールを使用する際は滑り止めをつける
・川や海ではサンダルやウォーターシューズを履く(小石や貝殻で足をケガしたり、足を滑らせたりしないよう、靴底がしっかりしたものを選びましょう)
・水遊び後に羽織る長袖の上着やタオルケットを準備(急激に体温が下がり、お腹を冷やしたりしないようにするために)
公共の場では水遊び用のオムツを使用しましょう。ただし、施設によっては水遊び用のオムツ不可の場所があるため注意が必要です。
まとめ
以上、夏の遊びのすすめでした。
どんどん暑くなっていく夏!
怖いことや心配なことはつきません。
しかし、ちゃんと対策や準備をすることでほとんどのことが免れます。パパとママは荷物が多くなって大変かもしれませんが、お子さんが笑顔で過ごすためにも夏の遊びや準備のことをもう一度検討てみてくださいね。