2歳半で話す言葉はどのくらい?男の子が遅いのは本当?

2歳半くらいになるとおしゃべりもだいぶ上達して「なんで?なんで?」と質問の答えにも更に質問を重ねるようになってきているのではないでしょうか。私の友だちも「なんでばかりでうんざりする!」とよく言っていました。ただ、発語が早い子もいればのんびりな子だっていますよね。

私の息子たちは典型的な『男の子は言葉が遅い』子で長男の発語は3歳過ぎ、次男に至っては4歳半でした。発語はあくまで目安であって理解していることのほうが大事なので言葉がでないからといってそんなに心配はいらないと言われていますが、それで安心できる人はなかなかいないかと思います。

あれこれ考えすぎて心配になるくらいなら一度相談をしてみてもいいのではないでしょうか。しかし専門家に相談したり療育などにも参加しているからと安心するのは危険です。

毎日長い時間一緒にいるのは私たちです。

「今できること」を見逃すと発語が遅れるだけではありません。発語に影響しかねない疾患が後から見つかったり、会話の中から見つかる成長の問題に気付くのが遅くなったりと後悔ばかりです。

そして将来子どもにとても大変な思いをさせてしまいます。

発語を促すにはコツがありますがそれは専門家でなくても誰でもできる簡単なことばかりでした。次男に実践してみたところたった3ヶ月で変化を実感できました。言葉の遅れを気にしている方にぜひ試していただきたいと思います。

2歳半くらいの子どもに言葉の練習は必要?

練習は必要ありません。ですが会話をするだけでは発語に繋がらない子どももいます。その場合、声かけに気を付けながら会話をしていくと自然と言葉を発するようになりますよ。

その時に間違いを指摘しないでください。例えば子どもが「コップポーン」と言った時には「ポップコーン食べる?」とさりげなく正しい言葉を使い、くれぐれも「違うよ。ポップコーンって言ってみて」なんて練習を促すのはやめてくださいね。

自分の言葉をダメ出しされ続けると話すことを嫌いになることがあります。話したいと思えるような環境を作る事、その気持ちをなくさないような接し方がなによりも大切です。

発達の基準の目安など調べれば調べるほど心配になる方も多いのではないでしょうか。周りの言葉ばかりに耳を傾けず目の前の子どもをよく見てください。

こちらの言葉をどのくらい理解できていますか?まずは言葉をたくさん理解してもらうことです。もう少し理解力をあげたいと感じたときは以下のことを心がけてください。

・嬉しい悲しいなど気持ちを共有する

・絵本をたくさんよむ

・大人の行動を実況中継する

そして更に発語を促したいときは以下を意識してください。何でもしてあげることに慣れていると初めはソワソワしてしまうかもしれませんが子どもの成長を思えばいいこととは言えません。

・子どもの言葉が間違っていても言い直さない。

・言葉を遮らない

・子ども特有の短縮した言葉をそのまま一緒に使わない。

・要望を先回りしない

・ハイハイで追いかけっこをするなど体幹を鍛える

体幹など結びつきにくいかと思いますが体の発達が口の周りの筋肉と比例するのでとても大事なことになります。次男はハイハイをあまりしない子だったので言葉の訓練の前にハイハイを、と指導を受けました。

発音も舌の動きが問題になることが多いので今から意識するのはおすすめです。トレーニングなどではなく外のアスレチックで全力で遊ぶだけでいいのでお手軽ですし親子のコミュニケーションにも役立ってくれます。

男の子と女の子で違いはあるの?

男の子と女の子には脳の発達等に違いがあります。しかし成長の判断基準は身長体重は男女別でも言葉等の成長の基準は男女一緒ですよね。そこに違いがあるとわかっていても成長の度合いとしては些細なことだということなのかなと感じました。

現に私の周りでも男の子で早い子はいっぱいいましたし、女の子で遅い子ももちろんいました。しかも人前で話すのが苦手な子や、いろんなことに興味を持つ子など性格も様々です。

脳とか性別の違いというよりも生まれ持った性格がその頃から出ている事が多そうなのであまり性別に捉われずに子ども個人と向き合ってください。

「男の子だから(女の子だから)」というのは自分に都合のいい時は免罪符になりますが、「男の子なのに(女の子なのに)」に変わった時、自分を追い込むものに変わります。そういう不安定なものにすがるのではなく、自分の子どもがどんな性格なのか今子どもが笑顔で過ごせているのかを大事にしてください。

男の子が言葉を話し始めるのが遅めと言われるのは胎児の頃から分泌される男性ホルモンに関係があると言われています。精巣から男性ホルモンが分泌されないと全ての人間は女性の構造体なのですが、その男性ホルモンの影響で左脳(言語)の発達が遅れてしまうそうです。

そう聞くと大変なことのように聞こえますが、実際は女の子と同じくらいの頃に話せる子がほとんどではないでしょうか。それよりも何か一つの事に集中しすぎて問いかけや呼びかけに答えられないなど性格が原因と言われる方がしっくりくる気がしました。

それでも気になる人にできることは?

長男のとき何かできることがあればといろいろなところで相談していました。結局は言葉が落ち着いた頃に息子との会話で身体的問題が多数見つかりましたが普通の診療科で相談することも必要な子どもがいると実感した出来事でした。

原因がわかってからは成長に追いつくために療育、眼科、耳鼻科、歯科などあらゆる方面から自宅で毎日“簡単な宿題”をこなす日々でした。それぞれに効果的な成長のトレーニングがあるのです。小学生になった今でも変化しながら続けています。

お子さんの心配事に対していろんな方面から探らないといけなかったり、何度通ってもわからないこともあります。私は悩んでいるときには見つけられませんでした。反省も踏まえて今では相談の時に遠慮するのはやめて気になることはどんなことでも話すようにしています。

・リズミカルに言葉を教える

・舌のトレーニングをする

・あごや口の周りの筋肉を鍛える

・日常と違う環境で刺激を与える

これは私の息子が出された宿題です。遊びの中で促すのはちょっと難しかったので先生からの宿題だからと伝え一緒にしていました。

それでも効果をあまり感じない時は?

身体的・性格的な理由ではない場合も考えられます。自閉症や発達障害などは専門家での診断が必要になりますが2歳半では正確に判断するのは難しいようです。まだまだ様子見の段階なので、相談は一度はするにしても家でできることをしてもらえたらと思います。

ただ、そこを心配するということは日々の子育てで手応えを感じにくいのではないでしょうか。他の子より時間がかかるだけで全く無駄なことはありませんが、接する側の気持ちに余裕が必要になります。

この待つ時期はとても辛いですよね。何がいけないのかと自問自答するのも苦しいですし、どんな結果でも結果さえ出れば自分のすべきことがはっきりして最善を尽くせるのにそれができません。息子たちの子育てを経て私が最も嫌な言葉が「経過観察」でした。

・言葉がはっきりしないとき

・ほとんど言葉を発さないとき

他にもありますが、これまでの接し方が原因ということはほとんどありません。待つのは何よりも辛いですが、先回りして不安に不安を重ねても明るい気持ちに変わることはありません。今目の前のことだけに向き合っていただけたらと思います。

終わりに

言葉が遅い理由は様々です。この声かけがピッタリはまる子もいればそうでない子もいるので消去法で原因を探るような軽い気持ちでぜひ試してみてください。

長男は病気の見逃しでしたが次男の場合はかける言葉が悪かったのと本人の気持ちが発語に向いていなかったのが原因でした。少し声かけを変えただけでみるみる効果が出てきました。もちろん嬉しかったですが今までの悩みは自分のせいでもあったと証明したような気がして結構落ち込みました。

しかしその頃「人間は過去に生きれば後悔ばかりになり、未来に生きれば不安ばかりになってしまう。楽しめるのは今だけだし、今の過ごし方で過去も未来も幸せなものへと変えられるから。お母さんは常に笑顔で」と言われたことがあります。

この言葉は私の気持ちを軽くしてくれました。そして今できることはなんだろうと考えたとき笑顔で寄り添いありのままを受け入れることだと決めました。手も口も出したくなる私の性格ではなかなか難しいのですがその今の積み重ねで毎日ができていくんだと思っています。

言葉も成長も大事な時期です。でもそれだけではなく楽しいこと嬉しいこと幸せなことがあるはずです。そういう一緒にいられる小さな幸せを大切に日々を過ごしていってくださいね。