赤ちゃんを怒鳴ると起こる影響とは⁉ママと赤ちゃん両方から考える



「うるさい!静かにして!!」「もー、止めて!」赤ちゃんが泣き止まないと、言ってはいけないと分かっているのに怒鳴ってしまうことがあると思います。

育児は本当に大変です。特に赤ちゃんは朝、昼、夜、夜中、早朝も一日中ずっとお世話が必要です。そんな中で、掃除、洗濯、食事の用意など家事をこなすことは困難なことです。

イライラし出すと止められなくなり、怒鳴ることで発散させることがあると思います。

赤ちゃんは怒鳴られるとどんな影響があるか知りましょう。まだ赤ちゃんだから大丈夫だと考えるのは危険です。そしてママ自身にも与える影響を知ってほしいです。

いつの間にか子供をかわいく思えなくなってしまい、自分は母親として失格だと責め続けるのは辛いですよね。赤ちゃんに怒鳴ってもイライラが解決しないと分かっているはずです。

怒鳴ることをすぐに止めるのは難しいことかもしれません。まずは回数を減らすことから初めてみませんか。

怒鳴らずに育児ができればママが楽になれます。そうすると赤ちゃんと過ごす時間が楽しいものになるはずです。

このサイトでそのお手伝いができれば嬉しく思います。

そもそも怒鳴ることはいけないこと?

怒鳴ると一時的にスッキリすることがあります。溜まったイライラが抜けた気になります。

しかし、怒鳴る行為は虐待と捉えられかねません。

オレンジリボン運動には、大声や脅しなどで恐怖に陥れる、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つける行為を「心理的虐待」としています。

赤ちゃんは怒鳴られるとどんな影響がでる?

まだ赤ちゃんだから何を言っても分からない、と思ってしまいがちです。確かに言葉の意味を理解することは出来ない可能性は高いです。だからといって影響がないわけではありません。

知能と理解力に影響を与える

でもママが怖い顔をして怒鳴っている姿を見ています。大きな声でよくない言葉を言っていることは聞こえています。

赤ちゃんはママの様子が怖くて思考を停止してしまいます。考えることを止めてしまうと、知能や理解力が十分育たなくなってしまいます

攻撃的・キレやすくなる

赤ちゃんは真似をすることで色々なことを覚えていきます。分からない、出来ないことの多い赤ちゃんは周りの人の行動を見て自分に取り込みます。

お友達とトラブルがあった時などに、攻撃的になって殴ったり、すぐにキレてしまいます。ママが自分に怒鳴っている姿から真似しているのです。

うつ病や引きこもりの原因につながる

怒鳴られることで愛されていないと感じてしまいます。必要とされていないと、自己評価が低くなり、自分自身を大切にすることもできなくなってしまいます。

大きくなるとうつ病や引きこもりの原因になってしまうのです。

ママとの信頼関係を築けない

抱っこしてほしくて泣いているのに、ママは抱っこしてくれず、代わりに「うるさい!」と怒鳴られることが続くと、赤ちゃんは愛情不足になってしまいます。

ママに求めても応えてくれない悲しみが積もって、信頼関係を築くことが出来なくなります。

見た目の体には傷をつけてはいませんが、心や脳に傷をつけています。見えない傷だけに深刻になる可能性があると思います。

怒鳴るママに起こる影響はどんなものがある?

怒鳴る前のイライラしている時や怒鳴っている時、体にはどんな影響があるのでしょうか

ストレス

肥満、うつ病、頭痛、免疫低下などストレスからくる病気はたくさんあります。

心臓病

怒りやすい人は循環器系のリスクがあります。怒りが原因の不整脈や動悸がおこることもあります。心臓発作をおこす割合を通常より8.5倍も高くしてしまうそうです。

睡眠障害

怒ることで体中のホルモンバランスが大きく崩れておきます。

高血圧

怒っている時に一時的に血圧が上昇し、心臓に負担をかけてしまいます。

呼吸器の問題

喘息などの持病がある人は、怒っていると呼吸がしにくくなっています。喘息の発作を起こすことになりかねません。

脳卒中

脳の1つもしくは複数の血管が破裂すると脳卒中になります。血圧が急上昇することでおこります。

私も赤ちゃんを育てていた時、イライラしてストレスを溜めていました。怒鳴ったこともあります。その当時はよく風邪をひいていました。熱をだすことも珍しくなかったです。

大人になってから熱をだすことはめったに無かったのに、育児によるストレスで免疫が低下していたのだと思います。

日常的に怒鳴ることは体と心を壊す危険な行為です。もし心臓発作をおこしてしまったら、もし脳卒中をおこしてしまったらと考えると恐ろしくなります。ぜひとも、ママ自身の体も大切にしてください。

ママを怒鳴るまで追い込むものは一体何?

赤ちゃんが産まれるまでは、怒鳴る場面が無かったのではないでしょうか。職場で上司や同僚や後輩を相手に怒鳴るなんて、なかなか出来ることではないですよね。

でも今は赤ちゃんに怒鳴っているのです。その理由は何なのでしょうか。

夜泣きで眠れない、部屋を汚される、泣き止まない、など理由はキリがないほどです。

私が思うのは、赤ちゃんが産まれて生活が激変したことに慣れないことなのではないかと思います。

赤ちゃんのお世話が初めてでやり慣れない、掃除、洗濯、料理などの家事が出来ないことに対して慣れていないことも原因なのではと思います。

「子供が小さいうちは仕方ない」と分かっていても、諦めきれない思いがあると、出来ないことにイライラしてしまいます。

実は自分自身が追い込んでいた、ということは少なくないと思います。きちんとしたいと思う真面目なママほど自分を追い込む傾向があるようです。

「マタニティーブルー」と「産後うつ」をご存じですか?

マタニティーブルーは聞いたことがある方が多いと思います。産後うつは聞きなれないかもしれません。両方とも赤ちゃんを育てているママに起こりやすいものです。似ているように思いますが違いがあります。

マタニティーブルーとはどんなもの?

赤ちゃんが産まれてうれしいはずが、急に悲しい気持ちになったり、理由もなく涙が出たり、不安になって眠れなくなったり、やる気が起きなくなってしまうそうです。

一過性のものでほとんどの方が10日~2週間ほどで自然に治るそうです。

産後うつとはどんなもの?

マタニティーブルーが悪化して起こる可能性のあるものです。産後のお母さんのホルモンバランスが崩れてしまい、情緒不安定な状態になり引き起こされるそうです。

産後長期間にわたって気分の落ち込みが続くのであれば産後うつを疑ったほうがよさそうです。

マタニティーブルーとは違い、産後うつはお医者さんのサポートを必要とします。病院に行くのがためらわれる場合は、自治体の相談窓口を利用することも出来るそうです。

マタニティーブルーも産後うつも珍しいものではありません。ずっと一人で抱え続けてきた苦しい思いは何だったのかが分かると楽になる部分もあると思います。

まとめ

赤ちゃんを怒鳴ると起こる影響で、よいものは見つかりませんでした。赤ちゃんの心と脳に傷をつけています。またママ自身にも心と体に大きな負担をかけています。

ママは自分自身を追い込むようなことをしないでください。育児はこれからも続くものですから、マタニティーブルーや産後うつを疑う場合は、パパや実家、自治体などに助けを求めましょう。

怒鳴ることに慣れてしまうと、急に止めることは難しいことになります。イライラしている時に、怒鳴ってはダメ!と言い聞かすほど苦しくなります。

これから少しずつ、回数を減らしてもらえればと思います。

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