絵本の読み聞かせを0歳から続けた時の効果とは?!

絵本の読み聞かせが赤ちゃんにとてもよいというのは皆さんご存じかと思いますが具体的にはご存知でしょうか?

私はあまり親に読み聞かせてもらった記憶がありません。しかし、小さいころから本が好きだったので自然と子どもも好きになると思っていました。

ただ、思っているより絵本の読み聞かせは大切そうだったので「じゃあ私もしてみようかな」と始めましたが、思うように聞いてもらえませんでした。皆さんはどうでしょうか。同じように聞いてもらえなくて戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

赤ちゃんにとって絵本とはたくさんの情報や知識を得るだけではなく、成長をサポートしながら豊かな心をはぐくむという大事な役割があります。字が読めなくても絵をみるだけで刺激を受けますし、親子の触れ合いの時間として安心感を与えることもできます。

もし読み聞かせをしなかった場合どうなるのでしょうか。個人差もありますが創造性が育まれなかったり、相手の気持ちをを理解することが難しい子になります。発語にも時間がかかりますし、理解力にも差が出るので学業で差が開きやすくなります。

その時赤ちゃんの頃から絵本を読んでいれば…と後悔しても取り戻すのはかなりの努力が必要です。なるべく小さい頃から読み聞かせて習慣化したほうがいいのですが、子供の個性は千差万別なので私のようにうまくいかない方もいるかもしれません。

子供が大きくなるにつれて私の反省点も見えてきました。最初の読み聞かせで躓いてしまわないためにも絵本を好きになってもらえるコツをご紹介したいと思います。

0歳の赤ちゃんに絵本が必要?

0歳から絵本なんて早いんじゃないかと思われる方もいるかと思いますが、早ければ早いほどいいことばかりだと言われています。

・言葉に興味をもつ

大きな差を感じるのは小学生になり勉強が始まった時です。国語が得意になるんでしょと私は軽く考えていましたが他の教科も日本語で作られているため全教科で語彙力・理解力が必要になります。

他にも

・他者の気持ちがわかり、情緒が安定する

・場面場面で振る舞いを切り替えることができる

・想像力や創造力が育まれる

大きくなってから必要なことがたくさん身につきます。子どもに上記の振る舞いを求められているころ親は隣にほとんどいません。その時に絵本で得た知識が助けてくれます。

そしてもちろん今の赤ちゃんにも絵本の時間は大切な時間です。何も知らない赤ちゃんは絵本を通して物だけでなく目に見えない感情にも名前があることを知ります。身近な物や気持ちを絵に関連付けていき更にその考える過程で集中力まで養えるのです。

絵本を読む子と読まない子に差が生まれるのは当然のことかもしれません。

0歳の段階で効果は感じにくいので続けるのが辛い時もあります。しかしあとで慌てて勉強や成長のために読み聞かせを始めても大きくなればなるほど習慣化させるのは難しいです。イヤイヤ行う読み聞かせに効果は期待できません。なので早くから絵本に親しむことをおすすめします。

0歳の赤ちゃんでも効果を実感できるコツは?

0歳の赤ちゃんは身体的成長もまだ未熟なため、体の成長に合わせて絵本を選ぶ必要があります。

私はパステルカラーなど優しいイメージの絵本をよく選び、読むときも楽しく感じてもらいたい一心で苦手ながらもオーバーリアクションを心がけていました。しかし結果は全て逆効果だったようで見事に絵本に興味を持たない0歳児になってしまいました。

このようにポイントがいくつかあります。

・シンプルではっきりした線、色のものを選ぶ

視力がまだ発達途中のため、見やすい絵を選んでください

・早く読んで早くページをめくる

赤ちゃんの集中力は発達中で長く見せてもすぐに飽きるため1ページ1秒ほどの早さで充分です。

・たんたんと話す

読んでいるとき表情が豊か過ぎると顔の方が気になって集中できません。

・テレビやインターネットなどは消してから読む

違う方向から音がすると集中が切れてしまいます。

そして月齢によって適した絵本があります。その時に重要なのが視力の発達、見え方です。以下は月齢別の視力の発達についてです。

・生後3ヶ月頃

視力は0.01~0.02程度で認識できる色は黒、白、グレー、赤の4色のみ。このころから絵本を眺めさせるのがお勧め。

・生後6ヶ月頃

0.03~0.08程度見え焦点も合うようになり、黄色や緑など色も少しずつ認識できるようになる。

・生後10ヶ月頃

視力は0.1~0.15程度、この時期は特に視力が発達する。人の顔を覚えられるようになるころ。

・1歳頃

0.1~0.2程度の視力。立体視が出来るようになり奥行きや上下左右、自分と物の距離など把握できるようになるが、輪郭はまだはっきりと見えない。

0歳の赤ちゃんへの絵本の選び方とは?

今は赤ちゃんに絵本を好きになってもらうための下準備の期間です。スキンシップの1つとしてたくさんの絵本に触れながら赤ちゃんの好みを探ってみてください。

赤ちゃん向けのところで選んでいるのだから大丈夫とお思いかもしれませんが、私もそこで選んだのに失敗しました。子供によってはもっと拘る必要があるのです。

また絵本も探してみるといろいろな仕様のものが見つかります。ぜひあかちゃんの笑顔を参考に選んでみてください。

身近なものがテーマになっている絵本

10ヶ月頃になると興味を持った物を指差したり意思を伝えるために指差しを使ったりする子が多くなります。身近なものがテーマになっていると実生活などで絵本のマネをして指差ししやすいかもしれません。動物や乗り物、食べ物など赤ちゃんは大好きです。

擬音語と繰り返しの多い絵本

ブクブク、ワンワンなど擬音語はまねやすいです。繰り返しの言葉はパターンが面白く同じ言葉が出てくると子供は楽しそうに反応してくれますよ。

音のでる絵本

集中してなかなか聞けないなと困っている方におすすめです。電車の走る音など効果音やスイッチを押すと音楽が流れるのも喜んでくれますよ。あかちゃんの聴力は視力とは違いお腹の中ですでに発達しているので「聞いて楽しむ」ほうが集中できそうです。

あやすために持ち運べるものもありますが使う場所によっては音量など注意してくださいね。

しかけ絵本

指先の刺激は脳の刺激へと繋がります。赤ちゃんは好奇心旺盛なのでとても気に入るのではないでしょうか。

布絵本

マジックテープやボタンなど目で見る、触る、音を楽しむことができ五感も鍛えられるとともに手先も器用になります。

あかちゃんはふわふわ、がさがさ、つるつる、ちくちくに興味深々です。手触りがよく、一冊でたくさんの素材に触れられます。

赤ちゃんがあまり絵本が好きじゃないかも?と感じたときは?

赤ちゃんによっては絵本を叩いたり投げたり破いたりとおもちゃのような扱いをすることがあります。座って聞いてもらえないなどの時期が続くとこちらも滅入ってしまいます。私の息子はそのおもちゃの期間が長かったため絵本に興味が無いと決めつけてあまり真面目に読んではいませんでした。

幼稚園に行くようになり自分で選んで絵本を借りるようになってから今までが嘘のように絵本大好きっ子です。シリーズを全制覇するまで借り続けたり、字が読めなくても暇さえあれば眺めていたりと最初は環境の変化かなと思っていました。

しかしこだわりが強い子なので絵本にもこだわりがあるかもしれないと私が図書館で借りるときは内容を気にせず10冊ずつ借りるようにしてみました。好みがイマイチ把握できなかった結果です。でもそれがよかったのかその中から気に入った絵本を繰り返し読むようになりました。

私が内容を選ばなくなり、読み方に気をつけると子供がだいぶ集中して聞くようになりました。よかれと思っていた私の工夫は全然赤ちゃんのためになっていなかったのです。嫌いだからと決めつけて読まなくなるのはとてももったいないことでした。

じっとできない子は絵本が嫌なのではなくて態勢を固定されるのが嫌なだけのこともあります。寝っ転がっていても背中を向けられてても気にせず読んでください。音で楽しんでいることもあります。

紙を破くのが好きな子には音が出る絵本や布絵本に変えてもいいのではないでしょうか。こちらも遊びながら気楽にできます。

怒ってしまうことが一番よくありません。読み聞かせの過程で一番怖いのは絵本は楽しくないものとインプットしてしまうことです。あまり姿勢や聞き方に注意をしないようにしてとにかく楽しい時間を作るようにしてください。

中には絵本が好きでない子もいるかもしれません。ただ、赤ちゃんの意思をしっかり汲み取るのは難しい時期なので嫌いなんだと決めるのはまだ早いです。

0歳は準備期間なのですから辛くなるようでしたら休み休みでいいと思います。大人だって忙しいですよね。ちょっと気が向いた時に絵本の内容や態勢、仕様などいろいろ変えてみるとはまる時が訪れるかもしれません。

おわりに

いかがでしたか?4つのポイントを抑えてさえいればあとは一緒に楽しむだけです。

・線や色のはっきりしたものを選ぶ

 

・たんたんとした口調で話す

 

・早く話し、長く眺めさせすぎない

 

・こどもの性格に合わせて絵本の仕様を変えてみる

赤ちゃんはパパとママの声が大好きです。将来のためだけでなく触れ合いの一つとして絵本の時間を大切にしてくださいね。