「子供に暴力をふるってしまった」
「子供に対して手をあげてしまいそうになった」
「暴力を受けて育つとどんな大人になってしまうのだろう」
この記事はそんな悩みや思いを持つ方に向けて書いています。
育児をする上で子供に対して暴力をふるっても何一つ良いことはありません、むしろ暴力を受けて育つことは人生を生きていく上で大きな障害になってしまいます。自分の子供がそのような大きな障害を背負って生きていくことが親としての本望ではないはずです。
暴力を受けて育った大人には下記のような特徴があります。
・自分の子供に暴力をふるう
・すぐに物事を一人で決めてしまいがち
・良好な人間関係を築けない
・生活に困窮しやすい
もし今、子供に暴力をふるっていたり、手を挙げてしまいそうになった方には暴力を受けて育った子供がどのような大人になってしまうかを知っておいて頂きたいです。そしてこの記事読んで暴力をやめる選択を取り、子供と豊かな関係を築いていってください。
暴力を受けて育った大人の特徴
それではここからその特徴をひとつずつ説明していきます。
自分の子供に暴力をふるう
暴力を受けて育った大人は自分の子供にも暴力をふるう傾向にあります。暴力を受けて育った大人は、もともと自分が親から暴力を受けて育っているので、自分の子供に手を上げることにも抵抗がありません。
そもそも自分が育った環境が普通だと認識してしまっている場合もあります、そうなると子供に暴力をふるうことがごく自然な事となってしまうのです。
このことからもわかるように子供への暴力は負の連鎖となります。
すぐに一人で物事を決めてしまいがち
暴力を受けて育った大人は、すぐに一人で物事を決めてしまいがちです。親が暴力をふるうときは、同時に子供に決断を迫っていることが多いです。
例えば子供におもちゃを片付けさせる為に暴力をふるった場合、子供はすぐに片付けを始める決断をするでしょう。なぜなら片付けをしないと暴力が続くからです。このように暴力を受けている子供はすぐに決断を迫られる場面が多いです。
また、小さいときから暴力を受けて育つと困ったときに誰かに相談するという方法を取らなくなります。一番身近な親から暴力を受けているわけですから、他に相談出来る相手がいませんよね。
その結果大人になっても、誰にも相談せずに手元にある情報だけで、すぐに一人で決断しがちです。
良好な人間関係を築けない
暴力を受けて育った大人は良好な人間関係を築けない傾向があります。
子供の頃から両親に暴力を受けて育っている為、恐怖心からいつも他人の顔色が気になり、些細なことに敏感に反応してしまいます。
そして最も愛されるべき両親から暴力を受け続けてきたわけですから、人を信用することが出来ません。
人を信用することができないので、他人と良好な人間関係を築くことも難しいです。
生活に困窮しやすい
幼少期に両親に暴力を受けて育った大人は生活に困窮してしまうケースがよくあります。
幼少期に受けた暴力が原因で病気や障害を負ってしまい、それにより大人になってもフルタイムの仕事で働くことが難しくなり、アルバイトや派遣労働を転々として、最終的に生活保護の利用をしなればならない状況に陥りやすいです。
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子供に暴力をふるわないために
まず最初に言っておきたいのは「あなたは子供への暴力をやめられます」ただ、一人では子供への暴力をやめることは出来ません。
まずは誰かに話をしてみて下さい。相談でなくてよいです、「子供に暴力をふるってしまっている」ということを話すだけでいいです、それだけでもかなりたいへんな事だと思います。ですが誰かに話すことで気持ちがすごく楽になるはずです。
そして誰かに話すことが出来たら、次は行政機関に相談するという手段を取ればよいのです。
決して一人で悩んではいけません。
最後に
子供への暴力は大人になったときに大きな障害となってしまうことを理解して頂けたでしょうか。何度も書きますが子供への暴力を一人で悩んでしまってはいけません。
人間誰しもカッとなってしまうことはあります、そこで初めて子供に暴力をふるってしまい、次第にそれがエスカレートしてしまうケースもあります。仕事や生活での強いストレス、パートナーとの不仲などをきっかけに子供への暴力が始まる可能性があります。
子供に暴力をふるっていない人にとっても決して他人事でなく、自分が暴力をふるう親になる可能性があることを忘れないで下さい。
今は行政機関やNPO法人等、他の誰かに相談できる窓口が開かれています。自分一人で抱え込んでしまわずに、勇気を出して第三者に頼って下さい。それが解決への一歩なのです。
子供虐待防止 オレンジリボン運動
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