小さなうちにどろんこになって砂遊びしたり、水遊びすることが子どもにとっていいことだとはいうけど…
おうちではハードルが高い…
なかなかワンオペじゃ難しいんじゃ…なんて思っている方も多いのではないでしょうか?
実は感覚遊びも様々。
砂場を用意しなくてもおうちの中で簡単にできるものもあります。
「準備が大変そうだから」「汚れるから」など躊躇したままやらない…ではもったいないくらいのメリットがたくさんあります。
室内で遊べる手軽な感覚遊びから、外で思いっきり遊べるものまでいくつかご紹介します。
乳児の五感を思いっきり刺激する‼感覚遊びのねらいとは?
初めて体験することは最初はおそるおそるで【葛藤】し、周りが楽しそうにする様子を見ることで【好奇心】が芽生えます。
勇気を出して【挑戦】することで新しい【気づき】があり、【新たな関心】や【好奇心】に繋がり、また人との関わりを学ぶことができる大事な場になります。
「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」いわゆる五感を刺激する感覚遊びをすることで、遊びの中でいろんなことを感じ、体験してみた気持ちを言葉や表情で表現します。
またその中で新たな発見や遊び方を考えたりすることでたくさんの能力が育ちます。
手は「第2の脳」といわれるように、刺激を敏感に感じ取ることができる機関です。
指先で物をつまんだり、手のひらで握ってみたり、丸めたりすることで大脳が働き、五感が刺激されます。
感覚遊びの目的は「さらさら」「つるつる」「ドロドロ」「ベタベタ」「ザラザラ」「温かい」「冷たい」など感触や温度を感じることによって、感覚を楽しむことができたり、その結果好奇心の芽生えを促したり、身体能力を高めることです。
おうちやお庭でもできる乳児向け感覚遊びとねらいは?
幼稚園や保育園に見学に行ったり、通っている場合は、砂場遊びや色水遊び、寒天遊びなどをしている様子を見る機会はあるかもしれません。
我が家の娘もまだ未就園児。「だけどできれば体験させてあげたいな」と思ったものです。でも見ている限り「家じゃちょっと難しいかな」と思ってなかなかできませんでした。
実は大がかりなもの以外にも広告などの紙をちぎったり、ねんど遊びや、桶の中で砂遊びや水遊びも立派な感覚遊び。
思っていたより簡単にできてしまいます。
おうちにあるものや100均などで買えるもので、思いっきりわが子に感覚遊びをさせてあげられるとしたら魅力的ですよね‼
室内でできる感覚遊び
・寒天遊び(おすわり期~)
寒天と水で簡単に作れます。
食紅などで色やクッキー型などで形を変えることで、目でみても触っても楽しめます。
暑い時期には特におすすめです。
砂遊びが苦手な子や普段落ち着きのない子でも、癒し効果があるので集中して遊べることもありますよ。
寒天の「ぷるん」として感触や「冷たさ」を感じたり、ちぎったり、いろんな色を混ぜてみたり遊び方も広がっていきます。
【準備】
①粉寒天を説明書通りに作ります。この時食紅などで色をつけてもOKです。
②タッパーなどに入れて固まるまで冷まします。
③クッキーの型などで型抜きして色ごとに分けて用意しておきます。
ブルーシートを敷いたり、汚れてもいい服装をしておくと安心です。
【実践】
手で触ったり、握ったり、ちぎったり、仲間(色や形)分けしたりと遊び方は決まっていません。
おすわりできるようになったばかりくらいの赤ちゃんの場合は、ただ触らせたり、握らせるだけでも大丈夫です。
ごっこ遊びができるような子はジュース屋さんごっこをしても楽しいです。
寒天は固さを変えたものを用意してもおもしろいですよ。
寒天と食紅の害はありませんが、まだ口に入れる子はしっかり大人がついて見守っておくと安心です。
ビリビリ・プチプチ遊び(ハイハイ期~)
ビリビリと指先を使ってちぎることで手先が器用になったり、素材によって「ツルツル」「ザラザラ」など感触が違ったり、破れて出る音が違うので五感をフルに刺激することができます。
この遊びは家にある廃材で特に準備もなく手軽に遊ぶことができます。
通販などで溜まりがちな段ボールやエアーパッキンも素敵なおもちゃに大変身。
【ハイハイ遊び】
段ボールを波型の面が見えるように剥いだり、エアーパッキンのでこぼこな面を表にして床に敷いてその上をハイハイして感触や肌触りの違いや音を楽しむ。
段ボールでトンネルを作ったり、強度をつけて上れるようにすれば体幹を同時に鍛えることもできます。
【ビリビリ遊び】
広告などをひたすらちぎって遊ぶ。色がたくさんあると楽しいので、裏紙や古雑誌も使えます。
最初は大人が破る様子を見せたり。慣れるまでは薄く柔らかい紙を使うといいでしょう。
外で楽しむ感覚遊び
水遊び
季節を感じたり、濡れる感覚に慣れることができます。
また冷たさを感じることができ、全身で遊ぶことができます。
水だけではなく、氷をいれてみたり(色をつけたりおもちゃをいれても楽しい)、水の中に葉っぱやお花を浮かべると見た目にも変化がでます。
また氷を握っていると、固形だったものがだんだん溶けて水になる様子を不思議に思ったり、触っていられない程の冷たさを感じることが好奇心に繋がることもあります。
【準備】
1人用ならたらいやベビーバスを使えば手軽です。
外でなくても、お風呂場でも大丈夫です。
大きめの製氷皿におもちゃと水を入れて凍らせたものを入れても、こどもは喜んでくれるでしょう。
【実践】
水に慣れていない子なら、最初は霧吹きで体が濡れることに慣れることから始めてもいいでしょう。
そこから少しずつじょうろに移行していく…という流れだと安心です。
水に慣れてきたら、水に浸かったり、かけあいっこしたり、葉っぱやお花を浮かべたり、耐水のおもちゃを沈めて宝探しも楽しいですよ。
色水遊び
出来上がった色水を袋の上から触って感触を楽しんだり、色水を使ってジュース屋さんごっこ、お絵描き、染物など新たな遊びも広がります。
手軽に絵の具や水性ペンでも色水はできます。
季節の植物を使って色水を作ることで、採取しながらお散歩するだけで、季節を感じることができます。
作りながら色の変化を楽しんだり、植物によって色が出やすい・出にくいなどの違いもわかってきます。
【準備】(植物を使う場合)
色の出そうな植物を採取する(アサガオ、ツユクサ、おしろいばななど夏は色が出やすい植物が多い)
※毒があるもの、私有物など注意する
【実践】
厚手のビニール袋に植物と水を入れて揉む
(排水口用ネットに植物を入れて揉むと後でカスを取り除くのが楽です)
出来た色水を使って遊ぼう‼
アサガオ、紫キャベツ、赤紫蘇、ブルーマロー、バタフライビーなどアントシアニンを含むものを使った色水はレモン汁を入れると鮮やかなピンク色に変わるので、実験感覚で楽しめます。
変わった後は重曹を入れると青色になります。
まとめ 乳児期の感覚遊びは脳と心・身体能力を育てる!
感覚遊びの目的
・感覚を楽しむ
・好奇心の芽生えを促す
・身体能力を高める
感覚遊びの狙いは、遊びの中で言葉や表現力を身に着け、人との関わりを学ぶことです。
その中で手先を始め全身からいろんな感覚を体験することでたくさんの刺激を脳に届けることで、脳を育てます。
乳児期はまだ口に入れたりする可能性もあるので、植物など使う場合は特にアレルギーなども注意し、常に大人が見守りながら一緒に気持ちを伝えながら遊ぶといいでしょう。
汚れを気にしたりする場合は、しっかりブルーシートやレインコートなど汚れてもいい対策をしっかりすることでストレスをなくすことができますよ。
大人も一緒になって子どもと思いっきり遊ぶことで、癒されてみませんか?