色水って実はすごい!楽しく遊びながら子どもの可能性を引き出そう!

幼稚園や保育園で人気の「色水あそび」をご存じですか?水に色をつけて遊ぶもので私の息子はしょっちゅう幼稚園で作っては持って帰ってきていました。

この大人気の色水あそび実は子どもたちにいい影響ばかりということがわかっています!しかも応用すれば大人だって楽しめちゃうすごい遊びなのです!

色水あそびって汚れるし…と敬遠していると色水あそびを通して得られる子どもの成長をみすみす逃してしまうかもしれません!

色水あそびのねらいや効果、遊び方についてご紹介したいと思います。

色水あそびのねらいとは?

色水あそびとはペットボトルやプラカップといった空き容器に入れた水の中に、絵の具などを混ぜて着色する遊びです。いろんな色の色水を混ぜて色の変化を楽しんだり、自分で色水を作り出すことに大人から子どもまで夢中になってしまいます。

例えば、同じ水の量でも絵の具の量を変えることで色水の“色”は無限大に広がります。子ども自らが体験することで遊びながら学ぶのです。

そんな色水あそびのねらいはシンプルに色水作りを自由に楽しむこと!ただの透明な水に色を加えたり、色水に違う色を混ぜてみたり、ある色を作るために試行錯誤したり…子どもたちの色彩感覚を豊かにすることもねらいに含まれます。

色水あそびを通して期待できる発達とは?

色水あそびはただの遊びではありません。色彩感覚に以外にも色水あそびを通して成長していくのは3つありました!

♢色の認識

 

♢手先の発達

 

♢言葉の発達

 

この3点について詳しくお話ししていきますね。

色の認識

色は生後2、3ヵ月頃から徐々に区別がつき始めます。2才になる頃には、色の区別や色の名称が分かるようになっているでしょう。

だいたい区別できるようになる時期の目安がありますが、経験によって見分けられる時期が変わってくるのでいろいろな色に触れさせてあげるのがおすすめです。初めのうちは、赤・青・黄色の3原色から無数の色水を作り出し、遊びながら脳を刺激して色彩感覚や想像力を育んでいきましょう。

手先の発達

色水の入ったペットボトルからコップやゼリーカップに移して遊ぶと、微妙な力加減を学べます。コップに液体を注ぐというのは子どもにとって容易なことではありません。注ぐべきコップの位置に注意しながらペットボトルの傾ける角度を調整するなんて至難の業です!

遊ぶ時はこぼれてもいいような環境の中で遊びますから実際の飲み物を注ぐときよりも安心して見守っていられますよね。またペットボトルのキャップを外す作業は、手首をひねる練習になります。手首が柔らかくなるとスプーンや鉛筆が上手に扱えるようになるそうですよ。

手先の刺激は言葉を話すためにも大切なことです。たくさん挑戦させてあげましょう!

言葉の発達

2~3才になると言葉が増えて会話がどんどん上手になる時期です。単語だけだったのが、2語文・3語文で話せるようになり、さらに「なんで?」「これなに?」と、質問が増えます。

色水はジュース屋さんごっこやおうちごっこでも大活躍間違いなしです!役になりきって言葉を選びながら話しをすすめるので、言葉や会話の力が育まれます。

また、色水あそびの色と色を混ぜ合わせ目の前で色が変わることで知的好奇心も刺激され、さらに会話も弾みそうですね。

基本の色水あそびのご紹介

基本的に色水を作るには4つの方法があります。いろいろな季節や場面で使い分けながら1年間楽しむことが出来るのが色水あそびなのですね!

ぜひ、いろいろな方々で試してみてくださいね。

1、水彩絵の具やインクを使った色水あそび

これが一番身近で手軽な色水あそびです。特に水彩絵の具は最近は100均でも手に入りますし、色も豊富です。

ペットボトルなどの空き容器に水を入れたら、そこに絵の具を溶かします。絵の具の量や水の量を変えて、どのように色が出るのか観察して楽しみましょう。

またインクは溶かす必要がないというメリットがあります。その程度のメリット?なんて言わないでください。子どもの色水あそびは大胆です。何度作っても足りない…ってときだってあるんですよ。

作っては使い切り、また作っては使い切る…もう遊んでる間中大人は作ってばかり…。なので溶かす必要がないというのは大人にとってとてもありがたい部分になってきます。お子さんがダイナミックな遊び方が大好きな場合は、ぜひ検討してみてくださいね。

2、自然のものを使って作る場合

自然のものとは花や葉っぱや草木などを使って作り出します。これは自分で材料を選ぶところから始めてみましょう。自然のものは簡単に抽出されないため、集中力も大切になってきます。

ここでの狙いは色水を作る喜び、驚きを体験してもらうことです。花や葉っぱで作る色水は普段見慣れている水彩絵の具などとは違い、薄い色の色水なので少々物足りなく感じるかもしれませんが子どもは違います。

花や葉っぱが色を持っていて、水に入れると、じんわりと色づく不思議さ!その驚きと喜びは、かなり印象的な出来事として記憶されるはずです。

3、食紅を使った場合

食紅を使っているともし思わず飲んでしまっても安心です。しかし、食紅を使う場合も必ず“色水あそびの水は飲まない”という約束をしてから始めてください。

これから先何年もいろんな場面でいろんなメンバーと色水あそびをする事になります。そのとき毎回食紅を使用するかはわかりませんよね。なのに「家での色水は飲めるから」と飲んでしまったら…考えただけでも怖いですね。

ですからご家庭で食紅を使用して色水を作ったときも「飲まないでね」と何度も伝えてください。楽しくなりすぎると一回約束したくらいではうっかり忘れてしまうこともあるかも。根気強く何度も優しく語りかけてくださいね。

4、クレープ紙や花紙を使った場合

水の中にクレープ紙や花紙を入れ、揉みながら色を抽出します。紙の量によって色水の濃さが変わるのでお好みの色を作ってみてくださいね。

色紙を使用すると色が落ちるのを待たなくてはならないので少々時間がかかりますが、とてもきれいな色水が出来上がりますよ。最近は100均にもあるようなので探してみてくださいね。もしも抽出したあとの紙を取り除くのが面倒だと感じる方はだしパックの中に紙を入れ揉み出すのもおすすめです。後始末がとても楽になりますよ。

おすすめ!年齢別の色水での遊び方は?

長く遊べる色水あそび。どうせなら子どもの成長に合わせていろいろな【初めて】を経験させてあげたいですよね。

ここから年齢別のあそびの目安をご紹介します。お子さまの様子を見ながらいろいろな好奇心を刺激してあげてくださいね。

✳1歳~2歳

まだお話しても口にいれてしまう子がいます! なので、絵の具ではなく食紅を使用して色をつけましょう。

赤・青・黄の食紅を大きな容器に入れ、ペットボトルやコップで自由に遊ばせます。

何度も何度も遊ぶうちに、自然に色彩の感覚が身につきます。

✳3歳~4歳

きちんとお話しをすれば口にいれることはほとんどなくなります。様子を見ながら絵の具なども使ってみましょう。食紅と絵の具ではまた違った色味になるのでまたさらに色水が好きになっちゃうかもしれませんね!

・ダイナミックにお外で!

外で遊ぶときはビニールプールなどに大量の色水を作って遊ぶのも素敵ですね!じょうろを使っていろんな色の雨を降らせたり、ペットボトルで汲んで移動させてみたり…遊びの幅が広がり子どもたちも笑顔になることまちがいなしです!

・ジュース屋さんごっこ

ペットボトルにいろんな色の色水を作って用意しておき、ジュース屋さんの開店です!もちろんメニューも忘れずに。お客さん役の子どもが注文してもらいましょう。店員さん役とお客さん役はどんどん入れかえることを忘れずに。

色水に洗剤を混ぜてグルグルと泡立たせれば、サイダーみたいになるのでジュース屋さんのメニューが増えますよ。もしストローを用意するときはあらかじめ飲み口を塞いでおくなどの安全対策も忘れずに♪

・紙を色水で染める

コーヒーフィルターや画用紙、書道に使う半紙などの材料を、色水につけて染めましょう。一色の色水なのに染み方で模様ができたり色の染まり方を楽しんだり。また染めた紙が乾かしてお絵描きに使うのもいいですね。

・クレープ紙や花紙で色水作り

この年齢になると自分で作るのが大好き!色水を作る段階から参加してもらいましょう!濃淡など自分好みの色をとことん再現できます。

✳5~6歳

この年齢になると色水あそびで細かい色の変化に気付けるようになります。透明な卵のパックのくぼみにいろんな色の色水をスポイトで少しずついれる遊びはいかがでしょうか。手先も使い細かな色の配分ができるので、より色彩を繊細に感じ成長することができますね

・色当てクイズ

「この色とこの色を混ぜるとどんな色になる?」もいいですが、上級問題として「〇の色を作るためには何色と何色を混ぜる?」というのもおすすめです。そのあとの答え合わせとして目の前でやって見せてもいいですし、子どもたちに考えながら実際作ってもらっても盛り上がりますよ。

・色水ゼリー作り

色水に寒天やゼラチンを混ぜて、ゼリーを作りましょう。透明の型に時間差でいろんな色を重ねて層を作るときれいですね!また、平べったく固めに作るとグミになるのでクッキー型で抜くのも人気ですよ。

ゼリーのヒンヤリした感覚は夏の色水あそびとしてもよいですね。お湯を沸かしたり、冷蔵庫で冷やしたりして作るので、室内での色水あそびにもぴったりです。

✳小学生~大人

子どもの遊びと思いがちですが、色水はまだまだ大きくなってからも楽しめる力を秘めています。とくに夏休みの自由研究にぴったり!例えばこちら。

《小学生~》

・カラフルな色の層を作る

・紫キャベツの色変化

《中学生~》

・色によっての温まりかたのちがいを調べる

などがありました。いろいろな色や素材でできる色水ならではですね!よかったらぜひ取り組んでみてください。

そして私が大人におすすめするのは色水を使ったマジックです!以前、保護者の出し物に使ったんですが、大好評でした!

しかけは簡単です。

①ペットボトルの蓋に絵の具を出します。

②透明の水を入れたペットボトルに蓋を取り付けてシャカシャカ振るだけ!

マジシャン風に見せるのもいいし、不思議なジュース屋さんになっ物語を展開させていくのもいいですね!YouTubeにいろんな動画がありましたのでぜひ参考になさってくださいね。

色水あそびって何もかもが汚れる…!どうにかならない?

色水作り楽しい!でも、色水が飛び散ったり、こぼれたり、水につけた後の紙が飛び散ったり…など汚れや後片付けが大変なのが難点……。

天候の関係で外での色水あそびができないと悩みますよね。たとえ室内にビニールシートを敷いたとしてもやっぱり飛び散ります。大人が笑顔でいれなければ子どもも楽しさは半減。

どうしても室内で行うときはお風呂場はいかがでしょう?ここならどれだけダイナミックになっても大丈夫ですね。浴室の色移りが心配かもしれませんが、終わったあとすぐに洗い流せば心配いらないことが多いようです。

水着もすぐに洗えば問題ないようですが、色水の素材によってはそうはいかないときもあるでしょう。念のため汚れてもいい服のほうが安心かもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?魅力いっぱいの色水あそび。さっそく遊んでみたくなったんじゃないでしょうか?

気をつけなければいけないのは2つです。

♢飲まないと毎回約束をすること

 

♢汚れてもいい服装ですること

 

大人から子どもまで一年中楽しめる色水あそび!ぜひいろいろな色水あそびを体験してみてくださいね。