ついにきたイヤイヤ期にお手上げ!保育園ではどんな対処をしているの?

ついにきた我が子のイヤイヤ期。その言動に戸惑い、どう対応したら良いのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。何を言っても拒否されると、もうお手上げです…。

イヤイヤ期は成長の証拠!叱ったり否定をしてしまうと逆効果です。この時期は仕方ないと割り切って、全てを受け入れてあげましょう。

しかし、全てを受け入れてあげるのと好き勝手させるのは違います。なんでも良しとし過ぎると、ワガママな子に育ってしまうかもしれません。

そんな時は、子育てのプロである保育士が子どもとどのように接しているのかを参考にしてみましょう。頭を悩ます大変な時期ですが、子育ては楽しむ事が家族の成長に繋がります。

イヤイヤ期の子は保育園でもイヤイヤしてる?

子育てに「絶対」はありません。2歳になったから、必ずイヤイヤ期が始まるとも限らないのです。このように子どもにはそれぞれ個性があるので、親にだけ、保育園だけなどイヤイヤする場面に違いが見られます。

家ではパパママにたくさんワガママを言うのに、保育園ではクラスのお手本になるような生活をしている。家では大声を出したり大騒ぎをしているけど、保育園では大人しくしている。このような事がよくありますね。イヤイヤ期も同様に、子どもによってそれぞれです。

例えば、ご飯を食べたくないと訴えたりオモチャや食べ物など目の前にあるものをわざと壊そうとします。「〇〇をしようよ!」と大人が声をかけても、拒否したり怒ったりすることもよくある行動です。機嫌よく遊んでいたのに、突然泣いたり怒ったり物を壊したりと様々な表現方法を使って主張をするのも特徴の一つです。

保育園では、イヤイヤ期の子にどう接しているの?

毎日イヤイヤが続くと、こちらも子どものようにイヤイヤ期に突入したくなります。叱ってはいけない…でもこの状況は辛い…と日々悩んでいる人も多いのではないでしょうか。対処法があるならば、ぜひ知りたいですよね。

保育のプロである保育士さん達は、子どもの目線に立ちながら全てを受け入れて上げるという事を大切にしています。子どもの立場になって考えれば、気持ちを理解してあげられるかもしれません。

子育てに関して「やらなくてはいけない事」と考えるのではなく、「一緒に楽しみながら成長していく事」がとても大切です。

まずは全てを受け入れる!

子どもが訴えてきた内容が可能か不可能かは置いといて、まずは子どもの事を全身で受け入れてあげましょう。悲しい、悔しい、怒りなど子どもがその時に感じている感情を、大人は受け入れて共感してあげてください。

「そうだね。」「悲しかったね。」と声をかけながら、子どもの気持ちを理解してあげます。共感するだけでも、子どもの気持ちは落ち着きを取り戻す事ができるでしょう。また子どもの目線に立って、威圧的な状況を作らない事もポイントです。共感したり理解する事で、子どもがどんな感情でいるのかをわかるようにもなります。

このようにコミュニケーションを重ねていけば、子どもは自分の感情をパパママにぶつけやすくなり、パパママも子どもがどんな事を伝えたいのかわかるようになります。こうして信頼関係や絆を深めていく事が重要です。

子どもに考える時間を与える!

まだ1歳や2歳であっても、子どもながらにたくさんの事を感じて考えています。状況をみながら、落ち着いて考えられる時間を作ってあげましょう。小さくても、様々な事を考えて学んでいるのです。

例えばオモチャを壊してしまった場合、「どうしてそんな事をするの!」と怒るのではなく、オモチャが壊れて悲しいなという気持ちを子どもに伝えてみます。そして大人は散らかったオモチャを一度キレイに片付けて、少し離れてみてください。子どもは目の前にあった壊れたオモチャが無くなり、大人から悲しいという感情を聞くことで、一度冷静になることができるでしょう。

このように一度落ち着いた気持ちを取り戻す事で、子どもは自分で考え学んでいけるのです。イヤイヤする事は決していけない事ではなく、その行動は成長や学びの過程であるとして大人はサポートしてあげなければいけません。

保育園から学ぶ!イヤイヤ期の子へのNG行動は?

このイヤイヤ期を子どもの成長へ繋げるために、何が良くて何がダメなのか…なかなか難しいですよね。

イヤイヤ期に限らず、子どもに対して大人の意見や意思を押し付けることは良いと言えません。子どもを尊重してあげましょう。

受け入れてあげることで親子の良い関係が築け、共に成長していく事ができますね。

上から押し付けないで!

子どもがどんなに泣いて暴れてしまってても、叱りつけたり命令をしてはいけません。これはイヤイヤ期に限らず全ての子どもに対して言える事です。普段から強い口調で話をしていないか、一度振り返ってみると良いかもしれませんね。

子どもはまだ上手に自分の感情を相手に伝える事ができません。そのためにこのような行動で表現しているのです。ひとまず子どもの感情を受け入れて共感してあげましょう。共感してあげるだけでも、子どもは驚くほどに落ち着きを見せる事があります。

物を壊したり人を怪我させてしまった場合は、もちろんいけないという事を伝えなければいけません。頭ごなしに怒るより、子どもの気持ちが落ち着いた時に冷静に話す方が子どもも理解しやすくなります。どんな時でも子どもを落ち着かせてあげる事が重要です。しかし、長々と話しても子どもは理解できず飽きてしまいます。「わかりやすく簡潔に」がポイントです。

否定をしない!

イヤイヤ期は子どもの自己主張です。頑張って自分の気持ちを表そうとしているので、それを否定しないようにしましょう。成長している証拠であり、いろんな感情が出てきていると思えば、優しい気持ちで受け入れられるのではないでしょうか。

否定をすると、子どもはさらに泣いたり暴れたりして主張を続けます。大人に一生懸命気持ちを伝えようとしているので、否定しないで一緒に共感したり考えてあげてください。また、「お化けがくるよ」などといった脅しもしてはいけません。子どもの恐怖心が強くなってしまうので逆効果です。

もちろんいけない事をした時は、「いけない」としっかり伝える事が大切です。「〇〇したかったんだよね!でもね、〇〇すると△△が悲しくなっちゃうからやめようね!」など、受け入れながらもいけない事はしっかりと伝えるようにしましょう。

まとめ:イヤイヤ期は誰もが通る道だから大丈夫!

イヤイヤ期は誰もが通る道です。今となっては記憶はありませんが、私たち大人も幼少期にこのイヤイヤ期を経験してきているのです。これは成長過程であり、子どもにとっては大切な時期と言えます。これを大人が上から押し付けたり邪魔をしてはいけません。

成長するには大切な過程であり、この時期にしか見られない姿と思えば、イヤイヤを言っている我が子も可愛く感じられます。毎日のこととなると大変かもしれませんが、いつまでも続くわけではありません。終わってしまえば、大変だったイヤイヤ期も良い思い出となるでしょう。

またこのイヤイヤ期に大人がどう接していくのかも、今後の子どもの成長に関わってきます。穏やかな気持ちで接し、子どもの全てを受け入れてあげてください。

ポイントは…

・否定しない!

・受け入れる!

・大人の意見を押し付けない!

・考える時間を与える!

これを実践してみてください。