伸びる子へはどう育てる?親が出来るサポートとは?

子供を持つ親であれば、伸びる子供に育ってほしいと思うのは本望ではないでしょうか?

よその家の子供が成績がいいとどのように勉強をしているのか気になりませんか?

また、スポーツでも誰よりもずば抜けている子がどんな練習をしているか気になりませんか?

実は伸びる子の親が共通して家庭で習慣して実践している事があります。

子供を伸ばすも伸ばさないも親の心がけ、家庭の環境で変わってくるのです。

子供の状態や気持ちを把握せず、親の望む事ばかり押し付けたり、溺愛しすぎると伸びないどころか子供の将来を潰してしまうことになります。

しかし、家庭で出来る簡単な環境づくりを工夫していく事で子供はどんどん伸びていきます。

伸びる子に育てる為の親の役割とは?どうすれば伸びる!?

一言で「伸びる子」といっても勉強、スポーツ、芸術等々目標にするところは家庭において様々ですよね。

勉強でもスポーツでも習い事でも伸びる子の親は楽しみながら家庭で取り組んでいることがあります。

子供を伸ばしたいからといって親の勝手な感情で強制的にさせてしまうと、楽しめなくなり親の顔色を見てしまう子に育ってしまいます。場合によって伸びる子もいるかもしれませんが、無理を重ねてしてしまうと人生のどこかで影響しその子の将来を潰してしまうことになります。

子供も親も楽しみながら家庭で子供を伸ばす方法があるのでいくつか紹介して生きたいと思います。

①安心して落ち着く心地よい環境の家庭づくり

教材開発などで有名な陰山英男さんは学力を伸ばすための学習方法や生活習慣について 「教員時代に毎年何十件と行っていた家庭訪問で、子どもの性格と家庭の雰囲気の関係を考えるようになりました。そうして振り返っていきますと、やはりおだやかな心地よさが感じられる家庭のお子さんは成績がいい子が多く、また年齢相応のしっかりとした話し方のできるお子さんが多いということが改めて感じられたのです。」といわれています。

子供の習い事、夫婦共働き、核家族など現代の日本の風潮により、家族全員が集まる時間がなかなか持てなくコミュニケーションがとれていないという家庭も少なくないと思います。伸びる子供に育てたいのであれば、どうすれば一緒にいる時間空間を作れるか早めの対策をたててみてください。

伸びる子は家族との間にしっかりと信頼関係ができあがっています。結果、情緒が安定し集中して目標に取り組める子供に育っていきます。

②小さな長所を褒める

子供は褒められる事によって自信がつき自己肯定を高めポジティブになります。 伸びる子の親は小さな事でも具体的に褒めることができます。小さな事でも褒められると子供はしっかり自分の事を見てくれ認められていると感じるとやる気をだすことができます。

ただ、ここで気を付けなければいけない事は何でも褒め殺しにするのではありません。褒め方が間違っていれば間違った方向へといってしまします。いい影響を及ぼしません。

褒める事の重要性は子供の認め、成長をサポートしていく事です。その結果、自主性や主体性を高めていくことができます。

③「~~しなさい!」と強制的にいわない

「今やろうと思っていたのに親に強制されるとやる気が薄れた!」という経験をしている子は少なくないのではないでしょうか。例えば「勉強しなさい」と言うとよけいに勉強から意識が遠ざかります。

自分から進んでやると不思議とやる気が上がり楽しくなります。それは「自主性があるかないか」ではないでしょうか。伸びる子の親は決して強制しません。「勉強しなさい」とは言わず、黙って子供の話をしっかりと聞く事を習慣にしています。

口出しをせず、黙っていても自分の事を認めてくれていると安心感を持つようになります。結果、集中力に繋がります。

④子供といい距離感が保てている

子供を育てるには身の回りのお世話が必要ですが、過剰にしすぎると子供との距離が近すぎる事になります。先回りしての準備や口出しは子供にはいい影響を与えません。

親の愛情が重すぎると子供は潰れます。実際3人兄弟年の離れた末っ子として育った私が感じたことです。長男次男、そして年の離れた末っ子が女となれば、皆さんの予想通通りチヤホヤされて育てられます。後で痛い目にあうのも自分なのです。しかし、それは環境のせいだけではなくある程度の年齢になると「自分の意識」もあると思います。

父が他界し母と2人でしたが、自分を変えたくて私は27才で一人暮らしをはじめました。母もそのような私でしたので「経験しなさい」と背中をおしてくれました。今となれば1人暮らしは貴重な体験でした。年齢としては遅いですが、それまでの事が「当たり前ではなかった」と気づく事ができ感謝にかわりました。

育て方によって子供の環境は大きく変わります。小さい頃から子供と距離を保つ方が親としても子としても後々いい関係がつくれます。また、子供は親から離れる事で自分で経験を積み上げる事が出来ます。距離感とは気持ちが離れるのではなく「貴方の事を大切におもっていると」という感覚で見守るという感じです。そうすれば必ずいつか子供もお父さんお母さんの事を同じように大切にしてくれます。

⑤プロセスを楽しめるように目標を持たせる

子供に目標を持たせる事は行動力に繋がります。行動する事によって活動範囲も広がり視野が広がります。子供が目標を持つように働きかけるのは親のサポートが重要です。

しかし、ただ単に目標をもたせる事だけに絞ってしまうと、子供のプレッシャーにもなりかねません。結果に着目するのではなく、大切なことはその目標にむかうプロセス(過程)です。

目標に向かって具体的に「どうすればできるかな?」など一緒に考える事がコミュニケーションにも繋がります。

⑥子供にさせてあげる すべてに手をださない

伸びる子の親の共通点としては「自立」するようにサポートをしています。子供には必ず手助けが必要ですが、過剰なサポートをすると子供の伸びしろを奪ってしまうことになります。

というのも、子供は経験をしていくなかで成長します。時間の短縮になる、親がしてやらないとできないと思っていては子供は成長できません。

その子の性格や状況を見て、今何が必要かサポートできるのかを見極めてあげてください。例え失敗したとしてもそれは子供の大きな成長へと繋がります。

⑦人と比べない

十人十色という言葉がありますが、同じ親から産まれていても兄弟みんな違います。それぞれの個性を持って産まれてきます。それぞれの個性があり役割があります。人と比べても何も生まれません。それよりもその子自身の長所を探して伸ばしてみてください。

私の尊敬する方から言われて安心したことは短所は誰にでもある、だけど「短所は長所でカバーできる」という言葉でした。私は年齢の離れた兄がいたので「私には出来ない」と小さい頃から思む癖がありそれがコンプレックスでした。今でも、たまに兄に会うとその頃のトラウマが蘇る時がありますが、そんな時は「短所は長所でカバーできる、出来る大丈夫」と言葉に出します。すると物事は進んでいきます。

その子だからできる事を見つけて出来たら褒めてあげてください。長所を引き出せるようになれば子供の成長が楽しくなってきます。

⑧信頼関係(コミュニケーション)がしっかりとれている

「コミュニケーションの質が人生を左右する」といっても過言ではありません。

コミュニケーションは実は奥深く、ただ単に物事を伝えるのではなく、心理(考え・感情)を表現し、相手と理解し合うことです。

コミュニケーションをとるには必ず相手がいます。その相手の気持ちをくみ取り動ていくことで信頼関係ができ物事を成就していく事が出来ます。

コミュニケーション能力が高い人はたいてい、処理の力が高く問題に対して柔軟に対応でき、信頼関係の構築ができます。その結果、いい学校に入学できたりいい仕事につくことが出来ます。

この人と何か取り組むと楽しい、モチベーションが上がる、という子供に育ってくれると親としても嬉しいですよね。

⑨お手伝いを任せる

時間に追われたり、逆に手間がかかってしまうと思って子供のお手伝いを取ってしまうとそれは「やる気」を取ってしまうことになります。その時には時間がかかって仕方ないですが後々子供の成長にとって大きな効果をもたらします。その仕組みまた時間を作ることで家事も楽になることがあります。子供はお手伝いをすることで「役割」が与えられ喜んでお手伝いするようになります。

また褒められると子供はとても喜びます。時間はかかりますがその時間はとても貴重で戻ってきません。大変だと思いますがぜ是非子供にお手伝いを任せてみてください。できるようになると即戦力になります。

うちの2才の子供も最近上手に餃子作りができるようになりました。最初のうちは具材を落としたり口に入れそうになっていましたが、今ではとても上手にお手伝いをしてくれます。洗濯物も取り入れ靴下を上手にまとめて直してくれるようになりました。やはり出来た時の感動はとても大きいです。

最初はストレスでしたが、今は楽しんでできるようになりました。「魔の2才児」ですが、出来る事も沢山増えてきています。子供のスイッチが分かり始めると親も楽になってきます。

⑩しつけ(躾)をする

しつけ(躾)とはどういうことでしょうか。 しつけとは「礼儀作法を教え込むこと」と辞書には書いてあります。しつけは過剰に叱ったり、怒る事ではありません。しつけはいつか出ていく社会のルールを教えていく事だと思います。自分の感情をコントロールし、人さまの事を考えれる子に育てることなのです。

そのルールを幼少期から伝えれるのは身近にいるお父さんお母さんの大切な役割になります。

しつけをされずに育った子供はとても可哀想です。社会のルールを知らずに社会にでていくと恥をかきます。

お稽古をするのも一つの方法だと思います。「道」のつくお稽古には必ず「ルール」があります。私自身社会人になってから茶道を習い出しました。「茶道なんでお茶を点てるだけでしょ!?」なんて思う方もおられるかもしれませんがとても奥深く、私はハマってしましました。何よりお客様の事を考え道具、花、香りを考えます。相手を思いやる気持ちが養われます。今では「生き方」を学べた貴重な経験になっています。

娘には感覚を養ってほしいと思い0才時から何度か連れていっています。2才前にはお茶碗をまわしてお辞儀をすることが出来ました。子供は親が思っているより観察し、吸収します。チャンスがあるならば是非チャレンジさせてあげてください。

◆しつけをする大切なポイント

・繰り返し何度も言う

・何をしてはダメかを具体的に話す

・明るい言葉で伝える

伸びない子の親がしてしまうこと

一所懸命子供のためにと思って働きかけていても子供が変わらない場合があります。

それは方法が間違っているだけなのです。

親が変われば子供も変わるといわれっています。

育児をしていると色々な感情がでてきてしまいますが、次の事が家庭の中で続いていると子供は変わりません。

・子供がしようとすることに口出しをしてしまう

・出来なかった事を責める

・環境、子供の背景を見ない親

・夫婦げんかを子供の目の前でする

こういった環境が子供を不安定にさせてしまいます。もし、当てはまる事があれば、まずは家庭で何が足りていないか見つめなおしてみてください。一つづつ改善していくときっと子どもの姿が変わってきているはずです。

まとめ

伸びる子の親が実践している事を紹介していました。

育児は長期戦です。その中で「失敗した」と思う事もあるかと思います。しかし、「失敗」ではなく「経験」なのです。お父さんお母さんもはじめて親になった時は初心者です。

子育ても家庭においてキチンと「ルール」をつくっておけば、必ず子供は伸びます。

そのポイントとしては

①子供が心から安心していれる環境

②子供を信じて任せる(信頼関係をつくる)

③根気良く明るい言葉で接する

子育てしていると色々なことがあり自己嫌悪に陥ることもあるかと思いますが、お父さんお母さんも上手にリフレッシュしながら実践してみてください。その姿を子供も見ています。どうやって乗り越えるかを見せるのも家庭において出来る実践です。

笑顔でいると必ず道は開けてきます。