幼児期のお子様は活発で疲れをしらないんじゃないかと思うくらい身体を動かす遊びをとおした運動が大好きですよね。
活発になる幼児期ですが、現代っ子の運動不足が問題視されています。親から見ると、たくさん動いて遊んでいるように見えますが、それでも運動する機会が減っているようです。
幼児期の運動遊びが少ないと運動機能の発達が未熟になるばかりではなく、お子様の将来を左右する事態になる可能性があります。
運動遊びを幼児期から取り入れることの大切さや効果と今からでも出来る親子で楽しめる運動遊びをご紹介していきます。
幼児期の運動遊びが将来の宝になるワケとは?
お母様方の中には幼稚園や保育園で『毎日活発に動いて遊んでいるから大丈夫』や『習い事でスポーツしているから大丈夫』と思い、休みの日はずっと家でゴロゴロ…してませんか?
実はわたしは大丈夫だと思ってました。
ですが、幼稚園・保育園だけでの運動遊びだけでは運動習慣は身につきにくく、習い事でのスポーツをやっていたとしても、できるスポーツが習い事だけと偏ってしまうそうです。
幼児期の運動遊びがもたらしてくれるさまざまな役割を知らないと、無駄に時間だけが過ぎて後々幼児期にもっと運動遊びさせてあげれば違ったかも…って後悔するかもしれません。
幼児期の運動遊びが将来の宝となるわけを次にご紹介しますね。
幼児期の運動遊びはケガや事故を防げる!
幼児期のお子様にケガや事故が多いのは、幼児さんは運動機能が発達段階でバランス感覚が未熟なことや持っている力をコントロール出来きないからです。
思いのままに全力で遊び動くため転んだ時も全力で転び衝撃が強くなりケガだけでは済まず事故につながることもあります。
幼児期からの運動遊びは体力や持久力がつくばかりではなく、体幹も鍛えられバランス感覚が身につき、力加減を調節できるようになるため自ら危険回避できるようになりケガや事故を未然に防げるようになります。
また体幹を鍛えるとさまざまな運動が出来る身体の基礎ができ、大人になりスポーツしようと久々に動いてもケガをするといったことも少なくなると思います。
うち実例をあげますと幼児の頃、風呂場内で滑べって顔から転倒しあご下がパックリ亀裂…。流血がひどく慌てふためいた苦い思い出があります。
転んで打ちどころが悪ければ大事故だって起こりえます。一生残る障害を抱えるかもしれません。体幹を鍛える運動遊びはケガを未然に防いでくれると思います。
幼児期の運動遊びで将来の生活習慣病や病気を予防?
幼児期は運動遊びを通して筋肉の発達と骨が発達する大切な時期です。たくさん動いて遊ぶことはからだを鍛え、風邪などの病気に負けない健康なからだを作ることが期待できます。
幼児期から運動遊びをしていないと後に肥満児なる可能性があります。また肥満傾向になる事は将来の糖尿病などの生活習慣病予備軍になります。
今や生活習慣病は成人や壮年期の病気ではなく若年化もしております。若くして生活習慣病になる危険性があります。
運動不足は、逆に食が細くなり痩せ気味で体力・持久力不足な傾向になり病気がちになったり、回復がおそく病気を長引かせてしまうことにつながります。
幼児期の病気は重篤化しやすいため体力UPや肥満予防には運動遊びが大切になりますね。
また運動習慣は今、若者に多い引きこもりやうつ病などの精神疾患もの予防につながるのではとも言われています。
幼児期からの運動遊びはこころも育成し健やかになる
幼児期にたくさん運動遊びを取り入れてあげることは遊びをとおして『やれば出来るの喜び』の実感をさせてあげれます。これは何事にも意欲的に取り組む粘り強さを鍛えてくれることにつながります。
スポーツが苦手な子でも、遊びを通して身体を動かすことなら苦手意識はそれほどなく『出来る喜び』を実感する思います。
運動遊びでやれば出来るの成功体験をたくさん感じさせてあげることで、こころが鍛えられます。成功体験は挫折しそうになった時の糧になることを期待できると思います。
幼児期の運動遊びから脳が発達し社会性も身につく?
運動遊びは他種多様で幼児期は特に発想豊かで、用意した運動遊びから子ども達同士でルールを決めたりし遊びが発展する事があります。
遊びながらどうしたらもっと面白いか、どうしたら上手に出来るか常に考えており脳をフルにつかうため思考力が身につきます。
また、お友達や家族と遊び動くために、たくさんコミュニケーションをとりコトバも発達します。相手と仲良く遊ぶためには自分本意では上手く遊べないことを学びルールを守ることや自己抑制ができるようになっていきます。
運動遊びを幼児期からすると、社会に順応できる能力を鍛えることにつながります。脳が発達することで状況を判断する力・知的機能の発達・創造性の育成などの期待ができます。
幼児と親で楽しめる運動遊びとは?
『運動遊び』と聞くと少し難しいイメージを感じるママもいますよね。運動が苦手なママならなおのことついていけないかも…と感じちゃうと思います。
幼児期は各年齢に応じて行える運動遊びが異なります。またご家庭で運動遊びを取り入れることで、からだを動かすという習慣づけになると言われてます。
幼児期の運動遊びは親の存在は必要不可欠。一人で公園や家の周りで遊ぶことは危険も伴うため見守りが必要です。
親が時間がない、ついていけないなどを理由に運動遊びをせずにゲームやテレビを見て過ごすことが多くなれば、運動遊びから得られる将来の宝が減少してしまうでしょう。
幼児期の発達に合わせて運動苦手なママでも親子で楽しめる運動遊びをご紹介していきます。
1歳の幼児さんとしたい運動遊び
1歳児さんは転ばずしっかり歩けるようになることがママの希望だと思います。まだまだ目が離せず、転倒する危険がありケガをしやすいです。
この時期の幼児さんに大切なのは手足の発達を促す運動遊びです。
【山こえ谷こえ遊び】
お布団やクッションなどで山をつくり、登ったり下りたりのデコボコ道をハイハイすることで全身を使うため体幹や手足を鍛えてくれます。
ママがお山座りをしてお子さんにハイハイで膝下をくぐってもらったり、足を伸ばして山を越えてもらうようにする遊びもいいと思います。
【親子でつなひき遊び】
幼児さんには仰向けになってもらいタオルを手元に垂らし握ってもらいます。身体が持ち上がらない程度に引っ張りあっこ。慣れたら左右に振って離さなければ手や腕の力がついてきいます。
【親子でボール遊び】
転がしたボールをハイハイで追いかけたり、座ってボールを投げてみたり、転がしたり。しっかり立てる幼児さんですと投げたり拾ったりする遊びはさらに体幹や腕や足が鍛えられバランス感覚も身につきます。
幼児期の中では大イベントな歩き始める時期。個人差はありますが、ペタペタ歩く姿はとても愛らしく親としては喜ばしく一番成長を感じますよね。
歩くためには足を、転んだ時にしっかり手をつけて自力で立ち上がるためには手や腕の筋力も必要です。手足の発達は不安定な道路でも転ばず歩けたり、ボールを蹴ったり投げたりすることが出来る様になります。
2歳の幼児さんとしたい運動遊び
2歳の幼児さんは両足を使いジャンプしたり、走ることができる、片足立ちができる、指先をつかい道具を扱うことが発達のねらいですので、下肢の発達を中心とした運動遊びが大切な時期になります。
【親子でハイタッチ】
幼児さんがジャンプして手が届く位置でハイタッチ!1人でジャンプするより親子で行うと楽しくジャンプできます。両足で着地することができるようになったら片足着地にチャレンジ です!
【パパの肩車でバランス遊び】
肩車は幼児さんの両腕でをしっかり支えて下さい。肩の上は不安定でゆらゆらすので体幹やバランス感覚を鍛えてくれます。是非パパとしたい遊びですよね。
【たかばい(雑巾掛けポーズ)遊び】
たかばいとは手のひらと足の裏を床につけたポーズです。腕により負荷がかかるので転んだ時に手をついて支える力がつきます。慣れてきたらたかばいので状態でハイハイするとさらに発達を促すことにつながります。
【ボールキック遊び】
静止しているボールをキック!上手に蹴ることができるようになれば転がしたボールキックに挑戦。室内ではあまり弾まない綿やクッションのボールを選ぶと良いと思います。
2歳さんはしっかり歩けるようになり、追いかける親もちょっと大変になる時期ですがまだ不安定な道路は転びやすかったり走って転んだりします。なので運動遊びに力を入れてケガを防いであげたいですね。
3〜4歳の幼児さんとしたい運動遊び
3歳の幼児さんはケンケンパができたり、三輪車をこぐことや傾斜を登れるようになることが発達のねらいになります。
4歳の幼児さんですとスキップやつま先立ち・後ろ歩き・縄跳び・ボールをキャッチ出来て色んな方向に投げる・でんぐり返しが出来ることが発達のねらいですので、ご家庭での運動遊びをするかしないかで、差が出てくるかも知れません。
【パパの背中でロデオ遊び】
親が四つん這いになり背中に幼児さんを乗せて歩くのも、落ちないようにバランスをとるため体幹をさらに鍛えてくれます。これも是非パパが活躍出来る運動遊びですね。
【ふわふわ風船キャッチ遊び】
風船を幼児さんの頭上から落としてあげてキャッチ!予測できない動きについていこうとするので瞬発力の発達を促してくれます。風船がなくてもティッシュやポリ袋などでも代用できます。
【パパとタオルで力比べ遊び】
丈夫で長めのバスタオルを綱がわりにし、幼児さんがタオルにぶら下がる遊び。よじ登ってくるようになれば力がついてる証拠。ママだと大変でしょうからパパと一緒に。落ちても大丈夫なように布団をマットかわりにしましょう。
【親子で片足立ち競争遊び】
親子で片足立ちを何秒、何分できるか競争です。タイムが伸びてくるとそれだけバランス感覚や持久力・筋力がついたことに。
片足ずつ均等にやりましょう。慣れたら、目をつぶって行うと更に平衡感覚を身につけてくれます。
【ふわふわキャッチボール遊び】
親子で輪になり枕やクッションをキャッチしパパかママ、ご兄弟など色んな方向に投げて遊びます。ボールよりキャッチしやすく顔に当たっても痛くありませんので初めは柔らかい素材が良いと思います。
さまざまな方向に投げることで力加減を学びコントロールする感覚が身についていきます。
【布団でコロコロでんぐり返し】
幼稚園や保育園でも行う運動遊びですが、でんぐり返しはしっかり体幹や手足が鍛えられていないとバランスを崩したり真っ直ぐまわれなかったりします。
ご家庭でも取り入れ親が出来ることを褒め、喜んであげると苦手な幼児さんでもマット運動が楽しいと意欲的に練習し上達していくことにつながります。
すごく活発になる時期ですので活動量が多い運動遊びになりますね。一緒に遊ぶご両親も活動量が増え少し大変な運動遊びが中心になりますので親も一緒に体力つけましょう。
5〜6歳の幼児さんとしたい運動遊び
5〜6歳の幼児さんは跳び箱や、鉄棒、両足で縄跳び、ジャングルジムの登り降り、うんていなどができることが発達のねらいです。ですが、ご家庭で行うには難しいのでママにとって重労働なお掃除を遊びとして取り入れてみるのも良いと思います。
幼児さんに遊び感覚で手伝ってもらうことは運動になり、手足の筋肉の発達を促してくれます。かえって時間がかかると感じることもあるでしょうが将来を考えたら掃除できた方が清潔で健全な環境を自身で作ることができるようになります。
【親子で雑巾掛け遊び】
掃除器具も今や楽に出来るものが増えましたが、拭き掃除は掃除の基本!床・壁・窓ガラスなどは足腰や手指・腕を使います。親子で楽しくふきふきしましょう。
体幹を鍛える運動効果の以外にお部屋もキレイになるばかりではなく、掃除の仕方を覚えてくれ、汚した時に自身で掃除することができるようになります。
【お風呂でツルツル掃除遊び】
安全面に気をつけながら、浴槽内を親子でツルツルを楽しみながらゴシゴシ。ツルツルの床で踏ん張ることは体幹やバランス能力をさらに鍛えます。でこぼこ道や雪道や氷の上を転ばずに歩けるようになるでしょう。
【ママとパンパン洗濯物干し遊び】
濡れた洗濯物を持って運んだり、背伸びし干したりするのを競争感覚で楽しめば幼児さんを上手く導くことができると思います。ママの作業も楽になりますが、少し重い荷物を持って歩いたり爪先立ちするため筋力の発達や維持につながります。
5〜6歳の幼児さんになると、大体の運動能力が身についてきているころですね。家庭内では力を持て余すようになります。なので、お手伝いと称した運動遊びに変えてみるといいと思います。
日常の中に運動は隠れています。これをお手伝いと言うと『えー』となりますが遊び感覚で行うと幼児さんも楽しくできます。
幼児さんと外でしたい運動遊び
外遊びは全身をめいいっぱい使って運動遊びができます。季節の移り変わりや雨や雪だって幼児さんは楽しみながら動いて遊びます。
雨や雪の日は外にでたくないですが、長靴やブーツで歩くのも運動で、幼児さんからすれば雨や雪も遊ぶ道具のようもの。親が拒んでいたら、外での運動遊びをしなくなります。
外の運動遊びは〇〇遊びと説明なくても公園の遊具や縄跳び、ボール遊び、海・川・山遊び、スケート、スキー、ソリ、雪だるま作り、雪合戦たくさんあり、ほとんどが全身運動遊びです。
外の運動遊びは幼児さんは特にケガや事故のリスクがあるので親の見守りが必要です。時間や体力に余裕がないと連れて行ってはあげれないかと思います。ですが時間は頑張れば作れます!なので親にも子どもに負けないくらいの体力が必要なのです。
それをふまえて、最後に運動遊びを親子ですることがメリットにつながることを説明します。
幼児期の運動遊びを親子ですれば効果大なワケとは?
運動遊びの効果を生かすのも殺すのも親次第と言ってもいいほど、幼児期の運動遊びは心体能力の基礎をつける大切な時期です。
なので親が手助けして運動遊びをすることで楽しさを教え、習慣になれば運動遊びから得られる効果を最大限に身につけることにつながると思います。
幼児さんでも運動が嫌い、苦手といます。だからといって何もしないでいると発達するタイミングを逃してしまいます。
現にウチの場合、学童期に入り公園に行くのが極端に減りました。原因はゲームといいたいですが、仕事優先で幼児期にたくさん運動遊びをしてこなかったからだと痛感してます。
今更遊びに誘ってもゲーム優先で面倒くさいと返答が返ってくることが多くなりました。ゲームばかりの日常は不健康です。
また、外遊びが多い幼児さんほど体力が高い傾向があるという結果から文部科学省が推奨する幼児期に必要な運動時間は1日60分以上になってます。
成人においても健康づくりため週2回以上の運動習慣が推奨されてますので親子で運動遊びを楽しむことは親にとっても嬉しい効果が得られます。
外での運動遊びだと億劫に感じる親御さんでも室内の運動遊びなら夢中なれば60分はあっという間です。動ごかなければ親にも体力はつかず健康な身体すらつくれないので親にも運動遊びは効果的面です。
運動遊びよりゲームやテレビが楽しくなってしまいがちの現代ですので、幼児期のうちに親が意識してあげないと次第に身体を動かすことをしなくなります。
おわりに
幼児期は身体がもっとも発達する大事な時期です。ですからケガや事故を防いだり体力や筋力をつけるためには遊びを通した運動が不可欠になります。
運動遊びで体幹を鍛え、手足、バランス感覚、思考力などの発達を促し身体を動かす習慣を定着させてあげることが課題になると思います。
そのためにはまず、ご両親のマンパワーが必要です。親が子どもに対して活動的だと、わりとお子さんも活動的になご家庭が多い傾向だと思います。なぜなら、いつの時代も子どもは親をみて育つからです。
少しのことで親が疲れてしまっては子も対して動いてないのに疲れたと言ってしまうものです。運動遊びは健康な身体つくりや体力・持久力・思考力・意欲の向上や順応性、知的能力に役立ちます。
不登校や引きこもりの方が増える現代社会で活躍してもらう大事な逸材になるためには幼児期の運動遊びをどれほどしてきたが分かれ道になる時代かもしれません。
心身の基礎を身につけるのは幼児期ありと思って頂き、今日からの育児を遊びながら体力つくり運動・手伝いは楽しみながら運動とし幼児さんとご自身の心身の健康のために是非取り入れて欲しいなって思います。