片親になることで子供に与える影響とは?

片親になると、家事・育児を一人で全てをしなきゃいけないし、次いで『お金が足りない・住む場所どうしよう‥。』など不安になることがいっぱいあります。中でも子どもに与える影響は一番気がかりになりますよね。

子どもに与える影響を大きくするか小さくするかは、親の子どもへのメンタル面の配慮で変わってくるものだと思います。

片親家庭の一般的な負のイメージ、欲しいものがもらえず可哀想、親がいない時間が増えて一人又は兄弟で過ごしていて寂しそう、学校で物がなくなると自分の子のせいにされるのではないだろうか・・など考えてしまいますよね。

親の不安な状況から始まっていく、子どもへの影響を体験談もとにご紹介していきます。

特徴を知ることで、子どもへの関わり方に工夫が出来て、影響を少なく出来ると思います。

ある日突然片親に・・・子どもが体験する影響とは?

私の主人の実体験からもとに片親になってからの家庭環境の変化がどのように子ども達の心理面や性格面に影響を与えたのかをお話ししていきたいと思います。私自身の経験ではないので体験を聞いた私なりの分析となります。

片親になった原因は父親の不倫・浮気です。主人が(小4)で姉(小6)・弟(3歳)・妹(2歳)の家族構成。主人の場合は母子家庭となりました。私自身、主人の性格はここで影響受けたのでは感じることがあります。

 

片親になったことで、子ども達が感じたことや苦労したことを例にして影響を与えた事柄を以下に説明していきます。参考になれば幸いです。

母親の悲しみ・泣く・怒りを目のあたりにしてしまう

子どもの前で、離婚後の辛さを見せてたくはないと思っても、子ども1人でも大変なのに、4人ですから、辛さや大変さも倍になります。泣いている姿を良く見ていたそうです。

親の悲しみは痛いほど伝わりながらも、家事・育児・仕事に追われるため、親が怒りっぽくなってしまい、怒らせないようにと気を遣うようになっていったようです。

ここから徐々に性格や心理面に影響を与えているのが分かります。

仕事で家に居ないことが増える

片親になったことで、経済面の低下があり子どもを養うためにも、必死で働こうと努力しますよね。主人の家庭も同じで、日中と夜で掛け持ちをしながらの生活に変わっていったそうです。

結果、子ども達だけで過ごす時間が増えることで必然的に上の子が家事・育児を分担するため、親だけでなく、子どもにも負担が大きくかかります。

面倒見が良くなることや炊事や洗濯などできるようになるメリットもありますが、家事・育児の両立が大変だと痛感するので、子どもの結婚願望は消極的になる傾向があります。

母親を苦しめた父に怒りを感じる

片親になった、原因が浮気ですので相手を選んだ結果、母親を苦しめ、自分や姉、幼い弟妹をも苦しめた存在の父親のことを主人の場合は『敵』とみなしていたようです。

これは一般的に言われている『片親引き離し症候群』にあたります。相手のことを悪く子どもに言い過ぎて悪いイメージを与えることもありますが、言わなくても環境が180度変わり親が辛かったり悲しいのは伝わってしまいます。

子どもも怒りを誰かや何かにぶつけたいという心情にさせてしまいます。のちに非行や暴言の原因に繋がる傾向もあるので、注意して、子どもの心情を聞いあげて欲しいと思います。またこれも結婚に消極的になる要因の一つです。

子どもでも貧しいんだと自覚してまう

いくら親一人で休まず働いても、4人の子育てにはお金がかります。母子(父子)手当や片親の助成金・慰謝料が収入としてあっても足りないですよね。経済面の不安は常にあります。

主人は苦労している姿をみて欲しいものを欲しいと言えなかったようです。『義理母の意見としては買ってあげていたつもりだと』当時は電気の支払いが遅れて電気がとまったりもあったようで、かなり衝撃的で余計に貧しさを感じたんと思います。

主人の自分の意思を伝えようとしない性格はここからきているように思います。

貧困ゆえに起きた子ども達による非行行動

これは私話を聞いてビックリした出来事です。中学生や高校生の年齢になると欲しい物の値段は高くなりますよね。親としては『給料日にねって』約束したりします。でも子どもは『今欲しい』なんでしょうね。

『待ちきれない・買ってもらえるか分からない』気持ちが勝り、兄弟・姉妹それぞれ万引きをした経験があるそうです。文房具やお菓子、鉄アレイ。私が驚いたのはお肉!! お菓子などは片親じゃなくともありますが食材となると親として辛いものがあり反省しちゃいます。

 

その他に、親にバレないからとう理由で、学校をずる休み・夜遊びなどで、主人が高校生のときはパチンコ屋にも行っていたそうです。

片親だから非行に走るというレッテルは私はないと思います。生活環境やその子の性格です。非行することが『悪い子』ではなく、どうしてそうなったかの原因を見なければ、悪い子と親から言われると余計に反発してしまう結果になります。

経験談からみると片親が子どもに与える影響はマイナス面ばかりですよね。ですが、大切なのは片親家庭でも両親でも同じで親が子どもどれだけ関わり、理解し話し合ってきたかだと思います。視点をプラスに考えていけるよう私なりの考えを次につづります。

片親のマイナスイメージをプラスに考えよう

片親と聞くと、大変そう・可哀想と不憫だと思いがちです。だけど、両親揃っていても、円満ではない、単身赴任の家庭、親の帰宅が遅い、子どもに関心がもてない親、育児相談を配偶者と出来ない、共働きでも経済的に苦しいなど片親と状況が似てる面もありす。

ですが片親だからこそ得るものだってあります。兄弟間の結束が強くなり、痛み・苦しみを親子・家族で乗り越えて成長し、深い絆が生まれます。運命共同体ですね。他人にも優しく人の痛みが分かる子になります。

ただ、片親だと、1人にのしかかる育児、家事、仕事の負担が絶大で、子育てや将来の不安や焦りで心神喪失、余裕なさからの怒りが募り、結果として子どもに与える影響が出てくるんだと思います。

一人で全部を抱え込まず、サポートは有効的活用しよう

片親になり受けれる制度申請はもちろんのことですが、それ以外で家族や・友人・学校・地域の人・預かり制度など遠慮しがちなサポートも 御厚意に甘えることで、時間と心のゆとりが作れると思います。

心のゆとりは乳幼児期で大変な時期でも、子どもに与える負の影響を軽減でき、子どもと一緒に過ごす時間が増えることで、希薄になりがちな親子の関係を保てるでしょう。。面倒を見てくれる人がいることで、寂しさを最小限にできます。

お金の余裕がなく、仕事時間を長くしてしまいがちですが、子どもと過ごす時間にゆとりがもてる仕事内容や勤務時間になるように考えて欲しいなと思います。

まとめ

片親になり、まずお金への不安から過重労働になり、体力の消耗、子どもと過ごす時間の減少、睡眠不足など親自身も心身とも疲労困憊です。この状態で子育てしても子どもに与える負の影響はさらに大きくなります。

現状を改善しなければ、負の連鎖はとまりません。親自身の心にゆとりを与えてくれることを上手く利用して自分自身も心身ともに安らげる時間を作りましょう。親の心の安定が子どもの心の安定につながっていきます。