心と体の成長を育む乳幼児期。この時期に大切なことってどんなこと⁈

子どもが乳児の時期は、オムツ替えや離乳食に加えて家事をしたりと日々慌ただしく過ぎていきます。毎日休む暇もなく動きっぱなしで、改めて育児の大変さを痛感しますよね。

子どもは生まれてきたその日から、日々成長をしています。まだまだ小さな乳幼児期であっても、周りの大人や取り巻く環境の中でたくさんのことを吸収し学んでいるのです。自分では何もできない赤ちゃんの時期から身の回りの事が一通り出来るようになる幼児期までの間に、子どもの人格の土台は形成されると言われています。

この人格形成の土台が作られる乳幼児期は、大切に過ごしていかなければなりません。子どもが大きくなってから、「あの時にこんなことをさせてあげれば良かったかな」「もっと子どもの意思を聞いてあげれば良かった」と思っても遅いのです。

乳幼児期の成長が大切だからといって、特に難しい働きかけをする必要はありません。日常生活の中での少しの工夫や、遊びを通して、成長発達を促すことで十分なのです。親子で共に、毎日の生活を楽しみながら一緒に成長していきましょう。

乳幼児期の成長を大切に!この時期の特徴って⁈

自分でご飯を食べられるようになったりお喋りを始めたりと、乳幼児期は毎日成長を感じられてとても嬉しくなりますよね。

全く何もわからない世界に飛び込んできた赤ちゃんが次第にあらゆる物事を覚え、いつしか「自分で!」という気持ちが芽生えるようになってくるのです。

そんな重要な乳幼児期だからこそ、何気ない日常も大切なこととして捉えておかなければなりません。社会性や協調性、自立心の有無は大人になってから大きな影響を与えるでしょう。

子どもは遊ぶ事がお仕事です。日常生活のあらゆる場面で、遊びや楽しみを取り入れながら興味を持っていきます。乳幼児期の特徴を踏まえ、成長発達を促していきましょう。

ゼロからの学び

子どもは、親や兄弟など周囲の人間を見ながら成長していきます。全く何もわからないゼロの状態から、毎日たくさんの刺激を受けながら一つ一つ吸収していくのです。ご飯を作っている姿を真似しておままごとを楽しんでいたり、お兄ちゃんお姉ちゃんのお喋りを真似している姿などを見た事があるでしょうか。そんな何気ない遊びや日常の行動の中で、心や体が育っているのです。

家族やお友達とおままごとを楽しむ事で、コミュニケーション能力や協調性などが養われます。またご飯を作ったり食べたりするごっこ遊びでは、食事に対する興味関心を高める事が出来るでしょう。このように、子どもは何気ない行動の中で多くのことを吸収し学び続けています。乳幼児期は人格を形成する大切な時期なので、あらゆる刺激を与えてあげる事が健やかな成長には望ましいと言えます。

母親が何気なくしていた身振り手振り、お兄ちゃんお姉ちゃんが言っていた口調などを知らず知らずに真似をしていたなんて経験がありませんか?大人びた言動を取ったりすると、思わずクスッと笑ってしまいますよね。このように、乳幼児期は日々新しい情報や学びをインプットしているのです。その観察力や吸収力の高さは計り知れません。

自立心が芽生える

幼児期になると、なんでも「自分で!」という気持ちが強くなります。これは自我が芽生えてきた証拠と言えるでしょう。大人が思っている以上に、子どもはたくさんのことを吸収し、挑戦してみようという気持ちに満ち溢れているのです。そんな子どもの気持ちを大切にしていきたいですね。

「靴下を自分で履きたい!」「お箸を使って最後まで食べる!」「お着替えのお手伝いはしないで!」などなど、子どもはなんでも自分でやってみようと試みます。これはただの興味だけではなく、立派な自立心です。ここから出来たことの達成感や喜び、社会性を養うことへと繋がっていきます。

自分でやりたい!と主張が強くなると、時にはワガママやイヤイヤ期と捉えられてしまうこともあるでしょう。ですがこのワガママやイヤイヤ期も、一生懸命自分の気持ちを主張していることに変わりはありません。どちらも成長している過程なので、その言動や気持ちを大切にしてあげてください。

乳幼児期は成長発達はとても大切なこと!こんなことに注目して!

「親の手を握る赤ちゃんの手」の写真

我が子には、たくさんの物事を見て感じて学んで欲しい!そう思う親御さんも多いのではないでしょうか。豊かな心を育てるといっても、実際に何をすれば良いのか悩んでしまいますよね。

あまり難しく考えず、子どもと楽しみながら成長発達を促してあげてください。親自身も子育ての気付きが多く、共に成長していく事が期待出来るでしょう。

ただ玩具を与えて遊ばせておく、必要最低限の会話のみ、これでは子どもは学ぶチャンスが限られてしまうかもしれません。

子どもは何でも遊びに変身させる天才です。靴を履くという一つの行動でさえ、興味を持てば楽しい作業として捉える事が出来るのです。

子どもに働きかける

歩く、寝るなどちょっとした行動であっても、子どもが自発的に考えて行動出来るように働きかけていきましょう。自分で考える事でルールを知ったり、習慣づけをする事が自然と身についていくのです。

自分でやってみよう!という気持ちが芽生えれば、その行動に興味を持って楽しんだりさらに関心の幅を広げる事が出来ます。興味あることは何でも積極的に挑戦したり、相手の気持ちを考えてみたりと豊かな心を育んでいけるでしょう。

純粋な心を持った子どもだからこそ、大人が働きかけたことに対して純粋に考えて受け止める事が出来るのです。その心を大切にし、伸ばしていってあげたいですね。

コミュニケーションを大切に

まだ上手にお喋りが出来ない乳幼児にとって、大人とのコミュニケーションは欠かせません。日々のコミュニケーションによって、子どもは社会性や協調性を知っていくのです。

抱っこをしたり頬をくっつけるだけでも大事なコミュニケーションです。たくさんの言葉かけをしなくても、子どもは親の愛情を感じる事が出来ます。その愛情を感じる事で、子どもの心は豊かに育っていけるでしょう。

豊かなコミュニケーション能力を身につける事ができれば、周りの人にも愛を分けてあげられるような優しい人間へと育っていってくれるかもしれませんね。

まとめ:あらゆる刺激を受ける乳幼児期。全ての関わりが子どもにとって大切なことに!

乳幼児期の子育ては今後の人格形成にとても大切なこと!と考えると、少々子育てに重圧を感じてしまいますよね。そんなこと自分には出来るのだろうか…と不安しかありません。

食事の時はこのように促して…、自立心を育てるにはこんな声かけをして…とマニュアルのように頭に叩きこむ必要はないのです。何気ない日常生活の中で、「〇〇はどーする?」「このお野菜食べたら元気になるよ!」「一緒にやってみよう!」と楽しく明るい環境を整えてあげてください。

些細な事でも子どもは観察しそれを吸収していきます。あれこれダメと押さえつけたり、何でもやってあげていては、子どもの自立心や社会性、協調性などは身についていかないでしょう。

子どもが大きくなった時に、誰からも愛される優しくて頼もしい大人になっていたら嬉しいですよね。豊かな心は、自分自身も周囲の人も幸せにしてくれるでしょう。