子供のしつけで叩いてしまいそうになったら。 叩かない方法は?

子どものしつけでたたく必要はないと分かっていてもついつい叩いてしまう事ってありませんか?1つは、危険が伴うときや人に迷惑をかけてしまいそうなど、おしりや手を軽くポんと叩くくらいの行為。

もう1つは言う事を聞かなかなかったり、体調が悪かったりと親が感情的になって叩いてしまう行為。これはやってしまった後に落ち込んでしまう事ってありませんか?

子育てをしていると思うようにいかない事だらけです。時間に追われることも多々、体調が良くない日だってあります。そんな時は正直イライラして手をだしてしまうこともあるかと思います。

しかし、叩く行為は子どもにとっていいことはありません。

ひと昔前の教育であれば、叩くことは普通とされていましたが、近年「叩くしつけ」がみなおされるようになりました。叩かれて育った子は、恐怖心をもったり、心が開けなくなったり大人になってからも影響し消すことができません。そうなってしまうと手遅れになります。

どうしても叩いてしまいそうになったときは工夫をすることで、叩く行為を減らし、やがて

やめる事ができ、穏やかに子どもに関わることができるようになります。

悩んでこの記事を読んで下さってる方、子どもの明るい将来の為にまず、今から実践できることを取り組んでみませんか。

叩かれて育った子供はどのような影響がある!?

しつけでひどく叩かれた子どもに影響する事をいくつか挙げてみたいと思います。

・叩かれた子どもはこころに傷ができる

大好きなお父さんお母さんから叩かれると心身共にに傷ができ、心を閉ざしてしまいます。

叩かれたところが痛いだけではなく心もとても痛いのです。

・親の顔色のみて叩かれないようにとこわばるようになる

子どもは叩かれることで恐怖感を感じてしまい、お父さんお母さんが大事にしてくれていないのか不安になりいい子になろうとします。その結果、自分の感情が上手く出せなくなります。

・親に対して憎しみをもつ

自分はお父さんお母さんに気持ちを察してもらえないという想いが蓄積し、いつか親に暴力をふるうようになるかもしれません。

・周りの友達を叩いてしまう可能性がある

自分がいけないことをしても、その時にお父さんお母さんとしっかりコミュニケーションをとってこれてきてない結果表現が上手くできず手をだしてしまう事があるかもしれません。

・大人になったときに自分の子どもに同じ事をしてしまう可能性がある

一概ではありませんが、負の連鎖になりかねません。自分がされていたように子どもにも叩いてしつけをしてしまうかもしれません。そして、そのように育てられた子は同じようにまた自分の子どもを育てることになるかもしれません。

叩くことをやめたい!どうすればしつけで叩くことをやめられる!?

まずは子どもに「さっきはごめんね、びっくりしたね、痛かったね。○○したかったね」といって謝ってみてください。そして、叩いてしまった謝った後、理由をキチンと子どもに話すと気持ちが楽になります。言葉が分からない子供でもお母さんの表情、やさしい言葉は分かります。

叩く事を一度してしまったら、すぐに辞められず失敗してしまう事もあると思います。感情的になりエスカレートしていくと虐待と思われる行為にもなります。ふと我に返れるように自分なりの対策方法をつくる事によってやめていく事ができます。

私も、何度行っても分からない2歳の娘を叩いてしまった事があります。しかし、叩いた後に残るのは悲しそうな娘の顔と自分自身の心の痛みと後悔。分かるまで何度も言い聞かせればいいのに感情的になってしまうのです。

何故、叩いてしまうのか理由を自分で追及すると思うようにしてくれないというイライラした気持ちからでした。そんな時ふと自分の2才の時はどうだったか考えると、娘が完璧にできなくて当たり前だと笑えて許せるようになりました。そして抱きしめるとグッと距離感が狭まり愛おしくなりました。そんなことを繰り返しながら日々を送っています。

謝る事で子どもの気持ちも落ち着きます。お父さんお母さんだって一人の人間。感情的になってしまうこともあります。お互いさまです。

次にすこしづつ出来そうな実践を紹介します。

出来そうなことから取り組んでみてください。

・その場から離れてクールダウン

子どもとの距離をもつことで、その場の空気がかわります。

イライラした気持ちをずっと持つのではなく5分でもいいので距離を置いてみてください。

大きな声で「あー」といってみたり笑うのもいいでしょう。

・叩いた理由を書き出す、自分の気持ちを吐き出す

一人で子育てする時間が長く気持ちに余裕がもてなかったり、忙しかったり、思うようにしてくれなかったり、心配事があったり等々理由がいくつかあると思います。

「私、今○○したかったのに出来なかった。」「子どもがこういうふうにした」など紙に書き出してみてください。そして、今日もがんばったね、と自分を褒めてみてください。

きっと自分の器が子どもが成長した時にとても大きくなっているはずです。

・リフレッシュ方法をみつける

たまには、子どもを見てもらえる義父母や保育園の一時預かりデパートの一時預かりなどに預けて自分の時間をもってリフレッシュしてみるのもいいと思います。

子どもと離れる時間、心に余裕が持てると思います。預ける事を罪悪感に感じるのではなく、子どももその場で成長できる楽しんでいると思って任せてみましょう。

・自分の事を分かってくれる人に話す

信頼できる人に子育て中のイライラを聞いてもらいましょう。人に話す事によってとても楽になります。地方からでてきたり周りに信頼できる人がいないケースもあると思います。

そんな時は近くの児童館へ行ったり、地域の子育て相談センターなどへ電話をかけてみてください。話すとみんな同じ事で悩んでいるんだなとホッと出来る事もあるかもしれません。

相談サイトもありますので、一人で悩まずに利用してみてください。

・育児の事を相談したいとき 「エンゼル110番」 http://www.angel110.jp/

・育児相談電話 「日本保育教会」 https://www.nippo.or.jp/soudan/

まとめ

毎日イライラせずに子育てをする事は難しい事です。

お父さんお母さんも一人の人間です。子育ての練習中でお互いが成長段階です。

といいてもしつけで叩く行為は、子どもにいい影響を与えません。

「世代間連鎖」という言葉がありますが、生き方、価値観、子育て、教育などの影響が、親子間で連鎖していく仕組みのことです。叩かれて育った子は同じように叩いて育てます。叩くしつけを減らしていく方法はいくつかあります。

・リフレッシュをする

・イライラしたことを紙に書き出だす

・信頼できる人に話す

・頼れるところに預ける

まずは一人で悩まずできそうなことから実践してみてください。3回叩いていたのが2回になったら自分と子どもを褒めて抱きしめてみてください。そして2回が1回に1回が0回に減った時にはご褒美をするのもいいと思います。

また、元に戻ってしまったら一から始めてみてください。失敗は誰にでもあります。

嬉しい、楽しい育児はすぐ傍にあります。明日は笑顔になる1日を楽しみましょう。