「頭の良さは母親からしか遺伝しない」という研究結果が発表されました。とても衝撃的なもので、おどろいた人も多いのではないでしょうか。私はとてもショックを受けました。
それと同時に責任を感じてしまい、子供とパパに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
子供が勉強できるかどうかは、子育て中の悩みの中でも一番大きな悩みであり、長い間悩み続けるものになります。
自分自身に「子供の頃にもっと勉強しておけばよかった」と反省と後悔があるので、子供にはきちんと勉強をしてほしいと望む親御さんは多いと思います。
でも本当に遺伝だけが頭の良さを決めるのでしょうか?高学歴の人たちはみんな遺伝子がよかっただけなのでしょうか?大いに疑問に思います。
遺伝も関係あるのだろうけど他にもある気がする、と思えてなりません。
頭の良さを決めるものは何なのかを知ることで、不安を取り除くことが出来ます。遺伝以外で子供のために出来ることを探し、実行することで勉強への効果が出てきます。
母親からの遺伝で決まると信じて何もしないままでいると、せっかくの子供の学力を伸ばすチャンスを逃すかもしれません。
親を長く悩ませ続ける勉強に対して、少しでも不安を軽くすることが出来れば、子供にも効果が表れて勉強へのハードルが低くなります。
頭の良さを決めるものは何なのかを探してみたいと思います。
頭の良さは遺伝で決まるの?他には何がある?
学力と遺伝の研究は昔からされているものです。先ほどの「頭の良さは母親からしか遺伝しない」という研究結果は信頼性が欠けるものでした。
ですが、IQ(知能指数)は50%が遺伝で、30%が家庭環境、20%がそれ以外の一人一人の環境(学校や友人など)だと言われているそうです。
人間の脳は生まれてから大人になるまでに、後ろから前に向かって発達していきます。発達する時期や部位が異なるほか、遺伝による影響の受けやすさも変わるそうです。
思考・感情・理性などを司る前頭葉の中の「前頭前野」は最後に発達して、そのピークは思春期~20代頃までになります。前頭葉が遺伝の影響を受けるのは5~6割ほどと言われています。
脳が形成される幼児期に知的な刺激を受けることも必要になります。
頭の良さに遺伝が関係しているのは否定できないようです。ですが、母親からだけではないし遺伝だけで決まるものでもありません。
環境と知的刺激を与えてあげることが重要になってきます。
頭をよくする家庭環境とはどんなものなのでしょうか?
家庭環境とそれ以外の一人一人の環境をよくする必要があります。それぞれどんなことを必要としているのでしょうか。
規則正しい生活を送る
早寝・早起き・食事は基本ですよね。睡眠時間は短くないですか?年齢によって必要とされる睡眠時間は違います。
食事は好き嫌いや小食など、悩ませることですよね。すぐに改善しないものなので、徐々に変えていきましょう。
勉強机はどこに置く?
勉強する場所はリビングがよい、と言われることが多くなりました。確かに低学年まではリビングで勉強するとママがいるので安心ですよね。
それ以降は、その子に合わせたほうがよさそうです。一人でもきちんと出来そうな子は子供部屋に机を置いても問題なさそうです。
テレビ・スマホ・ゲームの3つの誘惑
せっかく勉強を始めたのに誘惑が近くにあったのでは集中できません。テレビは消して、スマホやゲームはなるべく見えないように片付けましょう。
子供が好きな番組じゃないなら大丈夫、なんて言わずに親も我慢してください。子供が我慢しているのに親が邪魔するのはよくありません。
ママに味方になってほしい
鬼教官のようになっていませんか?少しでも席から動くと「勉強してる?」とあからさまにプレッシャーをかけるのは勉強嫌いにしてしまいます。
気になるのは無理もないですが、言葉をかける時はポジティブなものにしましょう。
それ以外の環境で必要なこと
幼稚園・保育所・学校ではどう過ごしているの?
私は息子に園でのことを聞きますが「わからん」と言われます。がっかりです。そのうち思い出したかのように、園でのことをしゃべりだすことがあります。
楽しかったこと、辛かったこと、がんばっていることなどその日のことを聞いていますか?親の知らないところで、子供なりに我慢をしたり悔しい思いをしていることがあります。
習い事を見直してみませんか?
今は小さい頃から習い事をしている子が多いです。小学生になると複数している子も多いのではないでしょうか。
将来のためを思って吟味して決めた習い事だと思います。でも、その習い事は子供の負担になっていませんか?
続けるうちに楽しくなることもあるので、楽しくないからと言ってすぐに止めるのがよいわけではありません。しかし、親に気を使って我慢している子がいるそうです。
話しを聞いて気持ちに寄り添うことで子供は安心します。直接関わることが出来ない場所は話しを聞くことで環境づくりに役立てましょう。
知的な刺激を与えるのは何がある?
知的な刺激を与えると考えると、新しい習い事をさせたほうがよいのかと思ってしまいますが違います。家庭で出来ることなので今の生活にプラスするくらいです。
絵本には知的な刺激がたくさん
知的な刺激といえば、絵本の読み聞かせを思う方が多いと思います。その通りです。
つい忘れてしまいがちですが、改めてその効果を得るために絵本の読み聞かせをしてみませんか?
文字が読めるようになったら、自分で読むようにさせることも大切です。読解力を育てるために自分で読むようにすることも大切です。
読み聞かせと自分で読むことの両方を体験させてあげましょう。
図鑑で知ってその後につなげる
図鑑も色々な種類があります。動物・植物・昆虫・恐竜・宇宙など他にもたくさんあって選ぶのを迷ってしまいますね。
例えば男の子の場合、乗り物好きな子が多いと思います。乗り物の図鑑を見ることで知識を増やすことが出来ます。お出掛けした時に図鑑で見た乗り物を見ることや、実際に乗ることがあります。
うちの息子はサイレンカー(パトカー、消防車など)が好きです。外で遊んでいてサイレンが聞こえると探しに行きます。
そうやって本と本物を結びつけることが出来るようになります。より深い知識となりますので、本物も見せてあげてください。
遊ぶことは知的な刺激がたくさんある
たくさん遊ぶ・本気で遊ぶことは実はとても大切なことなのです。
公園に行けばいつも砂遊びで、同じことばかりしているなと心配になることがあります。そんな時に声をかけて中断させていませんか?
集中している時に声をかけるのは控えてください。好きなことを満足するまで出来ることが大切になります。遊びに熱中することで、脳を発達させることが出来ます。
特に外での遊びは体を使うことが出来きて、脳の発達にもなるのです。
手先を使って刺激する
手先を使うものは器用さも必要ですし、集中力と想像力も必要になります。
パズル・折り紙・粘土がおすすめです。
ママも一緒にしてみませんか?子供も一人でやるより一緒にしたほうが楽しいですし、ママをお手本にして真似することができます。初めは真似をして、それからどんどん自分らしくなっていきます。
まとめ
頭の良さは50%が遺伝でされますが、母親からだけ受け継がるものではありません。残り50%は家庭環境とそれ以外の環境が大切になります。あとは知的な刺激が必要になります。
遺伝の影響を嘆いて何もしないよりも、環境を整えて知的な刺激を与えてあげることが子供の将来にとって必要なことだと思います。
家庭では早寝・早起き・食事に気を配り、安心して過ごせる場所にしてください。子供の話しを聞くことは、必要なことが分かる大切な行為です。
さりげなく・じっくり聞いてあげてください。
知的な刺激は親子で楽しめるものがたくさんあります。パパにも気軽に参加してもらってくださいね。