「我が家の娘は天使のよう……」なんて、言っていたのは少し前。4歳の誕生日を祝ったら、あっという間に口達者になって、パパやママをイライラさせる存在に!どうして!?と不思議ですよね。
調べてみると、女児は特有の成長の仕方をするようです。
イライラしてしまう娘の言動も、その理由を知れば「なるほど!」と納得するはずです。4歳女の子へのイライラは、ずっと軽くなるでしょう!
それでも、「いつも反抗的で腹が立つし、自分の感情をコントロールする自信がない。このままでは、いつか叩いてしまうかも……」と考えてしまいますよね。
その不安、あなただけではありません!
女の子を育てていれば、ほとんどのママが経験してきた不安です。けれど、心配はいりません。
4歳女の子へのイライラは、期間限定です。多くの問題は時間が解決します。そして、パパやママをいらだたせる言動は、成長の証拠です。
特徴と対処法を知って、この短い期間をハッピーに過ごしていきましょう!
女の子は育てやすい?
とあるアンケートで、「女の子は育てにくい?」という問いに、約40%のママが「はい」と答えている結果があります。
半分以上の60%は育てやすいと思っているということよね?と感じるかもしれませんね。ただ、これは「4歳」に限ったアンケートではありません。要するに「何歳だって、女の子は育てにくい」と感じているママが40%もいる、ということ。
この数字、少なくないですよね。
子育ては、順調な時期と悩ましい時期が、交互に訪れるものです。4歳というのは、その中の一時期。その時期もひっくるめて、「女の子は育てにくい」と感じるママも多いということを表しています。
「女の子は育てやすいでしょう?」なんて言われて、「ウチの娘は育てにくい……普通じゃないのかしら?」と感じることはありません。極めて普通です。
「女の子は育てやすい説」が全くのウソとは言えませんが、子ども本人の個性と、パパやママの感じ方とで、かなり差があるといえるでしょう。
男の子にだって育てやすい子が存在します。この事実が、その証拠です。
世間で言われる話に、振り回される必要は全くありません。
「この子は難しい」と、まず受け入れてしまっていいのです。そこから、上手に付き合っていく方法が見つかるのですから!
ちなみに、アンケート内で「なぜ育てにくいと感じる?」との問いへの回答では、「口達者だから」「ませているから」というのが多く、また「すぐ感情的になるから」「母親をライバルだと思っているから」というのもあります。
4歳の女の子は感情的?成長したから見える変化
女の子は、すぐに「キーッ!」となってしまうし、かと思えば、気に入らないことを、いつまでもネチネチと言い続けるし……。これから先で、陰湿になったらどうしよう?と心配になってしまうこと、ありませんか?
私の娘は、4歳のころ、兄とケンカしたことを、翌日まで根に持っていました。ケンカの内容が相当イヤだったのだろう、と今なら思いますが、当時は「しつこいなぁ」と我が子にちょっと引きました。
このように、怒りの感情をずっと持ち続けるのは、出来事を記憶しているということです。
そして、この時期の子は、時間の概念がはっきりとしてきて、現在と過去がわかります。更に、他者の存在をしっかりと認識出来るようになります。
物事の大体の因果を理解出来るということです。
昨日気に入らなかったことを言い続けたりするのは、時間の流れがわかり、自分と他人を区別する感覚が生まれているから。
他人のせいにする、ということをするようになっているのです。
とはいえ、時間の流れがわかるとか、自分と他人を区別出来るようになったことと、感情的に怒りをまき散らしたりするのに何の関係が?どうしてこんなに感情的になるのかの理由になってない!そんな声も聞こえてきそうです。
確かに、女の子は感情的な傾向があるといわれます。それは、精神の発達の早さが影響しているようです。
自分の感情を自覚するがゆえに、それを正確に表現したいという欲求があるのでしょう。しかし、まだ幼いので、上手くいかないことばかりです。
感情を理解し、親から言われる言葉を理解出来ますから、必ず通じ合えます。4歳ごろの成長の仕方を理解したら、感情的になる女の子と上手にコミュニケーションをとれるようになるでしょう。
女の子は言葉を話し始めるのが早い
女の子は、個人差があるとはいえ、言葉を話すのが早い傾向にあります。これは、言語をつかさどる脳の発達が早いからということによるので、確かに男の子より口達者場合が多いようです。
それだけに、ママの言葉に言葉で反発してしまうのですね。
しかし、いかに女の子の方が、脳の発達が早いからと説明されても、それだけでは納得出来ないものがありますよね。
私たち大人は、女の子の言葉が早いことと、反発ばかりすることとの間に関係を見出すことがなかなか出来ません。言葉の発達は機能の話で、反発は心の問題だと思うからです。
しかし、この反抗的な言動すらも、脳の発達ゆえだと考えるとどうですか?
言葉の早さと同様に、精神の成長が早いのが女の子。
その成長が現れてくるのが、4歳という年齢なのではないでしょうか。
しかし、言葉が早いばかりに、色々と理屈を付けて反抗してくる4歳女の子に、パパやママのイライラは募るばかりになるのも道理といえます。
ただ、これまで言ったことのないような言葉を話すようになるのは、間違いなく成長の証なのです。
ああ言えばこう言う!口答えばかりなのも成長?
こちらも、もちろん成長の証拠です!
言葉の早さと関係しますが、女の子は早い時期から、考えることに長けています。
あっという間に、大人びた言葉を使い始めて、パパやママを驚かせますよね。
そして、口答えは、自立しようとする心の働きです。
自分の意見を通そうとする様子は、ただのわがままに見えるかも知れませんが、この時の4歳の女の子は、この瞬間に頭と心をフル回転して、自立しようとしているのです。
けれど、ひと言言えば、倍返ってくる……。と、うんざりしてしまうこの時期の女の子。
「ああ、もう!」と言ってしまいたくなる気持ちは、よく分かります。
しかし、見方を変えれば、きちんと言葉が通じるということ。上手に誘導すれば、パパやママとwin-winになれるはずですよ!
3歳までの理不尽と、4歳からの理不尽は種類が違う
この時期の女の子にイライラしてしまうのは、意思の疎通が出来ると、大人の方が思うからです。
話がわかるはずの相手が、理不尽に反発してくるという状況が、パパやママをいらだたせます。
しかし、よく考えてみてください。
理不尽さでいけば、赤ちゃんの方が理不尽ですよね。
お腹が空いたと泣き、オムツを替えてと泣き、抱っこしてと泣き、とりあえず不快だと泣き……。こちらの都合など一切構ってくれません。
3歳くらいまでは、わがままを言ったり、泣き叫んだりして、イライラさせられたとしても、どこかで思っていませんでしたか?
仕方ない、と。
3歳くらいまでの子の理不尽を諦められるのは、「話せばわかる相手ではない」と知っているからではないでしょうか?
では、4歳の女の子は?
親の言うことに屁理屈をこねて反発してきますから、当然会話が可能なのです。
その事実が、パパやママをいらだたせます。
4歳の女の子は難しい!そう感じるのは、仕方ないと思えない理不尽さが、この時期の女の子にはあるからでしょう。
そんな時は、どう思うと楽になれるでしょうか。
ひとつ提案してみます。「もう4歳なのに」という発想をやめてみてはどうでしょう?そして、こう考えてみては?
「まだ4歳ですもの。仕方ないよね!」
4歳の女の子にイライラしてしまう時はどうしよう!?
毎日毎日、子どもは反抗してばかり。優しく接したいのに、全然そうさせてくれない……。
そんな生活が続くと、本当につらいですよね。相談したくても、聞いてくれそうな人がいない場合もあるでしょう。
最悪なパターンは、ママ友に相談した途端「ウチの方がもっと大変よ〜!この間なんかさ〜」なんて返ってきて、逆にストレスを感じてしまうこと。
また、自分の娘のことを悪く言ってしまうようで、人に相談なんて出来ない、と思う親御さんもいると思います。
このつらさを、誰も理解してくれない!と、独りで悩んではいませんか?
あなたが、我が子のことを悩むのは、愛情があるからです。愛情があるからこそ、腹が立つし、放っておけないと思ってしまうのです。
その思いは、とても大切なものです。その思いさえあれば、4歳という難しい時期の女の子と、上手くやっていく方法を見つけ出せます!
けれど、「反抗的な態度を見ると、冷静さを保つのが難しい」「無視してしまいそう」「手を上げてしまいそう」と、自分が怖くなる時もあるかもしれません。
そう思ったとしても、自分を責めたり、子どもを責めたりする必要は全くありません。
なぜなら、4歳の女の子は、そもそもパパやママをイライラさせる存在なのです!
避けたいのは、イライラが互いの間で大きくなっていくこと。小さくする方法は、必ず存在します。
女の子なのに、乱暴な言葉が!やめさせるにはどうすれば!?
突然「バカ」や「○○じゃねぇよ!」とか言われたら、ビックリしますが、本人は意味がわからず使っているのかもしれません。
仮に意味をわかって使っていても、使うことの善悪は理解していない場合も。お友達が言っていたから、自分も言ってOK、と考えていると思われます。
4歳女の子は、周りに影響を受けやすいのです。
「乱暴な言葉は、使っちゃダメ!」と叱りたくなりますが、ここはひと呼吸しましょう!
なぜ、そのような言葉がよくないのかを冷静に、穏やかに話してみてください。
女の子は、感情的になりやすいので、不快をあらわに話すのはよくありません。何も伝わらず、ぶつかるだけになってしまうかもしれないからです。
一方で、この時期の女の子は、穏やかに話すと穏やかに返してくるパターンが多いので、ここでも、影響を受けやすい特徴を活かせますね。
4歳といえば、保育園や幼稚園に通っている時期。周囲には色々な子がいます。当然、元気すぎる男の子だっています。
男女の区別がつくころとはいえ、一緒に遊んだり、時にはケンカもあるでしょうから、多かれ少なかれ影響を受けます。
言葉遣いの躾は、親の腕の見せ所。
優しい言葉遣いを習得させたいのならば、優しい言い方で話すことを心がけましょう。
『なんで?どうして?』と、忙しい時にばかり、質問攻めにしてくるのはナゼ!?
4歳の女の子は、忙しい時に限って、質問攻めにしてきます。
そういう体験を持つ親御さんは多いと思います。
私の娘も、私の用事が込み合っている時に限って「ねぇねぇ、お母さん、○○って何?」と難題を持って来ました。
「今は忙しいから、後でね」と言ったら、「なんで?なんで、今ダメなの!?」と、更に質問が増える有り様。
なぜ、わざわざ親が忙しい時を狙って、声をかけてくるのでしょう?
理由は簡単、構って欲しいから。
4歳くらいの女の子は、他者の思いを、反応から感じることができます。
いくら自立心が芽生えてきたといっても、まだまだ甘えたい年齢。
「パパやママは、私を一番に考えてくれてる?」
そんないじらしい不安も、このころの女の子は感じているのかもしれません。だから、どんな場合でも自分を優先してくれるパパやママを見たいのです。
それには、忙しい時を狙い撃ちする他に、試しようがないのです。こう考えたら、この「なんで?どうして?」も、愛しく思えませんか?
「洗い物や掃除は、後でもいいや!どうせ今の時期だけだしね!」と考えて、充分に構ってあげたら、娘さんも安心して、色々な話をしてくれるでしょう。
本当に手が離せない時もありますよね。そんな時も「忙しいって言ってるでしょ!」なんて言わずに「ごめんね。今は本当に聞いてあげられないの。○○時まで待ってて欲しいな」とお願いしてみては?
優しさには優しさで返す傾向がある女の子です。
理解して欲しいことを、穏やかに優しく丁寧に説明すると、わかってくれるはずです。
この時の4歳女の子は、パパやママを怒らせたいわけではないのです。
パパやママの反応が、娘さんを更に不安にさせ、反抗的な言動につながっているとも考えられます。
何を言っても『イヤ!』しか返って来ない!一体何がそこまでイヤ?
もう、何もかもがイヤなのだとしか、言いようがありません。
大人でも覚えがありますよね。あの、何と言いようもない、「何もかもがイヤ」という感じ。
大人ならば、そのイヤイヤ感も自分の中に留めることが可能かもしれませんが、4歳の子どもにそれを望むのは酷だな、と思えなくもありません。
なので、「そういう時もあるよね」と思えたらこちらのもの。
問題は、4歳の女の子が反抗的なことではありません。
反抗的な我が子を見て、親が感情的に対応してしまうのが問題なのです。
真面目な親ほど、きちんと躾けなくては、しっかりと愛情を示さなくては、と頑張りがちですよね。
だから「ハンバーグが食べたい」と言った娘のために、一所懸命作ったのに、「やっぱりいらない」とか言われると腹が立ちます。
もしこれが、惣菜やレトルトを買ってきていたら?腹が立つにせよ、怒りはずっと小さいはずです。
親としての頑張りを、簡単に否定されるからイライラが強くなります。
子どもを育てる上で、必要なことをするのは当然として、頑張りすぎないこと。
これが、4歳女の子と上手に付き合うコツです。
4歳の女の子は、親の頑張りには関心を持つことが出来ません。それは年齢的に仕方がないのです。
彼女の関心は、自分の意思が通るか通らないか。
わがままを簡単に通してはいけませんが、感情的に押さえつけず、冷静さをもって諭しましょう。
まとめ・4歳の女の子は、気持ちを表せるようサポートを!
4歳の女の子は、今、様々な感情をコントロールすることを学んでます。
芽生えた自我を周りの人達に示して、その反応を見ています。
ですが、まだ幼いので正しく対処が出来ません。その葛藤が、パパやママをいらだたせる言動につながっているのです。
この時期の女の子たちは、思い通りにならないことに反発を覚えながらも、徐々にそういう場合もあるのだ体験していきます。
その中で、自分の思いをどう表せば良いのかも知っていきます。
どうして、こんなに口答えばかりするのだろう?と感じる時には、考えてみてください。
「この子は今、伝えたいことがあるのね。でも、上手に言えないだけ」
そう思うだけで、我が子を理解する一歩を踏み出したことになります。
人は、わからないことに対していらだちますから、理解しさえすれば、イライラは小さくなるはずです。
穏やかに、優しく、たくさんのワードを使って、我が子の思いをじっくりと探ってみましょう。
コツは、大人が求める答えに誘導するのではなく、娘の言葉を同じ意味の他の言い方に置き換えながら、聞くこと。親は娘の気持ちがわかるし、娘は語彙が増えて、一石二鳥です!
もし、上手くわかり合えない日があっても、ガッカリすることはありません。
その間、あなたはお子さんとしっかり話をしました。
子どもは、言い表せなくても、きっと愛情を受け取っています。
4歳女の子は、まだ未熟な状態。
その心の中を表せるようにサポートすると、互いのイライラがずっと少なくなるでしょう!