赤ちゃんが壁を叩くのには何か意味があるの?やめさせるべき?

「ドンドンドン…」と赤ちゃんがある時から壁を叩くようになり、良くない事なのでは?やめさせるべきなのか…と悩んでいるパパママを多いのではないでしょうか。いつまでもこの状況が続くと、心配になりますよね。

赤ちゃんがどうして壁を叩くのか…ちゃんといろいろな理由があるようです。もちろん原因によっては、やめさせた方が良いという場合もあります。しかし、無理矢理やめさせたり叱ったりすることは逆効果になってしまいます。

壁を叩くのも成長過程の1つのステップですが、やっぱりその期間は短いほうがいいですよね。しかも逆効果になるやめさせ方があるのなら尚更慎重に言葉を選びたいところ。赤ちゃんと一緒に遊びや生活を楽しみながら、上手に促す方法をご紹介していきますね!

赤ちゃんが壁を叩く、その心理とは?

赤ちゃんがいつまでも壁を叩き続けていると、ストレスを感じている?情緒不安定?など心理状態に何か問題があるのではないかと気になってしまいますよね。

しかし、「壁を叩く」という赤ちゃんの行動そのものにはそれほど深い理由がなく、心配や不安を抱える必要はありません。

大丈夫です!しっかりと対処してあげる事で解消されていくでしょう。

動きや音を楽しむ「遊びの延長」

赤ちゃんは、自分の手を叩いたりグーパーグーパー握ったり開いてみたりといった動作を好みますよね。他にも、「音が鳴る」「物が動く」という事にも興味を持って、それを楽しみます。また自分の手足など体のあちこちの存在を知り、興味津々に観察している姿もよく見かける光景です。

このように、赤ちゃんにとって「壁を叩く」という行為は、単純に遊びや興味から行っている可能性が高いのです。

持っていた玩具や手が偶然にも壁に当たり、その音に惹かれて叩き続けるといった事も珍しくはありません。何気なく触った壁の感触が気に入り、ドンドンドンドンそのまま叩き続けたり…。

偶然当たった壁に興味を持ち、その動作や叩く音を楽しんでいる、遊びの延長である事がほとんどなのです。

言葉にできない気持ち…「欲求や感情の表現」

どんなに小さな赤ちゃんでも、喜びや怒り、悲しみなどの感情はあります。しかし、赤ちゃんはまだ自分の感情を上手く表現したり感情そのものを理解できていません。その訴えを、泣き叫んだりおもちゃを投げてみたりと様々な行動で表現するのです。

このような感情を表現する一つの方法として、壁を叩いているのかもしれません。

「お腹が空いた…」

「もっともっと遊びたい!」

「眠たい…」

など、赤ちゃんが言葉では伝える事のできない気持ちを、あらゆる方法で大人に伝えようとしているのです。

この行動は、感情のコントロールが難しく言葉が理解できていない赤ちゃんの特徴とも言えます。赤ちゃんが一生懸命表現している感情を、しっかりと大人がキャッチしてあげる事が大切です。

身近な人に興味津々「マネっこ」

周りにいる身近な人間の行動や会話を見聞きしながら、赤ちゃんは成長していきます。兄弟姉妹の言動がソックリだったり子どもの喋り方が親に似てくるのは、これが影響しているからなのです。赤ちゃんが壁を叩くのは、このように家族やお友達など周囲の人々の行動を真似しているからと考えられます。

お兄ちゃんやお姉ちゃんが楽しそうに遊んでいる姿をみると、赤ちゃんはその姿に興味を持って真似をしようとしますよね。家族やお友達など身近な人が壁を叩いていたら、きっと赤ちゃんも「これは遊びだ!」と思って真似をし始めるのでしょう。

赤ちゃんは、まだやって良い事と悪い事が何なのかを理解できません。そのため、周りの人間がやっている言動全てを遊びとして捉え、それを真似しようとするのが赤ちゃんの特徴とも言えます。

赤ちゃんが壁を叩く…やめさせた方が良いの?

遊びの一環だからといって、いつまでも壁を叩かせる訳にはいきませんよね。壁が破損する可能性もあり、近所のご迷惑にもなりかねない…。何より、いつまでも叩き続けていると、本当に遊びなの?と心配になります。

赤ちゃんは、日常生活のあらゆる事に興味津々です。赤ちゃんの知的好奇心がくすぐられるような遊びをたくさん用意してあげる事で、自然と壁を叩かなくなるでしょう。

赤ちゃんが今どんな気持ちでいるのか、何を求めているのかをよく観察する事が大切です。

赤ちゃんの感情を探る!

まず、赤ちゃんが今どんな気持ちで何を求めているのかを感じ取ってみてください。

「壁を叩きながら泣いている」

「楽しそうに壁を叩いて遊んでいる」

これだけでも、遊んでいるのか何か欲求があるのかといった事がわかりますよね。

壁を叩きながら体を動かして楽しんでいたり、目が合うと喜んで笑うようであれば、壁を叩くという行為そのものを遊びとして楽しんでいるのでしょう。

泣きながら壁を叩いたり目を擦ったりしている、指しゃぶりをしている場合は、眠かったりお腹が空いているかもしれません。子どもの様子をしっかりと観察して、その欲求に答えてあげる事が大切です。欲求が満たされれば、壁を叩くという行為は自然となくなっていきます。

他の遊びへシフトチェンジ!

赤ちゃんが遊びの延長で壁を叩くという行為をやっているのであれば、別の遊びやおもちゃを提供してみると良いでしょう。赤ちゃんが興味を持てるようなおもちゃや遊びなど、別のものに切り替えてみてください。意外とすんなりと、壁を叩くという行為をやめる事がほとんどです。

壁を叩いて鳴る音やその感触を楽しんでいる場合は、同じように音を鳴らして遊べるおもちゃを用意してあげると良いですね。音の鳴るおもちゃや楽器なども良いですが、段ボールなどを用意してそれを太鼓のようにトントンと叩くだけでも楽しめます。

赤ちゃんにとって手足の運動やリズム遊びなどは、今後の成長発達に良い刺激を与えられます。叩いたり音を鳴らすという遊び自体は、たくさん赤ちゃんに経験させてあげてくださいね。

楽しんでいるならOK!

赤ちゃんが機嫌良く楽しみながら壁を叩いているのならば、その遊びを無理矢理やめさせる必要はないのです。側にいて見守ってあげるのも良いでしょう。

赤ちゃんが怪我をしそうだったり壁が傷つきそうな場合などは、他の遊びをするなど別の行動へ目を向かせてあげます。また何か欲求があったり大泣きしているような時も、まずはその行為を一度止めて気持ちを落ち着かせてあげましょう。

赤ちゃんの様子や状況を良く観察して、適切に判断してあげてくださいね。楽しんでいるのなら、そのまま一緒に壁を叩いて遊んでみるのも良いですね。

まとめ:赤ちゃんの心理や感情を読み取ろう!

壁を叩き続けている子どもの姿を見ると、何か精神面に問題があるのではないかと心配になりますよね。そんな時はまず、今赤ちゃんが何を求めているのかを探ってみてください。そして、違う遊びや活動へと切り替えてみましょう。

赤ちゃんは、遊びや訴え、感情表現などといった理由で壁を叩く事がほとんどなのです。赤ちゃんが他のものにすぐ興味を示すようであれば、全く心配はいりません。まずは、赤ちゃんの心理や感情を感じとってみてくださいね!