赤ちゃんの泣き方が激しくて心配…泣き方と性格の関係性とは?

「この子はなんでこんなに悲鳴のように泣くんだろう…まわりの赤ちゃんはいつもニコニコ楽しそうにしているのに」「うちの子はわがままな性格になってしまったんでしょうか…」

特に生後3、4ヶ月頃の赤ちゃんをもつパパママから、このような心配の声があがっているようです。

赤ちゃんにはそれぞれ個性があります。よく泣く赤ちゃんもいれば、穏やかであまり泣かない赤ちゃんもいるようです。生まれながらの気質なので、これまでの赤ちゃんとの接し方の良し悪しに関係するものではありません。

でもあまりにも激しく泣く赤ちゃんと日々一緒に過ごしていると、「この子はこのまま、甘えん坊でわがままな性格になってしまうのだろうか」と心配になりますよね。

赤ちゃんの気質は、性格とよべるほど固まったものではないことがわかっています。子供の性格は、環境や接し方によってだんだんと形作られるようですよ。赤ちゃんの気質にあった接し方で性格まで素敵にしちゃいましょう。

赤ちゃんの泣き方、性格との関係は?

赤ちゃんは生まれながらに気質を持っていることが知られています。これはあくまで赤ちゃん一人一人がもつ性質のようなもの。泣き方という面では、ワーワーギャンギャン激しく泣く子もいれば、シクシク泣く子や、あまり泣かずにいつもニコニコという子もいるようです。

一方性格は、育つ環境や周囲の人々との関わりの中で形作られるもので、赤ちゃん時代の泣き方とは直接関係しないということが分かっています。

たとえば、赤ちゃん時代に穏やかだった子も、自分のことを大切に受け止めてくれる人が周りにいなかったことが原因で、不安定な心をもつ子に育ってしまったという事例があるようです。もちろんその逆もあって、激しく泣いて親の手を焼いていた子が、3歳を過ぎたあたりから穏やかになるということも。

激しく赤ちゃんは、日々新しい発見の連続です。強く泣くということは、いろいろなことをよく見て、強く心を動かされ、感受性が強いということの表れですよね。新しい場所に行った時、初めてのお友達や大人たちに会った時、パパママが少しだけ視界から外れた時。他にも、「背中スイッチ」と呼ばれる有名な現象がありますが、抱っこで寝かしつけた後、布団の上に着地できないという問題には、相当悩まされた記憶があります。体の皮膚の感覚や体勢の変化などにもとても敏感ですよね。

このような激しく泣くタイプの赤ちゃんについて、パパママによっては、育てにくいと思ってしまうこともあるかもしれません。でも、その好奇心や感性の豊かさは素晴らしいものがあります。これらを大切に支えてあげることで、赤ちゃんのプラスの面が着実に育っていくことでしょう。

この赤ちゃんのもつ気質ですが、大まかに以下の4つのタイプに分けられると言われています。泣き方が激しいという気質は2と4に該当していて、合計すると約半数の赤ちゃんに見られるようです。どうしても自分の子供に目が行きがちですが、2人に1人が同じ悩みを持っていると思うと、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

扱いやすいタイプ(約40%)

機嫌が良いことが多く、泣いてもあやすとすぐに落ち着きます。環境にもすぐに適応できて、育てやすいと言われる赤ちゃんです。

扱いにくいタイプ(約10%)

機嫌が悪いことが多く、泣くとなかなか回復できません。環境に適応することが難しく、すぐに泣き喚き、育てにくいと感じる赤ちゃんです。

③出だしが遅いタイプ(約15%)

環境に適応するのに時間がかかったり、行動や気持ちを決めるのに時間がかかる赤ちゃんです。育てにくさとはあまり関係ないようです。

④1〜3をあわせ持つタイプ(約35%)

1から3までの特徴をそれぞれをあわせもつ、平均タイプです。

激しく泣く赤ちゃん、どう対応すればよい?

激しく泣くタイプの赤ちゃんの場合、周りの目を気にしたり、お出かけを躊躇したりしてしまうこと、ありますよね。ここでそのような赤ちゃんの対応のポイントを3つご紹介します。重くなりがちなパパママの心が少し軽くなると思うので、ぜひ試してみてくださいね。

泣いている理由を探り、対処しよう

月齢の低い赤ちゃんは、まだ話すことができないので、何かあれば、泣いてパパママへ知らせます。赤ちゃんに泣かれると、心配になったり悲しい気持ちになったりしがちですが、ちょっと用があって話しかけられたというくらいの感覚で十分。「どうしたの?」という程度に落ち着いて対応してあげましょう。

赤ちゃんが訴えるものとしてよくあるのは、こちら。

・おなかがすいている

・おむつが汚れている

・洋服やおふとんが心地悪い状態になっている

・暑い、寒い

・眠い(のに眠れない)

推測しかできない難しさはありますが、まずは泣いているのはどうしてか、状況を見ながら確認し、対処してあげましょう。

不快な気持ちをそらしてあげよう

もし、泣いている確かな理由が見当たらないようであれば、なんとなくの不快感で泣いているのかもしれません。感受性の強い赤ちゃんは、大人が想像する以上にいろいろな感覚の中で過ごしているのでしょう。

そのような敏感に反応して泣いてしまう赤ちゃんには、別の刺激を与えることで、不快な気持ちがそれることがあります。

たとえば、

・ベランダにでてみる

・外を歩いてみる

・音楽をかけてみる

・お風呂に入れる

などです。目の前に広がる景色、少しひんやりした外気、違う音色、ポカポカした肌感覚。気分がリフレッシュされて、赤ちゃんの顔に笑顔が戻ることがあるのでおすすめです。

独り言でOk! 見たこと思ったことを実況中継しよう

赤ちゃんが激しく泣いて、理由も分からなくて、どうしたらいいんだろう…そう思うと、表情が曇ってしまったり、気分が落ち込んでしまったりしませんか?

赤ちゃんは、生後2ヶ月くらいから、パパママの気持ちを読む力があることが分かっています。パパママの不安やイライラを感じ取ると、赤ちゃん自身、気持ちが不安定になって、激しく泣いてしまうのかもしれません。ただパパママも人間ですから、四六時中ニコニコと笑顔を絶やさないということは、難しいですよね。

そんな時は、独り言でよいので、今パパママが見たこと、思ったことを実行中継しましょう。「○○ちゃん、どうしたのかな、おなかすいたのかな」「あ、そうだ、おむつ替えてみようか」「おむつ替えて、すっきりしたね!」など、なんでも構いません。話すことでパパママの気分が晴れて、不思議と心に余裕が生まれてくることと思います。

気分が乗らない日というのは、大人でもあるもの。赤ちゃんもきっと同じですよね。なかなか泣き止まない日があっても、「こんな日もあるよね」という程度で重く受け止めず、赤ちゃんに明るく話しかけながら過ごしていきましょう。

まとめ

今回は、赤ちゃんの泣き方と性格について紹介しました。

激しく泣く赤ちゃんと過ごしていると、「わがままな性格なんじゃないか」と心配になることもあるかもしれません。でも、泣き方と性格は、必ずしも直接の関係にはありません。性格は、育つ環境や関わりの中で形作られるもの。これから成長していく上で、子供たちの経験や、関わりをもつ人たちはどんどん増えていくことと思います。子供の変化を見守りながら、子育てをしていきたいですね。