生後3ヶ月前後になると、多くの方が赤ちゃんの鳴き声に疲弊させられます。
原因がわかれば良いのですが、全く心当たりがなく、止まる気配もなく、何よりも怒り狂ったようなその真っ赤な表情！
どうしたらいいの？ 原因は何？ と病院に行くことすら検討し始める始末の皆さん、落ち着いてください。
泣く以外にも症状（痙攣など）が見られるならば病院に駆け込んでほしいですが、顔を真っ赤にするならば黄昏なき、別名コリックと呼ばれるものかもしれません。
顔を真っ赤にして、夕方ごろに泣くことから、このように呼ばれています。
少し前までは母乳じゃないから、抱き方が悪いなど、全く原因でないことを原因とする言説が流布していましたが……。大丈夫、違いますよ！
泣き止ませることができない故に、周りの目を気にしたり、イライラしたり……そんな自分が怖くなってノイローゼまっしぐらになる前に。
本稿が皆さんの心を少しでも軽くできるように、ぜひ最後までご覧ください。
ギャン泣き、赤面憤怒でも赤ちゃんは病気ではありません。
赤ちゃんがギャン泣きすると、たいていひきつけや疳の虫では？と病気を心配される方が一定数言われます。
もちろんその可能性もなきにしもあらずですが、赤ちゃんが泣く時の状況をよくよく観察して違っていたらまずはその不安から解放されましょう！
- 長時間理由なく泣き続ける
- 主に夕方ごろから
- 3時間程度
- １週間以上続く
- 真っ赤な顔で暴れるように身悶えている
- 四肢を激しく揺らしている
といった特徴があれば、黄昏泣きの可能性が高いです。このような赤ちゃんが1/5ほどいて、母親や父親などが原因で発生するものではありません。ご安心を。
黄昏なきかな？と思ったら。それは間違いなく、自然に発生し、遅くとも生後6ヶ月ごろまでには自然に治るもの。
黄昏泣きの原因は未だ解明されていませんが、赤ちゃんの体内における不調、つまり腸の痙攣や消化不良、アレルギーや乳糖付帯などが考えられています。
我が家でも、今思えばあれば黄昏泣きかな？というものがありました。ちょうど配偶者の夕飯の支度をしているごろから、食事、入浴までずっと泣かれるので、疲れているところを申し訳なく思いました。
初めての子だったから、どんな泣き方をされてもパニックになり、自分を責めていて不甲斐ないなぁと鬱々していた記録が母子手帳にあります。
ギャン泣きする我が子、こちらの我慢と心配が限界なときは？
「赤ちゃんが泣く理由の一つとしてコリックがあるのはわかったけれど、体調不良ならば病院に行くべきでは？」
「長時間泣かれると、こちらのありとあらゆるものを削り取られてくる」
なんてお声も聞こえてきそうですね。わかります。
病院に実際に行ってみたけれど、対処法なしと放り出されてしまったなんてことも経験した身からいうと、黄昏泣きの対処法は、「泣き止ませること」ではないことを理解してください。
コリックに限らず、赤ちゃんは笑っている、眠っている、うるさくない、そういった状態を普通、あるいはベストと考えることは恐ろしいことです。
なぜなら、赤ちゃんはなくものだから。少々私の身の上話を聞いて、なるほどと納得してくださると幸いです。
赤ちゃんのベストな状態って？
我が家の長女の赤ちゃん時代を振り返ると、【長女は寝てくれないし、泣き止んでくれないし、食べてくれない】の三コンボでした。
赤ちゃんが寝てくれなければ、抱っこする。泣き止んでくれなければ、あやしかまう。食べてくれなければ、つきっきり。
24時間あるうち、何分長女と触れ合わなかった時間があるのか、むしろわからない修羅場でした。（下の子はものすごく寝てくれる子だから、むしろ感動したというか）
何かあるんじゃないかと、病院に赴いたこともありましたが、特に原因はなく。泣く、寝ない、嫌がることは赤ちゃんにとって、病気ではないと断言されました。
そうじゃない赤ちゃんの方が少ない、と。
通常の生活を送っていたら、私たちは人といて、どれくらい話し続け、何かを発信して、コミュニケーションを取り続けるでしょう？
今の時代なら、いつでもどこでもどんな時でも。言葉があるおかげで制限されず、迷惑をかけずオンライン上で声を発し続けられます。
赤ちゃんは単純に、うるさくない声の出し方を知らないだけ。
赤ちゃんの声が騒音と分類される社会になってしまったが、ずっとずっと存在していたもの。
「全く、なんで泣くなんてこと」じゃなくて、「おーおー元気に泣いてくれてるな」と思える認識を持つことが大切です。
CMでもテレビでも、広告でも赤ちゃんが号泣している状態じゃなくて、笑顔で幸せそうな表情をしていることが垂れ流されているせいか、あれを通常状態だと認識している人の多さを実感します。
赤ちゃんの前では皆無力
黄昏泣きは胃腸の不良と考えられているので、それらしい対処法はいくつかあります。
例えば、
- お腹を「の」の字でくるくるする
- 他の刺激を与えて、意識を逸らす
- 音や色、触覚など。
- 太ももからくるくる回して自転車運動
など。
全世界でコリックに悩む保護者の皆様が考案し、実践し、笑ったり挫折したりした方法は山のようにあります。
我が家では、長女はパートナーがお風呂に入れるという方法を試していました。よく響く風呂場で泣かれ続けても、赤ちゃんと触れ合えることで喜んでいました。
メンタル鋼のような人ですが、「泣く時は泣く」「何か言ってるけど、すまんわからん、がんばれ！」をそのまま体現していました。
泣き止んでほしい気持ちはとてもよくわかります。
なので、効果がありそうなことは、調べて実践してみるのも全然いいでしょう。ですが、泣き止まなくてもそれはそれ。
赤ちゃんの前では皆無力として、最終的にはあきらめましょう。
まとめ
本稿のまとめは以下の通りです↓
- 泣く意外に体調不良が見られないならば、コリックかも
- 赤面憤怒の爆音泣きでも病気でははい
- 泣くことは赤ちゃんにとって、至って普通の状態
- 発信される赤ちゃんの笑顔は刹那的
- 黄昏泣きの対処法はいくつもあるが、必ずうまく行くわけではない
泣き止まぬ我が子の前で、むしろ私が体調不良となり病院にお世話になりました。鳴き声がオルゴールか日常的なBGMになるには、かなりの時間を要します。
罪悪感はいつしか淘汰されるので、心を強く、無力を受け入れて、あやし続けましょう！
最後まで読んでくださってありがとうございました☆
