あかちゃんが風邪をひくのはいつから?ママからの免疫があれば安心?

あかちゃんは6カ月までは風邪をひきません。という言葉を最近まで信じていた私は4カ月すぎたあたりから風邪予防に気を配っていました。が!実は誕生直後から風邪をひく可能性があること、ご存知でしたか?

もちろん免疫はおなかの中にいるときからもらっています。それは誤情報ではありません。それでも風邪をひいてしまうのには思いも寄らない落とし穴があったのです!

私の場合何事もなく過ぎましたが、もし、あかちゃんが風邪をひいてしまい重症化してしまったら…。今思い返すとゾッとしてしまいます。

私のように間違った知識で過信しないためにもあかちゃんの風邪やママからの免疫についてお話ししたいと思います。

あかちゃんはいつから風邪をひきはじめる?

結論から申しますと先ほども言いましたように誕生直後から風邪をひく可能性はあります。「免疫をママからもらっているのになんで?」と思いませんか?私はそう思いました。

私には二人の息子がいます。次男の出産の際、退院直前に長男がヘルパンギーナにかかりました。私は免疫があるから大丈夫だと思ったのですが、一応産院の看護師さんに相談したところ、たいへん慌ててらっしゃいました。

産院での判断は「うつらない。という情報が見つからなかったので部屋を隔離して過ごしてほしい」でした。さいわい次男にはかかりませんでしたが退院後1週間は本当に大変で…。このようにあかちゃんでもうつってしまう可能性が十分あるのです。インフルエンザやRSウイルスなどが原因の風邪は感染力が強いのでとくに注意が必要です。

なぜ免疫があるのにうつるんでしょう?あかちゃんはおなかの中にいるとき、胎盤を通じて免疫(移行免疫)をもらいますし出産後3~5日間分泌される初乳にも免疫が含まれています。何のための免疫なの?と不満だらけでしたが、実はどちらの場合ももらえるのはママがかかったことのある病気の免疫だけなのです!

よってママがかかっていない病気や、免疫を移行できない病気にはかかる可能性があります!風邪の免疫は1度しかかからない麻疹や水ぼうそうの免疫とは違い一過性のため、ウイルスに対する免疫はあかちゃんにはほとんど移行しません。

「風邪をひかない」ではなく「生後6カ月までは風邪をひきにくい」という表現が正しいですね。そしてその免疫も5~6カ月ぐらいでなくなるのでそれ以降はより風邪をひきやすくなります。

あかちゃんの発熱!これは風邪?

もし、あかちゃんが熱を出したら…。あかちゃんの熱ってびっくりするような数字が多いですよね。最初のうちは驚いてすぐに病院に連れていきたくなるかもしれません。

しかしそこはぐっと我慢!あかちゃんは体温の調節機能も未熟なのですぐに高熱を出してしまいます。あとは眠かったり水分が足りていないだけということも。まずは風邪なのか様子を見ていれば心配いらないのかを見極めましょう。

もし病気でないのに病院に行くとかえって病気をもらう心配があるのでおすすめできません。

あかちゃんの風邪を見分けるには熱+〇〇があるようです。あかちゃんの高熱の原因を探るための〇〇をご紹介いたします!

①熱+〇〇で考えられる病気とは?

・熱+咳・くしゃみまたは鼻水→ 風邪

 

・熱+耳を痛がる→ 中耳炎

 

・熱+体に赤い発疹 → 風疹(ふうしん)や麻疹(はしか)

 

・熱+耳の下が腫れている → おたふく風邪

 

・熱+のどが赤く腫れている → 急性扁桃炎(へんとうえん)、急性咽頭炎(いんとうえん)、風邪、インフルエンザ

注意して頂きたいのはこれは可能性の1つに過ぎないということ。絶対この病気という保証はありませんので、あくまで病院へ行くかどうかの目安にしてくださいね。

②熱+?後に発疹

・3~4日間、高熱

・解熱後、全身に発疹

この病気は突発性発疹といい、ほとんどのあかちゃんが2歳頃までにかかり免疫をつける病気です。機嫌はそれほど悪くならないのがほとんどのようですが、なかには不機嫌で泣いてばかり、水分もあまり飲んでくれないというケースも。

この病気の1番困るところは診察時に決め手となる症状がないこと。解熱後の発疹を診てようやく「突発性発疹」との診断がつくのです。

③予防接種

予防接種の説明の副反応にはほとんど“発熱”という表記がありますが接種してからいつまでなら「副反応かも?」と疑っていいのか迷ったりしませんか?

どの予防接種も目安として、発熱は37.5℃以上といわれています。予防接種後、1日~2日以内で37.5℃以上あれば、予防接種による発熱の可能性があると考えてもいいでしょう。

しかし、予防接種が原因の発熱だといって必ずしもすぐに病院に行く必要はありません。予防接種が原因の発熱はだいたい1日で解熱します。いつもと変わらず元気に遊んでいて、授乳ができていれば特に心配はいりません。意識がない、朦朧(もうろう)としている、咳や鼻水、嘔吐、下痢などを伴う、24時間以上熱が続く場合は病院を受診してくださいね。

あかちゃんの発熱!病院へのタイミングは?

・生後0~1カ月→とにかく早めに受診しましょう。

 

・生後2~3カ月→機嫌よくミルクもしっかり飲めていれば急いで受診の必要はありません。しかし24時間以内に受診してくださいね。

 

・生後4~5カ月→機嫌がよければすぐに受診しなくて大丈夫。でも翌日には受診を。

 

・生後6カ月以降→食欲や機嫌がよければ翌日以降の受診で大丈夫です。夜間や休日に受診する必要はありません。

家で様子を見る場合、熱を下げようと無理に冷やすのはよくありません。特に、熱の上がり始めは寒さを感じますので、手足を温めてあげてくださいね。

そして、汗をかきはじめたら以下のことをしてあげてください。

①部屋を涼しくする

②汗をかいたら着替えさせる

③頭やおでこを冷やす

④薄着にさせる

⑤ぬるま湯でしぼったタオルで全身を拭く

大人が熱を出したときは体を温めて汗をかくことで熱を下げますが、あかちゃんの場合は汗をかく機能がまだ十分に発達していないので、温めすぎると熱が体内にこもってしまいます。

また、脱水症状をおこさないよう水分補給もかかせません。比較的元気がある場合は、湯冷ましや麦茶などでかまいませんが、ぐったりしているときは幼児用のイオン飲料や経口補水液もあげてくださいね。

少しでも早くあかちゃんの風邪に気付くためには?

あかちゃんの体調は変わりやすいものです。そして熱に強い子が多い…。気付いたときには40度…なんてこと1度はご経験ありませんか?

小学生になった息子も今では大変熱に弱いですが、あかちゃんのころは40度こえてからようやくぐったりするくらい熱に強かったです。その様子でやっと気付き、そこから慌てることがよくありました。

私のように熱が出てから慌てることのないように、少しでも早く気づくための3つのチェックをご紹介しますね。

①熱をチェックする

普段からの健康チェックが必要です。毎日決まった時間、同じ体温計で1日数回測るのをおすすめします。経験上、半日で状況はコロッと変わります。

・検温の部位や体温計は同じものを使用する

・体調のいい時に測る

・授乳の時や泣いた時、入浴後は体温が上がるので避けて測る

・1日3回くらい(朝・昼・晩)を目安に時間を決めて測る

など健康時の状態を知っておくことがとても大切になります。

②機嫌や様子のチェックする

あやした時の反応や、食欲など「あれ?」と思うことがあるとよく様子を見てみてくださいね。熱がそれほど高くなくても思うように眠れなかったり、逆に眠ってばかりだったり、顔色が悪くないかチェックしてあげてくださいね。

③体に変化がないかチェックする

オムツ替えや着替えの時にもチェックできることがあります。まずはうんちやおしっこの状態をチェック。量や回数、色や形だけでも気付くことがあります。

● 健康なうんち

黄色・茶色・緑色

● 心配なうんち

赤色・赤黒色・白色

※生後1週間以内の、のりのつくだ煮のような黒緑色の便は胎便と呼ばれ、心配ありません。

● おしっこ

おむつに赤黒い色が 付いていたら、要注意!

お風呂の時などには肌の様子もチェックしてくださいね。湿疹やオムツかぶれ・特に発疹から病気に気付くこともあります。あかちゃんの様子をよくみて知っておくことが風邪をひいたときに早く気付くことができるのです。

まとめ・風邪予防は普段からのあかちゃんの健康チェック!

以上のことからあかちゃんはいつでも風邪をひく可能性があります。実際、夜ご飯までしっかり食べてたのに、夜いきなりもどして気付くこともしょっちゅうありました。息子たちの場合見た目の元気さがなくなるのはよっぽどひどいウイルス感染のときくらいで、その時は点滴、隔離入院など…家で出来ることはほぼなかったです。

なのでぜひ毎日体温を測ってください。子供の体温を測っていると子供の発熱までのパターンなど、気付くこともでてくるので数字でのチェックはおすすめです。思いもよらない発熱は私たち親の平常心を失ってしまい、冷静な判断ができなくなります。子供が病気になっていつも迷うのは受診のタイミングです。

なかなか気づきにくいあかちゃんのためにも元気なときの様子をしっかり把握してあげてくださいね!