「夜になっても、なかなか寝てくれない……。なのに、昼間はぐっすり!ウチの子、完全に昼夜逆転してる!」と悩ましいママも多いでしょう。
生後1ヶ月くらいでは、赤ちゃんの生活リズムがバラバラなのは理解できるけど、早く整えてあげた方がいいのではないかと感じますか?
結論からいえば、生後1か月の段階で、生活リズムを整えようと意識した生活をする必要はありません。
ただ、ママはしんどいです。
昼間は起こしてでも、日光浴とかさせた方が、夜にまとめて寝てくれるようになるんじゃない?と思ってしまうこともありますよね。
でも、生後1か月の赤ちゃんの生活リズムの特徴と、ちょっとしたコツを知れば、育児ライフの楽しさを感じられると思いますよ!
生後1か月の赤ちゃんの生活リズムとは?
可愛い赤ちゃんとの暮らしも、1か月を迎えましたね!
特にママにとっては、大変な日々でしょう。
赤ちゃんはまだ、生活のリズムを掴んでいないので、本能のままに生きています。
そんな赤ちゃんに振り回されて、「これがいつまで続くの?」と、ぐったりしてしまうのはツライことです。
ツラさの原因は、赤ちゃんの生活リズムの特徴がいまひとつ分からないことが原因かも。
「こういうものなのね」と思えたら、気持ちに余裕が生まれるはず。
生後1か月の赤ちゃんの1日の生活はこんな感じ!
生後1か月の赤ちゃんの生活は、その子によって違うので、一概に「こうです!」とは言えませんが、多くのママが「ウチもそう!」と感じるモデルのようなものはあるようです。
日記に書いていた、我が家のある1日を、例に挙げてみましょう。
- 6時ごろに授乳とおむつ替え。
- 9時ごろまで眠って、授乳とおむつ替え。
- 13時ごろ、授乳とおむつ替え
- 16時ごろおむつ替え。
- 18時ごろ、沐浴と授乳。
- 20時ごろおむつ替え
- 21時ごろ、授乳・おむつ替え
- 0時ごろ、授乳
- 3時ごろ、授乳・おむつ替え
大体このような感じです。2~3時間おきに目を覚ましては、授乳とおむつ替えを繰り返しています。
1日に7回の授乳とおむつ替えをやっていますね。
別の日には、8回だったり、6回だったり、10回を超えたりと、回数も時間も様々でした。
1回の授乳とおむつ替えは30分程度ずつで、他の時間は寝ているか、目を開けているか、グズっているかのどれかの時間です。
夜泣きが激しい子だったので、21時以降3時くらいまでは、ほぼ寝ていない状態の日が結構あったと思います。
一方で、昼間は比較的よく眠っていました。目を開けていても、機嫌が悪いことは少なく、メリーや私が目の前で振って遊んでいたおもちゃをじっと見ていたように記憶しています。
このように、多くの生後1か月の赤ちゃんは、2~3時間の間隔で授乳と排泄と寝る、目を開ける、グズるを繰り返して過ごすのです。
生活リズムに昼夜はない!?
生後1か月の赤ちゃんは、まだ昼と夜の区別をしません。
本能のまま、眠たくなったら眠って、お腹が空いたり、おむつが気持ち悪くなったり、何もないけど何となくで起きます。
機嫌が悪ければ泣き、そうでもなかったら、周囲の物を見て過ごすのです。
新生児期から2か月ごろまでの赤ちゃんは、まだ体内時計がちゃんと働いていません。
1か月ごろから、ようやく昼と夜の区別がついてくるのだそうです。
しかし、それでも【昼には目を覚ましていて、夜は寝る】という状態にはなりません。
明るいと暗いを感じる事はできても、それに合わせたリズムを持つ事ができないのです。
まず、長い時間起きていられる体力がありません。
そして、一度の授乳で、長時間お腹を持たせられるほど飲むことも無理。
更に、毎日15回ほどのおしっこと、10回ほどのウンチをします。
とても短いサイクルで、空腹や排泄の状態が変わるので、まとめて寝る、起きるが難しいのです。
これらの特徴は、3~4か月を迎えると落ち着いてきます。
睡眠時間がまとまってきて、授乳やおむつ替えの間隔も広がり、ママもずっと楽になるでしょう。
赤ちゃんが生活リズムをつかむためにやってみたいことは?
「生後1か月の赤ちゃんの生活リズムは意識しなくていい」
そんな事を言ったって、何にもしないままで過ごすより、体内時計を合わせてあげられるように働きかけたいものです。
【概日リズム】という言葉があります。英語では【サーカディアン・リズム】というそうですが、早い話が、人間の体は約24時間周期で、光や暗さを感じることで、体内時計のリズムが外界と同調されますよ、ということです。
『概日リズム睡眠障害』なる病気もあるそうで、体内時計を上手くリセットできない為に、適切な睡眠が取れなくなってしまうのだとか。
しっかりとした生活リズムを持つことは、生き物としての人間にとって大事なことなのですね。
赤ちゃんの場合は、もちろん障害などではなく、まだ体内時計を外の世界に合わせることが出来ないだけです。
でも、いつまでも昼夜逆転のままで良いはずがありません。
自然と体内時計は合ってくるのでしょうが、ちょっと刺激を与えてあげて、概日リズムの獲得を促してみましょう。
概日リズムを整えるには、朝からしっかりと光を感じ、夜にはきちんと暗さを感じるというメリハリが重要です。
夜が明けたら、赤ちゃんのベッドがある部屋のカーテンを開けて、お日様の光を取り入れましょう!
この時、目を覚まさなくても大丈夫。
赤ちゃんは、ちゃんと光を感じています。
そして日が沈んだら、早めに部屋を暗くします。
この時、目がぱっちり開いていても、暗くしてあげましょう。
ぐずったりしなければ、退屈していません。
構ってほしかったら、ちゃんと泣いて教えてくれます。
赤ちゃんの部屋は外の世界と同じように、明るくしたり暗くしたりしてみて下さい。
1か月検診が済んだ頃なら、外気浴も良いでしょう。
以前は、日光浴をさせましょうと言っていましたが、今は直射日光にたくさん当たるのは良くないとされています。
日が当たらないように、外の空気に触れさせてくださいね。
明るい室外は、赤ちゃんに昼間の世界を教えてくれます。
生活リズムは、生後1か月程度では整いません。
ですが、明るいと暗いは感じられます。
成長する中で、赤ちゃんは体内時計をきちんとリセットできるようになるのです。
何より、外の空気は赤ちゃんと部屋に引きこもりになりがちなママの心もリフレッシュさせてくれるでしょう。
そして、生後1ヶ月になると沐浴ではなく、大人とお風呂に入ることができるようになります。パパやママと一緒の湯船に浸かって、じんわり温まる生活リズムを加えましょう!
親子がたくさん触れ合うことは、赤ちゃんにとって良い刺激です。
目を覚ましている時間には、スキンシップも忘れずに!
パパやママと遊ぶのが楽しいな!と感じる時間も、生後1か月の赤ちゃんの生活リズムの中に取り入れましょう。
赤ちゃんに合ったママのスケジュールはある?
赤ちゃんが生まれる前は、細かくスケジュールを立てて生活をしていたというママは多いでしょう。
私も計画好きなので、その日のスケジュールを細かに立てるタイプ。
しかし、赤ちゃんが生まれたら、立てた予定など全く意味がなくなりました!
『朝の内に、洗濯して、掃除をして、その合間に子供のお世話をやって、お昼からは、ちょっと休憩してから、また赤ちゃんのお世話をして、お夕飯の準備……』
などという理想の暮らしは、すぐに夢だと分かりました。
その後、私がいけなかったのは、思い通りにならないなりに、その日のスケジュールを全てこなそうとした事です。
掃除をしようとすると、我が子が泣き出して断念。洗濯物を干している途中で、また泣き出して残りは後回し。
おむつにおっぱいにと、手いっぱい!
やっと寝た……、となったすきに、やらないといけないと思い込んでいた予定を片付け再開です。
そして、2時間後。
また、お腹空いた、オムツ替えて!と呼ぶ我が子。
全く休めません!
母親1か月にして、とても疲れました。
限界に来たので、赤ちゃんは私の予定に合わせられないのだから、私が赤ちゃんに合わせることに。
結果、ずいぶんと気が楽、身体が楽になりました。
まず、同居の主人に宣言です。
「私、しばらく赤ちゃんと同じリズムで生活するわ。家事が手薄になるけど、協力してくれたら嬉しい」
この時に気を付けたのは「協力して」と頼むのではなく、「協力してくれたら私が嬉しい」と、Iメッセージで伝える事です。
了解を得たら、早速可愛い我が子と同じタイミングで休みます。
赤ちゃんは2〜3時間で目を覚ましますが、大人は大抵そんなことできません。
1回一緒にお昼寝をしたら、次に子供が眠ってしまった時間帯、私は起きています。
しかも、ちょっとまとめて寝たので、比較的スッキリ。
この時間で家事をします。ちょっと手を抜いて。
それを1日の中で繰り返すのです。
掃除は家の中を7つに区切って、1日ずつ日替わりでやる。洗濯は、洗濯機に乾くまで全部任せて、たたむのとアイロンだけやる。
食事は、パパにお願いできる時は、ためらわず頼む。パパも何気に自分が食べたいものを買って来ることが出来て良かったようです。
このパターンで我が子が生活リズムを掴むまでを過ごしました。
「そんな、いい加減な……」と感じるかも知れませんが、家事は後からでも取り戻せます。
でも、生後1か月のこの子と、今の時間を楽しめるのは今だけ!
赤ちゃんは、あっという間に成長してしまうのです。
大きくなるのは嬉しいけど、生後1か月を振り返って「全然寝られなくて、ツラかったなぁ」だけの感想になるのはもったいないこと。
いっそスケジュールを立てず、赤ちゃんに合わせる!と決めて、赤ちゃんと一緒に身体を休めるようにすることで、心がずっと軽くなるでしょう!
もし、この記事をママ以外の方が見てくださっていたら、どうかご協力ください。産後1か月のママは心身ともに疲れがちで、思い通りの家事などできないのです。
お疲れのママに、こんな味方が!?
生後1ヶ月を過ぎれば、徐々に生活リズムが出来てきて、まとめて寝てくれるようになる……。そう分かっているけど、『今がツラいの!』という日もありますよね。
心身共にツラい日に、助けてくれる味方がいます。
すぐに思い浮かぶのは、パパだったり、実家の親御さんなどでしょうか。
ただ、「里帰りできる人とか、友達がいる人なら良いだろうけど、私の周りには手を貸してくれる人なんていない」という事情のママもいますよね。
そんなママにも、知っていて欲しいサービスです。
近くに頼れる人がいない時の【ファミリーサポートセンター】
転勤が多いご家庭や、実家が遠すぎて、気軽に里帰りなどできる環境にない上に、地元での生活暦が短いと、頼れる友達もいないものです。
実際私が、遠方から嫁いで来たので里帰りは考えられませんでした。その上、結婚後にすぐに妊娠。つわりが酷く、長期間続いて入院などしてしまった為に、友達が全くいない状態でした。
子供が生まれて、主人も義父母も気をつかってくれましたが、それでもやはり、昼夜逆転の赤ちゃんにヘトヘトです。
私の境遇に近いママ。
頼りになるのが【ファミリーサポートセンター】です。
ファミリーサポートセンターは、地域で育児や介護の援助を受けたい人と行いたい人が会員になって、育児や介護について助け合う会員組織。
時間や地域、支援内容で違いますが、時間当たり1,000円程度で利用可能です。
予め会員登録が必要ですが、赤ちゃんを預かってくれるなどの支援を受けることができます。
育児のサポートの対象は、子を持つすべての家庭です。
ファミリーサポートセンターの設立運営は市区町村が行っています。
【ファミリーサポートセンターの情報】
http://www.jaaww.or.jp/service/family_support/
(一般財団法人 女性労働協会HP)
自宅にいながら気軽に利用!【買い物宅配サービス】
生後1ヶ月の赤ちゃんと2人きりでは、外に出ることもままなりません。
ママの代わりに買い物に行ってくれる人がいない時、【買い物宅配サービス】があります。
【生協】と聞くと、自宅の側まで来てくれるトラックを思い浮かべる人もいるでしょう。
我が家も、とても便利に利用しています。赤ちゃんがいる世帯向けには個別に配達してくれるサービスもあります。
【コープ・生協の宅配の情報】
https://www.coop-takuhai.jp/takuhai/casestudy/3
(COOP公式HP)
他には、【ネットスーパー】もありますね。とても便利に利用できるようになりました。
赤ちゃんがいて、買い物に出られない場合はもちろん、抱っこで重い物を買えない時に、購入品を自宅まで運んでくれるサービスもあります。
【ネットスーパーの情報】
https://shop.aeon.com/netsuper/
(イオンネットスーパーHP)
小さな子供がいる家庭向けに、ママに優しいサービスが提供されています。
全国で展開されているものもあるので、近くでのサービスを調べてみると良いでしょう!
まとめ
この1か月、どんどん大きくなる赤ちゃんを見てきたことでしょう。
生まれたばかりの頃より、ぷくぷくして、身長も伸びて。
寝顔は本当に天使のようで、ずっと見ていたいものです。
しかし、そんなことばかりじゃないのが子育てですね!
特に生後1か月では、赤ちゃんはママを思いやって長時間眠るなんてことはできません。
ただ、この時期の赤ちゃんには、本人なりの生活リズムがあります。
本能のままのリズムで、大変不規則ですが、赤ちゃんの中ではきちんと身体のリズムが出来上がろうとしているのです。
それをしっかりと整えてあげる手助けの方法もご紹介しました。
最近は夜になっても、どこもかしこも明るいですね。家の中でも、遅くまで電気がついていたりします。
赤ちゃんは、太陽の光と電気の光を区別したりはしないでしょう。
周囲が明るければ、赤ちゃんにとっては、ずっと昼間のような感覚かも知れません。
光を動、暗さを静と表現するなら、今の世界は静の時間が少なそうです。
動と静の繰り返しで、体内時計は正常に働くようになります。
確かに、生後1か月の赤ちゃんにとっては、生活リズムを整えさせるように意識した生活は必要ありません。
ただ、この時期のママは寝不足だし、体内時計も狂いがち。
赤ちゃんのリズムに自分の休む時間を合わせたり、部屋の明るさを考えることは、ママの心と身体にとってメリットがあるはずですよ。
どうか、自分を大事にして、周囲に協力を求めて、赤ちゃんとの生活を楽しめるようにして欲しいと思います。