泥んこ遊びにねらいがある!?遊びで得られる効果とは?

子供は、泥んこ遊びが好きですよね。

でも、あんまりさせていないというご家庭も多いのではないですか?

汚れるからさせたくないということもあるかもしれませんが、今の時代、泥遊びができる環境も少なくなっているように感じないでしょうか?

とはいえ泥遊びは、保育のプロもねらいを持って指導に取り入れるほどの効果が期待できる遊びです。

 

泥遊びは服が汚れるし、衛生的にも不安……。そんな風に感じて、積極的にさせたくはないというご両親。泥遊びの効果で我が子の成長を促す機会を失っているかもしれませんよ!

 

子供が大好きな泥遊びに、どんなねらいを持って遊べばより効果的なのかを、じっくり見ていきましょう!

幼稚園や保育園が泥んこ遊びを保育に取り入れるねらいとは!?

「泥んこ遊びに【ねらい】?」

そんな風に不思議に感じるかも知れませんね。しかし、保育士や幼稚園教諭は、この泥遊びを通じて、果たしたいねらいを持っているのです。

まずは、保育のプロの観点を少しだけ覗いてみましょう。

例えば、【砂や土の感触を味わい、砂の特性や変化、感触の違いなどに気づかせる】【山を作ったり型抜きで形を作ったりし、見立て遊ばせる】。

このようなねらいを持って、泥んこ遊びをしています。

また、遊びの中で自分の思いを言葉や動作で表現できるかという部分も見ているのです。

泥遊びは感触遊びの一つです。感覚を鍛え、器用さや想像力などを発達させるのにとても役立ちます。泥んこ遊びは、教育の現場でも子供の成長を促すものとして取り入れられているのです。

泥んこ遊びの効果がスゴイ!得られる効果5選!

保育園や幼稚園が泥んこ遊びを積極的に取り入れているには、ちゃんとした【ねらい】があることはお話した通りです。

それでも、園を離れた場所での泥んこ遊びには、どんな良いことがあるのかしら?と感じるかもしれませんね。

もちろん、保育園や幼稚園以外での泥遊びも、子供にとって素晴らしい効果が期待できるのです。

泥んこ遊びにどのような利点があるのかを知ることで、より効果的に、より楽しく遊べるようになるでしょう!

①手先を器用にし、体幹もバランス感覚も鍛える

泥んこ遊びの場所は、大体砂場になるでしょうか。海だったりするかもしれませんね。

どちらにせよ、砂がある場所です。そういった所はそもそも足元が不安定で、その中で子供は歩いたり、泥や水が入ったバケツを持って移動したりします。

この動きは、脚の筋力や体幹を鍛えます。

その上、バランス感覚も養われるのです。

更に、泥遊びは手をたくさん使う遊びです。

泥で団子を作ったり、型抜きで形を作ったり、山を作ってトンネルを掘ったり。

泥んこ遊びは、身体の発達を促す要素でいっぱい。

特に、手は第二の脳と呼ばれるほど、知能の発達との関係が分かっていますから、存分に手指を使った遊びをさせたいものですよね。

また、筋力を上げ、バランス感覚も発達させることで、転倒しにくい身体を作り、体力がつきます。結果、他の遊びでも身体を使った遊びを、めいっぱい楽しむことができます。

泥んこ遊びは、子供の身体と器用さを鍛えるのにピッタリな遊びなのです。

②想像力・集中力・応用力が身につく

泥んこ遊びを通じて、子供は様々な力を身に着けることが期待できます。

想像力・集中力・応用力がその代表。

泥を相手にした遊びが、与えてくれる効果は、子供の能力を高めてくれるのです。

我が家の子も、泥で数々の芸術作品を作って来ました。

団子・ハンバーグ・パン。我が子は食べ物が多かったようです。食べる真似をすると大喜び。親である私に食べさせる為に、それはもう集中して作ってくれました。

作る回数を重ねるごとに、徐々に形がきれいに整って、乾いた砂や小石でデコレーションされるようになって、と、創造性豊かな泥料理が完成していました。

このように、泥んこ遊びは、何かに見立てたものを作ることが多い遊びですよね。

私の子は食べ物が多かったですが、動物を作るのが好きな子もいるでしょう。

子供は、泥からたくさんの物を作り出すアーティストです。ここで鍛えられた想像力は、先々で、様々な場面で役に立ってくれるでしょう。

そして、何かを作り上げるには、集中力も必要です。

子供は、自分が作りたいと思ったものを一所懸命に作ります。その時、脳の中では想像力と同時に集中力も鍛えられています。

その上、泥遊びは応用力も育ててくれます。

例えば、山を作るにしても、高く大きな山を作ろうと思ったら、土台を広くしっかり作らなくてはなりません。

更に、しっかりと固い山にしようと、泥の山にサラサラの砂をまぶし、また泥を重ねるといった工夫もするでしょう。応用力が磨かれてこそ、泥遊びはますます魅力的なものになっていきます。

そして、泥遊びで何かを作った後は、必ず壊れてしまうという特徴がありますね。どんな力作であっても、持ち帰ることはなかなか出来ません。そこがまた良いと思うのです。

作った物は消えてしまいますが、子供の中には、たくさん遊んで完成させた満足感と、また作りたいという意欲が残ります。

何度も山を作った、団子を作ったという経験がパパやママにもありませんか?

繰り返し作りたいと思い、実際に作る。経験を重ねるごとに上達をする。それは、想像力・集中力・応用力の発達の証です。

泥んこ遊びは、脳をフル回転させてくれる要素がたくさんあります。

知能の発達にも役立ってくれる遊びですので、多くの子供にいっぱい体験して欲しいと思います。

③忍耐を学び、人間関係を学べる!

公園の砂場で一人で遊ぶことも出来るのですが、泥んこ遊びでは、お友達と一緒に何かを作ったり、ごっこ遊びをしたりする事があると思います。

複数で遊ぶには、多くの利点が存在します。

複数での泥遊びでは、協力し合う事がとても大事ですよね。

自分勝手にやりたいようにやっていては、皆で楽しむことが出来ません。子供は、それらを身体や心で感じながら、遊びのルールやマナーを学んでいきます

そして、その中で考え方の違いから、ケンカになってしまうことも当然あるでしょう。

ケンカはダメ!と思いがちですが、ケンカそのものより、そこから何も学ばないのが良くないのです。

考えやイメージの違いはどこにでもあるもの。そこで言い合いが始まるのも、不自然ではありません。

しかし、その始まったケンカをどう収め、その後どのように遊ぶのかを互いに話し合うことが大事。その中で、我慢しなくてはならないこともあるでしょう。それを知ることも大きな学びです。

ロバート・フルガムという人の著作で『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』というエッセイ集があります。砂場遊びの紹介本ではないのですが、人が生きる上で大事なことは、幼い時期に培われるのだということを教えてくれる名著です。

まだ読んだことのないパパやママは、ぜひ一度お手に取ってみていただきたい一冊です。

『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』

もちろん、泥んこ遊びからも《人生に必要な知恵》が多く得られるはずです。

④免疫力をつけ、病気に強い身体を作る

我が子に泥遊びをさせたくないと考える親御さんが心配するのは、泥の中にいる菌が悪さをするのではないかと思うからではないでしょうか?

確かに、土の中には多くの菌が存在しています。

多く語られていますが、幼い頃から多種の菌に触れることで免疫力を高めていくことが出来るのです。

ただし、いくら多種の菌に触れさせた方が良いと言っても、傷がある時には避けてくださいね。

そして、泥遊びは屋外でやるもの。しかし、外はいつでもポカポカ快適とは限りません。

ちょっと暑い日だったり、寒い日だったりすることもあるでしょう。突然の雨で身体が冷えることだってあります。

気温や天気の変化も、屋外だからこそ対応できる身体が作られるのです。

当然、雨に濡れたり、急で大きな気温の変化には大人が対応しなくてはなりませんが、このような自然の変化を直接感じる事で、丈夫な体が作られます。

丈夫な身体を作ることは、将来に渡ってその子を幸せにします。その土台を、幼い頃の泥遊びの中で培うことが出来るのです。

⑤泥んこ遊びは心を解放させる!?

泥遊びの最大の魅力は【楽しい】です。

ぐちゃぐちゃの泥の中で、はしゃぐ子供のなんと多いことか。それだけ、魅力的な遊びなのです。

泥遊びには、子供の精神を解き放つ作用があるとされています。

泥遊びを通してよく話し、良く笑います。遊びながら、自分をよく表現するようになるのです。

また、砂や泥の感触を手で感じる事で、セロトニンという脳内の神経伝達物質のひとつが分泌されるといいます。これは、感情のコントロール・安定に深く関わっている物質で、【幸せホルモン】などと呼ばれることもあります。

子供が泥んこ遊びが好きなのは、セロトニンの効果で、気持ちが落ち着くからかもしれませんね。

泥遊びは、精神にもより良い働きをしてくれる遊びです。

それでも汚れるのが困る?泥んこ遊びのためらいを消すグッズ!

泥遊びの効果は分かる。でも、やっぱり園以外で泥遊びはちょっと……。

そう感じるパパやママ。その気持ち、よく分かります。

子供が楽しく遊ぶのは良いけど、後の汚れの対処は大人の仕事。

この負担が大きい為に、子供に「泥んこ遊びやっておいで!」と言いにくいのも事実です。

そんなお悩みをグッと小さくしてくれる、便利なグッズがあります。

服の汚れと、おもちゃの汚れ。この2大泥汚れ対策商品をご紹介しましょう!

1着持っているだけで安心!【砂場服】

泥というのは、一度服についたらしつこくて、洗ってもきれいになりませんよね。

我が家の子も泥遊びが好きだったので、何度も洗濯で泣きを見ました。

どういう訳なのか、汚して欲しくない服の時に限って、泥んこ遊びをしたがるのです。

不思議でなりませんが、子供というのはそういう生き物なのだと思って、泥汚れに対する親の警戒心を軽くする便利な物をご紹介しようと思います。

【砂場服】この名前を聞いたことがあるでしょうか?

要するに、泥遊びでは汚れてもいい服であればいいのです。ただ、いつでも汚れていい服を着ている訳ではないことが問題。

であるならば、「泥遊び専用服があればいい!」という発想になりますね。

ところが、そんなにたくさんの専用服を用意することは出来ません。

そこで登場するのが【砂場服】です。文字通り、砂場で汚れを気にせず思い切り遊ぶ為の服。

形は色々ありますが、基本的には着ている物の上からスッポリと被って全身を覆って、泥汚れから中の服を守るというものです。

素材も様々ですが、泥遊びに使うのであれば、後で洗うのが簡単なナイロン製の物が良いでしょう。暑い日には熱中症への配慮が必要になりますが、手足を出すなど体温調節をしつつ、着せてあげると良いと思います。

この服の利点は、汚れても気にしなくていいことと、軽いのでどこでも持って行ける事です。ベビーカーを使っている年齢なら、いつでも載せておけば、急に砂場で泥遊びをしたがっても大丈夫。

1着2,000~3,000円ほど。たくさんの種類がありますので、お気に入りを探して泥んこ遊びを楽しんで欲しいと思います。

着ているものを気にせずに、存分に泥の感触を味わい、想像力を駆使してめいっぱい遊ぶことが、泥んこ遊びのねらいを果たし、より良い効果を生むことにつながるのです!

遊んだ後のおもちゃを丸洗い!【おもちゃネット】

泥遊びに使ったおもちゃは。必ず泥だらけになります。

それは、我が子がメリットたくさんの泥遊びを満喫した結果です。

しかし、洗って片づけるのは大人の仕事。その負担が、泥遊びを避けさせる原因のひとつでしょう。

そんな大人たちに、おもちゃを一気に洗って干せるバッグをご紹介します!

【おもちゃが洗えるお砂場バッグ】

お砂場バッグとありますが、当然泥遊びで使ったおもちゃも洗えます。

お風呂場で似たような物を使っているご家庭もあるかもしれませんね。

ネット状の入れ物であれば、同様の効果が得られますが、洗濯ネットのような目の細かいものは向きません。砂を振り落とせる目の大きさの物を選びましょう。

口がしっかり閉じられる巾着タイプで中身の落下を防ぎ、名前タグが付いている製品で紛失の不安を減らせます。

夏の海でもおもちゃ収納ネットは活躍してくれます!

おもちゃをネットに入れるだけですから、泥遊びが終わった後に、お子さんと一緒に片付けが出来ます。

遊んだら片づける、この習慣をつけるのにもうってつけのバッグです!

まとめ

泥んこ遊びのねらいや効果について見て来ました。

これまで抱いていた、泥遊びへのイメージで少し変わった部分がありましたでしょうか?

親が「できれば避けて欲しい」と感じがちな遊びの一つだと思います。

ですが、この泥んこ遊びには、子供の成長と発達を促す効果が多くあるのです。

・指先の器用さを鍛える。

・筋力やバランス感覚を鍛える。

・想像力・集中力・応用力を養う。

・忍耐力がつき、人間関係を学べる。

・免疫力を高める。

・心を解放させる。

これらの効果を一度の遊びで得られるのですから、どんどん活用したくなると思います。

汚れをあまり気にしなくてもいいグッズもありますので、そちらも使いつつ、子供の成長の為にも、泥んこ遊びを日常の中に取り入れていただきたいです。

泥んこ遊びは、感触遊びの一つです。

泥の感触を手に感じ、砂との違いを感じ、水を加える事での変化を感じ……。

多くの感覚を覚えて行くのです。