生まれたばかりの赤ちゃんは幸せと希望の象徴。
そして無限の可能性を秘めています。
赤ちゃんは、たくさんの事を知りたいという好奇心に満ち溢れ、エネルギーいっぱいの賢い特徴が表れはじめているのです。
まだ言葉も話せない赤ちゃんですから、特徴など気づきにくいかもしれませんが、見逃してしまうと知性を引き伸ばしてあげられません。
賢い赤ちゃんの特徴を知り、早い段階からできる限り引き伸ばし、可能性を広げてあげましょう。
よく観察すると見えてくる?賢い赤ちゃんの特徴とは?
赤ちゃんはまだおしゃべりもできませんし、賢い特徴と言われてもピンとこないかもしれませんよね。
しかし、賢い特徴は赤ちゃんの頃からすでに表れているのです。
日頃のしぐさをじっくり観察してみましょう。
特徴①ママの顔を見つめる
ママが家事をしているときや、ベビーカーでお散歩しているときに、ママや景色をじっと見つめる事がありますよね。
赤ちゃんの脳は視覚から様々な刺激を受けて発達します。
赤ちゃんの脳の発達を促すにはアイコンタクトが有効です。
上手なアイコンタクトの方法は、赤ちゃんにとって視線が合わせやすい、25〜50㎝離れた辺りにママの顔が来るようにして、赤ちゃんの方からママを見たときに、笑顔で話しかけましょう。
このとき抑揚のある口調でジェスチャーをつけたり、表情を大げさなくらいにした方がよく伝わります。
赤ちゃんから見つめてきたときはママからは目線を外さないようにするのがポイントです。
また、赤ちゃんが見ている物を指さして「〇〇だよ。」とゆっくりと名前を教えてあげる事で言葉の発達にもつながります。
赤ちゃんはまだ体力がありませんので、次から次へと入ってくる新しい刺激に疲れてしまうときもあります。
顔を背けたりしたら少し休憩をさせてあげましょう。
赤ちゃんがアイコンタクトに慣れてくると、表情の変化によって感情の違いも分かるようになります。
赤ちゃんは、最初に人の顔を認識するという傾向があり、赤ちゃんにとって、顔は重要な情報源なのです。
生後2〜3ヶ月頃からぼんやりと顔の認識ができるようになりますので、ママは積極的にアイコンタクトを心がけて、視覚を刺激してあげましょう。
特徴②集中力が続く
通常、赤ちゃんの集中力はあまり続きません。
ところが賢い赤ちゃんは、同じおもちゃでずっと遊んでいたり、絵本の読み聞かせもずっと聞き入っているという特徴があります。
我が子もお座りができるようになった頃に、スプーンをいつまでもなめていたり、絵本を逆さまのまま、何度もめくって遊んでいました。
赤ちゃんは自分の体を動かせるようになってくると【循環反応】が始まります。循環反応とは赤ちゃんが同じ動作を連続的に行う事を言います。
おもな循環反応は次のような事があげられます。
- おもちゃをなめる
- 紙をちぎる
- コードや、洋服のひもをひっぱる
- 棚や引き出しをあけて散らかす
- 物を壁などに打って音を出す
赤ちゃんは循環反応の中で、予測と確認をしているのです。
たくさん遊ぶ事で記憶や思考力が発達して、月齢が上がるほど、複雑な予測ができるようになります。
赤ちゃんが興味を持っているとき、集中して遊んでいるときは見守りながら、飽きるまで続けさせてあげましょう。
また、集中力が続かない赤ちゃんはママが一緒に遊びながら、赤ちゃんの好きな事を気づかせてあげると良いかもしれません。
特徴③手先が器用
赤ちゃんの成長と共に、いたずらの幅も広がります。
やけに大人しいなぁと気づいたときには、部屋に綿棒がばらまかれていたりします。
ママはぼう然としてしまうかもしれませんが、賢い赤ちゃんほど指先を器用に使って様々ないたずらを思いつくのです。
指先は第2の脳と言われるように、手や指先の神経は大脳とつながっています。大脳は言語の理解、思考力、記憶力、運動能力などを司る部位であり、刺激を受ける事で脳の発達を促します。
指先は使えば使うほど器用になります。
器用さは、お子さまが成長してから字を書いたり、絵を描いたり、作ったりなど物事を効率的に進める事にも役立つのです。
赤ちゃんが夢中でおもちゃで遊ぶ事は指先をたくさん使っているという事。
すなわち、遊びもいたずらも赤ちゃんにとって脳の発達につながるのです。
余談になりますが、赤ちゃんの足裏をさすったりする事で、脳の活性化を促す事もできます。授乳のときなどにおすすめです。
特徴④絵本が大好き
絵本が好きな赤ちゃんは次のような特徴があります。
絵本の読み聞かせをはじめるとじっと聞いていたり、絵本を手に取ってめくって遊んでみたり…。
児童センターでの読み聞かせや紙芝居などのコーナーでも始まるとお話に耳を傾けて静かに聞き入っている。
しかし、0歳児にはお話の内容は理解できないのでは?と思うかもしれませんが、そんな事はありません。
絵本の読み聞かせをはじめるのに、早すぎるという事はありません。
赤ちゃん向けの色がはっきりとして伝わりやすい絵本を、ママが読んであげれば、赤ちゃんは安らぎを感じ、絵本の色鮮やかな画面に感動する事でしょう。
赤ちゃんにとって絵本は世界を知るきっかけにもなるのです。
読み聞かせをすればするほど赤ちゃんの脳は刺激されます。
絵本の読み聞かせを続けると、読書も好きになり、語彙が増えたり、集中力が増して学力向上にも役立ちます。
さらに、お膝に座って読んだり、寝るときに読んでもらう事で、スキンシップも取れてママの愛情を感じる事にもつながり、親子の関係も深まるでしょう。
赤ちゃんは繰り返しが大好きです。
満足するまで何回でも読んであげましょう。
絵本はロングセラーの作品から個性溢れる作品まで様々な種類があります。
ママが赤ちゃんの好みに合わせて素敵な絵本をセレクトしてあげましょう。
好きな絵本が見つかれば、いっそう絵本好きになるかもしれませんね。
賢い赤ちゃんの特徴を伸ばす育て方とは?
乳児期は著しい成長を見せる貴重な1年間。
できるだけ五感を刺激して脳を発達させてあげると賢いお子さまに成長します。
そしてもうひとつ大切な事がママの愛情です。
赤ちゃんはママの声をお腹にいる頃から聞いていて、安心できる大好きな声です。
ママの声を聞く事は、赤ちゃんに安心感を与えると同時に、聴覚を刺激する事にもつながります。
たくさん話しかけてあげましょう。
しかし、月齢の低い赤ちゃんほど、しゃべりかけても反応がないし、言葉も理解できないだろう…と。何をしゃべったら良いのかしら…と疑問を持つ事と思います。
まずは赤ちゃんの様子や家事の実況をするのが簡単です。
「これからお散歩に行こうね。」
「抱っこするよ。」
「今日はいいお天気だね。」
「お花が咲いてるね。きれいだね。」など、たわいもない事をどんどん口にしていきましょう。
はじめは1人で喋り続ける事に違和感を感じるかもしれませんが、ママが黙々とお世話をしていたら、赤ちゃんは不安を感じてしまうでしょう。
他にも赤ちゃんの気持ちを代弁するのも効果的です。
「おむつが気持ち悪いね。」
「新しいおむつになってさっぱりしたね。嬉しいね。」
さらに褒めてあげると赤ちゃんに自信がつきます。
「笑いかけてくれたね、ママ嬉しいな。」
「大好きだよ。」などママの気持ちを込めればOKです。
褒める事で自信がつき【自己肯定感】が育ちます。
自己肯定感とは自分自身を大切にする力で、物事に前向きに取り組もうという意欲や、コミュニケーション力が身につくなど、人生を豊かにするためにとても大切です。
赤ちゃんをたくさん褒めて、喜びの感情を育ててあげましょう。
赤ちゃんは言葉が分からなくても、あいづちができなくても、しっかりママの声を聞いて楽しんでいるのです。
ママの優しい語り口調が赤ちゃんに心地よく響き、愛情を感じる事ができるでしょう。
賢い赤ちゃんの理想的な栄養バランスの特徴とは?
生後6ヶ月頃から離乳食がスタートしますね。
脳にとっても食事面は重要です。
しっかりサポートしていきましょう。
脳を動かすには炭水化物が必要不可欠。
お米、パン、麺類などをしっかり食べる事が基本です。
そして脳の発達に必要な栄養素は【DHA】と【EPA】という油状物質です。
特に、DHAの摂取量が不十分ですと、脳の神経回路の発達が低下してしまいます。
DHA、EPAは体内ではつくる事ができませんので、食べものからしっかり摂取するようにしましょう。
青魚に含まれているのは有名ですが、ここではもっと気軽に摂取できる【アマニ油】と【エゴマ油】をご紹介します。
離乳食の後期から少しずつ与えます。
スプーン1杯より少なめが赤ちゃんの1日の適量です。
熱に弱いので加熱せず、ドレッシングとして効果的に摂取すると良いでしょう。
また、賢いお子さまの脳にはもうひとつ【アセチルコリン】という神経伝達物質が多いという事が分かっています。
このアセチルコリンは生まれたときから誰もが持っているのですが、5歳頃までに徐々に減少していくので、食生活から補っていく事が必要になります。
アセチルコリンを分泌させるには、とても身近で取り入れやすい食品、卵や大豆に含まれるレシチンという栄養素を摂取するのが有効です。
卵はアレルギー食品ですので、離乳食の初期は与えられません。
卵黄よりも卵白にアレルギー性が高いので、離乳食の中期からしっかり加熱した卵黄から少しずつ食べさせてあげましょう。
そして大豆もアレルギー食品なので、少しずつ様子を見ながら食べさせてあげます。
気をつけたいのがお菓子の食べ過ぎです。
成長するにつれて、お菓子を食べる機会が増えてくると思いますが、砂糖の取りすぎはお子さまの集中力を奪ってしまうのです。
小さなお子さまは我慢がまだ分かりません。
食事よりもお菓子を食べたがるようになってしまうと栄養不足を招きます。
お菓子はメリハリをつけて適量を与えたいところです。
バランスの良い食生活を送る事で、脳への栄養が行き届き、様々な刺激を取り込める態勢が整います。
乳幼児期の食生活はとても重要な時期です。
ママが脳の発達に必要な栄養素を把握しておくと良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんの頃から賢い特徴は表れており、その特徴は接し方次第で伸ばせる事ができると言うお話でした。
・賢い赤ちゃんの特徴は以下の通りです。
- 見つめる
- 集中力が続く
- 手先が器用
- 絵本が好き
・賢い赤ちゃんに育てるには脳への刺激と愛情が必要です。
・赤ちゃんはたくさん遊びながら五感を刺激します。
賢くなるには体力も必要。体と脳へ必要な栄養をしっかりと送るために、栄養バランスの取れた食生活が大切です。
以上の事から、赤ちゃんの能力を開花させてあげるのは親としての役割であり、やりがいでもあるのではないでしょうか。
赤ちゃんが楽しむ事が何より1番。
ママが愛情深く育てながら、赤ちゃんの好奇心を満たしてあげたいですね。