子どもが元気に生まれたら「賢く育ってほしい」と願ってしまうのが親ですよね。その子の将来を考えて、期待も大きくなるというもの。
成長していくにつれ、何かできるようになると「ウチの子は天才!」と喜ぶパパとママがたくさんいると思います。もちろん、私にも覚えがあります。
子どもには、それぞれに素晴らしい才能があります。
その中でも、特に「賢い子に見られる特徴」というものがあるといいます。そして、親がその特徴を見分ける兆候があるらしいのです。しかも、それは時期を待つ必要がありません。
今すぐに気づくことができる特徴なのです。
しかし、我が子に「賢い子の特徴」を見出したいあまりに、無理をするのはよくありません。こんな才能があって欲しいと思って子どもを見ると、その子の本当の力を見誤り、せっかく持って生まれたものを見逃してしまうかもしれません。
本来、子どもは才能あふれる存在です。
天才ではないとしても、その子には、間違いなく素敵な才能があるのです。それを見つけ、伸ばすことはできるのは、パパとママです。
子どもが持つ「特徴」を見出して、才能を伸ばしてあげましょう!
赤ちゃんの時から「賢い特徴」がある!?
他所のパパママが連れている赤ちゃんを見て、「まあ!賢そうな赤ちゃん!」と思うこと、ありませんか?我が子について、親戚のおばちゃんなどから言われたことがある、という経験があるパパとママもいるかもしれません。
しかし、よく考えると、「言葉も話さないのに、赤ちゃんの賢さって何?」と疑問に思いませんか?
本当に、賢い子どもは赤ちゃんの頃から、その特徴が現れているのでしょうか。ここでは、1歳くらいまでの子を赤ちゃんと考えて見ていきましょう!
一点をじっと見つめている
赤ちゃんは、周りの環境からたくさんのものを吸収しようとして、観察しています。
我が子が、同じ場所をじっと見つめている時、赤ちゃんは集中力や深く考える能力を養っている最中かもしれません。
「聡明な子は、早い時期からじっと見つめたり、注意を払ったりする」という専門家もいます。
親の予想以上に好奇心旺盛!
好奇心は、知識の源ですね。赤ちゃんの中には、驚くほど早くから、色々なものに興味を示す子もいます。
ハイハイの時期から、あちらこちらに動き回って、パパやママをハラハラさせる場面もあるでしょうが、その頃、赤ちゃんの好奇心は最高潮!
移動して、見て、触って、音を聞いて……、赤ちゃんは、たくさんのものを得ている最中です。
このような赤ちゃんは、とにかく元気で、笑顔いっぱいのはずです!
表情豊かで感情をよく表現する
感情を表現できる子は、周囲の人々に自分の状況を正しく伝えることができます。嬉しい、楽しい、だけでなく、悲しかったり、痛かったりする時も教えてくれます。
このことは、赤ちゃん本人にとっても良いことです。
表情の豊かさは、周りの大人たちの反応をたくさんもらえることにつながります。たくさん反応をもらえるということは、それだけ、視覚や聴覚から入る刺激が多いということ。
よい刺激をたくさん受ける赤ちゃんは、ますます表情豊かに感情を表現できる子になっていくでしょう。
言葉を話し出すのが早い
これが一番わかりやすい「賢い赤ちゃんの特徴」ではないでしょうか?
「あー、あー」と声を出すだけでも、パパやママは「しゃべった!天才!」となりますよね。
もちろん、我が家もそうでした!
それが、一語でも意味がある言葉を話そうものなら、両親としての喜びは非常に大きいものです。
賢い赤ちゃんは、言葉が早い傾向にあるというのは、間違いではないようです。言葉は聞くところから修得して、ある時期に声として出て来るものなので、たくさんの声かけがあった方が、早く話し出すことも考えられます。
ただし、これには当然個人差があります。
言葉が遅い……という場合、心配し過ぎるのはよくありません。
賢い赤ちゃんのママはIQが高い!?
「母親のIQで子どもの頭の良さが決まるって、よく聞く……」というママも多いのではないでしょうか。
私もこれを知った時には激しく動揺し、パパと子どもたちに「パパは頭がいいのに!残念だったね!ごめんねぇ!」と思ったものです。
しかし、この話は本当なのでしょうか?
そもそも、この話はアメリカのニュースサイトで発表された記事が元になって広がり、世のママたちを絶望させたという経緯があるようなのですが、ある大学の研究者によれば、「特定の病気で遺伝するものはあるが、知能に関して、父親の遺伝子が伝わらないという説は、聞いたことがない」とのこと。
安心しましたね。
「ママのIQが高い」ことは、「賢い赤ちゃんの特徴」ではありません!
賢い赤ちゃんの特徴を見つけたら、その後はどうしよう?
赤ちゃんは、言葉にできなくても「学びたい」と思っている存在です。
賢さを持った赤ちゃんならばなおのこと、色々なものを見て、聞いて、感じて、才能を伸ばすために「好奇心」を養っていきます。
その好奇心を満足させ、赤ちゃんがたくさんのものを得るためには、パパとママの働きかけが不可欠です。
賢い赤ちゃんの特徴を見つけたら、「好奇心」を育ててあげましょう!
聴覚は知識の土台
聴力は、胎児の頃から備わっている能力です。そして、赤ちゃんは親の声が大好きです。それは、聞く機会が多いから。胎児の頃から聞いてきた音や声に、赤ちゃんは興味を示します。
おむつを換える時、お風呂に入る時、抱っこしている時など、どんな時でも声をかけてあげましょう。
そして、絵本を読んであげるのも効果的です。
ストーリーが追えないのに、絵本なんて無駄ではないの?と思ってしまうかもしれませんが、この時期の読み聞かせは、あくまでも「聴覚の刺激」のため。
しかし、この時期に聞いた音は、赤ちゃんの中にしっかりと残ります。言葉を理解し始める頃、聞いたことがある言葉には脳が反応し、その言葉を自分のものにするのです。
たくさん声をかけ、たくさん絵本を読んであげてください。
赤ちゃんの頃の声かけや読み聞かせは、知識獲得の土台です!
赤ちゃんの視覚の特徴を知って、良い刺激を!
赤ちゃん向けのおもちゃは、とても派手な色をしていますよね。
パステルカラーの方が、目に優しくていいような気もするのに、何故なのでしょう?
これは、「心理四原色」という、人間が最も見分けやすい色が関わっています。
赤ちゃんが最初に認識する色は赤だそうです。それから、黄・緑・青の順で認識できるようになるといわれています。
生まれて間もない赤ちゃんは、あまりはっきりとした輪郭をとらえてはいません。更に、色は見えているのですが、どちらかといえば、明暗を見分ける方が得意です。
生後6か月ごろまでに、徐々に物を見る能力を獲得していきます。
視覚情報は、全ての感覚からの情報の8割を占めるといわれるほど重要なものです。
赤ちゃんの視覚を育てることは、賢さを高める要素になるでしょう。
赤ちゃんは、動くものに対してよく反応します。
大きな紙に顔を描いて、赤ちゃんの目の前で声をかけながら左右に動かしたりする遊びはお勧め。また、赤いボールが動く様子を見せてあげるのもいいでしょう。
赤ちゃんの視線を感じながら、コミュニケーションを楽しんでください!
しかし、赤ちゃんが、いかに刺激を求めるといっても、ずっと目を使わせるのはよくありません。疲れてしまうからです。
機嫌がよく、見せたものに興味を持っている様子の時に、ゆっくりと遊びましょう!
愛情をいっぱい注ぐと、赤ちゃんの好奇心はますます旺盛に!
ここまで、聴覚と視覚の話をしましたが、それらの刺激を更に良いものにするのは、パパとママの愛情です。
赤ちゃんの脳は、右脳メインで活動しています。
右脳は知られている通り、イメージや感情を支配する脳。赤ちゃんは、パパやママの喜びや悲しみも感じ取ることができるのです。
そして、赤ちゃんはパパとママが楽しければ、楽しく感じ、悲しければ、悲しくなってしまうのです。
ですから、赤ちゃんと接する時は、ぜひ、愛情いっぱいに笑顔で接してください。
そのことが、聴覚と視覚だけでなく、心や脳の成長を促していきます。
そして、世界の様々なものに関心を示す、好奇心旺盛な子どもへと成長するのです。
普通と思った赤ちゃんが、幼児になって賢さ開花!?
我が家の赤ちゃんには、目立つような賢い特徴なんて見つけられないな~、なんて思ったパパやママ。
しかし、可愛い我が子のこと!それでガッカリなんてことはないと思いますが、子どもの成長とは不思議なもので、大きくなってくるにつれて、賢さを示す特徴が姿を現すことがあります。
赤ちゃんとは違う、幼児の賢さの特徴
幼児、いわゆる1歳から小学校入学までの子どもたちですが、この子たちの賢さの特徴は、赤ちゃんの時に見られる特徴とは少し違うようです。
例えば、五感がするどく、記憶力が良い子ども。本が好きで、特に図鑑が大好きという子ども。物事に対しての興味関心が深い子ども。熱中すると、びっくりするほど集中して取り組む子ども。そして、負けず嫌いな子どもにも賢い子が多いようです。
それも、赤ちゃんの時期からパパとママが、愛情いっぱいに接してきたかが大きく影響をしています。
このように、成長するにつれて現れる、賢い子どもの特徴もあるのです。
まとめ・赤ちゃんは全員天才!パパとママの愛情が更にその能力を伸ばします!
ここまで読んでいただいて、どうでしたでしょうか?
確かに、赤ちゃんの頃から賢さを示す特徴を見せる子がいます。
しかし、目に見えて「賢そう!」という特徴が見えない赤ちゃんにも、必ず大きな可能性があるのです。
まず、「賢さ=勉強ができる」「賢さ=何か特別な才能がある」ではありません。
賢さを定義するのは難しいですが、大人になってからの「賢さ」とは、もちろん知識の量や頭の回転の早さもあります。しかし、「空気が読める」とか「説明が上手い」といった、「人の気持ちが分かる」ことが基本になっていたりもしますよね。
子どもの賢さも、勉強の出来だけでは測らないものです。優しさ、責任感、積極性などといったポジティブな要素をひっくるめて「賢い」と表現しませんか?
そういった意味で、賢さというものは、知識と同様に後天的に備わるものではないかと思うのです。
そして、赤ちゃんたちには、「賢さを備えるための能力」が、生まれながらに存在しているのではないでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんを見る度に、私は「この子には未来しかない」と希望を感じます。赤ちゃんたちは、今からなら何にでもなれる存在です。
両親の愛情をたっぷりと受け、たくさんの良い刺激を受けながら育った子は、知識を得ることへの欲求や、物事への好奇心でいっぱいです。そのことが、その子を「賢い人」に育てていくのだと思います。
赤ちゃんの時代は、その土台をしっかりと作る時期。
パパとママの愛情で、賢い赤ちゃんを育ててくださいね!