賢い子の顔つきは『作れる』!?顔つきと顔立ちの違いとは?

突然ですが、顔を見た瞬間に『この子は賢そう!』と思う子に会ったことはありますか?または、『賢い子を想像してください』と言われたら、どのような顔つきの子を想像するでしょう?

当然、人の価値が見かけで決定される訳ではありませんが、【賢そうに見える顔つきの子】が存在することも確かです。

しかし、ふと、そのような子と我が子を比べた時、『はぁ』とため息をついてしまいたくなるお父さんやお母さんもいるかも知れませんね。

賢そうに見える顔つきの子は、生まれつきと思っていませんか?実際はどうなのかを見ていきましょう。これまでの印象とは、違う発見があるかもしれませんよ!

賢い子の顔つきとはどんな顔?

【賢い子】とは、平たく言えば【頭が良さそうに見える】という事かと思いますが、そういった子供たちは、大抵、可愛かったり、ハンサムだったりに見えますよね?

成人ですが、40人ほどを対象にしたあるデータによれば、『頭が良さそう』と認識されるのは、両目が少し離れ気味で、鼻が大きく、口角がややあがり気味。それで全体的にシャープな顔立ち。

逆に、『頭が悪そう』に見えるのは、両目の距離が短く、鼻が低く、口角は下がり気味で、全体的に丸みを帯びていて、顎が大きい顔立ちなのだそうです。

 

ここで考えたいのは【顔つき】と【顔立ち】の違いです。まさに『そんな風に見える』ところがポイントなのです。

ここを間違うと、我が子の【顔立ち】に親が勝手に失望して、子供が【賢い顔つき】を手に入れるチャンスを逃してしまうかも?

【賢い子の顔つき】がどういったものなのかをハッキリさせて、その正体を見極めましょう!

賢い子と呼ばれがちな顔つきの特徴とは?

私が小学生の頃、同級生にとても賢く見えた男の子がいました。その子の特徴を思い出してみると、目が大きく黒目がちで、スッキリとしたフェイスラインを持ち、顔のパーツがしっかりとしていたと思います。髪型も知性を感じる、マッシュショートスタイルでした。

表情も引き締まっていて、活力がにじみ出ていて、何より笑顔が素敵。

これらの特徴に加えて、彼は非常に清潔感があり、落ち着きがあって、穏やかで優しい性格だったのを思い出します。なので、非常に人気がありました。何より、実際に彼は賢い子でした。

ただ、特別ハンサムだったか、と聞かれると『?』となるのです。

確かにカッコいい子でした。しかし、例えばアイドルや俳優のような、きれいな顔立ちだったかといえば、そういう訳ではありませんでした。私の同級生のようなパターンは、別段珍しくはないはずです。

【賢い子の顔つき】は【実際の顔の美醜】と、あまり関係がないと思っています。【賢い顔つき】が、その子を【カッコよく】もしくは【可愛く】見せているのです。

【賢い子の顔つき】とは、顔の造作ではなく【周囲にも、しっかりと自分の意思を持っている子だと感じられる表情である事】が特徴として挙げられるでしょう。

逆に【賢さを感じさせにくい顔つき】がある?

賢そうな顔つきとは反対に【あまり賢くなさそう】と思わせる顔つきがあるのでしょうか?

簡単に表現すれば『バカっぽそう』と感想を抱く顔つきの事ですが、こちらも、結構簡単に想像できるかと思います。

そして、出来れば我が子は、そんな顔つきでない方が嬉しいですよね。

賢さを感じない顔つきとはどういうものでしょうか。

ひと言で表せば、【ボーっとしているような顔つき】は、あまり賢そうには見えません。例えば、いつでも口が半開き、いつも眠たそうといった顔つきが挙げられます。

こういった子は、賢そうな顔つきの子とは反対に、周囲からは信頼をされにくくなります。

そんな顔つきの子は、清潔感も感じさせません。不潔なわけでもないのに、顔つきがボーっとしているように見えるせいで、スッキリした雰囲気も感じにくいもののようです。

更に、顔立ちはきれいで、別にボーっとしているようにも見えないのに、なぜか【賢さを感じない子】がいます。賢さより先に【性格の悪さ】や【根暗な子ではないか】と感じてしまう顔つきです。

世の中には、性格の悪さが顔つきに出ると考えている人が意外に多く、例えば【目つきが悪い】【愛想がない】【ニヤついている】【人をバカにしているような顔をしている】といった顔つきには、嫌悪感を覚えて避けたくなってしまうようです。

こう見ていくと、賢い顔つきと同様に、賢さを感じない顔つきも、実際の顔立ちとはあまり関係を見いだせないようです。

賢い子に見える顔つきは得をする?

はっきり言って、賢い顔つきをしている子は得をします。

まず、賢く見えるだけで、周囲の印象が良いです。子供の場合、まずは学校で先生の印象が良くなりがちです。

そして子供同士でも、賢い子は友達の間で一目置かれる存在です。頼りない雰囲気の子が、学級委員になるとか、児童会や生徒会の会長になる現象は、あまり聞きません。

賢い顔つきの子は、とにかく周囲に信頼されやすいのです。

そして、何より賢い顔つきの子は、周囲に『君は賢い』と言われます。周囲からのプラスの評価は、子供の自信になり、もっと能力を伸ばそうと努力する原動力になります。

結果、本当に賢い人になっていく可能性が高まります。

ここで改めて強調しておきたいのは、生まれつきの【顔立ち】は、賢い子に見える【顔つき】とはほとんど関係ないということです。

頑張っている子は、頑張りが表情に表れ、優しい子は、優しさが表情に表れ、穏やかな子は穏やかさが表情に表れ、思慮深い子は、思慮深さが表情に表れるのです。

そして、賢さが顔つきに表れます。

子供の頃から、高く評価されてきた人は、大人になってもその評価を維持する傾向があります。努力を惜しまない才能が育まれるのです。

賢い子の顔つきを『作る』ことが出来る!?

【賢い顔つき】イコール整った顔立ち】ではないことは、お分かりいただけたかと思います。

言ってみれば、賢く見える顔つきは生まれつきでなく、後天的に作ることが出来ると考えられます。

『可愛いと言われて育った子供は可愛くなる』という話を聞いたことはありませんか?子供は、親に認められた部分はもっと伸ばそうと頑張る傾向があります。

実は私もそれを信じて、娘にずっと『笑顔がいいね。可愛いね』と言って育てて来ました。元々、よく笑う子でしたが、このように褒めると、娘はいつでもニコニコしている子になりました。私が近くにいない時でも、ニコニコだったようで、ご近所さんに『お宅のお子さんは、いつでも笑って可愛いねぇ』と言っていただく機会も多かったです。

間違っても美人ではなく、特に可愛い顔立ちの子でもありませんが、『可愛い』と言ってもらえる事が多かったのは、この笑顔のせいだったと思います。

そして、最近、ある事実を知りました。娘の同級生に、私の小学生の頃の同級生と同じタイプの見かけも中身も賢い子がいますが、そのお母さんに聞いたのです。

『うちは、子供を賢い子だと言い続けて育てている』と。

しかも、先天的な賢さを褒めるのではありません。『こんなに頑張れる出来る君はえらい』『そんなアイデアを考え付くなんて、そんなにいっぱい考えたのはすごい』『礼儀正しく出来る子供で、お父さんやお母さんは嬉しい』といった、努力や人間性への賞賛だといいます。

確かにその子は、頭が良いだけでなく、礼儀正しく、アイデアマンで、優しさも兼ね備えています。そして、賢そうな顔つきをしています。

先生や友達の信頼もあつく、頼りにされている存在です。

【顔立ち】は、生まれつきのものなので、変えようがありません。

ですが、【顔つき】は違います。

そもそも、意味も違いますので当然です。

【顔立ち】は、顔のつくり・見た目の整っている様。

【顔つき】は、感情や人間性が表情に表れている様。

同じ顔でも、一方は、目を大きく開き、まっすぐ相手を見て、笑顔で話す場合と、目も口も半開きで、どこを見ているか分からなくて、不愛想では、周囲が受ける印象はまるで違うはず。当然、前者の方が賢く見えます。

では、どうすれば、我が子が【賢い子の顔つき】を手に入れられると思いますか?

まずは、見かけが健康的で、活力がなくてはいけません。その為には、生活習慣を整える事。充分な睡眠や栄養が必要。睡眠不足、栄養不足で顔色が悪い子は、賢くは見えません。

そして、心を育てる事。家庭内で、よその子や学校の先生、ご近所さんの悪口を言っていませんか?そんな環境で育つ子供の人間性が良くなる訳がありません。

また、子供の気持ちが沈んでいたり、ストレスを感じていたり、イライラしていると、顔つきに影響します。不満は学校などが原因かも知れませんが、家庭が穏やかで、心を安らげられる環境であれば、子供の心がすさむ事はないはず。

心の安定があれば、顔つきに表れます。

賢い子は、【勉強が出来る】だけを指すわけではありませんよね。そこに加えて、礼儀正しさ、素直さ、真面目さ、明るさ、積極性、優しさといった、人間性に関する部分があって【あの子は賢い】と呼ばれるのではないではないかと思います。

人間性は育てられます。その結果が総合的な賢さとなって、子供の顔つきに表れてくるのです。

まとめ

ここまで読んでいただいて、いかがでしたか?

賢い子の顔つきについて、これまでの印象と違った部分があったかも知れませんね。

親の働きかけで、賢い顔つきを『作る』と表現されたのを、意外に感じた方もいますか?

どうしても、【見かけの良さ=頭の良さ】と公式を立てたくなる私たち。ですが、実際は、人の見かけには生き様が表れやすいだけではないかと思います。

『人は見かけによらない』の言葉がありますが、それは、世間の人が、基本的に外見で人の能力を推測、評価しているという事。

外見から想像できない能力を発揮したり、逆に、何でも出来そうな雰囲気なのに、意外に何も出来ない人だったと、予想を裏切られる事があることを示す言葉です。

 

賢そうに見える人は、それだけで信頼感がアップしますので、仕事をする上でもスタートラインが違います。面接に合格しやすいという例がわかりやすいかも知れません。

最初の方で紹介したデータのように、中には顔つきではなく、実際の能力に関係なく【生まれつき他人に賢そうな印象を与える顔立ち】の人もいますので、必ずしも【賢そうに見える=本当に賢い】ではありませんが、やはり、賢く見える事が有利なのは有利。

我が子には、同じ能力を持っているなら、賢い顔つきの子になって欲しいと思うのが人情です。それは後天的に手に入れる事も可能といえます。

『ウチの子は、ボーっとしている……』と言っている親の子供は、ボーっとした顔つきの子になりがちで、『我が家の子は、頑張り屋で賢い子だ』と言っている親の子供は、頑張り屋で賢い子になりやすいといえます。

そして、子供本人が健康に活動的に毎日を過ごせるように、生活リズムを整え、栄養を考えた食事を取らせ、身なりを整えさせるのは親の仕事。そのベースがあって、はじめて賢さが身に着きます。

今からでも遅くはありません。

我が子の良い所を見出して、そこを褒めて伸ばし、賢い顔つきを得られるような関りを目指しましょう!