とっても小さくて、寝る、栄養をとる、が主な生活だった赤ちゃん。でもすぐに大きくなって、自分で色々なことができるようになってきますよね。
「幼児教育はいつから始めた方がよいのだろうか?」「そもそも周りはもう何か始めてて、出遅れていたらどうしよう…」パパ、ママの中には、このように考えたことがある人も多いのではないでしょうか。
幼児教育には、いつから始めるべきという決まった年齢はありません。
子供が好きなこと、興味なことをみつけたときが、まさに始め時。多くは、3〜5歳頃に取り組み始めることが多いようです。
でも、「なるべく早く始めた方が、子供の拒否反応が少ないのでは?」そう思うパパ、ママもきっと多いですよね。それに「何をはじめてよいかわかりません!」なんて声も聞こえてきます。
大丈夫。赤ちゃんが大きくなってくると、多くのパパ、ママは、子供の将来に期待を持つようになります。そして同時に、それをどう支えていくかに悩むものです。
幼児教育で大事なことや、いつ頃始めたらよいかというポイントをおさえることで、小学校に入るまでのかけがえのない時期、焦らずに充実した日々を送るようにしましょう。
幼児教育ってなんだろう?
そもそもですが、「幼児教育」とは何か知っていますか? もちろん言葉の通り、幼児期の教育のことですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
幼児教育とは、幼児期に子供達の「生きる力」を育てることを目的としています。幼児期の3〜5歳は、言葉が豊かになり、身体能力も高まり、心も深みがでてくる時期。今後生きていく上での土台となる、とっても大切な時期なんです。
「生きる力」にどのようなものが含まれるかは、人によって考え方が異なりますが、主には、自分で課題を見つけ、考え、判断や表現、行動ができること、と捉えられています。
これには、
・思考力や判断力、表現力
・やる気や自信、自然や社会への関心
・たくましく生きていくための健康や体力
が必要。
これらを幼児期にしっかりと育ませてあげることが重要なんですね。
幼児教育にはどんなものがある?
それでは、幼児教育にはどのようなものがあるのでしょうか? ピアノやスイミング、お教室…色々あって迷ってしまいますよね。
幼児教育は大きく3つのカテゴリーに分けられます。まずは全体像を掴んでみましょう。
幼児教室
幼児教育といってはじめに頭に浮かぶのは、幼児教室ではないでしょうか。
幼児教室は、英語や音感を身につけるような教育系のイメージがありますが、実はそれだけではありません。例えば、集団教育を体験したり、親子のコミュニティーを作るという利点もあります。
また、教室ごとにさまざまなカリキュラムを持っており、子供達が関心をもって取り組めるように工夫がされているようです。中には小学校受験対策に対応するお教室も。目的にあう選び方が重要ですね。
体験レッスンを行っている教室も多いので、子供が興味を示すか、今後具体的に通うことができそうか、ぜひ試してみてください。
習い事系
習い事で特に人気があるのは、スイミングと英会話です。
スイミングは全身をバランスよく使うことや、水に対する恐怖を無くすことができるという理由で、選ばれることが多いようです。喘息持ちのお子さんが、呼吸機能の強化のために始めることもあるみたいですね。
英会話は勉強を始める年齢が年々早まっている印象です。小さい頃から英語の発音や耳を鍛えることができたら、大人になったときの苦労が減りますよね。外国の方と触れ合う環境で育っていくことで、多様性を学び、物事の捉え方も広がるという効果もあるようです。
習い事では、他にも、ピアノやリトミック、体操などもあります。子供の興味に合わせて調べてみてもいいですね。
幼児教材
幼児教育は、お教室や習い事に通うというだけではありません。幼児教材を用いて学ぶというのも立派な幼児教育のひとつです。
特に最近は通信教材が人気。子供の年齢、月齢にあったものが自動で自宅に届くというのは、忙しいパパ、ママにとって何よりの利点ですよね。
通信教育にもそれぞれ特徴があって、知育玩具やワークに力を入れているもの、タブレットを使って視覚的に理解が進みやすくしてるものなど、さまざま。教室や習い事と違って、自宅での学習となるので、子供が気に入るものか、難易度が合っているものかなどを試してから始めると、失敗せずに長続きするでしょう。
幼児教育、いつはじめるべき?
幼児教育について調べていくと、「今すぐにでも何かはじめたい!」と思うパパ、ママは多いのではないでしょうか。その我が子を思う気持ち、少しだけ心の中に留めてみませんか?
早め早めに何かを与えることには、実は思わぬ弊害もあるようです。親としては、こと教育となると力が入るものですが、普段の生活を大切に、子供に寄り添って、いつどのようなことを始めてみるべきか子供と一緒に考えてみましょう。
実は危険な早期教育
子供のことを考えて、幼児教育に熱心なパパ、ママほど、「早期教育」に走る傾向が高いようです。早期教育とは、通常の年齢よりも早い時期から教育を施すこと。子供がどんどん新しいことを吸収するのを見て、「頭が柔らかいうちに」「早め早めで子供が楽できるように」などと考えるわけですね。でもこの考え方にはちょっと危険もあるので、注意が必要です!
早期教育のメリットがどこまであるかは、実は賛否両論。逆に、子供の成長のバランスが取れなくなり不幸になるという見方まであります。たとえば、早期栽培の野菜がありますが、正直なところあまり美味しいものはないですよね。それよりも完熟野菜の方が甘く、深みのある味がするものです。
人間の体は、年齢に応じた成長を見せます。幼児教育に目をギラギラさせなくとも、子供は本来自然に育っていくのです。それを無理に早熟させようとすることで、将来、自分の力で考えることができなくなったり、興味関心が薄くなるといったことも…大人の関心で子供が本来もつ成長力を妨げることをせず、その後押しをするという気持ちが重要ですね。
子供が興味をもった時がはじめ時
子供への教育は、習い事や幼児教室といった特別なものだけではありません。普段の生活の中での遊びや、会話、手伝いなどを通じて、子供は学習につながる刺激をいっぱい受けています。むしろ普段の生活が教育の場とも言えますね。
「運動が大好きな子だけど、いつも物足りなそうにしているから、新しく体操を始めよう」など、子供が何に興味を示すかを見た上で、普段の生活に加えて新しい刺激が必要と思えたとき、それが幼児教育のはじめ時。しっかりと子供と寄り添うことで、どんな幼児教育を始めたらよいか、具体的にイメージできますよ。
幼児期は自我が芽生え、心身ともに急成長する時期。親にとっては必要と思って与える教育も、子供にとっては無理強いされていると感じてしまうこともあります。子供が嫌悪感を抱いてしまったり、親が過度に見返りを期待するようになってしまったら、本来の幼児教育の目的を見失うことにも…
幼児教育は、3〜5歳頃に何らかの取り組みを開始することが多いようですが、これに限ったものではありません。親が与えるという気持ちではなく、普段の生活を通じて子供が何に興味を示すかをみてみようという気持ちで、おおらかに考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、幼児教育ってなんだろう? どんなものがあるだろう? そして、いつ頃始めるべき? について、ご紹介しました。
幼児期は人としての土台を作る大事な時期。過度に早期教育に走らず、年齢にあわせて子供の成長を支えていきたいですね。普段の生活を大切に、子供の興味を伸ばすような幼児教育を考えるようにしましょう。